2017年に発売されたiPhoneXのデザインは先進的なデザインとして見事にその後発売されるスマートフォンのデザインの手本となりました。
今回ご紹介するHuawei P20Liteもまさにその流れをきちんと踏襲した廉価モデルとなっております。
「ノッチ(切り欠き)デザイン」「ベゼルレス」「デュアルレンズカメラ」といった最新のトレンドを取り込みつつ、3万円前後の価格に抑えているP20liteはまさに高コスパスマホといえるでしょう。
今回の記事では高いコストパフォーマンスを誇るP20Liteをレビューしていきます。
スマートフォンにおいて大切な「見た目」から「写真撮影」「ゲーム性能」までご紹介していきたいと思います。
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Huawei P20liteの外観を紹介
後程紹介しますが、ノッチデザイン(切り欠き)を採用したP20liteの液晶ディスプレイのベゼル幅はかなり狭く第一印象で「画面でか!」そう思わせてくるのですが、実寸はP10liteと差があまりないのが特徴です。
P20liteの画面の大きさを確認
高さは149mm
狭額縁設計でベゼル幅(画面の縁と液晶の距離)は前後で計8mmほどでしょうか。
非常に狭くなっており画面を大きく感じれます。
横幅71mm
縦横の長さはスペックだけでみればP10liteとほどんとかわらないのですが横幅が若干狭くなっており、この設計が非常に持ちやすいのです。
P20liteの5.84インチの液晶ディスプレイの発色を確認
最大輝度でウェブブラウジング
アスペクト比19対9を採用したP20lite(右)の解像度はフルHDPlus(2280×1080)です。
P10liteよりも表示領域が広く、また僕が気になっていた「青みがかった目の疲れそうな発色」だった点が改善されており、より自然な色あいになっていると感じました。
映像で確認
暗いシーンの多いウォーキングデッドのワンシーン。やはり「青み」が改善されて俳優さんの顔や洋服が綺麗に表現されています。
ちなみに、ASUS社のZenfone5Qはこんなかんじです。Zenfone5Qと比較するとP20liteの方が「やや青いかな?」といった印象。
スマートフォンの液晶ディスプレイの青みが気になる方はZenfone5Qを選んだ方がいいかもしれませんね。(とはいえ、そこまで神経質になる必要もない点だと個人的には思います。)
P20liteの背面|クラインブルーとP10liteのサファイアブルーを比較
今回僕が選んだカラーは『クラインブルー』です。
P10liteの『サファイアブルー』をより深く蒼くカラーリングした本体はとてもスタイリッシュです。
光が反射してP20liteに縦の模様がはいっているように見えます。
肉眼で確認すると鮮やかな蒼色といった印象で、角度によってその色合いが変化するのも魅力的。
サファイアブルーよりもよりサファイアブルーといった感じでシンプルにかっこいい。できればケースなしで使いたいですね。
P20liteの側面を確認
本体下部
ついにUSB Type-Cになりました。
なお、購入時にはケーブルも付属していますのでご安心ください。
本体上部
本体右
電源ボタンとボリュームボタンです。
本体左
DSDS(通信用のSIMを2枚させる技術)を採用したSIMスロットはNano SIM×Nano SIMもしくはNanoSIM×microSDを選択することができます。
LTE同時待ち受けはできないので、microSDを刺しておく方が無難な気がします。(au,Yモバイル,UQモバイル版はDSDS非サポート)
P20liteの重さ
公称値では145gでしたが実際に測ってみたところ146gでした。
誤差の範囲でしょうか。
P20liteのスペック・付属品紹介
- P20lite本体
- クイックスタートガイド
- SIMピン
- ソフトケース
- イヤフォン
- USB Type-Cケーブル
- 電源
OS | Android8.0 |
CPU | HUAWEI Kirin 659 オクタコア (2.36 GHz / 4 + 1.7 GHz / 4) |
メモリ(RAM) | 4GB |
ストレージ(ROM) | 32GB※ |
外部メモリ | 256GBまで対応 |
バッテリー | 3000mAh |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 4.2 with BLE (Support aptX) |
液晶ディスプレイ | 5.84インチ FHD+(2280×1080) |
カメラ | インカメラ:1600万画素 |
メインカメラ(f2.2):1600万画素 + 約200万画素 |
※auモデルは64GBです。
このように、ストレージのサイズだけでなく販売元により仕様が少し変わっていますので注意しましょう。
SIMフリーモデルとau、UQモバイル、Yモバイルの違い
au、UQモデル 4G LTE&WiMAX 2+ ワイモバイルモデル | FDD LTE: B1/3/5/7/8/18/19/26/28 TDD LTE: B41 WCDMA: B1/2/5/6/8/19 GSM: 850/900/1800/1933MHz |
SIMフリーモデル | FDD LTE:B1/3/5/7/8/18/19/26/28 TDD LTE:B41 キャリアアグリゲーション対応、auVoLTE対応 WCDMA:B1/2/5/6/8/19 GSM:850/900/1800/1900MHz |
このほか、DSDSはSIMフリーモデルのみサポート。(メーカー公式ページより)
P20liteのパフォーマンス
HUAWEI Kirin 659 オクタコア (2.36 GHz / 4 + 1.7 GHz / 4)
Geek Bench
CPUのパフォーマンスを計測する『GeekBench』ではシングルスコアのパフォーマンスでSnapdragon630を上回っていますが、マルチコアではやや不利な結果となりました。
Antutu Bench
Antutu BenchのスコアではSnapdragon630を上回るという結果に。
Huawei社のCPU『Kirin』はグラフィックパフォーマンスが同価格帯のスマートフォンよりも低いためガンガンゲームをプレイしたいという人にはオススメしにくいCPUとなっています。
ウェブブラウジングや写真撮影などにはあまり影響のない部分ですので普段使いでは気にする必要はあまりないでしょう。
ゲーミングのパフォーマンスをPUBGモバイルで確認
大人気バトルロワイヤルゲーム通称『PUBGモバイル』はスマートフォンに搭載されているCPUのグラフィックスパフォーマンスでフレームレートや画質の設定が決まります。
Kirin659では、画質は『スムーズ』フレーム設定は『中』までとなっています。
PUBGモバイルなどのFPSゲームをスマホでがっつり快適にプレイするのであれば、Snapdragon8xxシリーズ搭載のハイスペックモデルかiPhone8以降のモデルを選択する必要があります。
カメラ性能|f2.2の明るいレンズを搭載したデュアルレンズカメラ
P20liteのメインカメラ
P10liteのメインカメラ
どちらもオート撮影で同じ距離から撮影してみました。P20liteは小さな埃までとらえていますし、背景もきっちり白を表現できています。
正直、オートでこんなにも差が出るとはおもいもよりませんでした。
複雑な設定はしていませんので、P20liteの方がより簡単に明るく撮影できることが確認できました。
ワイドアパーチャのアパーチャレベルを最大にして撮影
ワイドアパーチャ(二つのレンズを用いた焦点距離の変更)機能をONにするとより一層カメラ性能の違いが実感できます。
P20lite
P10lite
色合いももちろんのこと、背景ボケを演出してくれることにより、被写体をより鮮明に表現することが可能です。
写真撮影が得意でない方でも安心して使える仕様です。これならインスタ映えも簡単に狙えます。
LTEの回線速度
各社の平常時にはかった計測結果です。
UQモバイルが圧倒的スピードです。(ピーク時はもっと差が開きます)
詳細につきましては下記記事にまとめてありますので、格安スマホの回線速度に興味のある方は是非参考にしてくださいね。
Wi-Fiモジュールの性能を確認
回線速度を測る『RBB SPEED TEST』を用い3回計測し平均ダウンロード速度を割り出しました。
我が家の回線環境はSo-net光マンションタイプで直線距離は3メートルほどで部屋一つ隔てております。
1回目 | 2回目 | 3回目 | 平均 | |
P20lite | 34.91Mbps | 33.52Mbps | 28.71Mbps | 32.38Mbps |
P10lite | 28.01Mbps | 25.46Mbps | 23.13Mbps | 25.53Mbps |
結果として、P20liteの方がはやかったものの誤差の範囲では?と思ってしまうくらい差はありませんでした。
Wi-Fiモジュールの性能においてはZenfone5Qの方が有利です。
とはいえ、インターネットコンテンツを楽しむための速度としては十分すぎるほどでしょうから僕はそんなに気になりません。
3000mAhのバッテリーパフォーマンスを『PC Mark for Android』で確認
スクリーンショットを取り忘れてしまいましたが、100%の満充電から20%になるまで動かした結果は7時間58分という結果でした。P10liteとあまり変わりませんでした。
3000mAhの大容量バッテリーでは1日中フルに使い続けることが可能です。
僕のオススメポイントを紹介
3万円台でFHD+とデュアルレンズカメラを搭載間違いなく今年の売れ筋スマホ
Huaweiスマホの完成度の高さに驚愕。
フィードバックがきっちり製品に反映されるから過去の知識だけで中国メーカーを語れない問題。
Apple頼む。
— うっしー@ 💻ブロガー (@usshi_na_life) 2018年6月18日
カタログスペックだけ見れば、マイナーチェンジ感はいなめず。
当初僕も「所詮Kirin659でしょ?」と思っていたのですが、ふたを開けてみればCPUの話はどこか遠くへいってしまいました。
ご覧の通り、狭額縁(ベゼルレス)としては個人的に合格点だし、カメラ性能も文句なし。
もちろんP20Proのトリプルレンズとは雲泥の差があるのでしょうが、昨年のP10liteから比較しても各パーツの基本パフォーマンスが大幅に向上していることを考えるとHuaweiおそるべしなのであります。
このスマホが3万円前後で買える時代ヤバイ!
カメラで決める?|Zenfone5QとP20liteはどっちがオススメ?
- ボディ本体の「艶やかな赤色」と広角レンズに魅力を感じているのであればZenfone5Qを
- 深みのある蒼色と圧倒的コスパを体験したいのであればP20liteを
他方、Zenfone5Qは超広角レンズを採用した設計となっており、P20liteとはライバル機になるでしょう。
どちらを選べばよいのだろうか?と考えている人もいらっしゃると思うので僕の率直な意見を書くのであれば、P20liteをおすすめしたいのであります。
Zenfone5Qの広角レンズは確かに魅力的ではあるものの、やはりリア充仕様(自撮り)といっても過言ではなく被写体が料理に限定される僕からしたら宝の持ち腐れとなってしまいます。
価格もP20liteの方が8000円前後安く購入することができるため手が伸ばしやすい。