2023年2月、妊婦になった友人と松坂屋でバレンタインのチョコレートの買い物に付き合わされる。もう少しで出産ということで彼女の表情は晴れやかだった。
僕はその翌週に結婚相談所に入会し、2023年6月に退会したので、顛末とともによかったことと悪かったことを紹介していこうと思う。
今回は結婚相談所の仕組みについて、男性側の視点で語っていく。
YouTubeでも語ったのでぜひ!
結婚相談所に入会
なぜ結婚相談所に入会したのか
明日結婚相談所いってくるわ
— 広告/ウチヤマチカラ (@usshi_na_life) February 9, 2023
厚生労働省の人口動態統計によると31歳で結婚する男性が多く、男性の結婚適齢期は30歳前後とされている。
また、30歳~34歳までが(婚姻の)最も需要のある年齢で、それを過ぎると女性と同様男性も異性からの申し込みが少なくなるというのだ。
配偶者はいないし、恋人はいないし、仲のいい友人たちは結婚して幸せそうだし、両親は健在だし、生活に不自由もないし、大きな不満はない。けれど、圧倒的な満足感も特にない。
— 広告/ウチヤマチカラ (@usshi_na_life) January 31, 2022
友人が結婚や出産をするたびに「ちからは結婚しないの?」とあおられるので「出会いがないから」と、非モテらしい言い訳をするくらいしかないのだが、彼ら彼女らの笑顔は僕が子どもの時に見ていた笑顔そのままで、将来的にどうなるかはわからないけれど、人生を楽しんでる感じがしてとてもうらやましかったのだ。
僕は2023年で33歳になる。今が一番女性からの需要が高いはずだ、しかも地方で年収1000万以上、顔はフツメン、身長は165cmの微妙なスペックではあるものの、まぁまぁ無双できると確信していた。
我こそは結婚適齢期マンである!いざ尋常に勝負!と思い立って結婚相談所に入会した。
これでダメなら生涯未婚もやむなし、かくして僕の結婚相談所ストーリーは始まってしまった。
結婚相談所って結局なんなの?
ギリギリに申し込まれた婚活アポを消化している最中なんだけど、やっぱり婚活も女性有利
女性は男の年収と職業が担保された状態でルックスを選べるので無双モード
婚活市場で男性が優位ってのはあくまで試供品としてアポが申し込まれるだけであって、恋愛市場と何かが変わるわけでもないという結論— 広告/ウチヤマチカラ (@usshi_na_life) May 1, 2023
結論から言うと、結婚相談所は女性を保護しながら男性会員を餌にするマッチングサービスだ。
男性側の希望はおおむね無視される。
僕が入会したのは、日本で一番有名な結婚相談所の、IBJ(結婚相談所連盟)で、総会員数8万人を超える。
この中から1万組を超える成婚があり、日本の年間婚姻数の2%程度の割合だ。
この数字から見て結婚相談所に入会することに果たして意味があるのかと疑問を持つ人がいると思うけれど、疑問を持つ人は多分入会しないんだろうな。
結婚相談所に入会せずに結婚してるカップルが49万組もあるのだから…
グループ会社にはツヴァイやサンマリエなどがあり、そこから入会した人もIBJのシステムに組み込まれる。
入会金109,800円月会費17,600円
入会金と月会費はべらぼうに高い。
システム登録料、情報選択量。活動サポート費用として分類されているが、10万円払うくらいなTinderやりながらパーソナルジムに通ったほうがいいんじゃないかとさえ思った。
婚活にはスーツが必要とのことでスーツを買ってきました
ジャケットに合わせるとスラックスが合わず、スラックに合わせるとジャケットに合わないので、お直しが必要— 広告/ウチヤマチカラ (@usshi_na_life) February 11, 2023
ちなみに男性はスーツが必須。僕は会社員時代のスーツは全部捨てたのにまた買わされた。婚活はつらい
スーツはお直しも含めて4万くらい。シャツも買ったのに未開封だ。ほぼ着てない…誰か結婚式しないかな。
なぜスーツが必要なのかというと、結婚相談所は非モテ集団の集まりなのでリクルートスーツみたいなテンプレがないと、男性側の基準を保てないからである。
太ったオッサンがチェックのシャツとかゴリマッチョがピチTシャツ一枚みたいな人たちが入り混じってたら選ぶのが難しくなるでしょ?
だからプロフィール写真(商品としての男性)を統一するためにスーツ着用が義務付けられる。
ちなみに女性側に基準はない。
ワンピースでもスーツでもなんでもおk。繰り返すが女性側の服装はなんでもおk
これによって、女性側は男性の服装選びのセンスの悪さを除外でき、顔と身長と学歴と年収と家柄で判断できるようになる。
スーツは大手チェーン店で購入した。
筋トレしながら増量していて既製品は入らなかったので、ジャケットに合わせてスラックスを直してもらった。結構高かった。
仲人がつく
自分専用の仲人がついてくれる、この仲人は相手側の仲人と連携を取り、お見合いの場所や時間のアポどりや仮交際発展、継続、終了を当人たちに教える役割だ。結婚相談所の交際については今度記載しようと思う。
プロフィールづくり
プロフィールづくりはマッチングアプリ同様重要である。
女性は写真やプロフィールの文章から共通点を探り、「よさそう」ならお見合いを申し込んでみるからだ。
写真撮影
プロのフォトグラファーに撮影してもらった詐欺写真データが送られてきた
JPEGのみ pic.twitter.com/tOXOmMH5qk— 広告/ウチヤマチカラ (@usshi_na_life) February 20, 2023
写真に関しては指定されたスタジオでプロに撮影してもらう、この料金はだいたいワンカット5,000円くらい。僕の場合は30カットくらい撮影したなかから映りの良い2枚を指定して購入した。これで1万円。
IBJはこの様式で統一しているので写真撮影を避ける方法はない。
送られてきたデータを結婚相談所の担当者に提出してプロフィール写真を送ったらあとはプロフィール欄の記入だ。
ちなみに、女性側は自撮りの人もいたのでもしかしたら女性は自由かもしれない
撮影はというと「その笑顔いいね」「めっちゃジャニーズ!」「こんなに男前なら秒で結婚相手決まるよ」と、プロレスラーみたいな体系のオジサンからシャッターを切られるたびにヨイショされるという30分だったので楽しくこなせた。
結構相談所に記載するプロフィール
マッチングアプリをより丁寧に記載するイメージだ。
マッチングアプリとの違いに家族構成表を入力する必要があり、家族が何人でどんな職業の人なのかもしっかり記載されていく。
自己紹介欄は家族構成、趣味、仕事、どんな家庭を築きたいか。
プライバシーに触れることをそれとなくいれるようカウンセラーに指示されて、テンプレのような自己紹介を構築していく。
僕の場合は仕事が自営業だとか、写真撮影が好きとか自炊をしているとか、国内旅行にいきたいだとかを丁寧に盛り込んだ気がする。
プロフィール欄に記載する年収・学歴に対しては確定申告書類(勤め人は源泉徴収票)と大学の卒業証書を写真で撮影してアップロードする必要があるため基本的に嘘はつけないようになっている。
ちなみに、年収の公開については男性のみで女性は非公開を選べる
結婚相談所のルールとマナー
- 初回アポはホテルのラウンジ
- 男性はスーツ必須・女性は自由
- デート代は男性の支払いが基本
- 婚前交渉は成婚退会、除名
- 連絡先の交換の申し出はシステム上のみ(対面NG)
- 初回で下の名前はいわない
- 連絡は男性側から
この中で最もきつい罰則は婚前交渉で、結婚する前にセックスすると強制的に22万円の成婚料金を取られる仕組み。
また、結婚相談所で知り合って退会した後に結婚した場合もなんらかの方法で結婚相談所側が知りえた場合、同様に22万円の成婚料金がかかる。
女性は口先だけの「結婚しよう」からのワンナイトされるリスクが軽減できるためかなり有利である。また、デートの支払は男性で連絡先の交換についても女性が拒否すればしなくてよい。(これは男性側も同じ)
結婚相談所というのは、経済的に余裕のある男性が相談所側に保護された女性に気に入られるサービスなのである。
自ら婚活市場に参戦し、そして撤退した大学准教授の婚活考察を昨日から読み始めたhttps://t.co/a2Y6tOaYIp pic.twitter.com/yVNRCwUJBh
— 広告/ウチヤマチカラ (@usshi_na_life) February 12, 2023
この内容をより切実にまとめてくれているのが婚活戦略で、読みながら筆者の苦しみが伝わってくるので、結婚相談所に入会しようと考えている人は下記書籍をおすすめしたい