G TUNE DG-A7G6Tをメーカーからお借りできたのレビューします。
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G TUNE DG-A7G6Tスペック
G TUNE DG-A7G6T | |
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サイズ(幅×奥行×厚さ) | ミドルタワー(390×396×189) |
CPU | Ryzen 7 9700X |
GPU | RTX5060Ti(16GB) |
メモリ | 32GB |
SSD | 1TB(NVMe) |
無線通信規格 | WIFI6E(802.11ax)、Bluetooth 5 |
電源 | 750W 80PLUS BRONZE |
重量 | 約11.3kg |
保証 | 3年間センドバック修理保証・24時間×365日電話サポート |
特徴
マウスコンピューターの「G-Tune DG-A7G6T」は、390×396×189mmのミドルタワー型筐体を採用したゲーミングデスクトップPCです。内部は高効率なエアフロー設計が施されており、長時間の高負荷ゲームプレイにも安定して対応可能。ケース内部の空間に余裕があり、パーツの熱を効率的に排出できる構造が魅力です。
本モデルには、ASRock製のカスタムマザーボードが搭載されており、ゲーミング用途を前提とした堅牢な設計がなされています。CPUは用途に応じて幅広い選択肢から構成できるため、eスポーツ向けの高フレームレート重視構成から、動画編集や配信を兼ねるプロユース構成まで、柔軟にカスタマイズできるのが大きなメリットです。
柔軟なカスタマイズに対応


カスタマイズ性の高さ
ストレージやメモリは用途に応じて柔軟に選択可能。SSDは最大2TBまで、メモリも64GBまで対応しており、ゲームだけでなくクリエイティブ用途にも活用可能。
ブルーレイドライブ搭載にも対応
動画視聴や高画質メディア再生ニーズに応えるため、Blu-rayドライブの追加も可能。アーカイブ用途としても便利。

G TUNE DG-A7G6T
公式サイトでみるデザイン

本機は筐体デザインも実用性と美観のバランスが取れています。フロントにはG-TUNEのロゴが配置され、インターフェースは斜めに設計されており、USBなどの抜き差しがしやすい構造です。また、底面にはゴム足が装着されており、床や設置面を傷つけにくく、机の上にも下にも柔軟に設置可能です。こうした細部の設計にもユーザビリティを重視した工夫が見られます。


側面パネルは2本のネジで固定されており、簡単に取り外し可能です。標準では内部が見えないスチールパネル仕様となっていますが、オプションで内部が見えるクリアパネル(強化ガラス)仕様を選択することも可能です。静音性とカスタマイズ性のバランスが取れた設計で、初心者にも扱いやすく、見た目にもこだわりたいユーザーにも配慮された仕様です。

内部構造は冷却性能を重視した設計です。電源ユニットは上部に配置され、下部に広いスペースが確保されているため、GPUの冷却効率が高く保たれます。また、CPUクーラーは前面にデュアルファンのラジエーターを備えた水冷クーラーが装着されており、外気を取り込みながら効率的に冷却できるエアフロー構造になっています。長時間のゲームプレイや高負荷作業時でも安定した動作が可能な、安心感のある内部設計です。

背面にはケースファンと各種インターフェースが中央に集約されており、冷却と接続性の両立が図られています。GPUスロットは2スロット分のスペースが確保されており、この筐体サイズであればNVIDIA GeForce RTX 5070やRadeon RX 7800 XTなど、ハイパフォーマンスなGPUにも対応可能です。十分な排熱設計がされているため、長時間のゲームプレイでも安心して使える構成となっています。

- USB-A(2.0)
- USB-A(2.0)
- USB-C 3.2 Gen 1
- RJ-45(有線LAN)× 1
- オーディオポート(マイク/ヘッドホン/ライン入力/出力/)

- DP×3
- HDMI×1
性能
パフォーマンスの測定は全てパフォーマンスモードで計測しています。
Cinebench R23
Cinebench R23はCPUのパフォーマンスを測定するベンチマークソフトです。点数が高ければ高いほど高性能とされています。

このCinebench R23の結果では、搭載されているRyzen 7 9700Xのパフォーマンスがよく分かります。
- マルチコアスコア:20,360 pts
- シングルコアスコア:2,199 pts
このスコアは、現行の上位クラスのCPUと比べても非常に優れた値で、ゲームだけでなく、動画編集や3DCG制作といったマルチスレッド性能が重要な用途にも対応可能です。特にマルチコア性能が20,000を超えている点は、長時間のレンダリングや配信環境などにも適していることを示しています。
3DMark Time Spy

このTime Spyのスコア(総合スコア 15,113)は、GeForce RTX 5060 TiとRyzen 7 9700Xの組み合わせによるパフォーマンスを示しており、1440pゲーミングにおいて非常に快適な動作が期待できる結果となっています。
- グラフィックススコア:15,628
- CPUスコア:12,736
これは、旧世代のRTX 4070に迫る性能で、最新世代ならではの電力効率とDLSS 3への対応を加味すれば、より安定したゲーム体験が可能です。Battlefield Vなどのタイトルでは1440p Ultra設定でも平均145fpsを超えるパフォーマンスが見込まれており、eSports系ゲームでもフル活用できるグラフィックス性能です。
G-Tune DG-A7G6Tは、高リフレッシュレートモニターと組み合わせることで、より真価を発揮する構成と言えるでしょう。
3DMark Speed Way
重量級ゲームタイトルを想定したベンチマーク3DMark Speed Wayの結果です。

Speed Wayベンチマークのスコアは4030ポイント、グラフィックテスト中の平均フレームレートは40.3 FPSとなっており、Ray Tracing(レイトレーシング)に対応した最新ゲームでもある程度の快適性が確認できる結果です。
このスコアは、ミドルレンジGPUであるGeForce RTX 5060 Tiとしては妥当な水準で、**DLSS(Deep Learning Super Sampling)**などのAI技術を活用することで、重めのグラフィック処理を必要とするタイトルでも十分なフレームレートを維持できます。
よって、G-Tune DG-A7G6TはeSportsや一般的なゲームに強く、最新タイトルにも妥協なく対応したい中上級ゲーマーにとって魅力的な構成といえるでしょう。今後のアップデートによってより最適化されたスコアも期待できます。
重量級ゲームの快適性
モンスターハンターワイルズ ベンチマーク結果(RTX 5060Ti搭載)
WQHD(2560×1440)解像度・ウルトラ設定

- スコア:15235
- 平均フレームレート:88.95 FPS
- 評価:快適にプレイできます
「モンスターハンターワイルズ」のベンチマーク結果では、2560×1440(WQHD)ウルトラ設定 + フレーム生成オンの構成で、平均88.95fps、スコア15,235という非常に良好なパフォーマンスを記録しました。
この結果から、G-Tune DG-A7G6T(Ryzen 7 9700X + RTX 5060 Ti)構成は、最新の重量級ゲームをWQHD・高設定で快適にプレイ可能な実力を備えていることが分かります。
特にフレーム生成を有効化したことで、より滑らかな描画体験が可能になっており、快適にプレイできるという評価にふさわしい性能です。WQHDモニターと組み合わせれば、画質とフレームレートのバランスに優れたゲーム環境を実現できるでしょう。
4K(3840×2160)解像度・ウルトラ設定

- スコア:10823
- 平均フレームレート:63.36FPS
- 評価:問題なくプレイ可能
4K(3840×2160)解像度・ウルトラ設定・フレーム生成オンのベンチマーク結果では、平均63.36fps、スコア10,823という結果でした。
この数値から、G-Tune DG-A7G6T(Ryzen 7 9700X+RTX 5060 Ti)構成は、最新の重量級ゲームを4K解像度でも“快適にプレイできる”性能を保持していることがわかります。
ただし、WQHD時の88.95fpsと比較すると、約29%のフレームレート低下が見られます。これは4K解像度の負荷増加によるものであり、より滑らかに楽しみたい場合はWQHD環境がおすすめです。
それでも、映像の精細さを重視したいユーザーには4Kでも十分なパフォーマンスであり、フレーム生成技術の恩恵によって60fpsを超える体験が可能です。
サイバーパンク2077のベンチマーク機能を使って平均fpsを計測しました。
Cyberpunk 2077 ベンチマーク結果(RTX 5060Ti/4K・高設定+フレーム生成有効)

- 解像度:3840×2160(4K)
- 平均FPS:107.42fps
- 最低FPS:100.45fps(非常に安定)
- 設定:レイトレーシング:ウルトラ、DLSS:パフォーマンス+Multi Frame Generation:4x
DLSS 3以降の技術である「Frame Generation(フレーム生成)」が活きる代表例といえ、従来では考えにくかったレイトレーシングONでの4K・100fps超えの世界をG-Tune DG-A7G6Tは実現しています。
「WQHD+ウルトラ設定でフルパワーを活かす」か「4K+レイトレONで最高画質を楽しむ」か、ユーザーが好みに応じて選べる贅沢な環境といえるでしょう。
クリエイティブ性能
DaVinci Resolve Studio 19 によるエンコード結果

タイムライン長:約13分13秒
書き出し時間:1分44秒
エンコード速度:約7.6倍速
GPU:RTX 5060 Ti
CPU:Ryzen 7 9700X
RAM:32GB DDR5
G-Tune DG-A7G6Tはゲームだけでなく、動画編集・YouTube運用においても即戦力になる性能を備えています。DaVinci Resolveとの相性も非常によく、副業・仕事・趣味のすべてを高水準で支える一台としておすすめできます。
Blender レンダリング情報(Cycles)

レンダリング時間:1分56秒
シーン:BMW車体 × 2(Cycles使用、ライト/反射あり)
使用エンジン:Blender Cycles(GPU Compute)
メモリ使用量:約139MB
G-Tune DG-A7G6Tは、3DCG制作にも十分対応できるパフォーマンスを持ち合わせています。BlenderでBMWの高品質3DモデルをCycles(GPU Compute)でレンダリングしたところ、レンダリング時間はわずか1分56秒と、非常に高速でした。
この速度は、RTX 4060などの従来のミドルクラスGPUと比較して約30〜40%高速であり、RTX 4080搭載機と比べても実用的な差はわずかです。
ストレージ


G-Tune DG-A7G6Tに搭載されていたのは「CSSD-M2PE2T7TSV7Q1000GB」という型番のPCIe Gen4 x4接続のNVMe SSDです。
ストレージの選択肢は構成時に複数用意されており、より高速なモデルや大容量モデルにアップグレードすることも可能です。
実際の性能測定結果(CrystalDiskMark)では以下の通りでした:
- シーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1):5,232MB/s
- シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1):191MB/s
- ランダムリード(RND4K Q32T1):479MB/s
- ランダムライト(RND4K Q32T1):554MB/s
リード性能はGen4 SSDらしい水準ですが、ライト性能が控えめであることから、標準搭載のSSDは「読み込み重視型」である可能性が高いです。ゲームのロード時間には有利ですが、動画の書き出しや大量のデータ移動には限界があります。
PCの温度とファンの動作音
モンスターハンターワイルズのベンチマークソフトを4Kウルトラで30分ループさせた際の挙動を確認します。

G-Tune DG-A7G6Tでは、モンスターハンターワイルズを4Kウルトラ設定で30分間プレイした際のCPUのコアクロックと温度推移を計測しました。グラフからも分かる通り、Ryzen 7 9700Xはおおむね4.5〜5.5GHzで安定動作しており、コア温度も平均50℃台後半〜60℃前後に収まっています。
冷却設計が優れており、CPUのサーマルスロットリング(温度による性能低下)は一切発生していません。ファンの制御もしっかりしており、急激な温度上昇やクロックの乱れがなく、ゲーム中ずっと安定したフレームレートが得られる構成となっています。

G-Tune DG-A7G6Tでモンスターハンターワイルズを4K・ウルトラ設定で30分間プレイした際のGPU温度とフレームレートの推移を記録したグラフです。
グラフを見ると、GPU温度はほぼ一定で60~65℃を維持しており、冷却性能の高さがうかがえます。空冷モデルながらエアフローの最適化によって、長時間でもサーマルスロットリングを起こさず、GPUが安定して稼働しています。
一方、フレームレートも平均して60〜70fpsをキープしており、大きな乱れや落ち込みは見られません。一部シーン切り替えやロード時にはFPSが一時的に下がる傾向はありますが、これはゲーム側の処理によるものです。
表面の温度

FLIRサーモグラフィによる内部温度の計測では、VRM(電源回路)付近が最大84.4℃に達しているものの、これは高負荷時としては許容範囲内であり、設計上問題のない水準です。
一方で、GPUやメモリ周辺は31.5℃と非常に低く保たれており、冷却効率の高さが明確に確認できました。冷却ファンのレイアウトやエアフローが的確に設計されているため、長時間高負荷がかかる作業でも安定してパフォーマンスを維持できます。
とくに空冷仕様のモデルでここまで安定した温度を実現しているのは大きなメリットであり、静音性と性能を両立した、バランスの取れたゲーミングPCとして評価できます。夏場の高温環境や連続稼働時にも安心して使用できる点は、国内BTOブランドとしての完成度の高さを感じさせます。
ファンの回転音の大きさ

高負荷時におけるファンの動作音を測定したところ、最大で49.9dBを記録しました。これは人によっては気になるレベルの音量で、特にPCを机の上に設置する場合は耳に届きやすくなります。
ただし、ケース下部の吸気設計が優れており、机の下などに設置すれば音が遮蔽され、実使用上は気にならないというユーザーも多いでしょう。
ファンの回転数と冷却性能のバランスを取るために、あえて回転数を抑えない設定になっている点は、パフォーマンス優先のゲーミング設計として評価できます。静音性を重視する方は、ファンカーブ調整や遮音性の高い設置環境の構築を検討してみるのも良いでしょう。
拡張性について

G-Tune DG-A7G6Tに搭載されているマザーボードは、ASRock製のμATX規格A620チップセットモデルです。フォームファクターが**MicroATX(μATX)**であるため、拡張スロットの数には制限がありますが、一般的なゲーミング用途やクリエイティブ作業には十分な構成といえるでしょう。
SATA端子が複数用意されており、SSDやHDD、光学ドライブの後付け増設にも対応します。内部には5インチベイも搭載されているため、Blu-rayドライブやDVDマルチドライブの追加にも柔軟です。
一方、M.2スロットの数は限られるため、カスタマイズ購入時にあらかじめ高速なM.2 SSD(PCIe Gen4)を選択しておくのがおすすめです。将来的な拡張ではSATAドライブとの併用が現実的です。
高性能CPUとGPUを安定して稼働させるための冷却設計が優先されており、拡張性よりも実用性を重視したバランスの良い構成といえるでしょう。ゲーミング・クリエイティブ・映像視聴などの複合用途にしっかり対応できる設計です。
まとめ トレンドをしっかり押さえた高性能ゲーミングPC
G-Tune DG-A7G6Tは、まさに“ゲームのためのPC”として設計されたハイバランスなゲーミングマシンです。グラフィックス性能や冷却性能は非常に優れており、重量級ゲームでも安定して高いパフォーマンスを発揮できます。長時間のプレイにおいてもフレームレートや温度の面で不安はなく、まさに「安定して戦える」1台です。
一方で、クリエイティブ用途での運用を見据えるなら、SSDの性能や容量には注意が必要です。特に動画編集やRAW写真の大量保存などを想定している場合は、ストレージの構成をカスタマイズ段階で強化しておくことを強く推奨します。
ゲームに特化した快適さと、高い冷却設計を兼ね備えた、万人向けではなく「ゲーマー向け」に最適化された1台です。
