Amazonが発売するFireタブレットシリーズは低価格で購入しやすく、万人に受け入れられやすいタブレットです。
その中でも2019年に発売されたFire HD 10は屈指のコストパフォーマンスを誇るといっても過言ではありません。一世代前のミドルクラススマートフォンに搭載されていた「Snapdragon 660」程度の性能と、USB-PDかは定かではありませんが実測値で13Wまでの出力で充電可能なバッテリー性能を有する高コストパフォーマンスなタブレットデバイスです。
発売日の翌日に手に入れることができたので紹介したいと思います。
New Fire HD 10の特徴
Fire HD 10(2019)のスペック
Fire HD 10(2019)のスペック | ||
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公式データ | 検証データ | |
ディスプレイサイズ | 10.1インチフルHD+(1920×1200ドット)IPS | |
CPU(SoC) | オクタコア 2Ghz | MT8183 |
RAM | 2GB | 1.75GB |
ストレージ | 32/64GB | |
バッテリー | 最大12時間 | 6300mAh/16時間越え |
重量 | 504g | 502g |
サイズ | 262 x 159 x 9.8mm | |
価格 | 15,980円 |
検証データは上記のようになっています。CPUとバッテリーは期待以上でした。
オクタコアで現行ミドルレンジスマホ並みのパフォーマンス
写真は、Fire HD 10とPixel 3aでPUBGモバイルのグラフィック設定を比較しているものです。
PUBGモバイルでは「HD画質」かつフレーム設定「高」が選択可能。
いきなり非公式で申し訳ないのですが、GooglePlayStoreをインストールすればAndroidタブレットとして利用可能(正常に動作しなくなる可能性やセキュリティ上好ましくありませんのでやる場合は自分で調べて自己責任で)
この写真は、ある程度ゲームのプレイが快適できることをを示しています。
Pixel 3aはSnapdragon 670という最新のミドルレンジCPUを搭載し、やっとグラフィックス性能がA9チップ(iPhoneSEやiPhone6Sなみ)の性能になって僕はうれしかったのですが、わずか15,980円で購入可能なタブレットも同等の性能を有しているのは驚愕です。
実際に搭載Soc(以下CPU)を調べたところMediaTekのオクタコア(8コア)CPU MT8183が搭載されていました。
MT8183の構成はCoretex-A53とCoretex-A73の4コア+4コア計8コアとなっています。
PCMARK for Android | |
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Fire HD 10 | |
Pixel 3a |
PCMARK for Androidの Work2.0にてパフォーマンステストを行ったところ、Snapdragon 670よりもスコアは低いと出ました。
実際の性能で言えば、Snapdragon 660クラスのもの。
ZenFone 4などの1世代前のミドルクラススマートフォンに搭載されていたCPUと同程度の性能ということです。
3DMark SlingShotExtreme | |
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Fire HD 10(MT8183) | |
Pixel 3a(SD670) | |
iPhoneSE(A9) |
ゲーム系ベンチマークアプリ3DMark SlingShot ExtremeではA9チップにほぼダブルスコアで厳しい結果。
Snapdragon 670にも負けてしまっていますが、Pixel 3aはミドルレンジといえども高価な部類に入るしね。
ゲームプレイは苦手ですがそこそこいけちゃう性能です。
わずか1.5万円で購入可能
そう、この第9世代のFire HD 10タブレットは税込み15,980円で購入可能。
性能に関して不安に思っている方も最新のミドルレンジスマホ程度だとわかれば手が伸ばしやすいのではないでしょうか。
ゲームやドラマ、映画視聴時には全くもたつきを感じないこのデバイスの価格が1.5万円というのは破格すぎるほど破格です。
付属物・純正ケース
充電ケーブル、AC
USB-C to USB-Aケーブルが標準で付属しています。
付属のACアダプターは9W出力となっていました。
純正ケース
開閉で本体電源のスリープ復帰が可能。iPadを同じような方式です。
今回選択したのはチャコールブラックです。ファブリック素材なので手触りが良く高級感があります。利便性も高いと思います。しかし、実際に純正ケースの価格は4000円以上と本体価格の3割を占め割高な印象は受けました。
Fire HD 10外観やデザイン
最近流行のベゼルレスではなく、一昔前のタブレットのフレーム幅です。
解像度がフルHD+(1920×1200ドット)で横長なので、持ちづらいと感じることもあるかもしれません。
本体上部にイヤフォンジャックや音量ボタン、USB-Cポート、電源ボタンを搭載しています。
本体背面はマットな質感でした。Amazonロゴもありますが純正ケースを同時に購入したので背面は見えなくなりました。
開封の動画をYouTubeにアップロードしているので僕の生の感想を聞きたい方はこちらをみていただけるといいかもしれません。チャンネル登録もお待ちしております。
本体重量
本体重量は実測値で502g、純正ケースが292g合わせて800gほどなので最新のタブレット端末としてはやや重たいです。
液晶ディスプレイの見え方
フルHD+(1920×1200ドット)で見やすいのですが、今のスマートフォンは高解像度化がすすみ表示領域は変わりません。しかし、大画面であるため、PC表示で閲覧可能。この点は10インチならではのメリット。
僕が気になった点は輝度が低いことと若干黄色いかな?という点。
Pixel 3aは有機EL、iPhoneSEは広い色域をもったIPSパネルです。両機と比較するとディスプレイの品質は1段落ちると感じました。
充電・連続使用時間について
出力
バッテリー残9%ほどのところから、30W出力の充電器と接続したところ13W程度で出力されていました。
公式にはサポートされていませんが、第9世代のFire HD 10はUSB-PD対応なのかもしれません(動画ではPD非対応といってます。PD規格か定かではありません。)
バッテリー残60%以上ある場合出力が制限され5Wほどとなっていましたので、端末側でセーブしているものと思われます。
充電時間
バッテリー残9%から満充電になるまでは約3時間ほど。スマホのPD対応のものほど早くはありませんがストレスを感じるほど遅くもありません。
個人的には「意外に早いな」という感想です。
これらの結果は、付属ケーブルでないUSB-C to USB-Cケーブルを利用しているため、付属のケーブルを使った場合、出力及び充電時間は伸びるため、早く充電したい方はUSB-C to USB-Cを用意しましょう
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連続駆動時間
PCMark for Androidにて連続駆動時間を計測したところ、バッテリーが残100%から20%まで16時間36分でした。
PCMark for Androidはウェブブラウジングや動画閲覧などを等間隔で動かし続けるテストですので、フル充電あれば、ゲームをたくさん動かしても丸1日は使えそうです。
Fire HD 10(2019年モデル)の評価とまとめ
さらっとベンチマーク結果だけさらしましたが、実行性能で現行のミドルレンジクラスのパフォーマンスをもち、ゲームもそこそこ快適にプレイ可能な10インチタブレットが15,980円で購入できるのはすごくないですか?
ごろ寝タブレットとしてはもちろん、壊れてもいい旅行用としても最適。
気になった点としては重量と画面の輝度です。
10インチタブレットとしては若干重く、持運びしやすいか?というと首をかしげるレベル。しかし、そもそも10インチタブレットを購入するのだから、承知していればそんなに不満はないです。
画面輝度はiPadよりも品質は低いので承知の上検討するのが良いでしょう。
とにもかくにも処理能力は大幅に向上し、価格は1.5万なので損はなし!
個人的には今買うべきガジェットだと思います。
そして純正ケースはちょっと割高だと思う。