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ThinkBook 14 Gen 8 Arrow Lake(14型Intel)レビュー マルチコア性能が高い高コスパビジネスノートPC

ThinkBook 14 Gen 8(Arrow Lake) をお借りしたのでレビューします。

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ThinkBook 14 Gen 8 のスペック

ThinkBook 14 Gen 8 Arrow Lake(14型Intel)
モニター14型(1920×1200ドット)16:10
CPUCore Ultra 5 225H
GPUIntel Arc 130T
メモリ16GB(DDR5-SODIMM)
SSD512GB(NVMe)
サイズ(幅×奥行×厚さ)幅約313.5mm×奥行き約224mm×高さ約17.5mm
無線通信規格WIFI6E(802.11ax)、Bluetooth 5.3
バッテリー45Whr
充電タイプ65W ACアダプター
重量約1.36kg
保証1年間のメーカー保証

仕様を製品ペーでじ見る

特徴

ThinkBook 14 Gen 8 Arrow Lakeは、Core Ultra 5 225Hを選択可能な最新世代のビジネス向けノートPCです。高速なデータ転送に対応するThunderbolt 4をはじめとした豊富なインターフェース、軽量で扱いやすい筐体、そしてWUXGAディスプレイを搭載した実用性重視の設計が魅力です。

12万円台から購入できる価格設定も法人モデルとしては手頃で、特に外部モニターを複数接続して業務効率を高めたい人におすすめ。最新プロセッサの性能を活かしたビジネス用途に最適な1台です。

高性能プロセッサCore Ultra 200Hシリーズ搭載

ThinkBook 14 Gen 8に搭載されているIntel Core Ultra 5 225Hは、最新のArrow Lake世代に属する高性能プロセッサです。Cinebench R23のベンチマークでは、マルチコアスコアが15,524pt、シングルコアスコアが1,931ptを記録。クリエイティブ用途で重要なマルチスレッド性能も高く、動画編集や画像処理なども快適にこなせます。もちろん、日常の事務作業やブラウジングも高速で、業務効率を確実に高めてくれます。

ThinkBook 14 Gen 8 Arrow Lake(Intel)

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デザイン

ThinkBook 14 Gen 8は、ビジネスシーンに最適化されたアークティックグレーの筐体を採用しています。落ち着いたトーンで指紋や皮脂汚れも目立ちにくく、毎日の業務でも清潔感を保ちやすい設計です。

天板にはアルミ素材を使用しており、剛性と高級感を両立。ThinkBookロゴが施されたツートーンデザインは、控えめながらもデザイン性があり、外出先での使用にも映えます。一方、底面側は軽量な樹脂製となっており、持ち運びやすさと堅牢性をバランスよく両立しています。

スリムで直線的なフォルムに仕上げられており、リュックやビジネスバッグへの収納性も高く、日常的にPCを持ち歩く方にもぴったりな設計です。

底面側もアルミ素材でできています。

ThinkBook 14 Gen 8の実測重量は約1.44kg。軽量モバイルノートと比べると少し重ためですが、筐体サイズ自体は14インチに収まっているため、バッグへの収まりもよく、持ち運びには支障ありません。ACアダプターを含めた合計重量は約1.73kg前後となるため、オフィス内の移動や外出先での作業にも十分対応できるバランスです。軽さよりも性能や質感を重視したい方にとって、十分魅力的な構成と言えるでしょう。

モニター

ThinkBook 14 Gen 8に搭載されている液晶は14インチWUXGA(1920×1200)解像度のIPS液晶を採用しており、16:10の縦長比率でWebや資料の閲覧がしやすい構成です。
実測でsRGBカバー率は約94%、表示輝度は公称300nitに対して110nit程度とやや控えめですが、室内用途であれば十分な見え方が期待できます。ビジネス用途だけでなく、簡単な写真補正や動画視聴にも適したバランスの良いパネルです。

色域

モニターの色域はsRGBカバー率が62.9%。

キーボード

ThinkBook 14 Gen 8のキーボードはフルサイズの日本語配列で、矢印キーがやや大きめに設計されており、Excelや文書操作が多いビジネスユーザーに配慮された構成です。
キーストロークは浅めで、底打ち感の少ないスムーズな打鍵が特徴。一方でしっかりしたクリック感が欲しい方にはやや物足りない印象かもしれません。

タッチパッドはややチープなカチカチ系で、押し込むと音が目立つタイプ。ドラッグやジェスチャー操作には反応は良好ですが、快適に使うならマウス併用推奨です。

インターフェース

左側

  • USB-C(3.2 Gen2 )
  • USB-A(3.2 Gen 1)
  • HDMI
  • USB-C(Thunderbolt 4)
  • オーディオジャック

左側面には、USB Type-C(3.2 Gen2)・USB 3.2 Gen1(PowerShare対応)・HDMI・Thunderbolt 4・ヘッドセットコンボジャックが並び、映像出力やデータ転送、充電といった主要な用途を1本のケーブルで済ませられる構成が魅力です。

右側

  • SDカードスロット
  • USB-A(3.2 Gen 1)
  • 有線LAN
  • セキュリティロック

右側面には、4-in-1 SDカードスロット、USB 3.2 Gen1、RJ-45有線LANポート、セキュリティロックスロットが配置されており、写真や資料の取り込みから業務用の有線ネットワーク接続まで、ビジネス用途にしっかり対応します。

性能

3D Mark Time Spy

重量級のゲームタイトルを想定した3DMark TimeSpyの結果です。

ThinkBook 14 Gen 8に搭載されているIntel Arc 130T GPUは、統合型ながらも比較的高性能なグラフィックス性能を持っています。3DMark Time SpyではGPUスコア「3127」を記録し、一般的なモバイルノートPCよりもワンランク上の描画性能を発揮します。

実際の使用感としては、画像編集や簡単な動画編集、動画視聴、プレゼン用のビジュアル制作など、ビジネスとクリエイティブの中間を求めるユーザーにはちょうど良いバランスです。ゲーム用途では中量級のタイトルを中画質でプレイする程度の実力ですが、GPUに負荷がかかるタスクでも安定したパフォーマンスが得られます。

高性能なCPU「Core Ultra 5 225H」と組み合わせることで、GPUのパフォーマンスも最大限に引き出され、普段の業務に“少しだけ”クリエイティブを加えたいというニーズにぴったりな選択肢といえるでしょう。

動画エンコード

13分の動画を書き出した際の処理時間はわずか4分55秒で完了しており、これは動画編集を日常的に行うユーザーにとって実用的なパフォーマンスといえます。搭載されているCore Ultra 5 225HとArc 130T GPUの組み合わせにより、ハードウェアエンコード処理がしっかり効いている印象です。

このスペックであれば、YouTube用の動画制作やちょっとした企業向け映像資料の作成などもスムーズにこなせるでしょう。ハイエンドではないけれど、コストと性能のバランスが非常に優れた編集環境を構築できます。クリエイティブ入門機としてもおすすめできる一台です。

Belnderレンダリング

BlenderでのBMWモデルの生成時間は2分45秒と、内蔵GPUでの処理としてはまずまずの結果でした。インテル Arc 130Tはハイエンド向けではないものの、軽〜中程度の3Dレンダリング作業には十分な性能を持ち、業務用途や学習用としても問題なく活用できます。

グラフィック処理が重くなるプロジェクトでは時間がかかる可能性もありますが、ちょっとしたビジュアル制作や簡単な3Dモデリングには適したGPUだと言えるでしょう。コストパフォーマンスを重視したいユーザーにとって、ThinkBook 14 Gen 8 Arrow Lakeは選択肢のひとつとなるはずです。

バッテリーの持続時間

ThinkBook 14 Gen 8 Arrow Lakeのバッテリーは45Whで、動画再生時の持続時間は約10時間(607分)という結果でした。14型クラスとしては標準的な持ち時間ですが、長時間の外出用途ではやや不安が残る水準です。

なお、ThinkBookシリーズでは60Whバッテリーも選択可能で、バッテリー持ちを重視したい方にはそちらをおすすめします。ただし、重量がやや増す点には注意が必要です。業務中の移動が多い方や、電源の確保が難しい環境で使うユーザーは、バッテリー容量の違いを用途に合わせて検討するとよいでしょう。

PCの温度とファンの動作音

Cinebench R23の10minuteテストでCPU使用率を100%にし、PCの温度を確認します。

このグラフは、Cinebench R23実行中(10分間)のThinkBook 14 Gen 8 Arrow LakeにおけるCPUの動作周波数(コアクロック)と温度の推移を示しています。

■ 概要:

  • 最大温度:約87℃付近まで上昇
  • 動作クロック:最初は3300MHz前後を維持、その後サーマルスロットリングにより3000MHz前後へと低下
  • 後半の安定状態:温度は80℃前後、クロックも約2900~3000MHzに収束

■ コメント:
Core Ultra 5 225Hは、ベンチマーク直後に最大パフォーマンスを発揮し、その後温度上昇に伴ってクロックが緩やかに制御される傾向があります。ただし、しっかりと80℃台に抑え込まれており、発熱制御と性能のバランスは良好です。薄型ノートPCとしては非常に優れた熱設計がされていることがわかります。

よって、長時間の処理でも安定してパフォーマンスを発揮したいビジネスユーザーやクリエイティブワークにも適した設計です。

表面の温度

こちらはCinebench R23実行中に撮影したThinkBook 14 Gen 8 Arrow Lakeの表面温度サーモグラフィ画像です。

■ 温度ポイント

  • キーボード中央部:最大42.0℃
  • 排気付近(奥側):最大47.9℃
  • パームレストやタッチパッド周辺:30℃以下(冷却されている)

■ コメント
負荷中でもキーボード中央で約42℃に抑えられており、手が触れる部分は概ね許容範囲内です。奥の排気エリアは50℃近くまで上がっていますが、これはノートPCの高性能モデルとしては一般的な範囲です。

発熱が効率よく後方に排出されているため、ユーザーの操作快適性はしっかり保たれています。よって、薄型筐体ながら冷却設計は良好といえるでしょう。

ファンの回転音の大きさ

こちらはCinebench R23ベンチマーク中に測定したThinkBook 14 Gen 8 Arrow Lakeのファン動作音の測定結果です。

ファン動作音:最大46.1dBA

■ コメント
高負荷時でも動作音は46.1dBAと、ビジネスノートPCとしてはまずまずの静音性です。完全に無音というわけではありませんが、オフィスでの使用やオンライン会議中にも気になりにくいレベルです。

キーボードやパームレスト付近に熱は感じられるものの、冷却ファンは急激に回転数を上げず、一定の制御で冷却している印象で、耳障りな甲高い音もありません。

静音性と冷却のバランスを重視して設計されている点が好印象です。

まとめ:高性能なビジネスノートPCを低価格でほしい人におすすめ

ThinkBook 14 Gen 8 Arrow Lakeは、最新のCore Ultraプロセッサを搭載し、動画編集や軽い3DCGにも対応できる処理性能を備えた高性能ビジネスノートPCです。WUXGAディスプレイや充実したインターフェース構成により、ビジネス用途はもちろん、クリエイティブワークにも柔軟に対応します。

一方で、バッテリーの持続時間はやや短めで、ファンの動作音もやや大きく、1.4kg超の本体重量はモバイル重視のユーザーにとって気になる要素かもしれません。

とはいえ、12万円台から手に入るこのパフォーマンスは魅力的で、「外出よりもデスク中心で、処理性能を重視したい」ユーザーにとって、非常にコストパフォーマンスの高い選択肢となるでしょう。

強み
・Core Ultra搭載で処理性能が高い
・WUXGAの高解像度液晶
・インターフェース豊富で拡張性が高い
・価格が安く導入しやすい

弱み
・バッテリー持続時間はやや短い
・ファン音はやや大きめ
・1.4kgと軽量とは言えない重量感

ThinkBook 14 Gen 8 Arrow Lake(Intel)

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ウチヤマチカラ
ウチヤマチカラhttps://usshi-na-life.com
静岡県出身。2014年にブログ「うっしーならいふ」を開設。 元家電量販店スタッの経験を活かし、PCのわかりやすい製品紹介記事を多数執筆。 2017年に「ウチヤマチカラ/うっしーならいふ」チャンネルとしてYouTubeでの活動も開始し、2022年11月現在でチャンネル登録者数は2万人を越える。
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