日本HPが販売するHP Pavilion Plus 14-ehをメーカーからレンタルできたので使い勝手やベンチマーク結果を掲載。
スペック
HP Pavilion Plus 14-eh | |
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モニター |
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CPU |
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iGPU |
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メモリ |
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SSD |
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サイズ(幅×奥行×厚さ) | – |
バッテリー | 最大約8時間 |
無線通信規格 | Wi-Fi6E/Bluetooth V5.3対応 |
充電タイプ | USB-C |
重量 | 約1.33kg |
保証 | 1年間引き取り修理サービス・パーツ保証 |
特徴
動画で見る
スタンダードクラスにプレミアム級のハイパワー
HP Pavilion Plus 14-ehは日本HPのスタンダードクラスのノートPCでありながら、インテル第12世代の「H」プロセッサが搭載されている。
今回の検証機はCore i7 12700Hを搭載しているモデルで、スタンダードノートPCとしては非常に高性能。
CPUの性能を測定するCinebench R23の結果では、シングルコア性能も非常に高く、クリエイティブタスクも楽々できる処理性能だ。
有機EL搭載で写真編集に最適
HP Pavilion Plus 14-ehはスタンダードモデルから有機ELを搭載している。
HDR認定などは取得していないが、HDRの使用は可能で映像を楽しむことができる。
また、リフレッシュレートは最大で90Hzで動作するため、ハイスペックスマートフォンのようなぬるぬるサクサクとした画面遷移
HP Pavilion Plus 14-ehの色域 | |
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sRGBカバー率 | 100.0% |
DCI-P3カバー率 | 99.9% |
Adobe RGBカバー率 | 95.0% |
色域は非常に広く、クリエイティブワークに適したパネル。
500万画素のカメラ搭載
室内の照明だけでも十分に明るく撮影できるため、テレワーク用のカメラは不要
HP Pavilion Plus 14-eh
公式サイトで確認価格や仕様は変更となる恐れがありますので、必ず公式ページでご確認ください。
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デザイン
HP Pavilion Plus 14-ehは14型のスタンダードノートPC。
アルミシャーシにウォームゴールドカラーを採用。
ウォームゴールドはゴテゴテの「金」という感じではなく、上質を感じられる控えめな色合いで派手さはなくスマートに使える色。
キーボード側も同様のカラーでまとめられており、統一感がある。
ネジは精密ドライバーを利用すれば回せる。
重量
HP Pavilion Plus 14-ehの重量 | |
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本体 | 1.340kg |
充電器 | 0.455kg |
モニター
搭載されているパネルは有機ELで最大400nitの明るさ。色域は下記。
色域
HP Pavilion Plus 14-ehの色域 | |
---|---|
sRGBカバー率 | 100.0% |
DCI-P3カバー率 | 99.9% |
Adobe RGBカバー率 | 95.0% |
キーボード・タッチパッド
HP Pavilion Plus 14-ehはフルサイズスケールのキーボードを採用。指紋認証は矢印キーの下に配置されている。これはHP Pavilion Aeroなどにも見られる配置で廉価グレードのモデルならではもの。
エンターキーの右側にさらにキーが配置されているタイプのキーボードで、タイピングポジションがやや左にズレる点が気になる。
タッチパッドは大型のものが採用されており、操作性は高い。押した感じはベコベコしているので好き嫌いは分かれる。
カメラシャッターは非搭載。
インターフェース
左側
- オーディオジャック
- USB-A
- microSDカードスロット
右側
- USB-C
- USB-C
- HDMI
- USB-A
搭載されているUSB-CはUSB-C 3.2 Gen2を搭載している。
性能について
Cinebench R23
Cinebench R23はCPUのパフォーマンスのみでコンピューターグラフィックを生成し、CPUの性能を測定するベンチマークソフト。点数が高ければ高いほど高性能とされているが、実際のソフトウェアを動作させた際の実性能と差が開く可能性があるが結果下記の通り
Cinebench R23の総合スコア | |
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Core i7 12700H | |
Core i7 12700H | |
Core i7 12700H | |
Core i9 12900H | |
Ryzen 7 6800HS | |
Core i7 11800H | |
Ryzen 9 5900HX | |
Core i7 12700H レビュー機 | |
Core i7 12700H | |
Ryzen 7 5800H | |
Ryzen 9 5900HS | |
Ryzen 7 5800H | |
Ryzen 76800U | |
Core i7 11800H | |
Ryzen 7 5800H | |
Core i7 1260P | |
Ryzen 7 5825U | |
Ryzen 5 5600H | |
Core i7 1250U | |
Ryzen 7 5800U | |
Ryzen 5 5625U | |
M1 | |
Core i7 11370H |
最新のCinebench R23(Minimum Test Duration OFF)では13673pts
マルチコア性能が伸び、シングルコア性能も高い。スタンダードノートPCとしては非常に高性能。
PCMark 10
Microsoft Office互換ソフトや画像編集ソフトのバッチファイルを動作させてスコアを算出するPCMark10ではスコアが5808でMicrosoft Officeは非常に快適なレベル。
また、画像編集やビデオ編集にも使える性能だ。
バッテリーの連続動作時間
PCMark 10のバッテリーテストにて計測。
HP Pavilion Plus 14-ehバッテリーの動作時間 | |
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PCMark 10 Modern Office | 5時間41分 |
HP Pavilion Plus 14-ehはHシリーズのプロセッサを搭載しているため、バッテリーの連続動作時間は、同じサイズのPCと比較して不利な結果に。
SSDの読み書き
クリスタルディスクマークの結果。搭載されていたSSDはウェスタンデジタル製。シーケンシャルライト、リードともに大容量データの読み書きでも速度落ちがほとんどない。ランダムアクセスも良好で、クリエイティブで利用しても問題ないと思う。
Lightroom Classic CCにてRAW現像時間を検証
Adobe Lightroom Classic CCにてα7Ⅱで撮影した24MPのRAWファイル100枚を一斉に書出し、その速度を検証しました。
LightroomClassic CC初期プリセットで画質を100に設定し、デスクトップへ書出し。結果は下記のとおり。
機種 | 書出し時間 |
---|---|
Lenovo Yoga 770(AMD) | 1分09秒 |
HP Spectre x360 14-ef | 1分12秒 |
HP Pavilion Plus 14-eh | 1分14秒 |
HP ENVY x360 13-bf | 1分25秒 |
M1 MacBook Air | 1分29秒 |
HP ENVY x360 15-ey | 1分33秒 |
インテル第12世代プロセッサの性能がうまく発揮でているため、日本H HPで販売されているプレミアムPCにも引けを取らない性能
Adobe Premiere Pro CC動画の書き出し速度検証
過去YouTubeにアップロード用に作成したプロジェクトの書き出し時間を測定しました。α7R4で撮影したフルHD動画をH264 YouTube1080Pプリセットで書き出し、その時間を検証するというもの。
Premiere ProCCは2022年11月1日時点の最新バージョンに更新、ハードウェアエンコーディングで実施しました。
- XAVC S FHD24P(50Mbps)
- 動画の長さ15分11秒
- テロップ/カット編集/画像挿入あり
- シーケンス設定は24fps
- YouTube 1080P、ハードウェアエンコーディングで書出
機種 | 24fpsの書出し時間 |
---|---|
HP Spectre x360 16-f | 4分2秒 |
Yoga 770(AMD) | 4分46秒 |
M1MacBook Air | 4分42秒 |
HP Spcetre x360 14-ef | 5分12秒 |
HP Pavilion Plus 14-eh | 9分36秒 |
ソフトウェアの問題も考えられるが内蔵GPUの性能が発揮できていなかった。
PCの温度とファンの動作音について
ピーク時のCPU温度について
Cinebench R23の10minuteテスト実行時の挙動をHWInfoで計測した。
システムステータス上でサーマルスロットイングの挙動を確認。
動作周波数も徐々に低下していた。
とはいえ、挙動を見るとメーカー側でパフォーマンスをコントロールしている感じがあり、BIOSアップデートでもっと安定するかもしれない。
PCの表面温度
Cinebench R23 10minuteテスト時のPCの表面温度を計測。
最も熱い箇所で29.9℃ほど。低温火傷の心配はなくストレスフリー
ファンの動作音
パフォーマンスモード時で41.0dbほど。ファンの音は聞こえるが、不快になるほどではない、ファンコントロールで音の大きさはある程度コントロールできる。
HP Pavilion Plus 14-ehの評価とまとめ
良い点
- 高級感のあるアルミシャーシ
- スタンダードノートPCで500万画素カメラ搭載
- 有機ELパネルを標準搭載でコスパが高い
- Hプロセッサ搭載で高性能
気になる点
- キーボードの配列
- パフォーマンスが少し制限されている
- USB-C Thubderbolt 4は非対応
- 納期が長い
14型でコスパ最高、ただし気になる点もいくつかある
「コスパ最高」は支払う価格に対してのリターンが大きい際に用いられるが、HP Pavilion Plus 14-ehはまさにそんなPCだと思う。
14型という持ち運びも据え置きとしても使える筐体に、ゲーミングノートPCなどに採用されるHプロセッサが搭載されているため、クリエイティブワークをこなせるほどの性能。また、モニターにはベースモデルから有機ELを採用しているため、RAW現像など、色再現度の高さが求められる作業に最適だ。
気になる点は、Pavilionシリーズのキー配列で、エンターキーの隣にさらにキーが配置されている点、Hプロセッサをフルパワーで使えていない点、USB4(Thunderbolt 4)に対応していない点。
以上のことから、実際に僕がこのPCを購入するとしたらCore i5 12500H搭載モデルを買うと思う。
あとは、売れすぎて納期が長いのは残念ポイント。
HP Pavilion Plus 14-eh
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