Legion Go 2をメーカーから借りられたのでレビューします。
アフィリエイト広告です。
Legion Go 2のスペック

| Legion Go | |
|---|---|
| モニター | 8.8型(1920×1200ドット)16:10 10点マルチタッチ対応 144Hz |
| CPU | Ryzen Z2 Extreme |
| GPU | Radeon Graphics |
| メモリ | 32GB(オンボード) |
| SSD | 1TB(NVMe) |
| サイズ(幅×奥行×厚さ) | 幅約206mm×奥行き約136.7mm×高さ約22.95mm |
| 無線通信規格 | WIFI6E(802.11ax)、Bluetooth 5 |
| バッテリー | 74Whr |
| 充電タイプ | 65W ACアダプター |
| 重量 | 約920g |
| 保証 | 1 年間のハードウェア保証 |
仕様、詳細は製品ページで確認できます。
特徴:コントローラーを着脱できる「タブレット型」ゲーミングPC

Legion Go 2は、タブレット本体にコントローラーを取り付けて使える、かなり珍しいタイプのゲーミングデバイスです。コントローラーは取り外しにも対応しているため、手持ちプレイだけでなく、机に置いてプレイするなど使い方の幅が広いのが魅力です。
また本モデルでは、バッテリーが74Whへ大型化されています。携帯ゲーミングPCは「ゲーム以外で使うと電池が不安」という弱点が出やすいのですが、Legion Go 2はその不安がやや減っており、高性能なタブレットPC的な使い方(動画視聴、ブラウジング、軽い作業)も視野に入ります。
そのため「ゲーム専用機」ではなく、普段使いも含めて1台で完結させたい人にも検討の余地があります。
性能面では、Ryzen Z2 Extremeを搭載する構成なら、体感としてはGTX 1650クラスのゲーム体験を狙えるポジションです。最新AAAを最高設定で…という方向性ではありませんが、軽量級〜中量級のゲームをフルHDで快適に楽しみたい人にとっては十分現実的な選択肢になります。

Legion Go 2
公式サイトでみるデザイン

カラーはブラックを採用しています。いわゆる“ゲーミングらしい主張”は強すぎず、落ち着いた見た目です。指紋は多少目立ちやすいものの、映像やゲーム画面が主役になるので、実使用では気になりにくいタイプだと思います。
コントローラーを装着した状態だと、見た目はかなり横長。8.8型の大画面と相まって「携帯ゲーム機」というより、タブレット+左右グリップに近い印象です。手に持った瞬間に“画面がデカい”と感じやすく、視認性の良さは強み。一方で、収納性や取り回しはコンパクト機より不利になりやすいので、使い方は「持ち歩き最優先」よりも「家の中で快適に遊ぶ」寄りになります。

Nintendo Switchと並べると、Legion Go 2はひと回り大きいのが一目で分かります。画面が大きいぶん迫力は出ますが、その分だけ重量感も強めで、気軽に持ち歩くというよりは「腰を据えて遊ぶ」タイプの携帯機です。
このサイズと重さを踏まえると、Switchが子どもから大人まで幅広く使える“ファミリー寄り”のデバイスなのに対して、Legion Go 2はどちらかと言えば大人向きという印象。
Windows機としてゲーム以外にも使える一方、取り回しはコンパクト機ほど軽快ではないので、利用シーンは「外出先より家の中」「短時間より長時間」に寄りやすいです。
コントローラーについて


Legion Go 2のコントローラーは着脱可能です。SwitchのJoy-Conに近い発想ですが、見た目どおりサイズ感は大きめで、“携帯機のコントローラー”というより、ちゃんとしたゲームパッドに寄った握り心地です。
操作ボタンのレイアウトは、いわゆるXbox系の配置に近い印象です。ABXYの並び、右スティックの位置などが馴染みやすく、PCゲームパッドに慣れている人なら違和感は少ないと思います。
一方でSwitch基準で見ると本体が大きく、ボタン間隔も“広め”なので、手が小さい人や子どもだと扱いづらさは出やすいです。



- 本体+コントローラー装着:916g
- タブレット単体:706g
- コントローラー(左右まとめて):210g
という結果でした。
正直、916gは片手でラフに扱える重さではありません。持ち上げた瞬間に「軽い」とは感じにくく、長時間の手持ちプレイだと腕や手首に負荷が乗りやすいです。逆に言うと、Legion Go 2は机に置いて遊ぶ、もしくはコントローラーを外してタブレット単体で使うなど、姿勢や使い方を工夫すると快適さが一気に上がります。
「どこでも気軽に持ち歩く携帯機」というより、家の中でしっかり遊ぶ/作業もする前提のデバイス。この重量感を許容できるかが、購入判断の分かれ目になりやすいポイントです。
モニター

Legion Go 2は、8.8型のOLEDパネルを採用しています。解像度は1920×1200ドット(16:10)で、パネルはグレア(光沢)タイプです。
8.8型というサイズ感は、携帯機としてはかなり大きめ。ゲームだとUIや文字が読みやすく、細かい表示も潰れにくいので、特にRPGやシミュレーション系との相性が良いです。OLEDらしく黒が沈むので、暗いシーンの締まりも出やすく、映像の没入感は強めに感じます。
一方でグレアは、発色が良く見える反面、環境光の映り込みは避けられません。明るい部屋や窓際で使う場合は、角度を調整したり、照明の位置を工夫した方が快適です。
色域

Legion Go 2のモニターは、DCI-P3カバー率が99.9%と広色域です。ゲーム用途はもちろん、写真や動画など「色の情報量」が多いコンテンツでも、鮮やかさや階調の表現に余裕があります。
実際に測定データを見ると、単に色域が広いだけでなく、トーンカーブ(ガンマ)の暴れが少なく自然でした。派手に盛って“ビビッドに見せる”方向ではなく、明るさのつながりが滑らかで、暗部〜中間調〜ハイライトまでのバランスが取りやすい印象です。
そのため「鮮やかなのに不自然じゃない」というタイプの発色で、長時間見ても疲れにくい方向性だと思います。
※広色域=何でも鮮やかに見える反面、アプリ側が色管理に対応していないと過飽和っぽく見えるケースもあります。とはいえ、このパネルは追い込みが丁寧で、少なくとも“雑に盛った派手さ”には見えませんでした。

画面の明るさは実測で最大約438nitでした。携帯ゲーミングPCとしてはかなり明るい部類で、室内はもちろん、日中の明るい環境でも視認性を確保しやすいレベルです。外出先や窓際で使うことを想定している人にとって、この輝度は安心材料になります。
ただし本機はグレア(光沢)パネルなので、明るさがあっても環境光の映り込みは出ます。とはいえ、438nit出るなら「角度調整で逃がせる場面」が増えるので、総合的には外でも使いやすい印象です。

Legion Go 2は、リフレッシュレートが最大144Hzに対応します。動きの速いシーンでも映像が滑らかで、視点移動やカメラパンの“引っかかり”が出にくいのがメリットです。
さらに本機は有機EL(OLED)なので、パネル特性として応答速度が速いのもポイント。結果として、残像感が少なく、細かい動きまでくっきり追える印象でした。シューティングやアクションのような動きの激しいゲームだと、この差は体感しやすいです。
※144Hzを活かせるかはゲーム側のフレームレート次第なので、設定(解像度/画質/TDP)とセットで調整すると満足度が上がります。


Legion Go 2は、USB Type-C(USB4)が上下に1基ずつ搭載されています。携帯機で“上下2ポート”は地味に便利で、たとえば 上で充電しながら、下でドックや映像出力といった使い方がしやすいです。横持ち・縦持ち、スタンド利用など、姿勢を変えてもケーブルの取り回しが破綻しにくいのは強みですね。
さらに、拡張性として microSDカードスロット、音声周りとして オーディオジャック も搭載。ゲームの容量が増えがちな用途ではmicroSDがあると管理がラクですし、遅延や相性を気にせず有線イヤホンを挿せるのも携帯機としては安心ポイントです。
※USB4は「充電(PD)」「映像出力(DisplayPort)」に対応する構成なので、外部モニターやドック運用まで考えている人ほど恩恵が大きいです。
性能
Cinebench R23
Cinebench R23はCPUのパフォーマンスを測定するベンチマークソフトです。点数が高ければ高いほど高性能とされています。

Cinebench R23のスコアは、マルチコア 12,867 pts/シングルコア 1,548 ptsでした(Ryzen Z2 Extreme / 8コア16スレッド)。携帯ゲーミングPC向けCPUとしてはしっかり高めで、ゲームだけでなくWindows端末としての“素の快適さ”も期待できる数値です。
- シングル 1,548 pts
アプリの起動、ブラウザ、UI操作など体感に直結しやすい部分。携帯機にありがちな“もっさり感”は出にくく、普段使いのPCとしても扱いやすい印象です。 - マルチ 12,867 pts
動画エンコード、書き出し、重めのマルチタスクなどで効いてくる部分。さすがにデスクトップ級ではないものの、携帯機としては十分現実的で、軽めのクリエイティブ用途なら普通にこなせるレンジに入っています。
注意点として、Cinebenchは短時間でCPUに負荷をかけるベンチなので、実ゲームや長時間処理では電力設定(TDP)や冷却、温度で性能が変動します。とはいえ、このスコアが出ている時点でCPU側はボトルネックになりにくく、実際のゲーム体験は「GPU負荷・設定調整」で作るタイプだと考えてOKです。

3DMark Time Spy


3DMark Time Spyの結果では、GPUスコアの伸びがはっきり確認できました。Legion Go 2(Ryzen Z2 Extreme)はGPUスコア 3,573で、比較グラフ上でも従来のRyzen Z1 Extreme機(2,530〜2,782あたり)より上に来ています。体感としても「同じ設定でもフレームが落ちにくい」「画質を1段上げやすい」方向の進化です。
この3,573ポイントは、ざっくり言うとデスクトップ向けGTX 1650クラスの目安。AAAを常に最高画質で…というタイプではないものの、軽量〜中量級のゲームならフルHDで現実的に遊べるレンジに入っています。eスポーツ系(FPS/格闘/MOBA)なら高fpsを狙いやすく、重めのタイトルも設定(解像度・画質・FSR等)を詰めれば快適ラインに持っていける性能です。
超重量級ゲームタイトルの快適性

重量級タイトルのモンスターハンターワイルズでも、Legion Go 2は最低画質設定であれば、ネイティブのWUXGA(1920×1200)で快適にプレイ可能でした。
ベンチマーク結果は、
- 平均 73.11 FPS
- スコア 12,486
- 解像度 1920×1200 / プリセット 最低
となっており、表示上も「問題なくプレイできます」という判定。携帯機でこのクラスの重量級タイトルをフルHD相当の解像度で60fps超えまで持っていけるのは、純粋にパワーがあります。
ポイントは、画質プリセットを“最低”に寄せた上で、フレームレートを取りにいく運用が前提になること。逆に言えば、設定を割り切れる人なら、外出先でもモンハンが現実的に遊べる性能だと判断できます。
ストレステスト

3DMark「Steel Nomad Light」のストレステストでは、性能低下はほとんど見られませんでした。
フレーム率の安定性は99.0%で合格判定。20ループ回しても最高3521/最低3486とスコア差が小さく、負荷をかけ続けてもパフォーマンスが崩れにくい結果です。
つまり、長時間プレイでもサーマルスロットリングでガクッと落ちる挙動が出にくく、携帯機としては安定感のあるチューニングだといえます。
SSD


Legion Go 2のストレージはNVMe SSD(PCIe 4.0 ×4)・1TB(Samsung製)を搭載しており、CrystalDiskMarkの実測ではシーケンシャル読み込み 7080MB/s、書き込み 5884MB/sとかなり高速でした。ゲームのインストールや大型アップデートの展開、ロード時間の短縮に効く“体感系の速さ”がしっかり出るクラスです。
ランダム性能も、4K Q32T1で読み込み 608MB/s/書き込み 467MB/sと良好で、Windows上でのアプリ起動やゲーム中のデータ読み出しもスムーズ。
バッテリーの連続動作時間


Legion Go 2は74Whの大容量バッテリーを搭載しており、携帯ゲーミングPCとしてはスタミナ重視の構成です。実測の動画再生テストでは、約13時間13分の駆動を確認できました(開始98%→終了7%/画面輝度は最大55%程度)。このクラスの画面サイズ(8.8型)と性能を考えると、かなり優秀な結果です。
またバッテリーレポート上では、設計容量が74,000mWhで、満充電容量が81,400mWhと表示されており、個体状態も良好でした。
実際のゲームプレイでは消費電力が跳ね上がるため駆動時間は短くなりますが、Web閲覧や動画視聴、軽めの作業といった“通常利用”であれば、ハイスペックなモバイルノートPCに近い感覚で運用できるのが本機の強みです。
PCの温度とファンの動作音

30分間の連続プレイ(2秒間隔でログ取得)を見ると、CPUの動作周波数は概ね2.8~3.1GHz前後で推移しており、負荷の変動に合わせて細かく上下しています。途中で2.0GHz前後まで落ち込む瞬間はあるものの、すぐに3GHz近辺へ戻っており、長時間にわたって低いクロックに張り付くような挙動は確認できません。
温度(平均)はおおむね60℃台前半で安定しており、立ち上がり後は大きく上がり続けることもなく、一定のレンジ内で緩やかに推移しています。クロックと温度の関係を見ても、温度が急上昇して性能が段階的に落ちるような“強いサーマルスロットリング”は起きていない印象で、30分程度の連続動作なら、冷却と制御は比較的安定していると言えます。

このグラフは、モンハンワイルズ実行中のCPUパッケージ電力を「電源接続(オレンジ)」と「バッテリー駆動(青)」で比較したものです。
- 電源接続(オレンジ):立ち上がり直後に一瞬30W前後まで跳ねたあと、約30W付近でほぼ横ばい
- 非接続(青):同じく一瞬跳ねたあと、約20W付近で安定
つまり実ゲーム中の“巡航”は、ざっくり
電源接続 ≒ 30W vs バッテリー ≒ 20W で、差は約10Wあります。

フレームレートは電源接続時のほうが平均で約5~10fps高く、体感でも「もう1段階スムーズ」になります。
この差が効いていて、モンスターハンターワイルズは低画質設定でも、
- 電源接続時:そのまま快適に遊べる
- 電源非接続時:場面によって重さが出るので、設定を1段階落とすのがおすすめ
という結論になりました。
具体的には、非接続で遊ぶなら「解像度を下げる(例:900p相当)」「アップスケーリング/フレーム生成を優先」「影・草・描画距離あたりを軽めにする」といった調整を入れると、安定してプレイしやすくなります。
表面の温度

ベンチマーク実行時は排気側の温度が上がり、サーモ画像でも最大で46.8℃付近まで到達しています。位置的に電源ボタン周辺に熱が集まりやすいので、ベンチ中に電源ボタンへ触れる場面があるなら少し注意したほうがいいかもしれません。
とはいえ、実際のゲームプレイ中は電源ボタンを頻繁に触ることはほぼないはずですし、グリップ周辺は約28.9℃〜31.7℃程度で、持っていて「不快」と感じるほどの熱さではありません。“排気側は熱くなる”という点だけ把握しておけばOKです。
ファンの回転音の大きさ

ファンの駆動音は最大43.8dBを確認しました。数値としては、いわゆるクリエイター向けノートPCの高負荷時に近いレンジで、爆音というほどではありません。もちろん静音機のように無音ではないものの、耳障りな「甲高いヒュー音」よりは一定の風切り音として聞こえるタイプで、ゲーム中や動画視聴中なら音に埋もれやすい印象です。
結論として、負荷をかけても“騒音レベルでストレスが溜まる”ほどではなく、ハンドヘルド機としては許容範囲。静かな部屋で無音環境にこだわる人は気になる可能性はありますが、普通に使う分には大きな弱点にはなりにくいです。
まとめ フルHDクラスのゲームを快適に遊べる高性能ハンドヘルド

Legion Go 2は、従来モデルからプロセッサ性能の向上とバッテリー容量の拡大により、実用性がしっかり上がった高性能ハンドヘルドPCです。
モンスターハンターワイルズのような超重量級タイトルでも、低画質設定ならWUXGAで快適にプレイ可能で、基本的には“ほとんどのゲームに対応できる”性能を持っています。
気になるポイントは重さと価格。
実売で18万円クラスになると、同価格帯でRTX 5050搭載のゲーミングノートも視野に入ってくるため、立ち位置としては「メインPCの代わり」よりも、ゲーミングPCのサブ機としての検討になりやすいです。
すでにゲーミングPCを持っている人は、価格を抑えたRyzen Z2搭載のLegion Go Sのほうが手に取りやすく、サブ機としては現実的……という見方もできるので、ここは正直悩ましい選択になります。
とはいえ、Legion Go 2は高性能モバイルノートPCと同じ価格帯で、ゲームも遊べる“タブレットPC”としても成立するのが強みです。
「携帯機としてだけでなく、作業・動画視聴・外部モニター運用まで含めて、1台をフレキシブルに使いたい」──そんな使い方に価値を感じる人におすすめのモデルです。

