HP(ヒューレットパッカード)が販売するPavilion Gaming15は10万円前後で購入することができるエントリーゲーミングノートPCです。
特にHPのが販売するPCのプロダクトデザインは”他メーカーと比較しても高級感がある”と市場からの評価が高いです。
今回メーカーから実機をお借りしたのでレビューしていきたいと思います。
HP Pavilion Gamin15の特徴
必要かつ十分なマシンパワー
多目的に使えるPCとして、”10万円前後で購入できてかつゲーミング、クリエイティブな作業をこなせる”がコンセプトのPavilion Gaming 15は専用グラフィックスのGTX1050を搭載しています。
GTX1050といえば、格闘ゲームやバトルロワイヤルゲームを低~中画質で楽しむのに向いています。また、クリエイティブ作業においては、動画のレンダリング時やRAW現像時にグラフィックスのパワーを用いて効率的な作業を実現してくれます。
また、安価で高速な立ち上げが期待できるIntel Optaneメモリーを採用することでHDDなのに早いを実現。(実性能に関しては、Pavilion 590で計測したところ、10秒前後でWindowsの起動を確認しています。
多彩で万能なパフォーマンス
多彩で万能なパフォーマンスとは、4K解像度(3840×2160ドット)まで対応した高解像度の液晶ディスプレイを搭載したモデルも選択できるといった点です。
CPUとGPUに高負荷をかけた際の熱をきちんと排熱するための機構も備わっており、安心できる設計となっています。
HP Pavilion Gaming15 | スタンダードモデル(cx0054TX) | パフォーマンスモデル(cx0104TX) | ハイパフォーマンスモデル(cx0105TX) | クリエイターモデル(cx0107TX) |
CPU | Core i5 8300H | Core i7 8750H | ||
モニター | 15.6インチフルHD IPS非光沢(1920×1080ドット) | 15.6インチワイド・UHD(4K)非光沢・IPSディスプレイ | ||
GPU | GTX1050 | GTX1050Ti | ||
メモリ | 8GB | 16GB | ||
SSD | 128GB | 256GB | ||
HDD | 1TB(インテル Optaneメモリー | 1TB |
となっております。個人的には、Optaneメモリーが優秀だと思うので、スタンダードモデルのコスパが高いと思います。
大胆かつ端正なデザイン
Pavilion Gamingは前モデルPavilion Powerよりもモニター部を狭額縁化しており、ベゼルレスとはいかないものの、スタイリッシュなノートPCに仕上がっています。Pavilion Gaming 15に使われているパーツ一つ一つが落ち着いた配色とエッジの効いたキレのあるデザインを採用しているため、15.6インチなのにパッとみ13.3インチかな?と思うほどです(個人的な意見です)
ゴテゴテピカピカしたゲーミングPCは嫌だけれど、落ち着いた雰囲気でハイパフォーマンスモデルが欲しいという人におすすめのモデルがPavilion Gaming 15です。
HP Pavilion Gaming15|ゲーミング初心者に超おすすめ
- 画面サイズ:15.6インチ
- CPU: Core i 5 8300H
- メモリ:8GB
- HDD:500GB
- グラフィックボード:GTX1050(4GB)
- 価格:9万円台
ここから実機検証を行っていきます。
HP Pavilion Gaming 15-cx0000パフォーマンスモデルをレビュー
本体外観、デザインについて
黒を基調とした配色に、HPロゴはビジネスシーンでも使えるようなフォーマルな印象です。とはいえ、ビジネスPCにありがちな芋っぽさもなく、スマートなデザインです。
ちなみに、”Pavilion”はHPから販売されるパソコンの商標であるとともに、ダイヤモンドなどの宝石にに使われるブリリアントカットの下部に使われる名称でもあります。
高級品を意識したつくりが随所に垣間見えます。その一つがボディ本体の”削り”ですが、キーボードにも表れており
幾何学模様で作られたスピーカー部がそれを表しています。HPでは幾何学模様(三角形やひし形などを連続して用いられて作られた図形)を取り入れたデザインのPCが多く、他メーカーとの差別化を図っています。幾何学模様は一般的に洋服などに多く用いられるデザイン。
PCに幾何学模様を施すと立体感を演出し目立ちすぎずにオシャレです。
キーボードについて
Pavilion Gamin 15のキーボードはとてもオシャレです。
ダークホワイトのカラーにバックライトを装備。
キーボードバックライトが主流の今の時代安っぽいキーボードにもバックライトはついてたりするのですが、HPのPavilion Gamin 15のバックライトはいやらしい光り方ではなく、ダークホワイトのキーにマッチしており、とても落ち着いています。
キーボードの打鍵感について
キーストロークはやや浅めの1.5mmでしたが、筐体がかなりしっかり作られていて、強めに押しても全くたわみませんでした。硬めなのでバコバコ打鍵しても全く気になりません。僕好みです。
キーピッチは18.75mmと理想的なサイズ感を実現しておりデスクトップキーボードを普段愛用する人人でもすぐに慣れそうです。
タッチパッドについて
そして、横長に作られているタッチパッドは非常に操作がしやすいです。こちらもキーボード同様硬めのクリック感。タッチパッドの捜査範囲が広いのでマウスなしでも十分な操作が可能。
HP Pavilion Gaming 15はキーボードやタッチパッドが非常に使いやすい。
液晶ディスプレイについて
高級マシンSpectreほどではないですが狭額縁を実現した液晶ディスプレイはスタイリッシュです。
ノングレア(非光沢)液晶を搭載しているため、逆光時でもしっかりとモニターを見ることができます。
色域の確認
キャリブレーションツール『i1 Display Pro』にて色域を測定しました。
Macのカラーシンクユーティリティのガモット図です。sRGB=白枠
高色域ディスプレイというわけでもありませんが、ガンマカーブを見るとバランスがよく、クセのない自然な発色な液晶ディスプレイといえます。
本体重量
Pavilion Gaming 15はノートPCとしては重たい部類の2.3kgの重量です。ACと合わせて約3kgですので持ち運びには向きません。
持ち運びに向くかどうかですが、MacbookAirが1.5kg弱ということで1.5kg以下のものを持ち運び用として選んでる人が多いです。
ベンチマーク結果
CINEBENCH R15
CINEBENCH R15では、996cbと高いパフォーマンスを発揮していました。シングルコアも173cbとクリエイティブな作業にも十分使えるパフォーマンスです。
FF15ベンチマーク
重量級のゲームFF15を快適にプレイできるかの指標として使われるベンチマークテストでは”普通”でした。GTX1050は最新のモンスタハンターワールドやFF15を高画質でプレイするのには厳しいです。
実際に鉄拳7をプレイしてみましたがこちらは快適にプレイできました。
以前、GTX1050搭載マシンでFPSやバトルロイヤルゲームをプレイしましたが、中画質から低画質まで落とせばプレイ可能です。
SSDの読込速度
LITEON社おSSDが使われていました。NVMe接続であるため高速ですが、一般的なNVMeよりはやや遅いかな?と思いました。
とはいえ、この速度は体感的に上位のSSDと比較しても差がないため気にする必要はないかと思われます。
HDDの読込速度
7200rpmのHDDが使われていました。スタンダードモデルではHDD+Optaneメモリーを利用する形になります。
個人的には、Optaneメモリーのパフォーマンスで十分だと思いますので予算を割きたくない人はスタンダードモデルでよいでしょう。
動画のレンダリング、RAW現像などの実性能を確認
動画のレンダリング性能
プロ向け動画編集ソフトVegas Pro 15にて5分程度に編集されたテロップ、アニメーションありの実際にYouTubeに僕が投稿した元データの書き出しスピードを計測します。(インターネットHD1080p 59fps)
すると下記のような結果になりました。
CPU | CPU単体処理 | NVENC(GPUエンコード) |
Core i7 7820X+GTX1060 | 10分24秒 | 8分00秒 |
Core i7 8700K+RTX2080 | 11分7秒 | 6分56秒 |
Core i7 9700K+GTX1080 | 11分10秒 | 6分33秒 |
Core i7 8700K+GTX1080 | 11分31秒 | 7分30秒 |
Core i7 8750H+GTX1050 | 17分44秒 | 8分18秒 |
比較しているのはハイエンドデスクトップマシン結果ですので、一番遅いのは当たり前なのですがエントリー機なのにここまでできるのがすごいと思います。
RAW現像
Adobe Lightroom Classicにて、α7Ⅱで撮影したRAWファイル(1枚あたり24Mb)を100枚JPEGに書き出しするスピードを計測しました。
スペック | 書き出しにかかった時間 |
Core i7 9700K メモリ32GB | 1分24秒 |
Core i7 9700K メモリ16GB | 1分26秒 |
Core i7 8750H メモリ16GB | 2分01秒 |
こちらも同様に、ハイエンドマシンと比較すると遅いですが、RAW現像にしても満足いく速度で変換可能です。
レンダリング時の熱
Core i7 8750Hはデスクトップ級のハイパワーがうりのCPUですが、ピーク時で100℃近くまで上昇するため注意が必要です。
CPUの表面温度
動画レンダリング時のパソコン本体の温度をサーモグラフィカメラで撮影しました。CPU付近が54.2℃と高い温度でしたが、人が触る部分は40度前後と、作業できないほど熱くなることはありませんでした。
筐体がしっかり作られていることが確認できました。
Core i7 8750Hはパワーと熱をどうコントロールするかが重要ですが、Pavilion Gamin 15はコントロールできていると思います。
おすすめポイントとまとめ
端正なデザインはマジでかっこいい。そしてスタンダードモデルはコスパ高い
エントリーゲーミングという名のついたノートPCですが、他社のゲーミングノートPCと比較しても落ち着いたデザインと、Optaneメモリーを採用したコスパが魅力的な製品です。
僕はゴテゴテしたマシンも落ち着いたマシンもどちらも好きなのですが、「さすがにおっさんになってゲーミングマシンは恥ずかしいよ」という方におすすめできます。
また、撮影した写真のRAW現像やフォトショップなどクリエティブな作業でも十分活躍できるPCですので、10万円前後の予算で購入したい方にもおすすめできます。ただ、本体はやや重いため持ち運びは厳しいです。
HP Pavilion Gaming15|ゲーミング初心者に超おすすめ
- 画面サイズ:15.6インチ
- CPU: Core i 5 8300H
- メモリ:8GB
- HDD:1TB
- グラフィックボード:GTX1050(4GB)
- 価格:9万円台
なお、価格や仕様は記事執筆時のものであり変更となる恐れがあるため必ず公式ページで確認をお願いします。
うっしーならいふ限定クーポンで7%オフ
また、期間限定で当サイト経由でHPのパソコンを購入していた大ける方のために7%OFFクーポンを用意していただきました。税抜き12万円以上なのでハイパフォーマンスモデルから対象となり、ハイパフォーマンスモデルと同価格帯で購入することができます。
- 適用期間:2019/03/01(金)0:00-2019/03/31(日)23:59
- 12万円(税抜)以上の個人PC購入で通常価格より7%OFF(対象外製品:プリンタ、Workstation、個人向けAndroidタブレット)
- 当サイトの”下記リンク”よりHP公式オンライン通販=HPダイレクトプラスを利用
HP Pavilion Gaming15 | スタンダードモデル(cx0054TX) | パフォーマンスモデル(cx0104TX) | ハイパフォーマンスモデル(cx0105TX) | クリエイターモデル(cx0107TX) |
価格 | 93,800円 | 118,800円 | 128,800円 | 145,800円 |
適用可否 | × | × | 〇(9016円引き) | 〇10206円引き |
クーポン適用後価格 | 93,800円 | 118,800円 | 119,784円 | 135,594円 |