YouTubeの投稿本数が85本ほどで、難しい編集作業をほとんどしない僕にとって、Vegas ProとAdobe Premiere Pro CCの違いはあまりないのですが、使い勝手が大きく変わる部分もある。
この記事では、これから動画編集(そんなに本格的ではない)をする方のためにどちらがおすすめなのか、僕の感想とともに紹介。
Vegas ProとAdobe Premiere Proの違い
両ソフトの違いは下記のようなもの
- 買い切り(VegasPro)かサブスクリプション(Adobe Premiere)
- 国内利用者数
- その他ソフトとの連携
価格
これは、動画投稿を初めてみる人にあたっては最も重要な点。動画編集ソフトにどれくらいのお金をかければいいのか、不安に思っている方も多いでしょう。
どっちのソフトがその人に合うのかは、実際に使ってみないとわからないことなんだけれどVegas ProとAdobe Premiere両方使ってはっきりわかったことが一つあります。
それは、「途中からソフトウェアを切り変えるのが非常に面倒だということ」
例えばこれは、今までWindowsを使ってたけど明日からMac使ってねって言われるようなもので、出来ることは互いに同じなんだけれど、操作パネルの場所や名称が変わっていて、最初から覚えなおさなければならない。
だけど、ソフトウェアによって支払方法や価格が違うわけだから、どうすりゃいいのかって話。
VegasProとAdobePremiereの料金比較 | ||
---|---|---|
ソフト | Vegas Pro | Adobe PremierePro CC |
販売方式 | 買切り | サブスクリプション |
料金 | 1万円程度※ | 月額2480円※ |
対応OS | Windowsのみ | Windows Mac両方 |
利用者 | 少ない | 多い |
※1 セール時の価格、もっと安い可能性もあります。※2 一般向けのAdobe Premiere Pro
単体プランの場合、学生教員割引や、コンプリートプランもあります。
といった違い。どっちがお得かといえば、金額的には圧倒的にVegas Proなのですが、対応OSがWindowsだけだったり、利用者が少ないといったデメリットがあります。
DaVinci Resolveを解説した記事は下記となりますので是非参考にしてください
国内利用者数
むしろ、初心者にとってはこっちのほうが重要だと思います。
利用者が多ければ、多いほどQ&Aがウェブ上で確認でき、困ったときにすぐに調べて解決できます。そもそも動画編集は根気のいる地味な作業です。わからないことがあってそれを解決するためだけに時間を費やしていると時間がいくらあっても足りません。
Adobe Premiere Proのほうが圧倒的に多い理由
後述する連携ソフトにも関連してくることなのですが、国内では、AdobeのPremierePro CCのほうが圧倒的に利用者が多いのです。
動画だけでなく、一般的に使うパソコンのシェアで言えば圧倒的にWindowsなのですが、AdobePremiereがクリエイター向けとして人気の高いMac OCでもが対応しているのが主な要因として考えられます。
ただし、実利用ベースでどちらのほうが多いのかという計測がしづらいため、ウェブの情報の多さで判断するしかありません。
その他ソフトとの連携
『Photoshop』や『illustrator』『AfterEffect』
など、Adobeソフトウェアにはクリエイターにとって『必須』と言っていいほど、商業用に利用されているプロ向けソフトウェアと連携できます。
YouTubeに動画投稿する人のほとんどがアイキャッチ画像に力をいれているのですが、人物の切り抜きや文字入れは、Adobe系のクリエイター向けソフトPhotoshopが非常に優秀であるため、同じメーカーが販売するAdobe Premiereを利用する人が非常に多いのです。
Vegas ProとAdobePremiereはどっちが使いやすいのか
ソフトウェアの見やすさはVegas Proが良い
例えば、上記動画のオープニングシーンは、『クロスフェード』を多用して簡単なアニメーション風に加工してあるのですが、Vegas Proは動画と動画をくっつけるだけでこのクロスフェードを使えます。
一方でAdobePremiereはというと
『クロスディゾルブ』というエフェクトを選択して差し込まなければならない。
どっちが簡単か、クロスフェードアニメーションを入れるのであればVegas Proのほうが圧倒的に楽。
なんだけれど、問題はそこだけじゃぁない。
画像の配置はAdobePremiereのほうが簡単
例えば、上記画像のように、動画の中に画像を差し込みたいといった場合。
AdobePremiereのほうが圧倒的に楽。マウスで画像を選択しておきたい場所に配置するだけ。
ところがこれがVegas Proだとビデオパンクロップといって、動画内の移す場所に専用で指定しないといけない。
幅や高さをそろえる場合は、手打ちか、マウスカーソルで表示する場所を決めるんだけど、普通に動かすと反対方向に行ってしまったり、解像度が最初からズレていたりと、画像配置がめちゃくちゃ面倒。
そもそも、プロ用だから変な画像を設置したいという作業には向いていないかもしれないのですが、そういった意味ではAdobePremiereのほうが一般向けの使い方にも対応できているといえるのではないでしょうか。
Vegas Proはソフトウェア強制終了しがち
最も重要なポイントは編集作業はできるだけスムースに早く終わらせることだと思います。
Vegas Proは現在販売されているノートPCのモバイル版CPUを搭載する俗にいう『低スペックのノートPC』でも動きますが、動画編集中に頻繁に落ちます。
僕が利用しているパソコンは自作のデスクトップPCでミドルクラス以上の性能があります。
あるのですが、頻繁に落ちます。性能の高い低いに関係なく処理落ちしてしまうため、Adobe Premiereに変更したくらいです。
ネットの解決方法もためしてみたけどダメでした。
『Vegas Proが強制的にフリーズしてしまう』これをネットで検索してみると対策方法はいくつかあるのですが、そのすべてを試してみダメでした。
ソフトウェアの処理の問題なのか、Windowsのソフトウェアの問題なのか、いろいろ考えてみましたが、その対策を取る時間のほうが無駄ですし、動画編集中に頻繁に落ちてしまうため作業効率が大幅に低下、一日の大半を無駄にするくらいなら月額課金制でもお金を払ってしまおうということ。
Adobe Premiereに変えてからは一度も処理落ちは経験したことがないため、ソフトの問題のような気がします。
『使いやすさ』ではVegas Proのほうが気に入っているのですが、どうしようもない問題でした。
AdobePremiere Proは月額料金が高すぎる
YouTuberになって本格的にお金を稼ぎに行く最初の段階で月額2410円は高すぎる。
もちろん、サブスクリプションなので自分がもう払うのやーめたで、辞められるのですが、買い切り制のVegas Proと違い年数がたてばたつほどソフトウェアに支払う金額も高くなります。
1年使えば2万円、2年買えば5万円
- AdobePremiere=2480円×月数
- Vegas Pro=ソフトを買った価格だけ
まぁ、こう記載すると「Vegas Proのほうがお得じゃん」て思うじゃないですか?でも実はそうでもない。
なぜかというとVegas Proもソフトウェアが更新されて購入しないと自分が使っているソフトが古くなるからです。
例えば僕が今使っているのはVegas Pro15なんですけれど、新しく4K動画やハードウェアエンコードに適した最新版のVegas Pro16が販売されています。
※ハードウェアエンコードはパソコンのCPU+グラフィックボードを使った動画の変換方法、CPU単体よりも高速化されて作業時間の短縮につながる。
当然アップグレードするためにはお金を払わなくてはいけなくて、「別に使えているんだからそのままでもいいんじゃない?」と思うかもしれません。
ソフトウェアはアップグレードすると、より『動画変換が早く』、『ユーザーが使いやすく』なるんですよ。これはパソコンとかスマートフォンの進化と一緒なのでずーっとそのままってのはありえないんですよ。
だから個人的にはYouTube初心者にはAdobe Premiereのほうがいいかな。
予算を削るならPremiereProじゃなくてPremiereエレメンツでも僕が作っているような動画だったら簡単に作れるので、初心者の方はそちらのほうがいいと思います。
プロが教える! Premiere Pro デジタル映像 編集講座 CC対応
まとめ初心者にはAdobe Premiere Proがおすすめ、ただしパソコンの性能に注意
PremiereProはVegas Proよりもパソコンの要求性能が高くなって動画の書き出しとかがシビアに変わります。
自作PCにお金をかけている僕ですらそう思うはずなので、ノートPCで動画編集しようと思ったらそれはもう大変だと思いますよ。
特に、Adobe系のソフトはメモリを多く搭載していないとフリーズしたりするので、専用の編集PCを購入したほうが良いと思います。
下記記事で動画編集におすすめのパソコンをまとめていますので、これを機に「動画編集をがんばるぞ」という方は参考にしてください。
僕はYouTubeに動画投稿しているPCレビュアーなのですべて実機で検証した結果で信ぴょう性は高いと思います。