Lenovo LOQ Essential Gen 9をメーカーからお借りできたのレビューします。
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Lenovo LOQ Essential Gen 9のスペック
Lenovo LOQ Essential Gen 9 | |
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モニター | 15.6型(1920×1080ドット)16:9 144Hz |
CPU | Core i5 12450HX |
GPU | RTX3050 |
メモリ | 16GB |
SSD | 512GB(NVMe) |
サイズ(幅×奥行×厚さ) | 幅約359mm×奥行き約235mm×高さ約22.95mm |
無線通信規格 | WIFI6(802.11ac)、Bluetooth 5.2 |
バッテリー | 57Whr |
充電タイプ | 135W ACアダプター |
重量 | 約1.77kg |
保証 | 1年間のLegion Ultimate Support |
仕様詳細は製品ページで確認できます。
特徴
約1.8kgで持ち運びも可能

Lenovo LOQ Essential Gen 9は、15.6型の大画面に専用グラフィックス(dGPU)を搭載した高コストパフォーマンスモデルです。重さは約1.84kgと、据え置き前提のスタンダードノートとしては軽量級。ギリギリ持ち運びも現実的なサイズ感です。
安価なノートPCでは珍しく専用GPUを備えており、動画編集や簡易的な3DCG用途にも対応できる性能が魅力。業務用PCに少しだけGPUパワーが欲しいという方や、10万円前後で動画編集を始めたい方にもピッタリな構成です。
付属ACアダプターは最大135Wで持ち運びしやすい

このモデルは、CPUやGPUにあえて1世代前のものを採用することで価格を抑えつつ、消費電力や発熱も抑制。これにより、135Wの軽量なACアダプター(実測481g)での運用が可能となっており、トータルでも約2.3kgに収まります。

性能面では控えめですが、ライトなクリエイティブ用途やGPUアクセラレーションを必要とするビジネス用途に十分対応。GPU搭載ノートPCとしては、価格・サイズ・重量のバランスが取れた1台です。

Lenovo LOQ Essential Gen 9
公式サイトでみるデザイン


Lenovo LOQ Essential Gen 9の筐体にはルナグレーの樹脂素材が採用されており、落ち着いたカラーリングで家庭用ノートPCに近い親しみやすい印象です。一方で、天板中央には大胆に「LOQ」のロゴが配置されており、シンプルな見た目の中にもゲーミングブランドらしい存在感を演出しています。
質感はサラリとしたマット調で指紋も目立ちにくく、実用性を重視したデザイン。価格帯を考えれば十分な完成度で、派手すぎずオフィスや学校などでも浮かずに使えるバランスの良さが魅力です。

Lenovo LOQ Essential Gen 9の正面は、ごく一般的なスタンダードノートPCに近い落ち着いたデザインです。ベゼルは細めで、ディスプレイの没入感を損なうことなく、上部にはWebカメラと物理シャッターが備わっており、プライバシーへの配慮もされています。
ロゴや装飾は控えめで、ゲーミング感を強調しすぎることなく、ビジネスや学習用途にも違和感なく使える見た目です。万人受けするバランスの良さが魅力です。
モニター

Lenovo LOQ Essential Gen 9のモニターは、15.6インチのIPSパネルを採用し、リフレッシュレートは144Hzと高く、ゲーミング用途にも適しています。視野角の広さと発色の安定性を兼ね備えており、滑らかな表示が求められる動画編集や軽いゲームプレイにも対応可能です。

実測では、sRGBカバー率は100%近く、色域に関しても十分な性能を持っているため、写真・動画編集といったクリエイティブ用途にも活用できます。光沢なしの非光沢パネルなので、映り込みも少なく、長時間作業にも向いています。
キーボード

Lenovo LOQ Essential Gen 9は、テンキー付きのフルサイズ日本語配列キーボードを搭載しています。ベースはUS配列を日本語化したレイアウトで、キーの大きさや配置には慣れが必要な部分もありますが、基本的な操作には支障なく使用できます。
打鍵感はスタンダードなノートPCと同様で、特段の高級感や打鍵音の静音性はないものの、テンキーが搭載されている点は、表計算作業や会計ソフトを多用するユーザーにとって大きな利点となります。
タッチパッドも安いPCと同等のクオリティです。
インターフェース

左側
- 電源コネクタ(角形ジャック)
- 有線LAN(RJ45)
- HDMI(Ver記載なし)
- USB 3.2 Gen1 Type-A
- USB 3.2 Gen1 Type-C(映像出力対応)
- マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック(3.5mm)

右側
- 3-in-1 メディアカードリーダー
- USB 3.2 Gen1 Type-A(フルサイズUSB)
性能
パフォーマンスの測定は全てパフォーマンスモードで計測しています。
Cinebench R23
Cinebench R23はCPUのパフォーマンスを測定するベンチマークソフトです。点数が高ければ高いほど高性能とされています。

マルチコア:10,502 pts
シングルコア:1,616 pts

Core i5-12450HXは8コア12スレッド構成(Pコア4+Eコア4)で、高いマルチスレッド性能を発揮します。10,000点を超えるスコアは、動画編集や簡単な3DCGレンダリングなどの用途にも十分対応可能な実力を示しています。
1,600点を超えるシングルコア性能は、ブラウジングや事務作業などの日常的な軽作業を快適にこなせる水準です。高クロック動作時の応答性も良好で、ストレスを感じにくい操作感が得られます。
3DMarkTime Spy
重量級ゲームタイトルを想定したベンチマーク3DMark Time Spyの結果です。

ゲーミングノートPCとしてはエントリークラスのスコアです。高負荷な最新ゲームを高画質でプレイするには少々物足りないですが、設定を調整すれば快適なプレイも可能です。
RTX 3050 Laptop GPU(6GB・Max-Q・65W)としては標準的なスコアです。動画編集や画像処理など、GPUを活用する作業でしっかりとパフォーマンスを発揮してくれる水準で、軽めの3Dゲームやeスポーツタイトルも設定次第で対応可能です。
実際のゲーム性能
モンスターハンターワイルズ

- スコア: 17,409
- 平均FPS: 50.99fps
- 評価: 快適にプレイできます
本機に搭載されているGeForce RTX 3050 Laptop GPU(6GB)では、フルHD・最低設定においておおむね50fps以上を維持できており、プレイは可能ですが、フレーム生成などの技術を駆使しても60fpsの快適水準には届かないのが現状です。
ストレージの性能


搭載されていたSSDはSamsung製の「MZAMX512HCLV-00BL2」、容量は512GBです。PCIe Gen 4.0接続のNVMe SSDであり、CrystalDiskInfoで確認したところ健康状態は98%、使用時間は46時間と新品に近い状態でした。
温度はアイドル時でもやや高めの56℃前後を記録しており、筐体内部の熱設計にやや余裕がないことがうかがえます。
CrystalDiskMarkの測定結果は以下の通り:
- シーケンシャルリード(Q8T1):4683MB/s
- シーケンシャルライト(Q8T1):97MB/s
- ランダムリード(Q32T1):281MB/s
- ランダムライト(Q32T1):88MB/s
読み込み速度はGen 4 SSDとして申し分ない水準にありますが、書き込み速度はキャッシュ切れ時に大きく低下しており、約100MB/s程度となっています。これは容量不足やコスト抑制のため、書き込み速度に優先順位を置いていない構成であることが推察されます。
動画編集や大量のデータ書き込みを行う用途では、外付けSSDの併用やストレージの換装を検討するのがよいでしょう。読み込み性能は良好なので、ゲームの起動や日常的な動作においては体感的なストレスはほとんどありません。
動画編集の書出し速度
Davinci Resolve Studio 20で13分動画の書出しを比較します。

実際にDaVinci Resolveを使って、YouTube用の1時間13分の素材をH.264でエンコードしたところ、レンダリング完了までの所要時間は3分36秒でした。
この結果からわかるように、RTX 3050と第12世代のCore i5-12450HXの組み合わせは、ミドルレンジ帯としては十分な動画編集性能を備えています。テンポの速いYouTube編集用途(フルHD中心)であれば、特にストレスを感じることなく運用可能です。
ただし、4K動画や重めのカラーグレーディングなどを頻繁に行う場合は、上位GPU(RTX 4050以上)を選んだほうが快適性は増すでしょう。とはいえ、価格を抑えつつも実用的な編集作業が可能な点で、コストパフォーマンスは非常に優れています。
PCの温度とファンの動作音
ファイナルファンジー15のベンチマークを30分間動作させた際のログデータです。

FF15ベンチマークを30分間連続で実行した際の挙動を記録したグラフです。
青線がCPUの平均クロック(MHz)、オレンジ線が平均温度(℃)を示しています。
- クロック変動:動作クロックは一時的に3,500MHz付近まで上昇する場面もありますが、全体としては2,300~2,600MHzあたりで推移しており、持続性能は抑え気味です。これはCPUの発熱や消費電力を抑えるために制御が入っていることが要因と見られます。
- 温度推移:温度は60℃前後で安定しており、過度なサーマルスロットリングは発生していません。熱設計的には優秀といえる結果です。
- 総評:パフォーマンスを長時間持続させる設計にはなっていないものの、温度管理は良好で静音性とのバランスを取ったチューニングとなっています。ゲーミング時の持続性よりも、静音性・低発熱性を優先した設計意図が感じられます。中負荷以下の用途での安定性は十分です。
表面の温度

FF15ベンチマーク中のサーモカメラによるキーボード表面の温度測定では、最大51.4℃、中央付近で**41.7℃**という結果が確認されました。
- 高温エリア:最も高温だったのはキーボード右奥の排熱付近で、50℃を超える領域が見られました。これは内部のヒートパイプが配置されている部分で、冷却設計の都合上この位置が最も熱を持ちやすい傾向にあります。
- 操作エリアの温度:WASDキー周辺や中央エリアは40℃前後とやや暖かい程度で、長時間使用でも不快感は少ないレベルです。
- パームレスト:手のひらが触れるパームレスト部分は30℃未満で非常に快適に保たれており、冷却設計は良好です。
ファンの回転音の大きさ

ベンチマーク高負荷時におけるファンの動作音は、最大50.5dBAを記録しました。
- 音量の目安:50dBAは静かなオフィスやエアコンの室内機レベルに相当し、作業には支障がない程度の音量です。ただし、静音性を重視する人や深夜帯の作業ではやや気になるかもしれません。
- 動作モードとの関係:この音量はGPUベンチマーク実行中(TimeSpyやFF15ベンチなど)で記録されたものであり、ブラウジングや事務作業中はほぼ無音〜30dBA台に収まっています。
- 冷却性能とのバランス:温度をしっかり抑えていることから、冷却性能とのトレードオフと考えれば納得できる範囲です。
まとめ デスクトップの性能をそのまま発揮できる高品質ゲーミングノートPC
Lenovo LOQ Essential Gen 9は、スタンダードノートPCに専用GPUを搭載した、いわば“カジュアルゲーミングノートPC”です。
一見するとシンプルな外観ながら、RTX 3050 Laptop GPUを搭載しており、ゲームも動画編集もこなせる1台に仕上がっています。
価格は10万円前後と非常に魅力的で、仕事や学業用として日常使いしながら、空き時間に軽めのゲームで息抜きしたい方にぴったり。
**「仕事×趣味」**のバランスを重視するライトゲーマーにとって、選びやすい構成です。
ただし、あくまで軽量GPU搭載モデルなので、最新ゲームを高設定で快適に…という使い方には不向き。
また、冷却性能もミドルクラスモデルに比べると控えめなため、長時間の高負荷作業には注意が必要です。
