レノボから販売されているエントリーゲーミングノートPC IdeaPad Gaming 370(AMD)をメーカーから借りられたのでベンチマーク結果と使い勝手を紹介。
スペック
IdeaPad Gaming 370(AMD) | |
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モニター |
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CPU |
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dGPU |
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メモリ |
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SSD |
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サイズ(幅×奥行×厚さ) | 幅約359mm×奥行き約277.8mm×高さ約25.9mm |
バッテリー | 約9時間 |
無線通信規格 | Wi-Fi6/Bluetooth V5.2対応 |
充電タイプ | 専用コネクタ/170W |
重量 | 約2.6kg |
保証 | 1年間引き取り修理サービス・パーツ保証 |
特徴
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エントリーゲーミングノートPCの中で最もコストパフォーマンスに優れる
Lenovo IdeaPad Gaming 370(16型AMD) | Dell G15 Ryzen™ Edition プレミアム(RTX3050搭載) | |
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モニター | 16型(1920×1200ドット)165Hz/350nit | 15.6型(1920×1080ドット)120Hz/250nit |
CPU | Ryzen 5 6600H | AMD Ryzen 5 6600H |
GPU | NVIDIA GeForce RTX3050 | NVIDIA GeForce RTX3050 |
メモリ | 16GB(DDR5-4800MHz) | 16GB(DDR5-4800MHz) |
ストレージ | 512GB(M.2 SSD) | 512GB(M.2 SSD) |
価格 | 119,790円(11月時点) | 139,201円(11月時点) |
レビュー記事執筆時の価格ではLenovo IdeaPad Gaming 370(AMD)が19,411円ほど競合のデルが販売するDell G15よりも安い。
デルが販売するDell G15は高コスパラインとしてここ数年で力を入れてきているシリーズではあるものの、レノボの高コスパラインであるIdeaPad Gaming 370(AMD)はそれを凌ぐ。
特にモニター性能の高さが際立っていて、165Hzかつ350nitのパネルは従来であれば中級クラス以上のゲーミングノートPCに搭載されていたものだが、IdeaPad Gaming 370(AMD)が10万台でこのモニターを搭載している点が高く評価できる。
RTX3050Ti GPUは重量級のゲームも中画質で快適
搭載されているNVIDIA GeForce RTX3050Tiの最大グラフィックスパワーは85Wだった。NVIDIA GeForce RTX3000番台はメーカーごとに最大出力を設定でき、内部のシステムを確認してみないとどれくらいのパフォーマンスが出るのかはわからないようになっている。
RTX3050Tiの性能をうまく引き出せており、パフォーマンスは申し分がない、持ち運びに特化したゲーミングノートPCに搭載されているRTX3060並のパフォーマンスなので、思った以上に性能が出ている感じた。
165Hzで動作するゲーミングモニターを採用
IdeaPad Gaming 370(AMD)は165Hzのリフレッシュレートで動作するゲーミングモニターを採用している。リフレッシュレートは画面の1秒間の更新回数を表す数値だが、これが高ければ高いほど競技性の高いゲームで有利にゲームを進めることができる。
市場ではゲーミングモニターを購入するのが一般的とされているが、ゲーミングノートPCを購入するとゲーミングモニターは標準装備だ。
ゲーミングモニターを利用するにはそれ相応の描画性能がPCにないと宝の持ち腐れになってしまうが、前述の通り、IdeaPad Gaming 370iはミドルクラスのデスクトップPC並みに優秀で、165Hzのゲーミングモニターの性能は十分に活かし切れる性能がある。
また、モニターが表現できる色の幅、色域、は、sRGBカバー率100%だった。
IdeaPad Gaming 370AMD(LEN156WUXGA)の色域 | |
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sRGBカバー率 | 100.0% |
DCI-P3カバー率 | 83.5% |
Adobe RGBカバー率 | 80.6% |
ウェブ用にアップロードする動画、画像などの編集には使えるレベルのモニターで動画編集用PCとしてもおすすめできる。
IdeaPad Gaming 370(16型AMD)
公式サイトで確認価格や仕様は変更となる恐れがありますので、必ず公式ページでご確認ください。
性能
Cinebench R23
Cinebench R23はCPUのパフォーマンスのみでコンピューターグラフィックを生成し、CPUの性能を測定するベンチマークソフト。点数が高ければ高いほど高性能とされているが、実際のソフトウェアを動作させた際の実性能と差が開く可能性があるが結果下記の通り
Cinebench R23の総合スコア | |
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Core i7 12700H | |
Core i7 12700H | |
Core i9 12900H | |
Ryzen 7 6800HS | |
Core i5 12500H | |
Core i7 11800H | |
Ryzen 9 5900HX | |
Ryzen 7 6800H(レビュー機) | |
Ryzen 7 5800H | |
Ryzen 9 5900HS | |
Ryzen 7 5800H | |
Ryzen 76800U | |
Core i7 11800H | |
Ryzen 7 5800H | |
Core i7 1260P | |
Ryzen 5 5600H | |
Ryzen 7 5800U | |
M1 | |
Core i7 11370H |
最新のCinebench R23(Minimum Test Duration OFF)では13856pts。
マルチコア、シングルコアともにインテル第12世代CPUよりも若干不利な結果となった。とはいえRTX3050Ti
ゲーム性能
バイオハザード RE2
重量級ゲームタイトルのバイオハザード RE2では画質を自動設定で中画質が選択された。
バイオハザード RE2の平均フレームレート | |
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WUXGA(1920×1200ドット) | |
グラフィック自動設定(中画質) |
カプコン系のゲームタイトルは今回のバイオハザード RE2のように画質調整をして、快適に遊べるようになっているため、GPUの性能はそこまで高くなくても十分に楽しめる。
シャドウオブザトゥームレイダー
重量級のゲームタイトル「シャドウオブザトゥームレイダー」は最高画質と高画質と中画質に設定しNVIDIA RTX DLSSをクオリティに設定しベンチマークを実行した。
シャドウ・オブザ・トゥームレイダーの平均フレームレート | |
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WUXGA(1920×1200ドット)NVIDIA RTX DLSSクオリティ | |
最高画質 | |
高画質 | |
中画質 |
シャドウオブザトゥームレイダーはどの画質でも平均100fps
Apex Legends
Apex Legendsの平均フレームレート | |
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フルHD(1920×1200ドット)射撃訓練場 | |
高画質 | |
低画質 |
人気のシューター系ゲームタイトル「Apex Legeds」では解像度をフルHD+に設定し、画質を調整しながらmsiafterbunerで計測。
低画質〜中画質程度に画質調整を施せば、100fps以上で描画可能。
SSDの読み書き
クリスタルディスクマークの結果。搭載SSDはインテル製を採用。大容量データの読み書きでシーケンシャルライトの落ち込みがあった。
クリエイティブワークで利用するのであれば、外付けのSSDを利用する、あるいは内蔵SSDを交換した方がいいかもしれない。
バッテリーの連続動作時間
バッテリーの連続動作時間をテストする、PCMark10 ModernOfficeではMicrosoft Officeの互換ソフトウェアを動作させ何時間連続で動作できるのかを計測可能。
IdeaPad Gaming 370iバッテリーテスト | |
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PCMark10 ModernOffice | 6時間12分 |
PCMark10 Game | 1時間20分 |
ベンチマーク上のバッテリー連続動作時間は最長で6時間12分ほどだった。
ゲームをプレイすると1時間ほどしか持たない。
デザイン
カラーはグレーでロゴは左上に「Lenovo」のメーカーロゴのみ。本体は樹脂素材が使われているものの、落ち着いたカラーを採用しているためあまり安っぽさはない。
インターフェースは背面実装。エアフローの排気部にクリアブルーが塗装されており、全体のアクセントになっている。高級感ではなく、あくまでゲーミングノートPCっぽさを手軽に表現したような感じだ。
キーボード側から見た写真。全体的にグレーでまとまっているため、非常にシンプル。側面の排気部も青のカラーリングがされている。
付属の電源は170Wでインテルモデルよりも小型のものが採用されている。
メモリの増設・SSDの換装について
メモリはヒートシンクのカバーに覆われているため力技で取り外すと、メモリスロットが露出するので交換可能。
SSDはM.2スロットが2つ日とうはM.2 2280規格で使用中、空いてるスロットはM.2 2242規格のもの。デュアルストレージ構成も可能だが、性能を気にするのであればM.2 2280を換装した方がいいかもしれない。
モニター
IdeaPad Gaming 370iに搭載されているモニターは16型。
リフレッシュレートは165Hzで最大輝度は計測値で345nitほどだった。冒頭で記載した通り、sRGBカバー率97.9%で動画編集などにも利用可能なパネルだ。
キーボード・タッチパッド
キーボードはフルサイズスケールのテンキー付き。矢印キーが下に下がっているため、使いづらさを感じる人がいるかもしれない。
配列はUS配列を日本語に切り替えたような外資系メーカーにありがちなキーボード。
ストロークは1.5mmほどと浅めで、ゲーム用で使うなら専用のキーボードを利用した方がいいだろう。
タッチパッドについても同様でプラスチック感が強めでカチカチとした安いスタンダードノートPCと同じくらいの操作性だ。
カメラ
IdeaPad Gaming 370はフルHD画質のウェブカメラを搭載している。撮影用の照明を使うと非常にシャープな写真が撮れるため、ビデオ通話を利用したテレワークなどに使える。それもかなり綺麗な画質で。
インターフェース
奥側
- HDMI
- 有線LAN
- USB-C
- 専用コネクタ
左側
- USB-A
右側
- USB-A
PCの温度とファンの動作音について
PC内部の温度
Cinebench R23の10minuteテスト時のログをエクセルでグラフにまとめた。
常時100℃に張り付いているため、全開で動作させる場合は注意が必要。
一方、高い動作周波数は維持できており、パフォーマンスは常に高い。
PCの表面温度
キーボード側の最も熱い箇所は31℃で全く熱くない。
ファンの動作音
この時のファンの動作音は49.2dbほどで不快感のある音の大きさ。
IdeaPad Gaming 370(AMD)の評価とまとめ
良い点
- 競合機よりも価格が安い
- CPU/GPUの性能を高く維持できる
- インターフェースが左右に配置されており使いやすい
- モニターのスペックもそこそこ高い
- 搭載カメラが綺麗
気になる点
- ファンの動作音はうるさい
- CPUの温度
- キーボードの質はいつものレノボクオリティ
ゲームや動画編集でコスパの高いゲーミングノートPCが欲しいならコレ
競合機よりも価格が安く、購入しやすい点が魅力。その上で性能が高くモニターのクオリティも良いため、万人におすすめしやすいモデル。
弱点はファンの動作音やCPU温度、キーボード配列とベコベコ感なので、パフォーマンスを少し制限しつつ、外部のキーボードと接続して使う、あるいはゲームはコントローラ派という人に積極的におすすめしたいモデルで、コスパ重視の選択肢だと思う。
また、搭載GPUがRTX3050Tiまでなので、Apex Legendsなどのシューター系のゲームタイトルで高いフレームレートを出したい場合はインテルモデルを検討してほしい。
IdeaPad Gaming 370(AMD)
公式サイトで確認価格や仕様は変更となる恐れがありますので、必ず公式ページでご確認ください。