デスクトップPCといえば、ディスプレイとPC本体が分離していて無駄にスペースを取られてしまうし、部屋のインテリアを気にする女性(あるいは男性)にとって邪魔なものでしかない。
日本HPから発売されているデスクトップPC・『Pavilion 590』は一般家庭、一人暮らしの若者にオススメの”存在感すら楽しめる”デスクトップPCです。
この記事では、HPヒューレットパッカードから発売されているオシャレでコスパの高いデスクトップPC・『Pavilion 590』を紹介します。
HP Pavilion 590の特徴
超省スペースで実現するデスクトップPCライフ
同じくHPから発売される薄型軽量24インチ液晶ディスプレイの『HP 24f Display』と『HP Pavilion 590』『付属マウス』『キーボード』を設置しスペースを測ってみました。
HPのパソコンはデザインが良いとされていますが、これには納得。
特に、「置き場がないからデスクトップパソコンはいやだ」と感じている人も多いでしょう。しかしHP Pavilion 590は奥行50cmほどの机があれば十分な作業スペースを確保できるほど省スペースに設計されています。
すごい!
思わず机の上に置きたくなるようなデザイン
ここ数年HPは”幾何学模様”を施したデザインをしたパソコンを市場に展開しています。
幾何学模様とは、三角形や四角形、ひし形といった数学に用いられる”形”を連続して施したデザインであり、美術の世界では古くから使われています。
デスクトップPCは”銀色の鉄の箱”のイメージがあって嫌煙されがち、幾何学模様をしたPavilion 590は冷たい印象を持ちません。クールなデザインで立体感を表現してくれます。
白や茶色黒といったオーソドックスな部屋のインテリアにもマッチするでしょう。
重量5kgで設置がカンタン
さらにオシャレなデザインをしたHP Pavilion 590はただの”重たい鉄の箱”でもなくなりました。
5.3kgの重量は女性や非力な男性(僕)でも簡単に机に設置できるほどの軽量。たしかにノートパソコンと比較すれば重たいのですが、省スペースで軽量設計であるため、取り回しは楽なのです。
HP Pavilion 590は、”デスクトップPCは無骨な鉄の箱”といったイメージから部屋において映える、さらに邪魔じゃないというちょっと変わったデスクトップパソコンなのです。
もちろん、パフォーマンスも良好な1台に仕上がっています。
HP Pavilion 590のスペック
590-p0050jp スタンダードモデルのスペックは下記の通り。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | Core i5-8400 |
メモリー | 8GB(最大32GB) カスタマイズ可能 |
ストレージ | HDD2TB(7200rpm) カスタマイズ可能 |
グラフィックス | intel UHD グラフィックス 630 |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
ディスプレイ | – |
通信機能 | IEEE 802.11a/b/g/n/ac 、 Bluetooth 4.2無線LAN/10/100/1000 Mbps オンボードネットワークコネクション |
インターフェース | USB2.0×4/USB3.1×4/USB3.1TypeC×1/HDMI×1/VGA(D-sbu15pin)/マルチカードスロット/ライン出力×1、ライン入力×1、マイク入力×1、 |
セキュリティ | セキュリティロックケーブル用ホール |
サイズ/重量 | 172 × 295 × 342 mm/約 5.7kg※ |
電源 | 310W(80Plus Gold) |
保証 | 1年間無償保証・24時間×365日電話サポート |
※メーカー公称値
本体外観について
幾何学模様がすごいのは、見る方向によって、無機質だったり、暖かい印象を持ったりする不思議な特性があることだと感じました。光の反射角度で様々な印象を与えてくれます。
基本配色は”黒”で正面と背面がシルバーです。やはり正面のシルバーが存在感を発揮し、思わず見入ってしまう。これは男女年齢問わず共通するでしょう。
また、厚さはメーカー公称値で173mmとしていますが、実はこのサイズ、眼鏡ケースと同程度なのです。
机の上に眼鏡ケースを置く場所があれば設置可能であるということ。
背面はシンプルなつくりとなっています。オーソドックスですがゆえにわかりやすい。
590-p0050jpでできること
動画の編集作業
性能の高いパソコンでできることで想像しやすいのは動画の編集だと思います。
590-p0050jp スタンダードモデルは6コアの高性能CPU『Core i5 8400』を搭載することによって快適に動画の編集作業が行えるようになっています。
プロ用動画編集ソフト『Vegas Pro15』にてYouTube向けの「インターネットHD1080p59p」に書き出しを行った際の速度を示しています。
編集された動画は5分程度のBGMやテロップがあるもので実際に僕がYouTubeに投稿したことがあるもの。
CPU+GPU(QSV) | 動画の書き出し時間 |
Core i5 8400+インテルUHD630 | 11分35秒 |
CPU | |
Core i5 8400 | 18分34秒 |
CPUとインテルグラフィックスを同時使って処理を行うQSVでは、作業時間をグッと短縮することができました。専用のグラフィックボードを搭載していなくても動画の作成は可能です。
Officeやビデオ通話、ウェブサイトの閲覧などの総合的なパフォーマンス
PCMark10はパソコンの総合的な性能を測るベンチマークテストで3000以上でていれば、ウェブサイトの閲覧やOfficeソフトを利用した事務作業が快適に動作するとされています。
先ほど見ていただいたように動画編集もできる性能がありますからこの辺りは余裕ですね。
さらに細かい性能
HP Pavilion 590は標準で最近はやりのSSDは搭載されていません。その代わりに新技術であるインテルoptaneメモリーが採用されています。
インテルoptaneメモリーとは、データの読み出しをHDDだけではなく間にキャッシュメモリ(1次記憶装置)を物理的にはさむことで遅いHDDの読込速度を高速化する技術です。
ちなみにキャッシュメモリーは何度も使われるプログラム(windows)データを一時的に保持しておくメモリのこと、読込するたびに高速化されます。
だから最初は遅いんだけど後から勝手に早くなります。
Windowsの起動時間検証 | |
1回目 | 16秒38 |
2回目 | 15秒57 |
3回目 | 13秒86 |
この結果は製品の性能を保証するものではありませんが、windowsを起動するたびに早くなりました。
ソフトウェアをセットアップ段階ではもっと遅かったのですが…インテルoptaneメモリーがあれば高価なSSDモデルである必要はないかもしれません。
HP Pavilion 590の耐久性
主に、安いデスクトップPCで削られるパーツは電源ですが、HPは世界1売れてるメーカーなので品質にもこだわっています。
“電源”に記載される80PLUSの文言は電力変換効率の規格の1つであり、ブロンズ、シルバー、ゴールドなどがあります。
やすいパソコンはブロンズクラスの電源が採用されることがおおいのですが、HPはゴールドクラス(公称ではゴールドクラス”相当”としています)の電源を採用。
電力交換効率が良いと、電源そのものの寿命が伸びるため結果としてパソコンが長く使えます。
また、パソコンをフルパワーで使った際CPU温度は上記の通りで、80℃とコントロールできています。
振動に弱いとされるHDDは本体右側の黒いパネルに固定されており、こちらも耐久性を確保。
エアフローは一般的なパソコンとそうかわりはないのですが、実際のマザーボードの熱を逃がせることをサーモグラフィカメラを使って確認しました。CPU付近の一番熱が高くなる場所で50℃前後でしたので熱が原因で壊れるということは考えにくいです。
590-p0050jpは一般的な用途に適した耐久性が高めのパソコンであるということがわかりました。ここからはセットで絶対に買いたい液晶ディスプレイについて紹介いたします。
HP 24f Display
TVなどに採用される発色がきれいなIPS液晶を採用した『HP 24f Display』は高視野角かつ高精細。
流行りのベゼルレス(狭額縁)設計で液晶ディスプレイもまたオシャレにつくられています。
綺麗な映像を映し出してくれます。
ディスプレイの色がどの程度再現されているかで液晶ディスプレイの性能を測ることができます。
測定器(i1 Display Pro)で測り、Macに搭載されているcolor SYNCユーティリティにてAdobe sRGB(白枠)と比較してみました。プロが使うような色域ではないものの一般用途で利用する場合十分な性能。どの色のバランスも良い。
さらに、超薄型設計。最も狭い場所ではiPhoneSEよりも薄い。
最近の液晶ディスプレイでは珍しくないのですが、薄型設計はありがたい。
重量は液晶ディスプレイ組立時で3kg程度と軽いです。
液晶ディスプレイの軽量化に伴い足が軽い素材で作られているからでしょう。
冒頭で紹介した通り、キーボードから液晶ディスプレイ足までの距離はやく40cmほどしかなく、ホームセンターなどで販売されている比較的安価な机にも対応できるサイズ感は本当にありがたいのではないでしょうか。
※液晶ディスプレイは別売りです
HP Pavilion 590シリーズ選べるラインナップ
型番 | 590-0030jp エントリーモデル←オススメ | 590-0050jp スタンダードモデル | 595-0000jp スタンダードプラスモデル | 595-0000jp パフォーマンスモデル←オススメ |
---|---|---|---|---|
CPU | Core i3-8100 | Core i5+8400 | Core i5-8400 | Core i7-8700 |
メモリ | 8GB | 8GB | 8GB | 16GB |
ストレージ | 2TBHDD | 2TBHDD | SSD:256GB+HDD:2TB | SSD:256GB+HDD:2TB |
グラフィックス | インテルUHD630 | インテルUHD630 | Radeon RX550 2GB | GeForce GTX 1050Ti 4GB |
価格 | 69,000円~ | 77,000円~ | 89,500~ | 104,500~ |
オススメポイントまとめ
デザインが優れたデスクトップPCHP Pavilion 590シリーズはさらに細かく4タイプがラインナップされています。
個人的に、第8世代のインテルCPUパフォーマンスが素晴らしいため、コストパフォーマンスを求めるのであれば、エントリーモデルの590-0030jpで問題ないと思います。
反対にゲームや動画制作の専門的な作業を行う場合は、パフォーマンスモデルの595-0000jpがおすすめです。