IdeaPad SLim 170はレノボが販売する低価格ノートPCです。今回メーカーから本体をレンタルできたので、外観や各種ベンチマーク結果をまとめます。
結論としては、低予算で買いたい人のためのノートPCとして優秀なモデルです。予算5万台の人はこのモデルを買いましょう。
IdeaPad Slimのスペック
IdeaPad Slim 170 15.6型(AMD) | |
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モニター | 15.6型(1920×1080ドット) |
CPU | AMD Ryzen 5 7520U |
iGPU | AMD Radeon 610M |
メモリ | 8GB(オンボードメモリスロット0) |
SSD | 512GB(NVMe) |
サイズ(幅×奥行×厚さ) | 幅約360mm×奥行き約236mm×高さ約17.9mm |
バッテリー/持続時間 | 42Whr/16.0時間(JEITA 2.0) |
充電タイプ | 65W ACアダプター |
重量 | 約1.58kg |
保証 | 標準保証・1年間の引き取り修理 |
仕様、詳細はレノボ製品ページで確認できます。
特徴
IdeaPad Slimシリーズはレノボが販売する一般家庭などで使えるスタンダードノートPCシリーズです。コストパフォーマンスに定評がありますが、PC本体が樹脂素材でできていたり、キーボードがぺこぺこと柔らかい感触があるので、コストカットが随所にみられるので、予算重視でPCを低価格で買いたい人におすすめです。
今回レビューしているモデルは15.6型なので家用にうってつけです。
仕事や家庭用で使えるRyzen 5 7520U搭載
IdeaPad Slim 170 15.6型(AMD)に採用されているCPUはAMD Ryzen 5 7520Uです。
Ryzen 5 7520UはMicrosoftOfficeの利用やリモートワーク時に使われるビデオ通話アプリを快適に動作させられる性能があります。
IdeaPad Slim 170 15.6型(AMD)は搭載されているメモリが8GBということもありますので、一般家庭に使うのに最適なスペックだと思います。
価格
IdeaPad Slim 170 15.6型(AMD)は今回レビューしているモデルの5.7万円程度から購入可能です。
上位モデルにおいては、メモリ16GBを搭載している代わりに、CPUがRyzen 7 5700Uを搭載している点がポイントです。
どちらを選ぶべきかについてですが、予算重視で低予算で買うなら下のモデル、複数の作業を同時に行う可能性がある場合はメモリ16GBを搭載した上位モデルがいいでしょう。
IdeaPad Slim 15.6型AMD
公式サイトでみるデザイン
本体の天板部には樹脂素材が採用されています。
本機はカラーがシルバーなので、遠くから見ると安っぽさは感じないのですが、近くで見ると質感がわかるようになっています。また光に当たると指紋が少し目立つ気がしました。
デザインはシンプルで良いだと思います。
サイズは幅約360mm×奥行き約236mmです。A4ノートよりも大きいです。
重量は実測値で1.6kg程度。
ACアダプターは65Wタイプのものが付属します。重量は340g程度です。
モニター
モニターサイズは15.6型です。一般的な作業に適しているサイズだと思います。
肉眼で見ると黄色っぽい印象があります。
色域
モニターの色域はsRGBカバー率が55.3%でした。モニターのクオリティは高くありません。
インターフェース
左側
- DCジャック
- USB-A(USB 3.2 Gen 1)
- HDMI
- USB-C (USB3.2Gen 1)
- オーディオジャック
右側
- SDカードスロット
- USB-A
インターフェースは標準的なスタンダードノートPCに搭載されているものと同レベルです。
しかし、USB-CからPC本体への給電および画面の出力はできませんでした。ここでもコストカットが見られます。
性能
Cinebench R23
Cinebench R23はCPUのパフォーマンスを測定するベンチマークソフトです。点数が高ければ高いほど高性能とされています。
マルチコア性能は4332ptssシングルコアは1092です。
Ryzen 5 7520Uは2023年現在で販売されているCPUのなかでは性能は下から数えたほうが早いです。
パフォーマンスを重視される方は上のグレードのモデルを買いましょう
PCMark 10
PCMARK 10はMicrosoftOfficeの互換ソフトやビデオ会議ソフト、画像編集ソフト、動画のカットなどをバッジファイルで動かしてどの程度の快適性があるかをスコアかするベンチマークテストです。
エッセンシャルがアプリの立ち上げやウェブの閲覧です、真ん中がワードやエクセル、右がコンテンツクリエイトの快適性を示すスコアです。
総合得点は4000点以上なのでまずまずといった結果です。コンテンツクリエイトが明らかに弱いので、やはり家庭用向けだと思います。
PCの温度とファンの動作音
Cinebench R23の10minuteテストでCPU温度と動作周波数を確認してみました。
CPU温度は最大が64度程度で動作周波数の平均コアクロックは3.5GHzで動作していました。
感覚としてはパフォーマンスを抑えて温度をコントロールしているような感じです。
表面の温度
PCの表面温度はベンチマークテスト中で35.3°でした。操作には全く問題ない温度です。
ファンの回転音の大きさ
ベンチマークテスト中のファン回転音は41.8dbほどでした。ファンが回っていることにPCを操作している人が気が付く音の大きさですが。それほど不快感はありません。
まとめ 価格重視ならアリの製品、それ以外はナシ
冒頭で記載した通り、価格重視でいくならアリだけどデメリットが多いので記載しておきます
- USB-CがDP、PC充電に非対応
- モニターの品質が最低
- 指紋認証、顔認証に非対応
- メモリがオンボードで増設不可能
- 筐体が安っぽい
といった点が気になるポイントです。業務用のPCを格安で手に入れたいといったニーズであればおkですが、これ以上のスペックアップは望めない上に全体的なクオリティが低すぎますのでご注意ください