ゲーミングPCのサブストレージをHDDからSSDに変更するメリットはロード時間の短縮だった

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ゲーミングノートPCやゲーミングデスクトップPCを購入する際に立ちはだかる問題の一つにサブストレージどうしよう問題がある。

例えばウェブ上などでは、

「SSDのほうがOSの起動が早いからメインストレージはSSDで、ゲームのデータ保存用としてサブストレージにHDDを採用しているモデルがおすすめです。」

と記載されているものがありますが、コレは本当なのだろうか?

サブストレージはHDDで問題ない?

結論から記載するとロード時間の大幅な短縮化が可能でフレームレートには影響はありません。

2019年現在PCメーカーが売れ筋としているPCのマシンスペックも、冒頭のようにメインストレージをSSD、ゲームのデータの保存や画像データファイルはHDDに、といった感じにしている。

SSD+HDDの構成が最もメジャーでこれは宣伝だけでなく、実際に売れているとのこと。

とはいえ、メインストレージとなるSSDは256GB~から512GBまでで、大人気ゲームタイトルを数本入れればもういっぱい。そうした理由があって1~2TBのHDDが搭載されているモデルがコストパフォーマンスが高く、また精神衛生上もHDD容量が多いと安心できる。

ちなみに、PCレビュアーの僕でさえ、「HDDで十分で速度差があるとは思えない」と、割と本気で思っていたのでわざわざ高価なSSDを導入することに懐疑的でした。

本当にゲーム保存用のストレージはSSDじゃなくていいんだろうか?今回の記事はそれらを検証した結果と僕の感想を記載します。

SSDとHDDにゲームデータをインストールして検証

今回の検証内容は下記のとおりです。

  • SSDとHDDにそれぞれシャドウオブザトゥームレイダーをインストールしフレームレートを計測
  • 動画の素材データをプロジェクトごとコピーして動画のレンダリング時間を計測

SSDとHDDにそれぞれシャドウオブザトゥームレイダーをインストールしフレームレートを計測

検証用PC

検証用PCは僕の自作PCを利用しました。

CPURyzen 7 2700X
メモリメモリ48GB(CORSAIR DDR4-2666MHz デスクトップPC用 メモリモジュール VENGEANCE LPX Series 8GB×2枚)+(CORSAIR DDR4-2666MHz デスクトップPC用 メモリモジュール VENGEANCE LPX Series 16GB×2枚)
GPUASUS ROG STRIX GTX1060(6GB)
マザーボードASUS ROG X470-F Gaming
メインSSDSandisk Extreme Pro 512GB
サブSSDSeagate Firecuda 510 1TB
サブHDDHGST HMS5C4040BLE640

HDDはHGSTの4TBタイプのもの、以前から僕が利用していた(HGST HMS5C4040BLE640)一般的な回転速度より若干早い5700rpmのHDDです。

4TB HDD

健康度が低く、サンプルとしてあまりよくはないけれど、結果にメリハリがついたほうがわかりやすくていいよね。

512GB SSD(NVMe)

SSDはSeagate社のゲーミングSSD『FireCuda510 1TB』です。

コンポーネントはコントローラーはSeagate社のもので、NANDチップは東芝製でした。

 

シーケンシャルリードは1778.3Mbs公称値通りではないですが、ゲーム用としてはこの程度で十分でしょう。内部温度が70℃あるのは多少気になります。M.2SSDをPCIeで接続する場合ヒートシンクを別で用意したほうがいいかもしれません。

シャドウ・オブ・ザ・トゥームレイダーをSSDとHDDそれぞれにインストールして検証

重量級ゲームタイトル「シャドウ・オブ・ザ・トゥームレイダー」のベンチマーク機能を利用します。

PCゲーム用オンラインプラットフォーム「Steam」はローカルファイルのインストール先の変更が容易なので、HDDを計測し、次にSSDにローカルファイルを移動させて計測しました。

ロードタイムはベンチマークをキャプチャさせ、AdobePremiereProにて動画のタイムコードを表示させ、マップの切り替わるシーンの差分を計測しました。(小数点以下切り捨て)

シャドウオブザトゥームレイダーのシーン読込時間
マップ読込SSDHDD
シーン1924
シーン21秒3秒
シーン33秒3秒
シーン43秒4秒
16秒31秒
ベンチマーク開始から終了までにかかった時間
1分11秒1分27秒

差分は合計で15秒という結果になりました。数値上では20%ほどのロード時間の短縮に成功しています。

シャドウオブザトゥームレイダーのベンチマークは1分数十秒程度ですが、立ち上がりの際にSSDが効果を発揮し、ゲームのプレイまでがグッと短くなったような感じです。

グラフィックが綺麗になればなるほどソフトのデータも増えるため、今回の検証のような重量級のゲームタイトルを4KやWQHDなど、フルHD以上の解像度でプレイするならなおさら差は広がるでしょう。

フレームレート

SSDとHDDのフレームレート
SSDインストール時
57
HDDインストール時
57

ちなみに、平均フレームレートはまったくかわりません。

レンダリングフレーム数が微増しますが、誤差の範囲内。プレイ中の動作をサクサク快適にといった意味合いでは、HDDをSSDにしたところで変化があまりありません。

ゲームプレイにおいてSSDにするメリットはロード時間の短縮化です。

動画の書出し速度には変化がないが素材データの取り込みは高速化

僕は動画の編集も行っているため、それに対しHDDからSSDに変更したらどういったメリットがあるのか、動画の書出しでも検証してみました。

AdobePremiereProで15分ほどの動画の書出しをプロジェクトコピーしてSSD、HDDでそれぞれ行ってみましたが、ほぼ同タイム。

つまり、動画の書出し時間に直接の影響ないといっていい。(と思う)

データファイルの移動

シーケンシャルリードが10倍以上高速なので、HDDからSSDへのデータ移行は非常に高速で、10GBのデータを100秒ほどで移動可能。

4Kデータなど素材データそのものが大きい場合はSSDを利用することに作業全体の工程を短縮できるのは間違いないでしょう。

クリエイターの方は時間がお金に直結する商売なので、作業効率を考えて迷わずSSDでいいかもしれない。
この検証は下記YouTube動画でも確認できますのでチャンネル登録もぜひよろしくお願いします。

ゲーミングPCをSSDにするメリットまとめ

個人的な感想としてSSDを増設する費用で、ワンランク上のグレードのGPUを搭載したほうがトータル満足度は上がると思います。

が、日々ゲームにいそしむヘビーゲーマーなら、SSDの導入も視野に入れたほうがいいでしょう。今回は1分ほどのゲームでしたが、モンスターハンターワールドなどクエストごとにマップ読込が発生するようなゲームであれば、かなりの効果を体感できると思います。

また、高速なNVMe SSDが用意できないのであれば低価格なSATA SSDでもいいと思います。

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