ロジクールが販売するHD解像度対応ウェブカメラ「C310n」はUSBでPCに接続するだけでPC用のカメラとして動作するウェブカメラで、昨今のテレワークにおけるビデオ会議、リモート会議を円滑に進めるためのツールだ。
今回、実機を購入したので実際の使用感や他のカメラとの違いについて紹介する。
スペック
ロジクールC310n HD WEBCAM | |
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記録解像度 | HD(1280×720ドット) |
センサー | 120万画素 |
フォーカス | 固定焦点距離 |
フォーカス距離 | 40cm |
フレームレート | 30fps |
インターフェース | USB 2.0 |
重量 | 71g |
保証 | メーカー保証2年 |
スペック詳細はAmazon販売ページ、取扱代理店を参照してください。
- ロジクール製品ページ
C310nの特徴
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1.5mの長いUSBケーブルとクリップを搭載しノートPC、デスクトップPCどちらでも使いやすい
C310は1.5メートルの長さのUSBケーブルを搭載しているため取り回しがしやすい。USB-AでPCに接続するだけで使えるプラグアンドプレイに対応。特別な設定は不要だ。
ユニバーサルクリップと言われる、薄型のノートPCや大型モニターどちらにも利用可能。
メーカーでは棚などにも設置可能だとし、さまざまな場所に設置可能で比較的利便性が高いウェブカメラだといえる。
ビデオ会議対して適切な画角を持たせた秀逸な設計
C310nは対格視野60°で、計算すると焦点距離は概ね37mm(フルサイズ換算)ほどで人物の顔が歪むことなく収録が可能だ。
PC用の標準のカメラでは、色収差はもちろん、レンズ性能の低さと広角を重視するあまり、人物の顔が縦に伸びたり、背景が不自然な曲り方をする歪みが発生しがちで仕事で使うにはやや厳しい水準だ。C310nはそのどちらもクリアしていると思える性能だ。
C310nは色収差は確認できるものの、ウェブ会議の画質であれば最低限のレベルはクリアしているように思える。弱点は、ある程度の距離がないと顔が見切れてしまうことだが、前述のクリップと組み合わせて使うことでそれらも解消できるだろう。
また、マイクの性能もそこそこでぜひYouTubeの動画で確認してもらいたい。
2,000円以下で購入可能で買いやすい
この製品の最大の魅力はコストパフォーマンスで、前述の通り使いやすい機能とそれなりの画質を揃えて2022年現在では2,000円以下で購入できるという点である。
10年前では考えられないくらい高画質になったウェブカメラが2,000以下で購入できるのは結構衝撃的なのでノートPCのカメラの画質に不満がある人は検討してみてはいかがだろうか。
デザイン
カメラ本体は7cm程度の幅で非常にコンパクト。
本体カラーはグレーで目立たないので、お気に入りのPCの見た目の良さを損なわずに利用可能だ。
専用のモニター上に設置した際の写真。クリップの付け根から角度の調整も可能で、高さのあるモニターに設置すれば少し上から撮影することも可能だ。
画質について
PCで接続したカメラを使って映像を収録できるOBSを利用し、C310nとMacBook Airのカメラを比較する。
MacBook Airのカメラ搭載部にウェブカメラを積載し60cmほどの距離を保ちつつ撮影を行った。
照明に室内の蛍光灯とYouTube撮影用の補助照明を利用しています。
C310n
冒頭で紹介した通り、画角が60°で人物の顔が画面いっぱいに広がるように撮影できる。焦点距離の関係でカメラをやや上に向けて撮影している。
ノートPCに設置すると「顔が近い」印象も受けるが、顔がはっきり見えて余計なものがうつらないためコミュニケーションは取りやすいだろう。
ホワイトバランスがやや寒色によって青みが買っているため顔が不健康そうに見えるので、高い位置に設置したほうがいいかもしれない。
MacBook Air
ノートPCに搭載されているカメラは広角より、でおそらくフルサイズ換算で24mmほどの焦点距離と思われる。
PCと自分の距離を確保できない狭いスペースなどでも顔全体をうつすことができる。MacBook AirはC310nとは逆で暖色よりで黄色味が強い。
肌の色は人によってし違うため、濃く出過ぎるとかなり黄色くなってしまうが、色味としては許容範囲かもしれない。
音質について
C310nはカメラの隣にマイクがあるためPC正面に取り付けた場合、PCを操作している人の声はよく拾ってくれる。
また、少しながらホワイトノイズをカットするノイズキャンセリングが適用されているのも確認できた。が、机をノックする際の音は低減できなかった。
一般的なノートPCに搭載されているマイクよりも高性能なマイクで、静かな室内で使うには申し分ない性能だろう。
ロジクールC310nの評価とまとめ
良い点
- 人物の顔がはっきり見える焦点距離
- 手頃に購入可能な価格
- 設置場所の自由度が高いクリップ
- 音質の高いマイクを搭載
気になる点
- 色収差で顔色が悪く写る可能性がある。照明や設置場所の工夫が必要
- ノイズキャンセリングはかなり弱め
とりあえず必要ならコレな高コスパウェブカメラ
ZoomやTeamsでウェブ会議をする際、ホストとなって全画面表示をする場合はフルHD画質のカメラを用意するとより鮮明に顔が見えるのでおすすめしたいが、ゲストとして参加するのであればこのくらいの画質や音質があれば、コミュニケーションがとりづらいということはないだろう。
今回、久しぶりに自分でウェブカメラを購入してみたが10年前とは比較にならないほど画質が向上していることに驚いた。
C310nは学生やビジネスパーソンでゲストとしてビデオ会議に参加するのにちょうど良いウェブカメラだと思う。