この記事はキャノンPowerShot G1 X Mark2のレビュー記事です。2017年10月4日に追記しました。
前半部分ではカメラの概要を、後半部分は僕が悩んだ理由などを記載していますので、目次を利用していただき、見たい部分だけ読んでいただければ幸いです。
後半戦にSONYのディスりも若干含まれる可能性もありますがご容赦ください(僕はSONY大好き)
自分としてはなかなか悲しい決断でありました。このカメラを購入し、7年間使ったSONYα55はドナドナしました。
目次
PowerShot G1 X Mark2レビュー
PowerShot G1 X Mark2性能・スペックを紹介
有効画素数 | 1280万画素 |
撮像素子 | 1.5型 |
画面サイズ | 3 インチ |
可動式液晶 | はい |
連続撮影速度 (コマ秒) | 5.2 |
ズーム倍率 (光学) | 5 倍 |
ズーム倍率 (デジタル含む) | 10倍 |
焦点距離 (広角側) | 24 mm |
焦点距離 (望遠側) | 120 mm |
F値 (広角側) | 2 |
F値 (望遠側) | 3.9 |
シャッタースピード | 1/4000秒 |
最低 / 最高撮影感度 (拡張感度) | ISO 100~12800 |
ファインダー付き | いいえ |
WiFI | 有り |
手ブレ補正 | 有り |
付属機能、特徴 | 顔認識機能、フルハイビジョン動画、高精度フォーカス 31点AF枠、最高感度ISO12800、広角24mm |
映像圧縮方式 | MP4 |
防水性 | 無し |
カラー | ブラック |
バッテリータイプ | リチイムイオン電池 |
PowerShot G1 X Mark2同梱物、付属品紹介
- PowerShot G1 X Mark2 (カメラ本体)
- NB-12L(バッテリーパック)
- CB-2LG
- Canon純正ネックストラップ
- 取扱説明書
PowerShot G1 X Mark2本体外観

カメラっぽい、武骨な感じ、ちょっとゴテゴテしてるので女性からの評価は低そうな感じです。
1.5インチのセンサーを搭載し、本格的な撮影も楽しめるので、別売りのストロボも着脱可能
CMOSセンサーのサイズが1.5インチ。
これは、一般的な一眼レフと同じサイズでソニーのミラーレスやCanonのMシリーズと同じです。
セルフィー(自撮り撮影)もできるように、液晶画面はチルト液晶を採用しています。
上側180度/下側45度となっており、色々なアングルから撮影を楽しむことができるようになっています。
PowerShot G1 X Mark2ボタン周り
ハイスペックコンパクトデジカメの最上級クラスとして君臨するだけのことはあります。ボタンやリングが密集しているため、使いこなせれば素敵な写真が撮影できます。
PowerShot G1 X Mark2グリップ、ホールド感
持ち手は、正直使いにくいな、と素直に思いました。見ていただいてもわかる通りタバコの箱程度の厚さしかないので(コンパクトにしているのだからしょうがないけれど)
手が小さめな僕がもつと次のような感じになります。
撮影機材がiPhoneSEのフロントカメラなのでノイズがかなり入っていますね。
ご覧の通り、かなりスキマが空きます、こうなると本体重量が指にじわじわとのしかかってきますので、長い時間もっていると指がつかれます。
解決策としては
コンデジのフォームとして、これは自然な形だと思います、両手でしっかり支えることで安定します。
これを見ていただいてもわかるように手軽さというとちょっと違うかもしれません。
個人的には、コンパクトを引き換えにしたわずらわしさ、だと思っているのですが、それにしても結構持ちづらいんですよね。
このカメラの弱点はここが一番であとは何も文句はありません。
レンズ周り:クリックリング、スムーズリング、ホイール
マニュアルフォーカスをする場合だけかと思いきや、設定を変えると、各モードの時に、露出補正を数値を上下させたり、ホワイトバランスの数字を変えたりすることができます。
例えば、シャッタスピード優先モードでスポーツなどの動く被写体を撮影する際に、手前側はISO感度、奥側のリングはホワイトバランスの調整、割り振ることで左手だけで数字を操作できるます。
先ほど片手ではホールドしづらいことが弱点と書きましたが、使いこなせれば逆に長所になります。
初心者向けとは言い難いです。こう書いている僕もオートを多用するので、使いこなせてないです…
PowerShot G1 X Mark2Wi-Fiストロボフラッシュ
ストロボの開閉は手動です。
フラッシュマークの隣にある出っ張りをスライドさせると「ガシャっ」という音ともにフラッシュがこんにちは!
PowerShot G1 X Mark2Wi-Fiダイレクトの機能
反応がにぶいことで(ソニーと比べて)批評されることが多い点ですが、サクサク設定できました。
Wi-Fiボタンから起動
iPhoneでWi-Fi接続を行います。
アプリを起動します。
カメラの画像がiPhoneから確認できるので、複数選択する場合は右上の選択から、個別の場合は写真をタップするとサムネイルが拡大して下のような感じになります。
画質は文句なしです。フォーカスはオート撮影でもバシっと決まってくれますから、料理の写真なんかはお手の物ですね。
PowerShot G1 X Mark2作例集
以前ファーウェイの記事を上げた時のもの含めて作品?





PowerShot G1 X Mark2で気になったところおすすめポイント
写真が綺麗
ボケはもちろんのこと、ピントの合い方が秀逸で下手くそがとってもそれなりの写真に仕上がるところ見ると本当にすごいカメラだと思いました。
重さ、サイズ感
僕は一眼レフをずっと使ってきたので、「軽い」という印象でした。ただし、それは第一印象の話でやっぱりおもいなーって思います。
500gオーバーなのでコンパクトデジカメと比較するとやはりサイズの大きさは感じてしまいますね。
M3などの1インチと比べた場合はそこまで気にならないです。
レンズリング2段階に驚いた
先ほどもご紹介したように、このカメラのすごいところはレンズリングが2つあってそれぞれ役割をもたせて調整できるところなんです。
実際、これでどうするんすか?って思ったのですが、カメラの本とかに例えば、料理の写真を綺麗に撮るには、露出を上げて、レンズを開放した状態で撮影しましょう。
夜景を撮りたいときは、シャッター速度を遅くして、三脚を使いましょう。マクロ撮影をするときは望遠側を使って撮影しましょう。(テレマクロ)みたいな、カメラの撮影しかたも割とルールが決まってたりするので、そういう設定をあらかじめ覚えておいてすぐ調整できるってすごい素敵。
というか僕は面倒なのでこれで3パターンくらい作ったらもう設定とか変えたくないんですよね。
誰にオススメしたいか
やはり中級者以上向けだと思います。
特にこのカメラの難点は持ちにくい点と書きました。
テクニックを駆使して長所に変えるスキルがないと使っているうちに便利だな、と思う回数よりも不便だな、感じる回数が多くなると思います。
これからしっかりカメラを使っていきたいと思っている人にはお勧めできます。撮影した写真をまとめてスマホに転送する機能もあるのでがっつり撮影に集中できます。
Amazonでチェック 楽天でチェックなぜ人はPowerShot G1 X Mark2とRX100M3で迷ってしまうのか
ユーザーが自発的に調べるとSONYにたどり着く時代
レビュー記事と言いつつ、細かい話をしていきます。主に経緯というかSONYのカメラが売れている理由などです。
僕がSONYのデジカメがすごいと思った理由から綴っていきます。
僕が利用していたα55は非常に軽量でありながら、高感度低ノイズをうたい文句とし、今やSONYの十八番とも言える技術力なのですが、その当時はどちらかというと、デジタル屋的な印象が市場から受け入れられず、それは当時の「カメラの選び方」のような指南書にも載っているのです。
半透過型ミラー(トランスルーセントミラー)はカメラ本来の描写するのに不適切であると、あるいは、写真を複数枚連射して合成するのは元の映像とかけ離れていると、非難されていたのです。
このようにして、昔は受け入れられなかったSONYは今は昔の話になりました。
しかし、今の時代は修正した写真しか世に出回っていないのです。
だからSONYは凄い。
動画、自撮り機能など、バリアングル液晶の走りもSONYのカメラでした。
α55にはそれら技術が全て詰まっていたので僕は長く使わせてもらった。
つまり、現行機に搭載されている「なくてはならない機能」は、SONYが最初に市場に投入したのです。
なぜ、素人はDSC-RX100M3を購入するのか。
僕は、ソニーが好きなので、当然選択肢に上がる。
はあちゅうさん(ブロガー・作家であり、ネット界の有名人)もRX-100M3なのです。
だから僕も欲しかったです。とっても。
はあちゅうさんのブログはこちらです。
すごく素敵な写真だ!
RX-100でとったのでしょうか。 https://t.co/g5zUKkszpm— うっしー (@usshi_na_life) 2017年2月28日
@usshi_na_life そうですー! pic.twitter.com/0qwdF8XQaP
— はあちゅう (@ha_chu) 2017年2月28日
そして僕は以前このような記事も書きました。【何故SONY】ブロガーがソニーのRX100を使うの、カメラの歴史から紐解いてみる。
なぜこうなってしまうのか。
その理由はとても簡単でした。
SONYはRX100シリーズを初代から最新のM5まで現行製品にしているから
「コンデジ おすすめ」で検索すると必ずM3が紹介されています。
それに連なるようにして、キャノンのPower Shotシリーズが紹介されます。
センサーの大きさや、レンズの明るさはどの商品紹介を見ても紹介されていて、その中でもデザインが良く。また、みんなに人気なので購入に至る、といった具合なのだと思います。
商品購入の決め手は製品の性能が高ければ、あとは価格ということになります。
SONYのRX100シリーズに関して言えば初代のM1が30000円代で購入できることが非常に大きく関係していると思います。
インターネットを使いこなす人であれば、価格比較、商品比較をするのでしょうから当然僕も比較しました。
RX100M1の特徴
ここで初代の特徴について触れておきます。
- Wi-Fiは付いていないが、低価格で1インチセンサー搭載
- レンズの焦点距離が28mmで開放値がF1.8という絶妙な構成
- 望遠の端が100mmなのでズームは3.6倍
ハイスペックコンデジというとリコーが単焦点のモデルを販売していますが、コンデジを今の時代に敢えて購入する人たちのニーズにマッチしてるとは思いませんでした。
僕の場合は以下が満たされてれば良いのかなと。
- iPhoneより綺麗
- α(一眼レフ)より持ち運びしやすいこと
- レンズ交換しなくて済む、
- Wi-Fiダイレクトが利用可能であること
以上の4つがあればブログやSNSにあげる写真や動画にも最適かなと。
この中でM1が満たしている要素は①と②と③で④の要素は満たさないですね、東芝のフラッシュair(東芝が販売している、直接Wi-Fi接続できるSDカードのこと)で代替できそうですが、結構いい値段するんですよ。
そして裏面照射型センサー(SONY開発)ではないので新型に比べると室内撮影や夜間撮影が弱いということになります。
次期モデルである、M2は裏面照射型であり、Wi-Fiが搭載されたモデルになります、ここで重要なのは価格です。
M2は50000円します。
今話題のM3はどうなの?
っていうところですよね。
M3購入の決め手は?
- レンズが24-70mmに変更。
- それに伴いF値は1.8-2.8になった。
画像処理エンジンやAFの性能が向上してることはもちろんのこと、誰の目に見ても明らかなのはレンズの大幅な変更であると僕は思います。
素人にもわかりやすくスペックアップしているのがわかるのがM3の特徴なんです。
一般的に24mmのレンズと28mmどっちがいいかと言われてば、24mmと答える人が圧倒的に多いはずです。
広角レンズというのはそれだけで高価(価格が)であり、効果があるからですね。焦点距離(ズーム)が足りない場合は「撮影者が被写体に寄れば(物理的に近づけば)いいからね」と、よく言われますし、実際カメラ選びでもこのようなことは書かれています。
風景写真や、スナップ写真は広角が重宝され、反対にズームはあまり使わないですよね。
僕も望遠は使わないです。しかも焦点距離のスタートがF1.8なので、テレ端(わざと望遠にして背景をぼかす)をしなくても十分背景ボケする写真が撮れるわけですから、M3は望遠側を捨て70mmにした。ということだと思います。
で、こうなると結局M3に行き着きます。
Wi-Fiが欲しいM2か5万円か(現在価格で)M3にするとどうだ?1.5万円で購入できるな。他社はどうだろうか。
カメラ市場ではキャノンが長い間ナンバーワンだった
僕はオリンパスも好きですが、今回はキャノンに焦点を当てていきますね、キャノンはパワーショットシリーズをRX100の対抗馬として投入していますが、思うように売れません。G○Xシリーズは9まであり、それぞれで焦点距離や大きさが異なります。
ここ数年はソニーのRX100が売れすぎているので、より細かく勝負しているのですが、なぜか負けてしまうキャノン
機種名 | DSC-RX100M3 | PowerShotG9XMk2 | PowerShotG7XMk2 | PowerShotG1XMk2 |
センサーサイズ | 1インチ | 1インチ | 1インチ | 1.5インチ |
焦点距離 | 24mm-70mm | 24mm-84mm | 24mm-100mm | 24mm-120mm |
倍率 | 2.9倍 | 3.5倍 | 4.2倍 | 5倍 |
レンズの明るさ | F1.8-F2.8 | F2-F4.9 | F1.8-F2.8 | F2-F3.9 |
重さ | 263g | 182g | 294g | 516g |
Amazonでチェック | Amazonでチェック | Amazonでチェック | Amazonでチェック |
①iPhoneより綺麗で、②α(一眼レフ)より持ち運びしやすく、③レンズ交換しなくて済む、そして④Wi-Fiは全て満たしております。それぞれM3と1つずつ比較していくと、なぜM3を購入する人が多いのかよくわかります。
価格も含めた「バランス」が秀逸でみんな勝手にソニーになっちゃう状態。
M3は非常のバランスのとれたカメラであることは間違いないです。僕もM3が欲しかったのでこれは間違いない。
PowerShot G1 X Mark2をなぜ購入したのか
- iPhoneより綺麗
- α(一眼レフ)より持ち運びしやすいこと
- レンズ交換しなくて済む、
- Wi-Fiダイレクトが利用可能であること
この4つの条件を果たしている、上でもう一つの恩恵がある。
センサーサイズが1.5インチであること
センサーのサイズが1.5インチということなのです。
それって持ち運びにくくないか?と言われれば、まぁRX100よりは持ち運びにくいかな、と答えると思います。
しかしながら、一眼レフ、ミラーレス一眼と比較しても軽いボディ。
更に言えば1.5インチサイズというのは、オリンパスやパナソニックのミラーレス一眼に搭載されているフォーサーズサイズよりも大きいのであります。コンパクトデジカメでありながら、ミラーレスのセンサーサイズよりも大きいのは非常に魅力的でした。
故に僕が比較するのに適しているのは、RX100ではなく、リコーのGRシリーズだったと後になって気づきましたが・・・
基本的にカメラはセンサーサイズが大きいものと小さいものを比較した時に差が出るところは
- ノイズが入りにくい(夜景に強い)
- よりボケを強調した写真を撮ることができる(解像感が高い写真が撮れる)
- レンズが大きくなる(デメリットかな)
価格が安いこと
価格.comでもこのデジカメは60000円代前半で推移しているのに比べて、M3は中盤あたり(65000前後)
つまるところ、センサーサイズだけで見た時に、G1XMK2の方がコスパ高いんじゃね?という発想ですね。
PowerShot G1 X Mark2まとめ
確かにこのカメラは最高クラスです。写真を撮影するためのコンパクトデジタルカメラとして右に出る機種はないのではないか?と思うのですが、サイズ感や操作が簡単が良いという人はM3をお勧めします。
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