2021年版うっしーが選ぶおすすめゲーミングノートPC

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年間50台以上PCをレビューしているPCレビュアーが2021年のおすすめゲーミングノートPCをまとめます。

おすすめのゲーミングノートPCを3つ選ぶ

筆者が今回選ぶ基準は下記3つ

  • コストパフォーマンス重視
  • 性能重視(耐久性なども含む)

選び方

インテルorAMD、絶対性能を選ぶならインテル、価格や耐久性を重視するならAMD

2021年現在でもノートPCにおいてはインテル第10世代のCPUを選んだ方が若干有利だ。海外サイトのまとめなどを見てもノートPCのゲーム性能はインテルCPUを搭載したモデルの方がフレームレートやベンチマーク結果のスコアが伸びていることからも良くわかる。

とはいえ、ゲーミングノートPCは「数値で出して、これ強い」を求める人は少ない。(ゲームをプレイするのにベンチマークスコアの微妙な優位は必ずしもプレイヤーの満足度を上げるものではないから。)

筆者はハイエンドゲーミングノートPCに定評のあるASUSよりROG Strix Scarシリーズのレビューを行なっているが、はっきり言ってしまえば、

  • インテルは爆熱でファンがうるさい
  • インテルはパフォーマンス(フレームレート)が伸びる
  • インテルは(AMDのCPUを搭載したノートPCよりも)価格が高い
  • AMDはインテルより熱が抑えられており、ファンも静かになった
  • AMDはインテルほどパフォーマンスは伸びないかもしれないが、性能不足は感じない程度に抑えられている
  • AMDはインテルCPU搭載モデルよりも低価格に抑えられている。

という結果が得られた。ただし、これは別の筐体、違うCPU、違うGPUで測定しているわけではないので、ベンチマーク結果というよりもあくまで僕の感覚値による所が大きいので参考程度に考えて欲しい。

熱を逃すスペースがないゲーミングノートPCで発熱量が多いのは致命的で、プレイ中のパフォーマンスが高くても購入してすぐに壊れてしまったり、プレイ中にファンの動作音がうるさいのは本末転倒。

ということで僕の基本スタンスはAMDのCPUを搭載したモデルだ。

グラフィックボードについて

RTX3000シリーズは機種によってグラフィックスパワーが制限されている場合がある。

これは筐体のサイズ、排熱の設計によって制限されているものなので、パフォーマンスを伸ばしたいのであれば、筐体サイズの大きいモデル。つまり17.3型のゲーミングノートPCを選ぶのが良い。

フォートナイト

フォートナイトは、実際にソロでプレイを5分程度行い、その平均フレームレートを計測。(スカイダイブ時は非計測 プレイ内容を完全再現できないのであくまで参考程度の指標としてとらえてください。

画質はプリセットの「最高画質」「高画質」「中画質」を選択。

フォートナイトの平均フレームレート
フルHD(1920×1080ドット)エピック(最高画質)
RTX3080(135W)
155fps
RTX3080(100W)
142fps
RTX3070(95W)
127fps

出力が限られているゲーミングノートPCでは、一般的なデスクトップPCのような大きな差が生まれづらい。

特にフォートナイトはDLSSの機能を使うとフレームレートを伸ばすことができるため、神経質になりすぎる必要はない。

ApexLegends

ApexLegendsのトレーニングモード/射撃演習場/デュオプレイで5分ほどマップを周回、フレームリミッターを解除し、垂直同期をオフにして、最高画質にて計測

Apex Legendsの平均フレームレート
フルHD(1920×1080ドット)最高設定
RTX3080(100W)
165fps
RTX3070(95W)
142fps
RTX3060(90W)
117fps

これはApex Legendsでも同様。性能を求めすぎるあまり、コストパフォーマンスが悪化することにつながりかねない。

こうした数字からコストパフォーマンスに優れたモデル、パフォーマンスに優れたモデルなどを紹介していく。

2021年おすすめゲーミングノートPC

Ryzen搭載のおすすめノートPC

筆者のおすすめを、コスパ重視・デザイン重視・性能重視の順で三機種紹介します。

おすすめモデルは全て実機レビューしています。

ASUS TUF Gaming A17/A15

税込17万円コスパならコレ

  • 本体サイズ17.3/15.6型
  • CPU:AMD Ryzen 7 5800H
  • GPU : RTX3070
  • メモリ:16GB
  • SSD : 512GB

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とにかくコストパフォーマンスを求める人におすすめするならコレ!

理由① AMD Ryzen 7 5800H+RTX3070でとにかく性能が高い

ASUS TUF Gaming A17FA506QRはAMDのRyzen 7 5800Hを搭載している。インテルより低価格で搭載可能、かつ高性能であるため非常にコストパフォーマンスが高い。

 

Cinebench R20の総合スコア

Ryzen 9 5900HX
5177pts
Ryzen 7 5800H(TUF Gaming)
4925pts
Ryzen 9 5900HS(Turbo時)
4657pts
Core i9 10980HK
4132pts
Ryzen 9 4900HS
4040pts 
Ryzen 9 5900HS(サイレントモード)
4037pts
Core i7 10875H
4037pts
Ryzen 5 4600H
3143pts
Core i7 10750H
3053pts
Core i7 11370H
2755pts
m-Book K700 Core i7 9750H
2643pts
HP ENVY X360 13 Ryzen 7 4700U
2437pts
HP ENVY x360 15Ryzen 5 4500U
2270pts
Core i5 10300H
1941pts
ThinkPad E14 Gen 2(AMD)
1604pts
Prestige 15 Core i7 10710U
1587pts
mouse X5 (Core i7 10510UI)
1534pts
ThinkPad E595(Ryzen 5 3500U)
1333pts
ThinkPad X390(Core i7 8565U)
1245pts

マルチスレッド性能は4925ptsと非常に優秀でインテルCPU搭載機をしのぐ性能。

モバイル向けのRyzen 9 5900HSをしのぐ性能で、据え置き型ならRyzen 7 5800Hは安定的。ノートPCは筐体のサイズによって排熱効率が変わるため、ベンチマーク結果に影響を及ぼす可能性があるが、ASUS TUF Gaming A17FA706QRは17.3型なので、CPUの性能をうまく発揮できているのだろう。

Ryzen 9 5900HSや5900HXとの違い

すでにレビューをしているRyzen 9 5900HXやRyzen 9 5900HSとRyzen 7 5800Hの違いは最大動作周波数で、Ryzen 9は最大動作周波数が4.6GHzまで上昇し、シューター系ゲームのプレイ時、高いフレームレートで動作させる際や、動画編集などのクリエイティブな処理時間に差が生じる。

しかし、サイバーパンク2077やモンスターハンターワールドなど、重量級のゲームタイトルでは差が表れづらいため、単純にゲームのプレイを楽しむだけであれば、Ryzen 7 5800Hで十分だ。

セール時には税込6万円後半で購入可能かつ、メモリなどのカスタマイズを行う受注生産でも2週間ほどで手元に届くため、安く早く買いたい人におすすめできる。

 

YouTubeにアップロードした動画の再生回数からも注目度の高さが伺えます。

理由②価格が安い

AMD Ryzen 7 5800HとRTX3060搭載で税込み154,800円はめちゃくちゃ安い。

パーツの供給問題もあってかASUSオンラインストアでは発売が開始された直後から品切れが続いている。そのあとレノボでもRyzen搭載モデルを取扱いし始めたが、いまだに供給は不安定。

性能に対しての販売価格がとにかく安くZen 3アーキテクチャの優秀さに驚かされた。

価格が安い理由は、搭載パーツと性能を重視した構成だからで、搭載されているモニターやキーボードなどのつくりはASUSのゲーミングブランドROGシリーズのほうが上。

例えば、144Hzで動作するモニターの色域を測定したのが上記の画像だが、sRGBカバー率は62%ほど。

ゲームであれば特に問題はないが、写真編集や動画編集には色域が狭い。

TUF Gaming A17のゲーム性能

フォートナイト

フォートナイトは、実際にソロでプレイを5分程度行い、その平均フレームレートを計測。中画質プリセットは3D描写を100%に設定。(スカイダイブ時は非計測 プレイ内容を完全再現できないのであくまで参考程度の指標としてとらえてください。

画質はプリセットの「最高画質」「高画質」「中画質」を選択。

フォートナイトの平均フレームレート(RTX3070)
フルHD(1920×1080ドット)
エピック(最高画質)
127fps
高画質
157fps
中画質
184fps

最高画質では平均127fpsで描画可能。

ApexLegends

ApexLegendsのトレーニングモード/射撃演習場/デュオプレイで5分ほどマップを周回、フレームリミッターを解除し、垂直同期をオフにして、最高画質にて計測

Apex Legends平均フレームレート
フルHD(1920×1080ドット)
トレーニングモード
152ffps
射撃演習場
146fps
デュオプレイ(実戦)
142ps

実戦では平均で142fpsほどで描画可能。最低フレームレートは108fpsで非常に快適だ。

極端な画質調整を施さずとも,144Hzのパネル性能を活かせる。素晴らしい。

サイバーパンク2077

トリプルA級のビッグタイトルサイバーパンク2077ではフルHD解像度でレイトレーシングウルトラ/ウルトラにて計測。DLSSはバランス。

レイトレーシングは光の線を表現し、より明瞭な画を表現するNVIDIAのテクノロジーで、GPUパワーを要求する。

サイバーパンク2077の平均フレームレート
フルHD(1920×1080ドット)
ウルトラレイトレ有DLSSバランス
59fps
ウルトラレイトレなしDLSSバランス
73fps

画質ウルトラレイトレ有では59fpsだったので、レイトレはきったほうがよさそう。ステージによって変動がある可能性は否めないが、レイトレなしでは平均73fpsでプレイ可能。

ここがすごい!
  • 高性能なのに安い
  • CPUとGPUの安定性が高い
  • ゲームに必要な機能だけそろえられている

G-Tune H5 2021年モデル

税込み23万円RTX3080級の性能が出せる

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理由①RTX3070なのにRTX3080級の性能が出せる

最大グラフィックスパワー140WのRTX3070搭載

ノートPC用のGPUは筐体ごとに出力が管理され、「上位モデルなのにパフォーマンスがおもったほど出ない」ということがありえるのだが、G-Tune H5は安心してよさそうだ。

NVIDIAのシステム情報でグラフィックスパワーを確認してみたところ、最大グラフィックスパワーは140Wで、おそらくノートPC用のRTX3070のなかでも最高性能が発揮できる設計。

RTX3080搭載モデルよりもパフォーマンスが伸びるシーンがあり、パフォーマンスの高さで外資系メーカーとコスパで戦えるマシン。性能は期待してもよい。

ゲーミングノートでパフォーマンスを優先したいのであればG-Tune H5は選択肢にいれるべきゲーミングノートPCだ。

3DMark Time Spy

グラフィックス性能とCPU性能を計測できる3DMark Time Spyでは、グラフィックススコアが9973ポイントで、ノート用RTX3080搭載モデルをしのぐ性能だった。変態。

過去、他社モデルでRyzen 9 5900HS、RTX3080(100W)のモデルで計測した3DMark Time Spyを比較してみると、G-Tune H5がパフォーマンス重視の設計であることがわかる。

G-Tune H5に搭載されているRTX3070は最大出力が140Wと高めた結果、一部のRTX3080搭載ゲーミングノートをしのぐRTX3070を搭載した変態ゲーミングノートPCということだ。H5のHってそういうことだったのか。

ROG Strix Scar 17 G733QS

を求めている配信者におすすめだ。

性能ならコレ税込み33万円

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理由①ベンチマークがさいつよ

8コア16スレッドのRyzen 9 5900HX搭載

AMD Ryzen 9 5900HXはZen3アーキテクチャの8コア16スレッドCPUだ。TDPは45Wでブースト時の周波数は最大で4.6Ghzまで引き上げられている。弊サイトではすでにデスクトップ版のZen3アーキテクチャCPUのレビューを掲載しているが、動作周波数の安定度が非常に高く、驚かされた。

そして、ROG Srix Scar 17G733QSは、CPUグリスに液熱伝導率の高い体金属を採用し、CPUの動作周波数をオーバークロックしたものを搭載。限界性能を高い次元へ引き上げている。

2021年のハイエンドゲーミングノートPCはASUSだけでなく他メーカーもRyzen搭載機の市場投入ががグローバルでは発表されている。この理由は、Ryzenプロセッサの高いパフォーマンスの維持が決め手となってだろう。

後述するがRyzen 9 5900HXは高いパフォーマンスを発揮できるにもかかわらず発熱量が少なく、マシン全体の耐久性にも期待が持てる。ゲーミングノートPCを検討しているユーザーは予算に余裕があるのであればZen3アーキテクチャ(Ryzen 5000番台)のゲーミングノートPCをおすすめしたい。

かつ高性能であるため非常にコストパフォーマンスが高い。

 

Cinebench R20の総合スコア

Ryzen 9 5900HX
5177pts
Ryzen 7 5800H(TUF Gaming)
4925pts
Ryzen 9 5900HS(Turbo時)
4657pts
Core i9 10980HK
4132pts
Ryzen 9 4900HS
4040pts 
Ryzen 9 5900HS(サイレントモード)
4037pts
Core i7 10875H
4037pts
Ryzen 5 4600H
3143pts
Core i7 10750H
3053pts
Core i7 11370H
2755pts
m-Book K700 Core i7 9750H
2643pts
HP ENVY X360 13 Ryzen 7 4700U
2437pts
HP ENVY x360 15Ryzen 5 4500U
2270pts
Core i5 10300H
1941pts
ThinkPad E14 Gen 2(AMD)
1604pts
Prestige 15 Core i7 10710U
1587pts
mouse X5 (Core i7 10510UI)
1534pts
ThinkPad E595(Ryzen 5 3500U)
1333pts
ThinkPad X390(Core i7 8565U)
1245pts

マルチスレッド性能は4925ptsと非常に優秀でインテルCPU搭載機をしのぐ性能。

マルチスレッド性能は5177ptsで現行モデルの中で頭一つ抜けていた。デスクトップPCでいえば、Ryzen 7 5800Xと同等クラスのマルチスレッド性能だ。とにかくパフォーマンスが高い。

一方、シングルスレッドも565ptsという結果で、こちらも高い水準。クリエイティブタスクやゲーム時でも安心だ。

フォートナイト

フォートナイトは、実際にソロでプレイを5分程度行い、その平均フレームレートを計測。(スカイダイブ時は非計測 プレイ内容を完全再現できないのであくまで参考程度の指標としてとらえてください。

画質はプリセットの「最高画質」「高画質」「中画質」を選択。

フォートナイトシーズン2の平均フレームレート
フルHD(1920×1080ドット)
エピック(最高画質)
155fps
高画質
180fps
中画質
223fps

最高画質では平均155fpsで描画可能。中画質プリセットは3D描写を100%に設定。すると平均フレームレートは223fpsという結果に。

RTX3080はフォートナイトではデスクトップPCに搭載されるRTX2070Superクラスの性能を発揮している。

PUBG

PUBGはトレーニングモードで建物周辺を5分程度集会した平均を算出。

おそらく、実際のゲームプレイでは、平均で10fps以上上下するものと思われます。テストモードでの集会はプレイヤーの数によってフレームレートがブレますのでこちらも参考程度に。

プリセットは、「ウルトラ(最高画質)」「高画質」「中画質」を選択

PUBGの平均フレームレート
フルHD(1920×1080ドット)
ウルトラ
151fps
高画質
155fps
中画質
157fps

PUBGは各画質においてそれほど大きな変化はなかった。

サイバーパンク2077

トリプルA級のビッグタイトルサイバーパンク2077ではフルHD解像度でレイトレーシングウルトラ/ウルトラにて計測。DLSSはバランス。

サイバーパンク2077の平均フレームレート
フルHD(1920×1080ドット)
ウルトラレイトレ有DLSSバランス
56fps
ウルトラレイトレなしDLSSバランス
80fps

画質ウルトラレイトレ有では56fpsでわずかにPCゲームの快適水準を下回ったが、プレイは可能で、レイトレーシングをオフにすれば平均80fps前後までフレームレートが向上した。

ROG Strix SCAR 17であればフルHD解像度ならすべてのゲームを高画質で快適にプレイできるといっていいだろう。

まとめRTX3070搭載モデルが無難。最上級を求めるならROG

2021年上期にコストパフォーマンスを重視してゲーミングノートPCを購入するならおすすめはRyzen+RTX3070で、性能を求めるならインテル+RTX3070という構成に。

最上位モデルも魅力的だがコストを考えると贅沢だと感じてしまった。

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