日本HPが販売するHP 15-db0000は、税抜き3万円台から購入可能な低価格ノートPCです。
今回はメーカーより実機をお借りして最廉価モデルの『AMD E2-9000e APU』
搭載モデルをレビューします。
HP 15-db0000の特徴
動画で確認
5分程度にまとめた動画をYouTubeにアップロードしました。
YouTubeでチャンネル登録とにかく安い税抜き37000円~購入可能
CPUにインテルではなくAMD社を採用することでコストを下げているのが特徴のひとつ。
今回レビュ―するモデルは、『AMD E2-9000e APU』で最も安い価格モデルです。安いノートパソコンを購入する際に注意しなければならない点は、処理能力がどれくらいあって、どんな作業なら行えるのか。といった点を注視すべきだと個人的に思います。
結論からいえば、Ryzen 3 2200U搭載モデルがおすすめで、E2 9000eはややパフォーマンスにかける点があります。とはいえ、税抜き37,000円で購入できるノートPCとしていえば、標準的な性能なのでとにかくコストをかけたくない日という人は、最廉価モデルでも可。
標準的な大きさ・清潔感のある『白』
ホワイトカラーは女性に人気の配色です。特に日本HPはデザインに定評があり、格安ノートPCでもそれはかわりません。
ピュアホワイトと名のついたカラーバリエーション(1色展開)ですが、天板に織物長の質感を再現しており、手触りが良いです。
個人的な意見としては、白は安っぽさをうまく消してくれるため、格安ノートPCを持ち運びで考えてられいる方はこのパソコンに限らず白色のノートPCを買うとよいと思います。
DVDドライブ(ODD)を標準搭載!
HP 15-db0000の魅力の一つに光学ドライブを標準で搭載しているというのがあります。
昨今のPC業界において、SDカードやUSBメモリを利用することが増えたため、また、薄型化、省電力化するために非搭載のモデルが多いのですが、低価格なのにDVDドライブを採用しているモデルはかなり珍しいです。
HP 15-db0000の選べるラインナップ
機種基本構成 | 価格※ |
AMD E2-9000e APU メモリ4GB HDD1TB | 37,800円 |
AMD Ryzen™ 3 2200U メモリ4GB HDD1TB | 47,000円←おすすめ |
AMD Ryzen™ 5 2500U メモリ8GB SSD256GB | 62,000円 |
※特別価格時のもので、変更となる恐れがあります必ず日本HPダイレクトストアをご確認ください
AMD E2-9000eは低価格で搭載できるAPUとしてつなぎPCとして考えれば「まぁ悪くはないかな」といった感想ですが、メインで使うとなると処理能力の低さが目立つため、もし、HP 15-db0000を購入・検討されてるのであれば新型CPU Ryzen 3 2200U搭載モデルがおすすめです。
HP 15-db000|AMD搭載格安ノート
- 画面サイズ:15.6インチ
- CPU: AMD E2 9000e
- メモリ:4GB
- HDD:1TB
- グラフィックボード非搭載
- 価格:3万円台
デザイン・外観詳細
また、HPといえば天板に施されたロゴが鏡面仕上げにより必ず反射する点もオシャレのひとつとして評価できます。
丸みを帯びたロゴは、他社メーカーよりも柔らかい印象です。デザインに定評あるAppleのロゴもリンゴマークですし、丸みを帯びたデザインのロゴというのはなんでオシャレなんでしょうかね。
重量は2.002kgで15.6インチのノートPCとしては標準的な重量でした。
インターフェース
- LAN端子
- HDMI
- USB3.1×2
- イヤフォン
- SDカードリーダー
- USB2.0
- DVDドライブ
- ケンジントンロック
ノートパソコンにあったらいいなと思うものがだいたいついています。
液晶ディスプレイについて
ノングレアの液晶パネルを採用しているため、反射が少なく作業向きのディスプレイです。
ベゼル幅(額縁)は標準的です。
パット見た感じ、色域はそこまで高くありませんが、先ほども記載したように事務作業には向いています。
ディスプレイツールで色域を確認
液晶ディスプレイの発色を調整するキャリブレーションツールでガンマカーブを再現したところ、青が大幅に強く出ていました。
Macbookのカラーシンクユーティリティというツールを用い、hp15dbの色域がどの程度再現できているのか、Adobe sRGBと比較しました。
Adobe sRGBはコンテンツ制作をするクリエイター向けの液晶ディスプレイなどを採用する基準の一つです。
先ほどの結果から見ても、HP 15db000は映像コンテンツなどの視聴より、事務作業に特化させた方がよいと思います。
パフォーマンス
CINEBENCH R15
CINEBENCH R15はCPU性能を測るベンチマークソフトです。
HP15db000に搭載されている『AMD E2 9000e』の性能に関してはあまり胸を張っておすすめできるとはいえません。
CINEBENCH R15のベンチマークスコア※ | |
Core i7 8550U | |
Core i5 8250U | |
Ryzen 5 2500U | |
Ryzen 3 2200U | |
AMD E2 9000e |
※CINEBENCH R15によるCPUの性能を測るテスト結果。当サイトの別PCによる測定結果および、NoteBookcheckを参照しています。
性能でいえば、1万円出してRyzen 3 2200Uにすれば3倍になると単純に考えていただければ構いません。AMD E2 9000eはインテルのCeleronよりもパフォーマンスが低く、メリットが低価格だけとなってしまっているのが現状ですので、購入するのであればRyzen 3 2200Uをチョイスしましょう。絶対。
PCMARK10
PC Mark10は総合的なパソコンの処理能力を計測するベンチマークソフトですが、office製品を動かす程度でいっぱいいっぱいでしょう。
全体的にもっさりした感はいなめず、ベンチマークソフトウェアが完了するまでに2時間ほどかかりました。(ベンチマークソフトは処理が速いパソコンを使うとすぐ終わる)
バッテリーもち
PCMARK8はバッテリーが0付近になるまで連続的に作業を行わせてバッテリーがどの程度の時間持つのか測定するテストです。
約5時間程度と、バッテリーもちは合格点。
搭載HDDと読込速度
低価格な1TBHDDが搭載されていました。HDDとしては標準的な読込速度です。
評価とまとめ|買うなら絶対Ryzen 3 2200U以上で。
AMD社のCPU(APU)は”低価格で抑えらえるけどそれだけがメリット”となりがちで、久しぶりにベンチマークソフトを動かしながらイライラしていました(作業スピードが遅すぎて)
ノートパソコンのレビューをする際、個人で使うような常駐ソフト(セキュリティソフトなど)はきって運用されることが多いのですが、その状態ですら非常に緩慢な動作でした。
先ほどから記載しているように、HPが用意しているのは、この最廉価のAMD E2 9000eだけでなくAMD社期待の超新星、Zenシリーズのチップセット『Ryzen 2200U』と『Ryzen 5 2500U』も選択できるようになっているため、格安で検討している方は、1万円程度予算をアップして、最低でもRyzen 3 2200Uにしてください。
HP 15-db000|AMD搭載格安ノート
- 画面サイズ:15.6インチ
- CPU: AMD E2 9000e
- メモリ:4GB
- HDD:1TB
- グラフィックボード非搭載
- 価格:3万円台