ホームPCDellDell 16 Plus レビュー さわやかな青が印象的な16型 2-in-1ノートPC

Dell 16 Plus レビュー さわやかな青が印象的な16型 2-in-1ノートPC

DellからDell 16 Plusをお借りしたのでレビューします。

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Dell 16 Plus のスペック

Dell 16 Plus
モニター16型(2560×1600ドット)
CPUCore Ultra 9 288V
iGPUIntel Arc Graphics
メモリ32GB(LPDDR5x)
SSD2TB(NVMe)
サイズ(幅×奥行×厚さ)幅約356mm×奥行き約250.60mm×高さ約16.99mm
無線通信規格WIFI7、Bluetooth 5.4
バッテリー64Whr
充電タイプ65W ACアダプター
重量約1.87kg
保証1年間のハードウェアサポートソフトウェアサポート

詳細Dell 16 Plus(DB16250)で確認できます。

特徴

Dell 16 Plusは、最新のインテルCore Ultra 200Vシリーズを搭載可能な高性能なCopilot+対応ノートPCです。Copilot+ PCとして、AI処理をローカルで実行できるNPUを備えており、AIアプリケーションでのレスポンスや省電力性に優れます。

本モデルは従来の16インチモデルよりも軽量化されており、持ち運びがしやすくなったのもポイント。ボディには高品質な素材が使用され、耐久性を重視した設計で、日々のビジネスユースに耐える堅牢性を確保しています。

セキュリティ面では、顔認証・指紋認証に加えて、TPM(Trusted Platform Module)を搭載しており、データ保護にも配慮された構成です。セキュアなリモートワーク環境を構築したいビジネスパーソンに特におすすめできるノートPCです。

デザイン

Dell 16 Plusは、アルミシャーシを採用した高品質な2-in-1ノートPCです。カラーは上品なアイスブルーで統一されており、スタイリッシュかつビジネス・パーソナルどちらの場面でも違和感のないデザインです。

全体的に丸みを帯びたフォルムとフラットな面構成が洗練された印象を与え、質感のある表面処理により、指紋や皮脂が目立ちにくい仕上げになっています。

さらに、360度ヒンジによってタブレットスタイルでも利用でき、アクティブペンによる手書き入力にも対応。画面を回転させて、プレゼンモードやテントモードといった多様な使い方ができる点も魅力です。

Dell 16 Plusは本体のみで約2.0kg、付属のACアダプターを含めると合計で約2.3kgとなります。16インチクラスの高性能2-in-1ノートPCとしては標準的な重量ですが、毎日持ち運ぶにはやや重たい印象です。オフィス内や自宅内での移動を中心とするユーザーに適しており、外出時に持ち運ぶ場合は、USB PD対応の軽量アダプターを別途用意するのが良いでしょう。

モニター

Dell 16 Plusに搭載されているモニターは、16インチ・2560×1600ドットの高解像度パネルで、作業領域が非常に広く、クリエイティブ作業に最適です。色域はDCI-P3カバー率99.8%と非常に広く、映像制作や写真編集など色再現が求められる用途にも対応できます。

最大輝度は381cd/㎡で、屋内の明るい環境下でも視認性は良好です。グレア(光沢)パネルではありますが、発色の鮮やかさを重視した設計となっており、映像コンテンツ視聴やプレゼン用途でも映えます。

また、タッチ操作やスタイラスペンにも対応しており、直感的な操作も可能です。ビジネス・クリエイティブ両方のニーズを満たすハイレベルなモニター構成です。

キーボード

Dell 16 Plusはテンキー付きのフルサイズキーボードを採用しており、会計作業やデータ入力などの用途にも適しています。

キーストロークは浅すぎず深すぎない適度な打鍵感で、反応も良好。タイピング時のブレやたわみも少なく、文章作成やコーディングなどの長時間作業にも適しています。

また、電源ボタンには指紋認証センサーを内蔵しており、Windows Helloによるスムーズなサインインが可能。セキュリティと利便性を両立した設計となっています。静かなキー音と広めのパームレストも、快適性を高めるポイントです。

インターフェース

左側

  • HDMI 2.1:4K出力も余裕の最新規格。外部ディスプレイやプロジェクター接続も安心。
  • USB 3.2 Gen 2 (10 Gbps) Type-C®ポート
  • Thunderbolt 4(40Gbps):高速データ転送に加え、4K×2画面出力やeGPU接続にも対応する万能ポート。

右側

  • USB 3.2 Gen 1 Type-A(5Gbps):マウス・USBメモリ・外付けSSDなどの接続に便利。
  • オーディオジャック

Thunderbolt 4とUSB 3.2 Gen 2の両方を搭載している点は非常に実用的で、用途によって充電・映像出力・データ転送を適切に使い分けられるのは本機の大きなアドバンテージです。また、フルサイズHDMIやUSB-Aポートも残されていることで、変換アダプターを使わずに済むシーンも多く、ビジネスからプライベートまで幅広いユーザーに配慮された設計と言えるでしょう。

と交換の容易さです。

性能

Cinebench R23

Cinebench R23はCPUのパフォーマンスを測定するベンチマークソフトです。点数が高ければ高いほど高性能とされています。

Dell 16 Plusに搭載されている「Intel Core Ultra 9 288V」は、8コア構成の高性能プロセッサです。Cinebench R23のスコアでは、マルチコアで8,555pts、シングルコアで1,880ptsという結果が得られました。

この数値は同クラスの薄型ノートPCと比較しても優秀で、写真編集・動画編集・Office系ソフトのマルチタスクはもちろん、軽量な映像処理やAI支援アプリケーションの利用にも適したパフォーマンスです。

特にシングルコア性能が1,800ptsを超えていることから、Adobe系アプリのようなシングルスレッド依存の高いソフトでも快適に動作することが期待できます。クリエイティブ用途からビジネスまで、幅広いユースケースに対応できる性能です。

バッテリーの持続時間

Dell 16 Plusは、Copilot+ PCとしては標準的な容量である約62.7Whのバッテリーを搭載しています。UL Procyonによる動画再生テストでは、9時間47分という結果を記録しました。ビジネスや講義などの長時間の用途でも十分に対応できる水準です。

ただし、持ち運びを前提としたモバイルノートに比べるとバッテリー持続時間はやや短めの印象です。16インチの高解像度パネルや高性能なCore Ultra 9プロセッサを搭載しているため、電力消費が高くなる傾向にあります。そのため、長時間の外出時にはACアダプターの携帯も視野に入れると安心です。

動画エンコード

Dell 16 Plus 2-in-1では、DaVinci Resolve Studio 20を使用した13分13秒のフルHD(1080p)動画のエンコードがわずか4分37秒で完了しました。これはCore Ultra 9 288Vに搭載されたIntel Arc Graphics(NPUサポート付き)とハードウェアアクセラレーションによる恩恵であり、軽量な動画編集であれば非常にスムーズな作業が可能です。

プロ向けの本格的なカラーグレーディングやカット編集にも対応できる処理能力を備えており、「プレゼン・講義・YouTube動画制作」などを日常的に行うビジネスユーザー・クリエイターにも十分対応できるAIPCだと言えるでしょう。

PCの温度とファンの動作音

Cinebench R23の10minuteテストでCPU温度と動作周波数を確認してみました。

Cinebench R23の10分間の連続テストにおいて、Core Ultra 9 288Vの動作周波数(ブルーの線)は約3100〜3300MHzで安定して推移しています。テスト開始直後は最大4000MHz近くまでブーストしていますが、すぐに安定したクロックに落ち着き、サーマルスロットリング(熱による性能低下)の兆候は見られません。

また、CPU温度(オレンジの線)は最大で約78℃前後まで上昇し、全体的に70℃台前半を維持。インテル製モバイルプロセッサとしては標準的な発熱水準にとどまり、発熱と冷却のバランスが良好であることが確認できます。

この結果から、Dell 16 Plusはクリエイティブ用途や長時間の作業にも十分対応できる安定した冷却設計パフォーマンスの持続性を備えているといえるでしょう。

表面の温度

Cinebench R23の連続テスト中における筐体表面の最大温度は約42.9℃、キーボード中央付近は**40.5℃**前後と、ノートPCとしては一般的な温度範囲に収まっています。内部の高負荷によりキーボード上部が温かくなる傾向はあるものの、パームレスト(手を置く部分)は低温に保たれており、実使用において不快感はほとんど感じられない設計です。

特にデル製PCは排熱設計に配慮されており、ファンの排気をヒンジ部分や背面側へ逃がす構造を採用しているため、キーボード操作時の熱干渉が最小限に抑えられている点も好印象です。

総じて、クリエイティブ作業やAI処理などの高負荷用途においても、安心して使える熱設計がなされていることがわかります。

ファンの回転音の大きさ

高負荷時におけるファンの動作音は最大で46.8dBを記録しました。これは静かなオフィス環境では少し耳に入る程度の音量で、テレビの音量をやや絞った状態と同程度です。

「ブワーッ」と空気を押し出すような音ではあるものの、甲高い音や不快なノイズは感じられず、回転音としては比較的落ち着いた印象です。また、タイピング中やWeb会議などの一般的な作業ではファンはほぼ無音に近く、作業に集中できる環境が維持されます

静音性を最重要視するユーザーにはやや気になる可能性もありますが、パフォーマンスを重視したモデルであることを考慮すれば、妥協できる範囲のノイズレベルといえるでしょう。特に本機は発熱処理を安定させた設計がなされているため、熱と音のバランスがしっかりとれている印象です。

まとめ:高性能と堅牢性を両立したビジネス2-in-1ノートPC

Dell 16 Plus 2-in-1は、インテルCore Ultraプロセッサを搭載し、Copilot+ PCとしてAIワークロードにもしっかり対応する高性能ビジネスノートPCです。16インチの広大なディスプレイはDCI-P3 100%に迫る色域と高輝度を実現し、クリエイティブ用途にも対応可能。アルミ製の堅牢なシャーシと顔認証・指紋認証を兼ね備えた高いセキュリティ性能は、モバイル業務にも安心です。

本体は約2kgとやや重さがありますが、2-in-1仕様と高い処理性能を考慮すれば十分に納得できる範囲。バッテリー持続時間も9時間以上を記録しており、1日を通して安定した運用が可能です。ファン音は高負荷時にやや大きくなるものの、冷却性能と静音性のバランスは良好です。

ハイパフォーマンスを要求するビジネスユーザー、特にドキュメント業務からクリエイティブ作業まで1台で完結させたい方に最適な一台です。

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ウチヤマチカラ
ウチヤマチカラhttps://usshi-na-life.com
静岡県出身。2014年にブログ「うっしーならいふ」を開設。 元家電量販店スタッの経験を活かし、PCのわかりやすい製品紹介記事を多数執筆。 2017年に「ウチヤマチカラ/うっしーならいふ」チャンネルとしてYouTubeでの活動も開始し、2022年11月現在でチャンネル登録者数は2万人を越える。
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