Legion Goを購入したのでレビューします。
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Legion Goのスペック
Legion Go | |
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モニター | 8.8型(2560×1600ドット)16:10 10点マルチタッチ対応 144Hz |
CPU | Ryzen Z1 Extreme |
GPU | Radeon Graphics |
メモリ | 16GB(オンボード) |
SSD | 512GB(NVMe) |
サイズ(幅×奥行×厚さ) | 幅約298mm×奥行き約131mm×高さ約40.7mm |
無線通信規格 | WIFI6E(802.11ax)、Bluetooth 5.3 |
バッテリー | 49.2Whr |
充電タイプ | 65W ACアダプター |
重量 | 約850g |
保証 | 1 年間のハードウェア保証 |
仕様、詳細はレノボ製品ページで確認できます。
特徴
レノボが販売するLegion GoはAMD RDNA3アーキテクチャが採用されたCPUを搭載し、軽量級から重量級のゲームタイトルを動作可能な性能を持つハンドヘルドコンソール機です。任天堂スイッチのような形をしたPCのことをこのように呼んでいます。
他社モデルとの違いは脱着可能なコントーラーとタブレットのようにも使える8.8型の大型モニターです。
タブレットPCとして使える
Legion Goはコントローラーを外すと重量638gのモニターとして利用できます。
SurfacesシリーズのようなPC本体を立たせることができるキックスタンドを搭載しているため、小型なWindowsノートPCを検討している人にもお勧めできます。
Ryzen Z1 ExtremeはGTX1650とGTX1050の間くらいの性能
Legion Goに搭載されているRyzen Z1 Extremeの内蔵GPUはRDNA3アーキテクチャを採用しています。
重量級のゲームタイトルを想定したベンチマークソフト3DMark Time SpyではGraphicsスコアが2530ポイントでした。
重量級のゲームタイトルを快適に動作させるためには、AMDのFSRに対応しているタイトルである必要がありますが、それ以外のタイトルでも解像度と画質を極限まで下げれば60fps程度で遊ぶことができます。
Legion Go
公式サイトでみるデザイン
購入すると、Legion Go専用ケースとACアダプター、コントーラードックが付属します。
サイズはコントローラー装着時で幅約298mm×奥行き約131mm×高さ約40.7mmです。横幅はA4ノートと同じくらいの横幅です。
Legion Goの背面には日本マイクロソフトが販売するSurfaceシリーズでも採用されているキックスタンドが搭載されています。
これによりタブレットPCのように利用することができるため、ゲーム以外でもLegion Goを利用できます。
重量は実測値で850g程度。
ACアダプターは65Wタイプのものが付属します。
合計で1.0kg程度なので持ち運びも可能です。ACアダプタについては社外性のものを利用すると携帯性が良くなると思います。
モニター
モニターサイズは8.8型です。搭載パネルはIPSパネルで視野角は広いです。
解像度はWQHD+(2560×1600ドット)を採用しています。
このパネルはもともと縦型のいわゆるポートレートモニターで横向きに反転させている状態です。
ゲームによってはうまく動作しない可能性がある点に注意しましょう。
反射が目立つグレアタイプなのでどうしても気になるようであれば、反射防止フィルム等は貼るのをお勧めします。
色域
モニターの色域はsRGBカバー率が100%、DCI-P3 94.9%でした。
コントローラー
着脱可能なコントローラーは右側のスティック下にセンサーが埋め込まれているので、遠隔でPCの操作が可能です。
下部にPC用のマウスと同様のセンサーが埋め込まれているため、マウスカーソルの移動も可能です。
ゲームのプレイ時には下部に設置されているスイッチでFPSモードとゲームパッドモードへの切り替えが行えます。
操作の難易度は高いと思います
インターフェース
左側
- 音量ボタン
- USB-C(USB4)
- microSDカードスロット
- オーディオジャック
- 電源ボタン
搭載されているUSB-CはUSB4の規格に対応しているため、外部映像出力やこうそくなデータ転送に対応します。
性能
Cinebench R23
Cinebench R23はCPUのパフォーマンスを測定するベンチマークソフトです。点数が高ければ高いほど高性能とされています。
マルチコア性能は12496ptsシングルコアは1500ptsです。
AMDのRyzen Z1Extremeは一般的なモバイルノートPCやスタンダードノートPCに搭載されるCPUとしては最高クラスの性能を発揮できます。
ただし、シングルコア性能は従来と変わらないため、ゲームでフレームレートを伸ばすのは苦手です。
また、電源接続時と非接続時でパフォーマンスの変化を計測した結果、バッテリー非接続時+省エネモードでマルチコア性能が7926ポイントと低くなることがわかりました。
シングルコアはそこまで変わらないため、LegionGoをタブレットPCとして利用する場合は省エネモードでもきびきび動作してくれると思います。
また、パフォーマンス時に消費電力と動作周波数を確認したところCPUパッケージ全体では30W程度の消費電力があり、動作周波数は3.6Ghz程度で動作することがわかりました。
電源非接続時では出力とともにパフォーマンスが低下します。
3DMark Time Spy
重量級ゲームタイトルを想定したベンチマークソフト 3DMark Time Spyでは電源接続時と非接続時でパフォーマンスの変化がありました。
特に顕著なのがCPUスコアで電源非接続時では大きくパフォーマンスを落とします。前述のとおり、消費電力が制限されているからだと思います。
ただし、GPUパフォーマンスの低下は軽微で、GPUのランクが1段階下がるというほどでもなく、パフォーマンスの低下はゲーム中に感じられるか感じられないかといった微妙なところです。
超重量級ゲームタイトルの快適性
AAA級タイトルサイバーパンク2077のベンチマークモードで1280×800ドットの解像度でフレームレートを計測しました。
プリセットはSteam Deckとカスタムです。
カスタムではSteamDeckからさらにAMDのテクノロジーのFSRをパフォーマンスに設定して計測しました。
結果として、どちらも60fpsを超えることはできず、搭載モニターのリフレッシュレートを活かすことが難しいという結果でした
重量級ゲームタイトルの快適性
シャドウオブザトゥームレイダーはPCゲームの重量級タイトルとして知られています。ゲーム内のベンチマーク機能を利用しフレームレートを計測しました。
やはりこちらも平均で60fpsを超えるのは難しく、低画質なら何とか遊べるといった感じになりました。
バッテリーの連続動作時間
PC内部に保存されたHD画質の動画をループさせてバッテリーの連続動作時間を計測するベンチマークソフトの結果です。
98%から3%になるまでかかった時間は4時間42分でした。
また、コントローラーを外した状態でバッテリーの連続動作時間をテストした場合、さらに駆動時間は短縮され4時間ほどとなりました。
高解像度モニターを搭載しているためバッテリーの連続動作時間が短くなったのだと思われます。
バッテリーサイズは49.2Whrで一般的なノートPCよりも大きめです。
僕の個体は51Whrでした。
PCの温度とファンの動作音
Legion Goを電源に接続し、パフォーマンスモードでファイナルファンタジー15のベンチマークソフトでフルHDの標準画質に設定し30分間ループさせた際のログデータをエクセルでグラフにしました。
CPUが62℃程度で動作するようにコントールされています
平均で1.5Ghzを下回らないようになっていますが、動作周波数がさがるため重量級ゲームタイトルでパフォーマンスを発揮しにくくなっているような感じです。
この時にGPU温度は68℃ほどになるようにコントロールされています。
フレームレートの平均は40fpsほどでプレイできなくはないといった感じ。
表面の温度
PCの表面温度はベンチマークテスト中で53.6℃でした。
背面に触れなければ問題ないと思います。
ファンの回転音の大きさ
パフォーマンスモード時で43.5db程度です。一般的なスタンダードノートPCと同じくらいの音の大きさです。
まとめ ビジネス・ゲーム・エンタメも楽しめる1台として
Legion Goはコントローラーが外せるというギミックが魅力のPCです。
ユーザーがストレスを感じない温度管理やファンの回転音の調整グッドなので、ゲームだけではなくノートPCやタブレットPCの代わりとして持ちたい人にはおすすめできます。
重量級ゲームタイトルは解像度を落としながら画質もコントロールすればなんとかなるので、レトロゲームをプレイするのに集中したほうが良いと思います。
デメリットは下記
- 画面解像度とリフレッシュレートがが宝の持ち腐れになりバッテリーの連続動作時間が短い点に注意
- パフォーマンスコントロールが入るため高いフレームレートを出すことができない
といった点が気になるポイントです。