レノボが販売するIdeaPad Slim 370iを借りられたのでベンチマーク結果や使い勝手を紹介。
スペック
Lenovo IdeaPad Slim 370i | |
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モニター |
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CPU |
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iGPU |
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メモリ |
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SSD |
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サイズ(幅×奥行×厚さ) | 幅約324.2mm×奥行き約215.7mm×高さ約19.9mm |
バッテリー | 38Wh |
無線通信規格 | Wi-Fi5/Bluetooth V5.0対応 |
充電タイプ | DCジャック |
重量 | 約1.43kg |
保証 | 1年間引き取り修理サービス・パーツ保証 |
特徴
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約6.9万円で購入可能な高コスパ14型ノートPC
2022年11月現在で一番下のグレードが6.9万円で購入可能。スペックはインテル第12世代のCore i5を搭載でMicrosoft Officeなどの事務作業やビデオ通話などのテレワーク用の最低限のスペックを要している。
本体はシンプルなデザインで樹脂素材ながらもそれを感じさせないカラーが印象的。
充実のインターフェースで使いやすい
IdeaPad Slim 370iは充電こそDCジャックを採用しているものの、映像出力やPD充電にも対応したUSB-Cのポートを採用している。加えてフルサイズのSDカードスロットも対応しているため、スタンダードノートPCとして必要なインターフェースが揃っている。
にもかかわらず、価格は記事執筆時で税込6.8万円で購入でき、非常にコストパフォーマンスが高い。
Lenovo IdeaPad Slim 370i 14型 | Inspiron 14 5420 | |
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モニター | 14型(1920×1080ドット) | 14型(1920×1200ドット) |
CPU | Intel Core i5 1235U | Intel Core i5 1235U |
GPU | Intel Xe Graphics | Intel Xe Graphics |
メモリ | 8GB(DDR4-3200MHz) | 8GB(DDR4-3200MHz) |
ストレージ | 256GB(M.2 SSD) | 256GB(M.2 SSD) |
価格 | 69,850円(2022年11月時点) | 93,489円(11月時点) |
レビュー記事執筆時の価格ではIdeaPad Slim 370iは6.9万円ほど、競合のInspiron 14 5420はも9.3万円ほどで2万円ほど安く購入できる。
正し、モニターの解像度やカメラが若干Inspironの方が有利で、IdeaPad Slim 370iはメモリの増設ができない。
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IdeaPad Slim 370i 14(Intel)
公式サイトで確認価格や仕様は変更となる恐れがありますので、必ず公式ページでご確認ください。
デザイン
カラーはアークティックグレーを採用し、樹脂素材ながら高級感のある作り。
背面はねじ止めされているため、精密ドライバーがあれば開封可能。
付属しているACアダプターは65W出力で DCジャックで給電するタイプ
重量
IdeaPad Slim 570 14(AMD)の重量 | |
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PC本体 | 1.355kg |
ACアダプター | 0.340kg |
モニター
搭載されているパネルは視野角の広いIPSパネルで16:9のアスペクト比を採用。
IdeaPad Slim 370i(14)(BOECQNV140FHM_N4V)の色域 | |
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sRGBカバー率 | 61.8% |
DCI-P3カバー率 | 46.1% |
Adobe RGBカバー率 | 46.4% |
ウェブコンテンツの基準となるsRGBカバー率は61.3%で一般的な作業に適するモニターが搭載されていた。
キーボード・タッチパッドについて
IdeaPad Slim 370iはUS配列を日本語に切り替えたキーボード。キーボードバックライトは非搭載。
ボディが樹脂でできているためペチペチ感はあるものの普通に使う分には問題ない水準。
タッチパッドも同様で反応する箇所が狭く、”プラ感”があるものの事務作業用に使う分には問題ない。
カメラ
搭載されているカメラはHD画質。レンズが大きいのでしっかり写っている印象。最新のモデルはフルHDのものが多いのでカメラ画質にこだわるのであればIdeaPad Slim 570をおすすめする。
インターフェース
左側
- DCジャック
- USB-A
- HDMI
- USB-C
- オーディオジャック
右側
- SDカードスロット
- USB-A
性能
Cinebench R23
Cinebench R23はCPUのパフォーマンスのみでコンピューターグラフィックを生成し、CPUの性能を測定するベンチマークソフト。点数が高ければ高いほど高性能とされているが、実際のソフトウェアを動作させた際の実性能と差が開く可能性があるが結果下記の通り
Cinebench R23の総合スコア | |
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Core i7 12700H | |
Core i7 12700H | |
Core i7 12700H | |
Core i9 12900H | |
Ryzen 7 6800HS | |
Core i7 11800H | |
Ryzen 9 5900HX | |
Core i7 12700H | |
Ryzen 7 5800H | |
Ryzen 9 5900HS | |
Ryzen 7 5800H | |
Ryzen 76800U | |
Core i7 11800H | |
Ryzen 7 5800H | |
Core i7 1260P | |
Ryzen 5 5600H | |
Ryzen 7 5800U | |
Ryzen 5 5625U | |
Core i5 1235Uレビュー機 | |
M1 | |
Core i7 11370H | |
Core i5 1235U |
最新のCinebench R23(Minimum Test Duration OFF)では7578pts
搭載されているCore i51235UはモバイルPCに採用される低消費電力モデルではあるが、シングルコア性能が従来モデルよりも高く体感的には最新のモデルと遜色ない性能だろう。
マルチコア性能はAMDのRyzenプロセッサよりも不利な結果なのでマルチタスクで処理させるか否かでスペックを検討すると良い。
PCMark 10
Microsoft Office互換ソフトや画像編集ソフトのバッチファイルを動作させてスコアを算出するPCMark10ではスコアが4965でMicrosoft Officeは非常に快適なレベル。内蔵GPUの性能が高いのでフルHDやHD画質の解像度でビデオ編集なども行える
バッテリーの連続動作時間
IdeaPad Slim 370iバッテリーの動作時間 | |
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PCMark 10 Modern Office | 7時間41分 |
IdeaPad Slim 370iに搭載されているバッテリーは38Whrで、モバイルノートPCと比較すると小さい容量。それでもMicrosoft Officeなどの事務作業では7時間ほど利用可能。
SSDの読み書き
クリスタルディスクマークの結果。搭載されていたSSDはウェスタンデジタル製。大容量データの読み書きではシーケンシャルライトが低下。事務作業用として利用するなら問題ない水準。
PCの温度とファンの動作音について
ピーク時のCPU温度について
Cinebench R23の10minuteテスト実行時の挙動をHWInfoで計測した。CPUの温度は終始70℃以下。
システム上サーマルスロットリングは的な挙動は一切なく終始安定していた。
PCの表面温度
Cinebench R23 10minuteテスト時のPCの表面温度を計測。
最も熱い箇所で26.8℃ほど。内部のCPUの温度も低く抑えられていたため、表面の温度も低い。
ファンの動作音
エクストリームモード時で46.3dbほど。環境音しか聞こえない水準。
IdeaPad Slim 370i 14の評価とまとめ
良い点
- シンプルなデザインで業務向けとして使える
- 充実したインターフェース
- とにかく安い
気になる点
- 全体的に安っぽい
10万円以下でマイクロソフトオフィスも含めて欲しいならコレ
IdeaPad Slim 370i(14)は昔ながらのスタンダードノートPCとしての使い勝手をそのまま製品化したようなPCでインターフェースが豊富かつ最新のCPUを搭載しているため、動作も機敏。
事務作業やテレワーク業務において必要最低限のニーズをカバーする程度の構成。
個人的にはあまり魅力を感じないものの、小規模オフィス、SOHO向けのPCとしてはかなりおすすめしやすいモデルなので低価格で据え置き型、あるいはモバイル向けのノートPCが欲しいならコレを検討してほしい。
IdeaPad Slim 370i 14(Intel)
公式サイトで確認価格や仕様は変更となる恐れがありますので、必ず公式ページでご確認ください。