2025年6月某日、筆者は都内で開催されたレノボのゲーミングPC新製品発表会に参加してきました。現地ではLegionシリーズやLOQなど、数多くの新製品が展示されていましたが、それ以上に驚かされたのがレノボの世界シェア。なんと、2024年度のゲーミングPC市場におけるグローバルシェアは28.6%で世界一という結果。正直、日本に住んでいるとピンと来ないかもしれませんが、レノボは今、世界で一番ゲーミングノートを売っているメーカーなんです。
【理由①】世界で売れる理由は“冷却力”と“価格”
国内ではASUSやMSIなど、ブランドイメージ先行の製品が目立つのに対して、海外では「冷却性能の高さ」や「コスパの良さ」でレノボが選ばれているというのが実情。特に上位モデルのLegion Proシリーズでは、「チャンバー構造」と呼ばれる“部屋”を使った冷却設計を導入しており、発熱の大きいCPU・GPUを効率よく冷却できる構造になっています。
この冷却力、実はめちゃくちゃ重要。というのも、CPUやGPUって熱くなればなるほどクロックが落ちて性能が下がるんですよね。だからこそ、冷却性能=ゲーミング性能と考えていい時代なんです。
さらに欧米では18型ゲーミングノートが人気という市場背景もあって、日本よりも大画面・高性能志向が強い。こうした環境で、レノボが評価されるのは当然の流れといえます。
YouTubeやブログでもレビューを公開していますが、レノボ製品は本当に性能が高いです。
【理由②】製品群がフルラインアップで揃っている
レノボの強みは製品の多さ。Legion ProからLegion Slim、LOQ、そしてデスクトップやハンドヘルド(Legion Go)まで一貫して“価格と性能のバランス”を追求したフルラインアップ戦略が光ります。
正直なところ、ROGシリーズのASUSやPredatorのAcerなど、ゲーミングブランドとして定着しているメーカーは多いですが、ここまでユーザー層を分けて、段階的に選ばせる仕組みができているのはレノボならでは。
「この予算ならLOQ」
「デザインも重視したいならLegion Slim」
「ガチゲーマーならLegion Pro」
と、選びやすく、ハズレが少ないのがレノボゲーミングPCの魅力です。
【課題】“中国メーカー”という先入観を超えるために
ただし、日本市場での認知度はまだまだ。特に気になるのが、“中国メーカーだから”という理由だけで避けられてしまう傾向。
性能・冷却・コスパすべて揃っていても、「やっぱASUSが安心」「MSIのがメジャーでしょ」という声があるのは事実。けれど、それってちょっともったいない。
だから筆者は、メーカー担当者に“保証とサービス”にもっとコストをかけた方がいいですよ、とアドバイスしておきました。製品はメディアやYouTubeで勝手にレビューされる時代、ユーザーが気にするのは買ったあとの安心感なんですよね。
まとめ:レノボは今こそ“正しく評価される”タイミング
レノボのゲーミングPCは、スペックも冷却も価格も世界トップクラスです。ただし、日本市場では「知られていない」だけで損しているのが現状。
今後、Legionシリーズが国内でどれだけ浸透するかは、保証・サポート・マーケティングのやり方次第。性能重視の人なら、絶対に候補に入れるべきブランドです。
うっしーならいふ的には、今一番伸びしろのあるゲーミングPCメーカーとして推したいですね。