デルが販売する27型のモニターDell U2722DはWQHDの解像度を持つモニターで作業用に最適なサイズだ。正面からメーカーロゴなくしたスマートな外観が印象的なモデルだ。
今回、メーカーより試用機をレンタルできたので検証結果や使い勝手を紹介していく。
スペック
DELL U2722D主要スペック表 | |
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モニターサイズ | 27型 |
解像度 | 2560×1440ドット |
アスペクト比 | 16:9 |
パネルタイプ | IPS |
輝度 | 350cd/㎡ |
本体寸法(幅×奥行き×高さ,cm) | 61.13×18.5×38.51 |
VESA | VESA 100対応 |
電源 | 内蔵型 |
保証 | 先出し交換サービス・限定ハードウェア保証 |
特徴
27型のWQHD解像度搭載で1枚で快適
U2722Dは27型のサイズで作業用に適している。また解像度はWQHD(2560×1440ドット)。
1つのモニターでもビジネスワークに最適な作業領域を確保できるため、ノートPCやデスクトップPCと組み合わせて使うのに最初に検討すべきサイズである。
4K解像度のモニターが流行する前の主流はこのWQHDでドットバイドット表示できる理想的なサイズ感でもある。
ロゴなしパネルですっきりとしたデスク環境を構築可能
これに加え、モニター正面から「DELL」のロゴをなくしている。
最近はモニターアームでモニターを吊るしたデスク環境が自宅作業者の間でも流行している。小さな机でも快適な作業環境を構築できるから、と言う理由だ。
その上で、メーカーロゴを眼前から消すことができる製品はほとんどないため市場の中でも希少製品と言えるだろう。
USB-C HUB機能搭載、モバイルノートPCと相性が良い
U2722DはUSB-CでモニターとPCを接続するとモニター側がUSB HUBとして機能し、USB-Aを3つ、USB-Cを1つ、音声出力を1つ追加で利用できる。
また、このUSB-CのアップストリームはUSB 3.2 Gen 2(10Gbps)のアップストリームに対応しているため、モニターで拡張したUSB-Cに外部ストレージを接続した際も高速なデータ転送が可能だ。
デル公式ページで5万円程度で購入可能
U2722Dはクーポン適用時の価格でも公式サイトで5万円程度。
表示機能はもちろんのことスタンド部もコストがかかっていることもあり、一般的なモニターとしては高めだ。
DELL U2722D
公式サイトでみるデザイン・付属物・組立
デザイン
U2722Dは冒頭から紹介している通り、正面から見たさいにDELLのロゴが見えないのが最大の特徴にして最大の魅力。
ナローベゼルデザインも合わさってスタイリッシュな印象だ。
背面の写真。台座やスタンド部はシルバーで背面は白。
このスタンドについては、ティルトとモニターの昇降、スイベル(首振り)には対応しているが、ピボット(画面回転)には非対応。
モニターのメニューは背面にあるスティックで操作を行う。ゲーミングモニターのように特殊な機能を備えているわけではないのでこれだけで完結できる。
付属品について
製品は購入するとモニター本体他、
- アーム
- 台座
- 電源ケーブル
- DPケーブル
- USB-A to USB-Cケーブル
が付属してくる。
組立
台座の裏は手回し可能なネジがついているのでアーム部とくっつけてネジを回すだけでスタンド部ができる。
モニター裏に組み立てた台座を差し込むだけで完成なのでかなり楽に組立が可能だ。
パネルについて
搭載されているパネルをキャリブレーションツールで測定したところ、白色点輝度の最大は338nitほどだった。
端の輝度を計測したところ294nitほど。やはり輝度ムラがあるようだ。ただし肉眼で確認するのは困難なレベル。
Uシリーズは色域検査表も同梱されるため、パネルのクオリティは担保されているのだが、やはりこのクラスのモデルでも外側に輝度ムラがあった。
色域
ウェブコンテンツの基準となるsRGBカバー率は100%。
シネマカラーのDCI-P3は90.2%のカバー率。メーカー公称スペックから乖離があるような感じだ。
DELL U2722Dの評価とまとめ
良い点
- ナローベゼルデザイン採用で安っぽさはない
- メーカーロゴが見えない革新的なデザイン
- IPSパネル採用で視野角が広め
- VESA対応でモニターアームも利用可能
- USB-C HUB機能対応で転送速度10Gbpsが速い
気になる点
- 輝度ムラがある
- 色域が公称値を下回る
モニター一枚でカジュアルなクリエティブワークを行いたい人におすすめ
モニターのデザインやUSB HUBの機能は非常に素晴らしく、オフィスソリューションとしてよくできている製品だと感じた。一方で明るさや色域が公称値を下回っている点が非常に気になった。
価格が3万円程度であれば目をつぶれるかもしれないが5万円となると個人的には残念だといわざるおえない。
総合的に判断してこのモニターを検討するのであれば、動画編集を行いたいカジュアルなクリエイターかビジネスワークに使用する人だろう。