レノボが発売するLegionシリーズの16型モデルはRyzen 9 5900HXとRTX3080を搭載したフラグシップゲーミングノートPCだ。
今回メーカーより借りることができたので使い勝手やベンチマーク結果をレビューしていく。
スペック
検証モデルはRyzen 9 5900HX/RTX3080(165W)/32GB/の構成
Legion 760 | |
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モニター |
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CPU |
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iGPU |
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dGPU |
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メモリ |
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SSD |
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サイズ(幅×奥行×厚さ) | 幅約356mm×奥行き約261mm×高さ約23.5mm |
バッテリー持続時間 | – |
充電タイプ | 300W ACアダプター |
重量 | 約2.5kg |
保証 | 標準保証・1年間の引き取り修理 |
使用・詳細はレノボ公式ページから確認してください。
特徴
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最大165W出力のRTX3080搭載、最強のゲーミングノートPC
Legion 760は最大165W出力のRTX3080を搭載している。RTX3080の中でも最高クラスの出力で、現行ノートPCのなかで最もパフォーマンスの高いゲーミングノートPCだ。
最新のRTX30xx番台は最大出力と冷却性能こそがそのゲーミングノートPCの評価といっても過言ではないため、高価なゲーミングノートPCを購入する際にチェック項目としては必須。
とにかくパフォーマンスを求める人に検討してもらいたい1台だ。
背面インターフェースでケーブル接続が楽
Leigonシリーズは、背面に各種のインターフェースを搭載し、LEDでどのポートがどこにあるかを教えてくれるため、暗い部屋でもケーブルを接続しやすいというメリットがある。
奥側に映像出力やUSB-Cポートを設置しているため、専用モニターへの接続も容易だ。USBーAポートは右側に設置されているため、マウス・キーボードの接続もしやすくなっている。
Legion 760
公式サイトでみる価格や仕様は変更となる恐れがありますので、必ず公式ページでご確認ください。
デザイン使い勝手について
Legion 760は16型のサイズで販売されるノートPCではあるが、筐体は薄型のベゼルを採用しているため、15.6型のモデルとさほど変わらない。
天板にはLegionロゴとLenovoロゴが印字されている。カラーは落ち着いたグレーで無骨な印象。
底面部も重厚感のある作り。吸気用の穴は細かく空いており、デュアルファンが覗ける。
モニター
Legion 760は165Hz/3msのゲーミングモニターを採用している。モニターサイズは16型で解像度は2560×1600ドット。
最大輝度は実測値で506nitだった。
色域
sRGBカバー率は99.6%。sRGBに多いかぶるような色域、映像視聴やコンテンツクリエイトにも利用可能。
キーボード・タッチパッドについて
Legion 760はUS配列を日本語配列に切り替えたような配列だ。キーストロークも浅く、打ちやすさはあるが好き嫌いが分かれそうな感じだ。
とはいえ、筐体そのものが頑丈に作られているため、強く押し込んでも問題はなり。
タッチパッドも同様で、レノボのIdeaPadシリーズよりは使いやすいと感じるが、ThinkPadほどではない。
インターフェースについて
- USB-C(3.1)
- オーディオジャック
- カメラキルスイッチ
- USB-C(USB3.0)
- RJ45
- USB-C(3.1)
- USB-A(USB3.0)×2
- HDMI
- USB-A(USB3.0)
- DCジャック
電源は300Wで大きい。
性能について
Cinebench R23
Cinebench R23はCPUのパフォーマンスのみでコンピューターグラフィックを生成し、CPUの性能を測定するベンチマークソフト。点数が高ければ高いほど高性能とされているが、実際のソフトウェアを動作させた際の実性能と差が開く可能性があるが結果下記の通り
Cinebench R23の総合スコア | |
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Core i7 11800H | |
Ryzen 9 5900HX(レビュー機) | |
Ryzen 9 5900HX | |
Ryzen 9 5900HX | |
Ryzen 7 5800H | |
Ryzen 9 5900HS | |
Ryzen 7 5800H | |
Ryzen 7 5800H | |
Ryzen 7 5800U | |
M1 | |
Core i7 11370H | |
Ryzen 5 5500U | |
Core i7 1165G7 | |
Core i7 1165G7 | |
Ryzen 5 4500U | |
Core i5 1135G7 |
最新のCinebench R23(Minimum Test Duration OFF)では13894pts。
AMD Ryzen 9 5900HX搭載機の中で最もパフォーマンスが高い。現行最強モデルと言っていいだろう。
3DMark Time Spy
FutureMarkが提供する3D Mark Time Spyは、DX12に対応したゲーム系のベンチマークソフトでCPU、GPUや総合スコアを算出し相対的な性能がわかる。
グラフィックススコアは12000点を超えており、デスクトップ用RTX3060以上のパフォーマンスが期待できる。
SSDの読み書き
搭載されていた1TBのSSDはウェスタンデジタル製のもの。大容量データの書き込み時にシーケンシャルライトの速度低下が見られたがランダムアクセスライトの書込み速度の低下はなかった。
SOT
重量級ゲームのシャドウ・オブ・ザ・トゥームレイダーは最高画質でも平均106fpsで描画可能だった。どのゲームタイトルもフルHD解像度であれば快適にプライ可能だろう。
PCの温度・ファンの動作音について
PCの使用率を100%にできる負荷テストOCCTを使いLegion 760の挙動を確認。
最高温度は75°近くまで上昇、動作周波数も4.3GHzで安定しており、パフォーマンスを常時発揮できる。
この時のPCの表面温度は30℃以下で非常に低い温度だった。
ファンの動作音について
パフォーマンスモードで41.4dbほどで非常に静か、おそらくハイエンドゲーミングノートPCの中でも最も静かな水準だろう。
Legion 760の評価とまとめ
良い点
- 最高クラスのパフォーマンスを発揮、維持が可能
- 静粛性が業界トップクラス
- 豊富なインターフェース
- 明るいモニター
気になる点
- 300W電源の大きさ
ハイエンドゲーミングノートPCの最適解か
Legion 760の素晴らしいところは、ハイエンドパーツの組み合わせでピークパワーを長時間維持できる点に尽きる。モニターの輝度や色域、インターフェースももちろん素晴らしいが、その他のゲーミングノートPCでも同等クラスはいくつもあるからだ。
これまで何台もゲーミングノートPCをレビューしてきたが、Legionが最もおすすめできる。とにかくパフォーマンスと静粛性を追求したいのであればLegion 760が最適解だろう。
奥側に映像出力やUSB-Cポートを設置しているため、専用モニターへの接続も容易だ。USBーAポートは右側に設置されているため、マウス・キーボードの接続もしやすくなっている。
Legion 760
公式サイトでみる価格や仕様は変更となる恐れがありますので、必ず公式ページでご確認ください。