DaVinci ResolveにおすすめのPCとスペックを解説

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PCレビュアーとして活動する傍ら、2017年ごろからYouTubeに動画をアップロードし始めて2年半がたちました。

僕はVegas Pro→Adobe Premiere Pro→DaVinci Resolve の順番で、メジャーな動画の編集ソフトを利用してきましたのでその感想とおすすめのPCを記載していこうかなと。これからYouTubeに動画投稿する人の参考になれば幸いです。

DaVinci Resolve とは

DaVinci Resolve(ダヴィンチ リゾルブ) は Blackmagic Design(ブラックマジックデザイン)社が開発・提供をするプロ用の動画編集ソフト。

映画スタジオなどで採用されることから、スタジオ用の動画編集ソフトといった側面が強い。

ちなみに、DaVinci Resolveを提供するBlackmagic Designはオーストラリアの会社で、もとは映像機器メーカー(カメラなどスタジオハードを販売する会社)でのちにソフトウェア会社を買収した形です。

ハードとソフトウェアを両方持つ、映像機器界のApple的存在でプロならだれでも知っているような会社。BMPCC4KやBMPCC6Kなど、シネマ用のカメラを販売するなど、YouTubeが流行るにつれて、個人向けに知名度を徐々に拡大中。

価格が無料で商用利用可能

低価格であること、それ自体がDaVinci Resolve最大のメリットというわけではないのですが、これから映像制作に打ち込む人に取って導入費用は最も削りたい箇所。

DaVinci Resolveシリーズはスタジオ機能や一部の機能を制限した状態であるものの、動画編集を行って一つの作品に仕上げるために必要な機能を無償でユーザーに提供しています。

さらに、商用利用も可能で、無償版で作成した映像をYouTubeにアップロードはもちろんオーケーで、クライアントに販売するのもオーケー。

カラーコレクション・カラーグレーディングが最大の強み

撮影した映像の色味を調整することをカラーコレクション。難しい用語のように感じますが、写真のレタッチに近い作業と覚えておくとわかりやすいかもしれない。

ただし、映像表現では写真のように”見たまま”をそのまま表現するというよりは、作品の世界観を作り出す意味合いが強く、カラーコレクションをした後にカラーグレーディングを行うなど、デジタル写真で行われるRAW現像とはニュアンスが若干違います。

Adobe Premiere Proと比較されることが多い、DaVinci Resolveですが、カラーコレクションやカラーグレーディングなど”色”にスポットをあててディテールにこだわった映像作品を創りたい方はDaVinci Resolveを編集ソフトとして利用するとよいかもしれません。

一方で、Adobeではロゴやフォント、アニメーション素材が豊富でバラエティ性に富んだ映像制作に向いています。

PCのOSを選ばない自由度の高さが魅力

DaVinci ResolveはOSを選ばないので、Mac、Windows、Linuxで利用可能です。もちろん編集データを移動しても、どのOSでも利用可能な点が非常に素晴らしい。

チームで共同作業を行う際にも便利ですし、「母艦はWindows持運びはMacbook」でばらばらのPCを利用していてもDaVinciであれば気にする必要はありません。

ハードウェアの相性ほとんどなし

他の動画編集ソフト(主にAdobe Premiere Pro)では、Intelに最適化されているためか、ほとんど同じ性能のはずのAMD社のRyzen CPUを利用しても書出し時間やプレビュー、レンダリング時間に差が生まれてしまいます。

DaVinci Resolveは「限りなくハードウェアの性能を使いきる仕様」になっているためか、使うPCが高性能であればあるほど編集作業が快適になるというメリットがあります。

したがって、パソコンや動画編集ソフトのイニシャルコストを限りなく削減できます。PCに予算を割けない方、撮影機材に予算を回したい方、必要最低限の費用でYouTuberになってみたい方などの選択肢として非常におすすめできる動画編集ソフトだと思います。

DaVinci Resolveにおすすめの動画ジャンル

  • シネマティックVlog
  • 音楽系MV(ミュージックビデオ)
  • ショートフィルム(映画)
  • 製品レビュー

これらに限りませんが、色の調整やカット割りが使いやすいため、シーンが頻繁に切り替わるような映像制作に向いております。

反対に有名YouTuberが行うようなバラエティー色の強い動画との相性はあまりよくないです。(作れないことはないと思いますが、テロップの種類がそこまで多くない)

MV系

どこかで見たようなミュージックビデオ的な。

ちなみにコレはDJIが発売するOsmo Pocketで撮影されています(ベッドにダイブするシーンと最後の去っていくシーンを除く)

適当なLUTを充てて終わらせた動画ですが、カット割りに少しこだわった僕のVlog初作品。初心者でもこれくらいの映像は作れるので、DaVinci Resolveさまさまです。

Vlog系

シネマティックかどうかが怪しいのでVlogにしておきます。

中国旅行はすべてDaVinciで編集したのでもしておりまして、チャンネル登録と同時に全部の動画みていただくとわかりやすいかもしれません。

DaVinci Resolveは文字を入れずにカットだけで動画を成立させる映像作品に向いています。

製品レビュー

ちょっとだけ色補正しているのが上記作品。

よくある、「今回紹介するのは~」的なスタートではなく、商品をプロモーションするためのカットを盛り込んだ動画(結果的に後でしゃべるんですが)

こうした動画はYouTube上での評価が高く、手間もかかるけれど視聴者の満足度も高いです。

導入部で凝った映像を作るのにもDaVinci Resolveは有効だと思います。

推奨CPUとスペックについて

年間100台(という目標)のPCをレビューするPCレビュアーの僕がDaVinciを利用するのにおすすめしたいPCのスペックを解説する。えてして人におすすめするときは高性能になりがちなので、予算に合わせてダウングレードして購入してもよい。

僕はできるだけ安く抑えるために自作PCを利用しておりましてスペックは下記のとおり

DaVinci Resolveを動かしている自作PCのスペック
CPUAMD Ryzen 7 2700X
GPUGeForce RTX2070S
メモリ48GB
SSD512GB+1TB
HDD4TB
電源750W

といった具合。

よく、自作とBTOどちらが良いか?という質問をいただいたりするのですが、価格とパーツにしか焦点を当てていない不毛な議論なので、不安ならメーカー製、自信があってトラブルに対処できるなら自作PCでいいと思います。

AMDとIntelはどちらのCPUを選ぶべきか

AMDにするかIntelにするか迷うかもしれないですが、安くいくならAMDの最新のRyzen 7 3700X以上がおすすめ。

前述した通りDaVinciはハードウェアの性能を引き出せるソフトウェアなので、Adobeと比較してもAMDのCPUが有利に働きます。

ただ、Adobe系のソフトウェアも一緒に使うという方はIntelでそろえておいたほうが無難かもしれない。

相性はないといったけれど、別ソフトのことも考えるとIntelのほうがおすすめできる

ハードウェアとの相性はほとんどないのですが、動画編集するためだけにPCを買う人は稀だと思うし、別のソフトウェアを利用するシーンはいくらでもあるでしょう。

年間100台ほどPCをレビューして思ったことは、やはりIntelCPUの安定性の高さである。

例えば僕のように「趣味で動画編集できればいいや」と考えている人は何を選んでもいいと思うけれど、本格的に動画制作、あるいは編集を仕事にしたいと思っている方は、”堅牢性”や”持続性”を重視したほうが良い。

トラブルが比較的少なく、ダウンタイム(PCがフリーズして使えない時間)を少なくできたほうが生産性が高いということ。

ハードウェアの性能にだけ目を向けるのではなく、トータルで考えるのであればいまだインテルのほうが人におすすめしやすいということ。

M1MacBook Airも可

2020年に発売されたAppleのM1チップを搭載したMacBookAirは非常に高い性能を低価格で実現させたクリエイター向けのノートPCです。

最新のWindowsノートPCを同等以上の性能を発揮します。Davinciはネイティブアプリに対応した唯一のサードパーティ製ソフトウェアで、M1MacBookAirのパフォーマンスを最大限発揮できます。

DaVinci ResolveにおすすめのPC-DAIV

DAIVシリーズはクリエイター向けのPCブランドで国内メーカーマウスコンピューターのPCです。

実際に製品担当者へ取材したことものあるのですが、DaVinci Resolveを動かすのに最適な構成のPCも取り揃えているとのこと。

DAIV 5Nシリーズ|有機EL搭載

  • 画面の大きさ:15.6インチインチ
  • CPU:Core i710875H
  • メモリ:16GB~
  • GeForce RTX2060
  • 価格:20万円台~
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有機ELを採用したノートPCで、その色域の広さはMacbookProと同等クラス。正確な色合いを画面に表示したい人はこうしたクリエイターPCを選ぶべきです。

それでいて性能はデスクトップクラスなので、モニターを別途買い足す必要もないことを考えると、ある意味コスパ最強です。

ここがすごい!
  • どんな作業にもおすすめできる有機EL採用
  • 価格が安い
  • プロ向け

DAIV Z9

  • 本体の大きさ:ミドルタワー
  • CPU:Core i9 9900K
  • メモリ:32GB
  • GeForce RTX2070S
  • 価格:24万円台~
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クリエイターのことを考えて作られた、デスクトップPCでHDDの増設が簡単で機械に詳しくない人にもおすすめできる。

多くのクリエイターから好評を得ていますが、価格は初心者からでも購入しやすいためおすすめです。

ここがすごい!
  • コンシューマー向け最高クラスの性能
  • HDDの増設が超楽
  • プロにもおすすめできるクオリティの高さ

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