富士通が販売するLIFEBOOK WU2/C3は13.3インチクラス世界最軽量のノートパソコンです。
薄さ15.5mmの極薄筐体に、軽さ約698gの富士通渾身のモバイルノートPC。堅牢制(丈夫)設計であり、これぞジャパンブランド!と言わしめるモバイルノートPCの最高峰
今回は、楽天リンクシェアが主催するデジタルフェア2018にて実機を触ってきましたので、ご紹介していきます。
LIFEBOOK WU2/C3の特徴
「あっ!」っと驚く超軽量698g
親指で軽く支えるだけで持てるノートパソコンはそうありません。
富士通LIFEBOOK WU2/C3は業界内で最も軽いノートPCです。Microsoft SurfaceやHPのSpectreなど、デザイン製にラグジュアリーを求めた設計とは異なり、とにかく使いやすく、ノートPC然としていながらも最も軽い
思わず「あっ!軽っ!」と叫んでしまいました。
「かな」を排除したシンプルでオシャレなキーボード
日本メーカーのノートPCといえば、英字とかなが印字されているオーソドックスなキーボードを想像する方も多いでしょうが、ことLIFEBOOK WU2/C3においては、「かな」を排除したシンプルなキーボードになっています。※(かな表記モデルも選択できます。)
僕はMacbookAirを英字キーボードにするなど気取ったパソコンが好きなのですが、日本メーカーでもこういったパソコンがあることに驚きました。
薄型、超軽量でも拡張性は高い
この薄型モデルにUSB 3.1Type-Cを二つも搭載しつつHDMI出力で外付けモニターの出力に対しても困ることはない点です。外資系メーカーの薄型モデルは、端子を排除し、専用の拡張ドックを使わないといけないシーンでも、LIFEBOOK WU2/C3であればノートPC一つで済みます。
第8世代の省電力CPUを搭載
富士通の直販サイトでは、Core i5 8265Uおよび、Core i7 8565UのどちらかのCPUを選択することができます。
選べる!LIFEBOOK WU2/C3のラインナップ
最小構成 | 世界最軽量モデル | 軽量モデル |
CPU | Core i5 8265U~ | Core i3 8145U~ |
メモリ | 8GB | 4GB |
SSD | 256GB | 128GB |
重量 | 698g | 747g |
LIFEBOOK WU2/C3は軽量モデルと世界最軽量モデルの2つのラインナップを展開しています。
軽量モデルは747gと50g程度重量が増加しているものの、Core i3 8145UにSSD128GBといったミニマム構成でも、モバイルノートPCとして、十分なパフォーマンスを発揮してくれることから、1台で済ませるのか、サブで使うのかといった点が選ぶ基準になると思います。
スペックとパフォーマンス
世界最軽量モデルの標準カタログスペック
OS | Windows 10 Pro 64ビット版 |
CPU | インテル® Core™ i7-8565U プロセッサー |
メモリー | 8GB |
ストレージ | 256GB |
グラフィックス | Intel® UHD Graphics 620 |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 13.3型 フルHD(1920×1080ドット)ノングレア高色域IPS(LEDバックライト) |
通信機能 | IEEE802.11 ac/a/b/g/n (最大433Mbps) + Bluetooth 5,1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T準拠、Wakeup on LAN機能対応有線LAN |
インターフェース | USB3.1×2(Type-C)/USB3.0×2/HDMI×1,D-sub 15pin/ヘッドフォン出力/マイク入力/SDカードリーダー |
セキュリティ | ケンジントンロック,マカフィーリブセーフ(60日無料) |
カメラ | 100万画素 |
サイズ/重量 | 309mm×212mm×15.5mm /698g |
バッテリー | 約11.5時間 |
保証 | 1年間無償保証・24時間×365日電話サポート |
Core i3 8145U/Core i5 8265U/Core i7 8565Uのパフォーマンス
CINEBENCH R15
展示機モデルですので、ベンチマークを実行しておらず、参考サイトデータ及び、僕が検証した過去データを引用します。
CINEBENCH R15のベンチマークスコア※ | |
Core i7 8750H | |
Core i7 8565U | |
Core i7 8550U | |
Core i5 8265U | |
Core i3 8145U |
CPUパフォーマンスは、whiskey Lake世代の、Core i7 8565Uになり、10%ほどスコアが向上しています。
現在のCPU(ちょっと古い)構成は上記のようになっており、Core i5 8265U~はCPUの全体像から見ても真ん中あるいはちょっとだけ下といった感じです。
クリエイティブな作業を行う上ではややパワー不足を感じるシーンが想定されますので、
- モバイルでの事務作業中心→Core i3 8145UorCore i5 8265U
- 1台でクリエイティブな作業もこなす→Core i7 8565U
外観・デザインについて
マグネシウム素材を用いたボディ本体は、一見してその軽さがわからないような重厚感のあるツヤ消しマットブラックカラーです。
タブレットPCかと思われるような薄い設計からは想像もできないほど、本体の剛性は高められており、軽量化+特殊構造により耐久性を挙げています。
富士通公式ページのデータによると、上記のような試験にクリアしており、頻繁にノートパソコンを持ち運ぶ予定のある方は、LIFEBOOK WU2/C3をチョイスするのが賢い選択かもしれません。
インターフェースについて
過不足なく必要なモノだけ装備しています。
USB Type-Cは、映像出力や電源供給にも対応しているため、複数画面出力にも困りません。また、SDカードリーダーにも対応しており、写真データの取り込みも簡単に行うことができます。
液晶ディスプレイについて
色域などの測定はしていませんが、パッと見た感じ、自然な発色とコンテンツ再現度の高い色域をしていると感じました。
どの角度からみてもはっきりと視認できていたため視野角も広かったです。
キーボードについて
オーソドックスなアイソレーションキーボードを採用していました。
打鍵感はとてもよく。「ここまで軽いのに一切本体がたわまないってどういうこと?」と一人で驚いていました。
評価とまとめ|品質に全振りの最高・最軽量モバイルノートPC
スペックだけでいえば、LIFEBOOK WU2/C3より高性能で安価なノートPCはたくさんありますが、ここまでの高い完成度を誇るノートPCはVAIOと富士通くらいじゃないでしょうか?
2010年ころより流行りだしたアルミの削り出しボディは、やや使い古された感がありますし、先進的な印象を持ちません。むしろデザインよりもLIFEBOOK WU2/C3のような圧倒的な軽さが市場から求められているのでしょう。
イメージ的には、マツダのロードスターのような軽快感とパフォーマンスといったところでしょうか。モバイルPCとしてフルパワーではなく、持ち運びにフォーカスされた設計のノートPCを購入するのであればLIFEBOOK WU2/C3が良いでしょう。(もしくはVAIOS11)