HPのChromebook x2はキーボードと液晶部が、ガチャとはずれるデタッチャブルタイプのChromebookです。
メーカーから実機をお借りしたので検証結果と感想をお伝えいたします。
Chromebook x2の特徴
12.3型でデタッチャブル!プレゼンテーションはこれで決まり!?
Chromebookの強みといえば、Googleのプレゼンテーションソフト「スライド」など、Office互換ソフトが無料で使える点。そうしたプレゼンテーションアプリには、Chromebook x2の標準で付属するスタイラスペンのレーザーポインタ機能が人にやさしく便利です。
Chromebookは映像出力をUSB-Cがら行いますが、外部モニターに出力した状態でこのレーザーポインタ機能を使えば、机から身を乗り出さずともプレゼンを注視させることができ、わざわざ高性能なレーザーポインタを購入する必要がありません。
思いついたアイデアをすぐに記録
iPadやSurfaceほど細かい読取機能はないのですが、スクリーンショットをとってメモ書き、そしてそれをすぐにクラウド上に保存。
といった流れを非常にスムースに行うことができ、取材や会議に役立ちます。
デザインもオシャレ
ドッキングするヒンジ部や側面など、オーナメントにこだわっており、日本HPらしいオシャレなデザインをしたデバイスだと感じました。電源やインターフェースがモニター部についているため、ややモニターが重い、頭でっかちな印象もありますが、総重量は1.4kg程度なので、まぁ許せるレベルかな、と。
Chromebook x2はデタッチャブルタイプのChromebookで市場としては稀な製品ですが、CPUにCore iプロセッサを搭載するなどパフォーマンスも良好なモデルです。
HP Chromebook x2
検証機のスペック
HP Chromebook x2 エグゼクティブモデル | |
---|---|
モニター | 12.3型(2400×1600ドット)IPSタッチ |
CPU | Intel Core i5 7Y54 |
iGPU | Intel HD 615 graphics |
メモリ | 8GB(オンボード) |
SSD | 64GB(eMMC) |
インターフェース | USB Type-C™3.0 Gen1×2、ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート×1 |
フロントカメラ | 500万画素カメラ |
リアカメラ | 1300万画素カメラ |
ワイヤレス機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac 、 Bluetooth 4.2 |
サイズ(キーボード装着時) | 293×212×8mm/(292×223×18.5mm) |
重量(キーボード装着時) | 734g(約1.43kg) |
保証 | 購入時から1年間引き取り修理 |
ペン | Wacom AES スタイラスペン(筆圧検知:2048段階 |
なお、詳細は日本HP公式ページのスペックシート(PDF)からご覧いただけます。
日本HPでChromebookを購入するとGoogle Oneサービス(クラウドストレージ)が1年間100GBが無料で利用できる特典が付帯されます。Google OneはGoogleドライブの追加ドライブで、合計で100GB~30TB間でプランを選択肢て使用できます。
外観デザインについて
Chromebook x2はSpectre x2のようなデザインで、見る人に先進的な印象を与えます。
HPのプレミアムブランドSpectreや超売れ筋のENVYシリーズで採用されたセラミックホワイトは非常に美しく、特殊な電着塗装によって再現されたカラーです。
強度と耐久性を保ちつつ清潔感のあるホワイトカラーが女性にもお勧めできるデザイン。
自由度の高いデタッチャブル式なので、キーボードと分離が可能。ヒンジ部が厚く作られていますが、前述した通り、細部までデザインにこだわって作られているため、安っぽさを感じさせません。
キーボード未装着時は730gでした。モニターと本体が一緒で、キーボードよりも本体のほうが重たいので、単独で本体を持つと手にずっしりとした重量感があります。
液晶ディスプレイについて
HP Chromebook x2は本体と液晶が一体となっているため、ベゼル幅がやや太め、フレームが目立ちます。
よりスタイリッシュなデザインのものをお求めの方は、HP Chromebook 14のほうがよいかもしれません。
本体の各種ポート電源について
Chromebook x2はモニター部にUSB-Cや電源がついているため、特殊です。
左側面
- USB-C
- microSDカードリーダー
上側面
- 電源ボタン
右側面
- オーディオジャック
- 音量ボタン
- USB-C
USB-Cで充電できるため、左右どちらかのポートが開いていればオーケーです。
性能について
GeekBench 5
Geek Bench 5 | |
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マルチコア | |
Core i5 8250U(HPChromebook x36014) | |
Core i5 7Y54(HPChromebook x2) | |
Snapdragon 670(Pixel 3a) |
Chromebookは低スペックでも快適に動作するOSなので参考になるか微妙ですが、一応ハードウェアのパフォーマンスを測定しておきました。
定番のベンチマークソフト「GeekBench 5」では、最新のミドルクラススマートフォンに搭載されるSnapdragon 670と同等クラスです。
インテルCPUはおそらくChromeOSに最適化されていないと思うので適切ではないかもしれませんが、ハードウェア性能で見るとコスパがよくないかもしれないですね。
HP Chromebook x2の評価とまとめ
セール時にお手頃価格ならありだと思います。
Chromebook自体これからのデバイスということで、評価がとても難しい。Core i7Y54は低電圧CPUで省電力+そこそこ性能といったところでWindowsでもなかなか扱いが難しいCPUなのです。
Chromebookであれば動作にストレスは感じませんし快適な感覚はあるのですが、その分、Chromebook本体の価格も高め。
スタイラスペンを有効的に使うスキルがあれば価格に見合う効用は得られるかもしれませんが、ユーザーを限定するかもしれません。また、画面の重量だけで700gオーバーなので、価格的にはSurface Proシリーズなどと競合するでしょう。
セール時にガッツリ安くなっていたら検討してもよいと思います。