このレビューでは、HyperX Origins 2 1800を実際に使用したうえで
・自分好みに仕上げられるカスタマイズ性
・高速応答による快適な入力感
・総合的な使用感とおすすめポイント
を中心に紹介していきます。
そしてOrigins 2シリーズには2種類ありますが、そのうちの1800レイアウトのOrigins 2キーボードを本記事では紹介します。
内容物
キーボード本体、USB-C to USB-A、キープラー
キープラーの中央にはHyperXのロゴが印字されており、細かい部分までしっかりデザインされています。付属品でありながらもブランドらしさが感じられ、とてもかっこいいポイントです。ケーブルにはブレイデッド(編み込み)素材が採用されており、高級感があります。見た目がしっかりしているだけでなく、耐久性にも優れているため、長く安心して使用できる点も魅力です。ケーブルは着脱式ですが、無線非対応です。


スペック

結論:コアなゲーマーにおすすめ
メカニカルとメンブレンの違い
まず、本キーボードにはメカニカル方式が採用されています。以前レビューしたHyperX Eve 1800はメンブレン方式でしたが、両者には構造面で大きな違いがあります。メンブレンキーボードは、1枚のシート状の接点とラバー(ゴム)を用いた構造が特徴です。一方、メカニカルキーボードはキーごとに独立したスイッチ(バネ構造)を搭載しています。打鍵感にも違いがあり、メンブレンはやわらかく静かな押し心地なのに対し、メカニカルはしっかりとした反発と心地よいクリック感が魅力です。耐久性の面でも、一般的にメンブレンよりメカニカルのほうが高く、長期間の使用に適しています。
そして本製品はカスタマイズ性も非常に高く、ホットスワップ対応によりスイッチ交換が可能です。さらに、専用ソフトを使えばRGBライティングのカラーやエフェクトも自由に変更できます。
また、3Dモデル共有サイト「Printables」では、HyperX公式がデザインファイルを公開しており、3Dプリンターがあればフレーム部分のカラーを自分好みにカスタマイズすることも可能です。用意されているカラーは、ホワイト・ブルー・ピンクなどがあり、より個性的な仕上がりを楽しめます。
コアなゲーマーにおすすめできる理由のひとつが、ポーリングレート8000Hzに対応している点です。ポーリングレートとは、1秒間にPCへ入力データを送信する回数のことで、数値が高いほど入力遅延が少なくなります。8000Hzは非常に高速で、超低遅延な入力環境を実現しています。さらに、先述の通りカスタマイズ性も非常に豊富です。ホットスワップ対応やRGBライティングの調整など、自分のプレイスタイルに合わせたセッティングが可能。操作感や見た目を自分好みに仕上げられる点も、大きな魅力と言えます。

競合機種

同価格帯で、同様の高機能を備えたキーボードとして評価が高いのが ATTACK SHARK X68HE です。
レイアウトは60%(テンキーなし)、ポーリングレートは8000Hz、磁気スイッチ搭載、ラピッドトリガー対応。さらにアクチュエーションポイントは0.1〜3.4mmまで細かく調整可能と、スペック面だけを見ると非常に魅力的な構成です。
そのため、一見すると「すべてにおいてX68HEのほうが優れているのでは?」と感じるかもしれません。
しかし、キーボードは単純な機能数や数値だけで評価できるものではありません。完成度や安定性、扱いやすさといった“総合的な使いやすさ”という点では、HyperX Origins 2 1800 にも大きな魅力があります。
X68HEは高機能である反面、ソフトウェアがやや分かりにくいという声や、個体差による初期不良の報告も見られます。また、アクチュエーションポイントの細かな調整は魅力である一方、設定次第では扱いづらく感じることもあり、日常用途ではややシビアに感じる場面もあります。
一方、Origins 2 1800はテンキーを備えた1800レイアウトを採用しており、ゲーム用途だけでなくタイピングや日常作業にも使いやすい設計です。入力の安定感やビルドクオリティも高く、「ゲームも普段使いもどちらも快適にこなしたい」という方には特に適しています。
価格はX68HEと比べておよそ2倍ほどの差がありますが、ブランドの統一感や安心感、長く使える完成度を重視するのであれば、Origins 2 1800を選ぶ価値は十分にあります。22000円は流石に高いと思いますけど。
HyperX Origins 2 1800をおすすめできる人
・ FPS・TPS・など反応速度を重視する人
・カスタマイズがたくさんできるキーボードを選びたい人
おすすめできない人
・初めてゲームをする人
・安いゲーミングキーボードが欲しい人
質感や重量

購入時の箱
カラーはブラックを基調としており、全体的にしっかりとした印象のデザインです。外側ケースにはポリカーボネート製プレートが採用されており、やや透明感のある設計になっています。キーキャップもポリカーボネート製です。
本体重量はケーブル込みで約955gとやや重めですが、その分安定感があります。タイピング時に本体がずれにくく、しっかりとデスクに固定される感覚があります。
質感はABS素材よりもややつるっとしており、一般的なプラスチック系キーキャップに近い印象です。また、安価なメカニカルキーボードでありがちな打鍵時の金属音も比較的控えめで、落ち着いた打鍵感に仕上がっています。

キーボードの背面
実際に使ってみて
最初は「テンキー付きだと少し大きくて邪魔なのでは?」と思っていました。ですが実際に使ってみると、ゲームで求められる機能がしっかり詰め込まれたキーボードだと感じました。
まず打鍵感ですが、全体的に軽めで、「カチャカチャ」と「コトコト」の中間くらい、ややコトコト寄りの落ち着いた感触です。赤軸らしい心地よい打鍵音が特徴で、タイピングしていてとても気持ちよく感じました。ただし、音量はやや大きめなので、ノイズキャンセリングがない通話環境では打鍵音を拾ってしまう可能性があります。
押下圧は40gと軽めに設定されており、弱い力でもスムーズに入力できます。アクチュエーションポイントは1.8mmと浅めで、素早い反応が可能です。さらに8000Hzのポーリングレートに対応しているため、体感できないほど遅延は少なく感じました。
実際にゲームでも使用しましたが、すべてのキーが素早く正確に反応し、入力の詰まりは一切ありませんでした。高速かつ安定した入力性能を求める方にも、安心しておすすめできる仕上がりです。
ただし、ラピッドトリガーには対応していないようなので、本当に瞬間的な停止操作や連続入力が必要な場面では、やや不利に感じる可能性はありそうです。
専用ソフト「HyperX NGENUITY」を使用することで、ライティングの細かな設定やキーの再割り当てが可能でした。発光パターンの変更やエフェクトの調整なども行えるため、自分好みの見た目や使い方にカスタマイズできます。
さらに、スイッチはホットスワップに対応しており、好みの軸へ交換することも可能です。スイッチタイプは5-pin仕様となっているため、対応するメカニカルスイッチであれば自由に付け替えられます。打鍵感を変えたい方や、自分だけのキーボードに仕上げたい方にとっては大きな魅力です。

明るいところでのライティング

暗いところでのライティング
まとめ
HyperX Origins 2 1800は、高速応答性能と高いカスタマイズ性を兼ね備えた、コアゲーマー向けのゲーミングキーボードです。
8000Hzのポーリングレートによる超低遅延入力、40gの軽い押下圧と1.8mmの浅いアクチュエーションポイントにより、FPSやTPSなど反応速度が重要なゲームでも快適に使用できます。打鍵感はやや落ち着いた「コトコト」寄りで、赤軸らしい心地よさがあります。
さらに、ホットスワップ(5-pin対応)によりスイッチ交換が可能で、専用ソフト「HyperX NGENUITY」を使えばRGBライティングやキーの再割り当ても自由に設定できます。加えて、Printablesで公開されている公式3Dデータを活用すれば、外観のカスタマイズまで楽しめる点も大きな魅力です。
本体は約955gと重めですが、その分安定感があり、タイピング時のズレも少なめです。一方で、ラピッドトリガーには非対応のため、最新の競技特化モデルを求める方には物足りない可能性もあります。
総合すると、
「性能もカスタマイズ性も妥協したくない人」には非常におすすめできる一台です。
反対に、価格重視の方や初めてのゲーミングキーボードとして安価なモデルを探している方にはややオーバースペックと言えるでしょう。
完成度の高い、長く使い込めるゲーミングキーボードです。


