DellからDell Pro 13 Premiumをお借りしたのでレビューします。
Dell Pro 13 Premium のスペック
Dell Pro 13 Premium | |
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モニター | 13.3型(1920×1200ドット) |
CPU | Core Ultra 5 236V |
iGPU | Intel Arc Graphics |
メモリ | 16GB(LPDDR5x) |
SSD | 512GB(NVMe) |
サイズ(幅×奥行×厚さ) | 幅約295mm×奥行き約208.93mm×高さ約17.95mm |
無線通信規格 | WIFI7、Bluetooth 5.4 |
バッテリー | 40Whr |
充電タイプ | 60W ACアダプター |
重量 | 約1.22kg |
保証 | 1年間のプレミアムハードウェアサポートソフトウェアサポート |
詳細はDell Pro 13 Premium ノートパソコン(PA13250)で確認できます。
特徴
Dell Latitude 13 Pro Premiumは、最新のCopilot+ PC対応CPU「Intel Core Ultra 5 236V」を搭載し、モバイル性能とプロフェッショナルユースに求められる要素を高次元で両立した13.3型のハイエンドモバイルノートPCです。
筐体素材には軽量かつ高剛性なマグネシウム合金が採用されており、最小構成での本体重量は約1.07kg。さらに、バッテリー駆動時間は動画再生ベースで20時間を超える圧巻のスタミナ性能を実現しています。
加えて、拡張性やインターフェース構成、キーボードの打鍵感に至るまで“日本市場を意識した丁寧な設計”が施されている点も見逃せません。単なる軽さやスペック勝負ではなく、「毎日持ち歩いて、安心して使える品質」こそがこのPCの真価です。
このようにLatitude 13 Pro Premiumは、モバイル性・堅牢性・バッテリー・使い心地のすべてに高水準で応える、プロフェッショナルのための1台。クオリティを妥協したくないビジネスパーソンに、間違いなくおすすめできるモデルです。

Dell Pro 13 Premium
公式サイトでみるデザイン


Dell Pro 13 Premiumは、筐体素材にマグネシウム合金を採用することで、軽量性と耐久性を両立したプロフェッショナル向けのモバイルノートPCです。実際に手に取ってみると、非常に軽やかで取り回しやすく、それでいて“たわみ”や“剛性感のなさ”を一切感じさせない、しっかりとした作りが印象的です。
天板・パームレストともに、指先にやさしいマットな質感に仕上げられており、金属特有の冷たさを感じにくいながらも、チープさのない洗練された手触りとなっています。

カラーはビジネスシーンに最適なチャコールグレー系。光の加減によって表情を変える落ち着いたトーンで、指紋や皮脂の付着が目立ちにくいのも好印象です。派手さはなくとも、“使っていて気分が上がる道具”としての魅力をしっかり備えています。
また、ロゴの主張も控えめで、会議室や客先などのフォーマルな場面でも違和感なく使える**“ビジネスに溶け込むデザイン”**となっています。



本体重量は、実測で1,220g(約1.22kg)でした。近年のモバイルノート市場では1kg未満の製品も増えつつある中で、この数字は「極軽」ではないものの、十分にモバイル性を確保した範囲といえます。
これは、マグネシウム合金製の堅牢な筐体を採用していることに加え、耐久性や拡張性を犠牲にしていない設計の結果であり、毎日の持ち運びにおいても苦にならないバランスが取られています。
付属のUSB-C給電対応のACアダプターとケーブルの合計重量は約229gで、PC本体と合わせた持ち運び時の合計重量はおよそ1.45kg。この構成なら、ビジネスバッグにもすっきり収まり、機動性を保ちつつ安定した運用が可能です。
また、USB Power Delivery対応のサードパーティ製充電器に置き換えれば、さらに軽量化も可能。ユーザーの用途に応じて、装備を調整しやすい点も魅力です。
モニター

搭載されているディスプレイは、13.3インチのフルHD+(1920×1200ドット)液晶パネル。アスペクト比16:10により縦方向の情報表示量が増加し、WebブラウジングやExcelでの表作業、PDFの閲覧などにおいて視認性と作業性を両立しています。
色域

色域測定の結果、搭載パネルのsRGBカバー率は約60%と、色再現性は高いとは言えません。写真編集や映像制作といったクリエイティブ用途には不向きですが、逆に言えばこれは、**色の正確さよりも明るさ・見やすさ・省電力性を優先した“ビジネス特化設計”**と捉えることができます。
実際の使用においても、メール作成・チャット・文書作業といった日常業務では発色に不満を感じることは少なく、長時間の使用にも適しています。
キーボード

Dell Pro 13 Premiumには、ラティスレス(フレームレス)デザインのキーボードが採用されており、キー間の区切りが滑らかにつながるシームレスな印象と打鍵感の良さを両立しています。各キーはしっかりとしたストロークと反発力があり、打ち心地は極めて快適。13インチクラスながら、フルサイズスケールで日本語JIS配列に最適化された設計になっており、日本人ユーザーにも扱いやすい配置です。
右上の電源ボタンには指紋認証センサーを内蔵しており、サインインもワンタッチで完了。スリープ解除からの復帰も一瞬で、ログインの煩わしさを感じさせません。
タッチパッドはガラス製の高品質タイプを採用。操作面の滑りが非常によく、カーソルの追従性・ジェスチャー操作の反応も滑らかでストレスフリーです。クリック感も上品で、カチッとしすぎない静かな反応音は、会議中や図書館などでも快適に使えます。
タッチパッド単体での操作性が非常に高いため、出先ではマウスがなくても不自由を感じない完成度です。
インターフェース

左側
- HDMI 2.1:4K出力も余裕の最新規格。外部ディスプレイやプロジェクター接続も安心。
- Thunderbolt 4(40Gbps):高速データ転送に加え、4K×2画面出力やeGPU接続にも対応する万能ポート。
- オーディオジャック

右側
- USB 3.2 Gen 1 Type-A(5Gbps):マウス・USBメモリ・外付けSSDなどの接続に便利。
- Thunderbolt 4(40Gbps):高速データ転送に加え、4K×2画面出力やeGPU接続にも対応する万能ポート
- セキュリティロック
Thunderbolt 4とUSB 3.2 Gen 2の両方を搭載している点は非常に実用的で、用途によって充電・映像出力・データ転送を適切に使い分けられるのは本機の大きなアドバンテージです。また、フルサイズHDMIやUSB-Aポートも残されていることで、変換アダプターを使わずに済むシーンも多く、ビジネスからプライベートまで幅広いユーザーに配慮された設計と言えるでしょう。
と交換の容易さです。
性能
Cinebench R23
Cinebench R23はCPUのパフォーマンスを測定するベンチマークソフトです。点数が高ければ高いほど高性能とされています。

- マルチコア:8,840 pts
- シングルコア:1,686 pts
このスコアは、上位のCore Ultra 7シリーズやHシリーズと比較すると控えめな数値であり、絶対的なパフォーマンスを求めるユーザーには物足りなさを感じるかもしれません。しかしながら、Core Ultra 5 236Vは低消費電力かつNPU(AI処理ユニット)を内蔵したCopilot+対応CPUとして設計されており、日常的なビジネス用途では十分な処理能力を発揮します。
バッテリーの持続時間

UL Procyonによる動画再生バッテリーテストの結果、Latitude 13 Pro Premiumは11時間45分の連続駆動を記録しました。バッテリー容量は設計値で39.1Wh、実測で約39.4Whと、昨今の13型クラスの中ではやや小型のバッテリーを採用しています。

そのため、カタログスペックで20時間を超えるようなモデルと比べれば持続時間は短めですが、1日半日程度の外出やミーティング、移動中の作業であれば十分こなせる実用レベルです。。
PCの温度とファンの動作音
Cinebench R23の10minuteテストでCPU温度と動作周波数を確認してみました。

Cinebench R23を10分間連続で実行した際の測定結果を見ると、Core Ultra 5 236Vの動作クロックは平均約3.1GHz前後を安定して維持。一方でコア温度も約80〜85℃の範囲で推移し、大きなサーマルスロットリングや性能急落は発生していません。
高負荷時でも処理性能を維持しながら、安定した発熱制御を行えていることがグラフから読み取れ、モバイルノートとしては非常に優秀な動作バランスです。
■ 冷却効率とパフォーマンスの両立。発熱制御が適切に機能
このグラフからは、システム全体で発熱と動作クロックのバランスが適切に制御されていることが確認できます。突然のクロック低下や温度上昇による“息継ぎ”のような挙動もほとんど見られず、長時間のパフォーマンス持続性に優れている構成であることが分かります。
ビジネス用途はもちろん、プレゼン準備中の資料編集や、AI処理を用いた軽度の生成系作業でも、熱による性能劣化を心配する必要はないでしょう。
表面の温度

Cinebench R23実行中にFLIRサーモグラフィで本体上面を計測したところ、キーボード上部ヒンジ付近で最大42.8℃、ホームポジション付近で35.3℃を記録しました。これはモバイルノートとしては良好な熱分布であり、手が触れる領域では温度上昇が適切に抑えられていることが確認できます。
ファンの回転音の大きさ

Cinebench R23などの負荷テスト中にファンノイズを測定した結果、騒音値は43.6dBAとなりました。この数値は一般的な静かなオフィスや図書館よりわずかに高く、耳をすませばはっきりとファンの動作音を感じられるレベルです。
特に、音質は「高音寄りでシャーッとした風切り音」がわずかに目立つ傾向があり、静寂を好むユーザーや録音環境では少々気になる場面もあるかもしれません。
■ まとめ:カスタマイズ性と完成度の高さで“選べる安心”を提供する一台
Dell Pro 13 Premiumは、Copilot+ PC対応・軽量マグネシウム筐体・豊富な構成オプションといった要素をバランス良くまとめ上げた、プロフェッショナル向けの高品質モバイルノートPCです。
特に、WWAN(LTE/5G)対応や大容量メモリ・高精細パネル・AI支援プロセッサなど、ニーズに応じた柔軟なカスタマイズが可能な点は、導入現場ごとの要望にきめ細かく応えられる大きな強みです。
また、マグネシウム合金による筐体の堅牢性・剛性感は極めて高く、持ち歩きやすさと壊れにくさを両立しており、業務用ノートとして安心して使える仕上がりとなっています。
あえて弱点を挙げるとすれば、**同クラスの「極軽」モバイルノートと比べると、本体重量はやや重め(実測1.22kg)**です。とはいえ、堅牢性やインターフェース、入力環境などを犠牲にしていないことを考えると、許容できる範囲に収まっているとも言えるでしょう。
