Lenovo Yoga 770とM1 チップ搭載のMacBook Airをベンチマークと価格で比較

今回、比較するにあたって再度ベンチマークを計測している項目もあるため、レビュー記事の検証結果と相違がある可能性があります。

スペック

Lenovo Yoga 770(AMD)Macbook Air
モニター14型(2880×1800ドット)13.3型(2560×1600ドット)
CPURyzen 7 6800UM1(8+7)
メモリ16GB(DDR5-6400MHz)16GB(ユニファイドメモリ)
ストレージ1TB(M.2 SSD)256GB(M.2 SSD)
価格15.4万円(8月時点)16.2万円(8月時点)

記事執筆時の2022年8月時点の価格を掲載している。今回のモデルは筆者が購入したモデルを現在の価格で買った場合の金額を掲載。

Lenovo Yoga 770の方が8,000ほど安く購入可能。また、MacBook Airで1TBを選択すると21.8万円となり差額が大きくなる。

動画で見る

ベンチマーク結果

Cinebench R23はCPUのパフォーマンスのみでコンピューターグラフィックを生成し、CPUの性能を測定するベンチマークソフト。点数が高ければ高いほど高性能とされているが、実際のソフトウェアを動作させた際の実性能と差が開く可能性があるが結果下記の通り

 

Cinebench R23

マルチスレッド性能
Lenovo Yoga 770(AMD)
9117pts
Macbook Air
7488pts
シングルスレッド性能
Lenovo Yoga 770(AMD)
1435pts
Macbook Air
1490pts

最新のCinebench R23(Minimum Test Duration OFF)ではマルチスレッド性能ではYoga 770が9117ptsで有利な結果が出た。Yoga 770は販売当初10000ptsオーバーだったが、BIOSアップデートでスコアが低下。おそらくファンの回転数を下げたためパフォーマンスがマイルドになった。

シングルスレッド性能は1490ptsでMacBook Airが微有利になった。シングルスレッド性能においてもYoga 770はレビュー記事執筆時よりも少しマイルドになっている。とはいえ、この差であれば互角と言っていいと思う。

 

 

Cinebench R23 10バッテリー動作時

マルチスレッド性能
Lenovo Yoga 770(AMD)
10930pts
Macbook Air
7584pts
シングルスレッド性能
Lenovo Yoga 770(AMD)
1462pts
Macbook Air
1491pts

バッテリー接続時のCinebench R23の結果。

レビュー記事でも掲載しているが、Ryzen 7 6800Uはフルパワーを長時間維持できるため、バッテリー動作時も性能はほぼ変化がない。

 

Cinebench R23 10minute test

マルチスレッド性能
Lenovo Yoga 770(AMD)
8886pts
Macbook Air
6605pts
シングルスレッド性能
Lenovo Yoga 770(AMD)
1428pts
Macbook Air
1494pts

Cinebench R23に用意されている10minute test(10分間ループさせる)ではMacBook Airのマルチスコアが低下。ファンレスということもあり、長時間高い負荷をかけるとパフォーマンスが低下する。

Yoga 770においても低下はあるもののほとんどスコアは変わらない。シングルスレッド性能はどちらも同じ水準を保っていた。

Lightroom Classic CCにてRAW現像時間を検証

Adobe Lightroom Classic CCにてα7Ⅱで撮影した24MPのRAWファイル100枚を一斉に書出し、その速度を検証しました。

LightroomClassic CC初期プリセットで画質を100に設定し、デスクトップへ書出し。結果は下記のとおり。

機種書出し時間
Lenovo Yoga 770(AMD)1分09秒
M1 MacBook Air1分29秒

Yoga 770が有利な結果となった。RAW現像はCPUのシングルスレッド性能やメモリの容量、周波数が影響してくる作業なので、Yoga 770(AMD)に搭載されているメモリがM1チップに搭載されているものよりも早いということなのかもしれない。

Adobe Premiere Pro CC動画の書き出し速度検証

過去YouTubeにアップロード用に作成したプロジェクトの書き出し時間を測定しました。α7R4で撮影したフルHD動画をH264 YouTube1080Pプリセットで書き出し、その時間を検証するというもの。

Premiere ProCCは2022年8月19日時点の最新バージョンに更新、ハードウェアエンコーディングで実施しました。

  • XAVC S FHD24P(50Mbps)
  • 動画の長さ15分11秒
  • テロップ/カット編集/画像挿入あり
  • シーケンス設定は24fps
  • Yoga 770はYouTube 1080P、ハードウェアエンコーディングで書出
  • M1Macbook Airは書き出し時にシーケンス設定一致のプレビュー(mpeg)書出
機種24fpsの書出し時間
Yoga 770(AMD)4分46秒
M1MacBook Air4分42秒

M1MacBook Airはあらかじめ用意されているプリセットで書き出しを行う場合、mpegコーデックを使用した「シーケンス設定の一致」を利用しないとハードウェアエンコードが適用できない。H264と同等クラスとはいえ、細かく設定できないのが動画編集者としてはネックになるかもしれない。

AMD Ryzen 7 6800はRDNA 2アーキテクチャでハードウェアエンコードに対応したため、M1MacBook Airと同等の再生レベル、エンコードスピードになった。

バッテリーの連続動作時間

バッテリーの連続動作時間をテストする、PCMark10 ModernOfficeではMicrosoft Officeの互換ソフトウェアを動作させ何時間連続で動作できるのかを計測可能。そのほかビデオ再生やゲームのプレイに相当するベンチマーク機能でテストした結果は下記の通り。

Lenvo Yoga 770バッテリーテスト
PCMark10 ModernOffice12時間23分
PCMark10 Video12時間16分
PCMark 10 Gaming1時間55分

可能。そのほかビデオ再生やゲームのプレイに相当するベンチマーク機能でテストした結果は下記の通り。

MacBook Airメーカー公称値
ウェブ閲覧約15時間
ビデオ再生約18時間

Yoga 770のバッテリーサイズは71Whrと14型のノートPCとしては最大級のものが採用されている。CPUの省電力性能や画面サイズを勘案すると順当な結果ともいえ、どちらも丸1日は連続動作可能だと思われる。

PC本体

モニターの見え方

どちらも等倍表示でウェブサイトを表示させた際の写真。

どちらもアスペクト比は16:10ではあるのだが、OSの違いからなのかYoga 770の方が表示領域が広い。

色域と明るさ

Yoga 770(AMD)

Yoga 770(LEN8A98)の色域
sRGBカバー率100%
DCI-P3カバー率99.9%
Adobe RGBカバー率96.0%

Yoga 770に搭載されていたパネルは LEN8A98。

シネマカラーのDCI-P3に対して100%程度のカバー率があり、動画編集や写真編集にも利用可能なパネル。

また、VESA Display HDR 500 Trueブラック認証も取得しているため、HDRコンテンツの視聴も可能。リフレッシュレートは90Hz

M1 MacBook Air

M1 MacBook Air(Color LCD)の色域
sRGBカバー率99.9%
DCI-P3カバー率92.7%
Adobe RGBカバー率81.9%

MacはAppleが提唱するDisplay P3にキャリブレーションされて出荷される。

iPhoneやiPadなど、Appleエコシステム用のデバイス向けに動画や写真を作るのに最適で、そういった意味では販売されているノートPCの中では最もクリエイターにおすすめしやすいPCと言える。

色域だけを比較するとYoga 770の方が広く、ピーク輝度も高い。

カメラ

同じ距離から撮影した写真2枚を掲載。

Yoga 770

Yoga 770は1080Pに対応したウェブカメラでMacBook Airよりも広角なので広く撮れているのがわかる。またホワイトバランスの調整も自然で白いシャツが白く、カーテンが白く撮影できているのも高評価。

ちょっとした美白効果も追加されているため専用のカメラは不要。デジタルズームでアップにしても使えそうなほどの画質。

M1MacBook Air

MacBook Airは暗所のノイズが目立つものの、人物はしっかりと表現できておりこれでも普通にテレワークカメラとして利用可能。

キーボード・タッチパッド

Yoga 770

Yoga 770のキーボードはUSキーを日本語に切り替えた外資系メーカー独特のキーボード。「む」と「Enter」キーがくっついていたり、「無変換」「スペース」「変換」がくっついたような作り。

タッチパッドも柔らかめで高級感という点において、MacBook Airよりも不利。

M1MacBook Air

MacBook Airは注文時にUSキーとJISキーを選択できる。キーボーの配列が非常に打ちやすく打鍵感も良好。

キーボードとタッチパッドはMacBook Airの圧勝。

インターフェース

Yoga 770

  • HDMI
  • USB-C(USB-4)
  • USB-C(USB 3.2 Gen2)
  • Micro SDカードスロット
  • オーディオジャック
  • USB-A

Yoga 770は65W出力のUSB-を充電器として採用しているため、社外性の充電器を利用することも可能。搭載されているインターフェースは一つがUSB4(最大40Gbps)ひとつがUSB-C 3.2 Gen 2(最大10Gbps)と高速なデータ転送、映像出力が可能。

M1 MacBook Air

  • USB-C
  • USB-C
  • オーディオジャック

インターフェースはYoga 770の方が多く、標準でUSB-AやHDMIを搭載しているため利便性が高い。その分、「スマート」といった点については欠けるかもしれないが、これは完全に好みというかMacBook Airに関してはHUBを利用することになるので実は互角みたいな感じはある。

また、M1チップに対応したMac OSに関しては外部モニターへの出力が最大で2枚で3枚以上出力することができないので、マルチモニター環境を構築する際は注意が必要。

ファンの動作音

ファンの動作音
Yoga 770(14型AMD)43.9db
M1Macbook Air

 

Yoga 770は44dbほどなのでファンノイズはある。MacBook Airはファンレスなのでファンノイズはなし。

パフォーマンスにおいてはYoga 770の方が有利ではあるものの、ファンノイズが嫌だという人も多いだろう。ファンがほとんど回らない省電力モードで計測するとシングルスレッドの低下は起こるがストレスフリーになるのでどうしても気になるのであれば、省電力モードで運用するのもあり。

まとめ

Yoga 770(14型AMD)が優れている点

  • CPU性能
  • GPU性能
  • カメラ性能
  • モニターの色域と明るさ
  • インターフェースの利便性
  • 価格が安い

M1 MacBook Airが優れいてる点

  • キーボード・タッチパッドの完成度
  • ファンレス設計

MacBook Airの完成度を覆すほどのコストパフォーマンスが光るYoga 770

そもそも論、OSの壁はこえらない。とはいえ、比較できるものを比べると、やはりYoga 770のコストパフォーマンスが光る。

記事執筆時、メモリやSSDを同じ構成で購入しようとすると5万円ほどの差額が必要となり、キーボードやPC本体が優れていたとしてもMacBook Airを選択するのは厳しい。

ちなみに、今回計測した動画編集時のエンコード設定はMacBook Airに有利な感じでエンコードしているが、同じ方法でエンコードするとソフトウェアエンコーディングとなり書き出し時間にさらに差が開く。

クリエイティブワークにおいてMacBook Airの優位性はモニターの色域等も含めてアップルエコシステムのMac OSであるということ、くらいしかないように感じる。

どちらも低消費電力でロングランバッテリーなので、よりコストパフォーマンスを追求するのであればYoga 770を選択するべきだろう。

価格や仕様は変更となる恐れがありますので、必ず公式ページでご確認ください。

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