IdeaPad Slim 5 Gen10 16型AMDをメーカーからレンタルできたのでレビューします。
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IdeaPad Slim 5 Gen 10 16型AMDのスペック
IdeaPad Slim 5 Gen 10 16型 AMD | |
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モニター | 16型(2880×1800ドット)16:10 光沢 |
CPU | AMD Ryzen 7 8845HS |
GPU | Radeon 780M |
メモリ | 32GB |
SSD | 1TBGB(NVMe) |
サイズ(幅×奥行×厚さ) | 幅約356.5mm×奥行き約250.6mm×高さ約16.9mm |
無線通信規格 | WIFI6(802.11ax)、Bluetooth 5.3 |
バッテリー | 60Whr |
充電タイプ | 65W ACアダプター |
重量 | 約1.69kg |
保証 | 1年間のメーカー保証 |
特徴
IdeaPad Slim 5 Gen 10(16 型 AMD)は、2.8K(2,880 × 1,800)有機ELディスプレイを備えたスタンダードノートPCです。メモリは16 GB/32 GBから選択でき、オフィスワークはもちろん、写真・動画編集などのクリエイティブ用途まで幅広く対応します。
CPUは Ryzen 5 8645HS または Ryzen 7 8845HS を用意。
- Ryzen 5:文書作成や表計算、ブラウジング中心のライトワーク向け
- Ryzen 7:RAW現像や4K動画編集など、高負荷作業を視野に入れるユーザーに最適
用途に合わせてプロセッサとメモリ容量を組み合わせれば、価格と性能のバランスを取りながら“ちょうどいい”一台を構成できます。
使いやすい16型サイズでお家用にピッタリ

IdeaPad Slim 5 Gen 10(16 型 AMD)はテンキー付きフルサイズキーボードを備えているため、家計簿や表計算などの事務作業用PCを探している人にぴったりの一台です。
映像体験にもこだわり、2.8K解像度・広色域の有機ELディスプレイを採用。NetflixやYouTubeを高画質で楽しめるうえ、Dolby Audio対応スピーカーがクリアなサウンドを再生してくれるので、外部スピーカーがなくても迫力のある動画視聴が可能です。
「ハイエンドまでは要らないけれど、2025年のトレンドを押さえた“ちょっと良い”ノートPCが欲しい」──そんなユーザーに最適な16 型オールラウンダーモデルと言えるでしょう。

IdeaPad Slim 5 Gen 10 16型(AMD)
公式サイトでみるデザイン


本体カラーは落ち着いたルナグレー。指紋や皮脂が目立ちにくく、こまめなメンテナンスを気にせず使えるのがうれしいポイントです。
外装はアルミ削り出しのシャーシを採用しており、手に取った瞬間にわかる“ひんやり感”と剛性感でミドルクラス以上の高級感を演出します。
底面には幅広い吸気スリットを2列で配置。内部エアフローを確保しやすい構造のため、長時間の高負荷作業でもCPU・GPUが性能を発揮しやすく、静音モード時でもファン回転数を抑えられる設計になっています。


本体重量は実測 約1.69 kg、付属の USB-C 65 Wアダプターを足しても 合計 1.83 kg に収まります。
16 型クラスとしては軽量な部類で、自宅メインの据え置き用途はもちろん、カフェやキャンパスへの持ち運びも苦にならない重量です。
モニター

ディスプレイは 16 型・2.8K(2,880 × 1,800)解像度の有機ELパネルを採用。マルチタッチには非対応ですが、発色とコントラストは IPS を大きく上回ります。
輝度を測定したところ、白色最大値は 約 480 nit。プレミアムノート並みの明るさで、屋内の蛍光灯下はもちろん、カフェの窓際など外光が差し込むシーンでも視認性を確保できます。光沢仕上げゆえ映り込みはあるものの、映像の黒が深く締まるため映画鑑賞や写真閲覧では没入感が高いパネルです。
色域

測定結果では、パネルが DCI-P3 色域を 99.9 % カバー。ほぼフルカバーに近い数値で、一般的な sRGB はもちろん、HDR 映像や映画制作で使われる P3 も余裕で再現できます。
そのため Netflix/Disney+ など P3 マスターの動画視聴は発色が鮮やかで、写真レタッチや 4K 動画編集といったコンテンツクリエイト用途でも正確な色合わせが可能です。
キーボード

キーボードはテンキー付きのフルサイズ配列。US レイアウトをベースに日本語刻印を載せたキー配置で、独立した矢印キーや[Home/End]列も備えているため、表計算や長文入力でもストレスがありません。キーストロークは浅過ぎず、反発も適度でタイピングフィールは上々です。
一方、タッチパッドはクリック時にややカチッと音が鳴る汎用タイプで、ジェスチャー操作の追従性は平均的。外付けマウスを併用する前提なら問題ありませんが、タッチパッド主体で作業する人は好みが分かれるかもしれません。
インターフェース

左側
- HDMI
- USB-C(3.2Gen2)
- USB-C(3.2Gen2)
- オーディオジャック

右側
- microSDカードスロット
- USB A(3.2 Gen 1)
- USB A(3.2 Gen 1)
性能
Cinebench R23
Cinebench R23はCPUの性能のみで画像を書き出し処理するベンチマークテストです。点数が高ければ高いほど高性能とされています。

結果はマルチコア性能が13240pts、シングルコアが1717ptsです。

Cinebench R23で測定したところ、搭載CPU Ryzen 7 8845HS は
- マルチコア 13,240 pts
- シングルコア 1,717 pts
を記録。上位ゲーミングノート向けの Core i7-13700H/Ryzen 7 7840HS に一歩及ばないものの、一般的なスタンダードノートPCの平均(8,000~11,000 pts)を大きく上回り、グラフでもクラス最上位に位置しています。
このスコアなら
- Officeワークやブラウジングはもちろん瞬時に処理
- LightroomでのRAW現像や4K動画のカット編集も実用的
- CPU依存のエンコード(HandBrakeなど)もデスクトップ並みの所要時間
といった具合に、仕事と趣味をまたぐクリエイティブ作業まで安心してこなせる性能です。
3D Mark Time Spy


3DMark Time Spy で測定した GPU スコアは 2 968。
専用グラフィックを積んだゲーミングノートには及ばないものの、内蔵 GPU としては上位クラスの Radeon 780M が搭載されているため――
- フォートナイト/Valorant/原神 などの軽〜中量級タイトルなら
FHD・中設定で 60 fps 付近をキープ - eスポーツ系を “ときどき楽しむ” 程度なら追加 GPU は不要
- 重量級 AAA タイトルを本格的に遊ぶには、外付け eGPU やデスクトップを検討
──といったポジションです。
あくまで「事務・クリエイティブが主軸、ゲームは息抜き程度」という使い方なら十分なパフォーマンスが得られます。
動画エンコード


10 分・1080p/30 fps のタイムライン(H.265/YouTubeプリセット)を書き出したところ、 4 分 40 秒(=280 秒) で完了しました。グラフでも分かるとおり、デスクトップ向け RTX 搭載機よりは遅いものの、同クラスのモバイル Ryzen 7/Core i7 機とほぼ横並び。
マルチコア 13,000 pt 台という Cinebench R23や3DMark の結果どおり、CPU+内蔵 GPU によるハードウェアエンコードがしっかり効いており、YouTube 用の 1080p 動画であれば 実時間の約半分弱 で書き出せる速度です。
Vlog 編集やレビュー動画の量産など “毎日軽く編集して即アップ” というワークフローなら、外付け GPU に頼らずとも十分実用レベルといえるでしょう。
バッテリー持続時間
HD画質の動画をループさせるバッテリーテストの結果です。


60 Whバッテリーを搭載し、輝度50 %・ローカル動画再生(1080p/H.265)では 約9時間50分 でシャットダウン寸前まで再生できました。
2.8 K OLED という高解像度パネルのわりには健闘しており、日中の外出先で資料作成やストリーミング視聴をこなしても、モバイルバッテリーなしでギリギリ乗り切れるレベルのスタミナです。
PCの温度とファンの動作音


30 分間の FF15 ベンチマーク連続実行中のログを可視化したものです。
観測項目 | 平均値(おおよそ) | 所感 |
---|---|---|
CPU温度 | 60 ~ 62 °C 付近で安定 | 熱設計 35 W クラスとしては良好。サーマルスロットリングは確認できず |
CPUパッケージ電力 | 35 W で張り付き | Ryzen 7 8845HS の公称 TDP(54 W “up to”/35 W “base”)に対し、リミットがきれいに 35 W に設定されている |
コアクロック | ブースト後は 2.0 ~ 2.2 GHz で推移 | 長時間負荷でもクロック降下は一定範囲内で推移し、波形に乱れは少ない |
平均フレームレート | 40 fps 前後 | ゲーミングノート向け 45 W+専用 GPU 機には及ばないが、内蔵 GPU としては健闘 |
まとめ
- 35 W 設計が功を奏し、30 分の連続負荷でも温度・クロックともに安定
- ゲーミングノート PC のような 80 W 超級パフォーマンスは望めないものの、性能低下なく長時間走り続ける安定性が強み
- そのため「軽めのゲーム」や「長時間動画エンコード」のような持続負荷でも、フレーム落ちや処理落ちが起きにくい
実ゲーム用途よりも、一定の処理を途切れなく回し続けるクリエイティブワークで真価を発揮する温度・電力バランスと言えます。
表面の温度

負荷をかけた状態で赤外線カメラによるサーモグラフィ撮影を行ったところ、最も熱くなったのはヒンジ付近の排熱部で最大42.3℃を記録しました。一方で、手が触れるキーボード中央部は35.2℃程度と比較的穏やかな温度に抑えられています。
実際にタイピング中に「熱い」と感じることはほとんどなく、表面温度自体も実測では25℃前後と非常にマイルド。排熱を上方向へ逃がす設計により、ユーザーが直接触れる部分の温度上昇が最小限に抑えられており、長時間の作業でも快適性が損なわれにくい構造になっている点は好印象です。
ファンの回転音の大きさ

同時にファン音もチェックしたところ、動作音は約42dB前後。ファンが回っているのは確かに分かるものの、甲高い音やこもった音ではなく、一定の風切り音として耳に届くレベルで、不快感は感じにくい部類です。
まとめ:予算15万円以下で有機EL+大容量メモリが狙えるバランス型ノートPC
**IdeaPad Slim 5 Gen 10(16型・AMD)**は、15万円以下という価格帯で、映像視聴や事務用途はもちろん、軽めのクリエイティブワークにも対応可能な一台です。
最大の魅力は、高精細な有機ELディスプレイと最大32GBメモリ構成が選べる点。Ryzen 5/メモリ16GBモデルは、オフィス作業や動画視聴がメインの方に最適。一方で、動画編集やRAW現像など本格的な用途には、上位モデルの選択が安心です。
ただし、キーボード配列のクセやタッチパッドの操作性、グラフィックス性能の限界といった弱点もあるため、用途を明確にした上で「価格と性能のバランス」を重視する方におすすめしたい製品です。
