G-Tune E5のレビュー(旧機種名NEXTGEAR-NOTE i5565) GTX1660Ti搭載ゲーミングノートPC

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2019年に発売されるゲーミングノートPCに搭載されるグラフィックボードのなかで、性能と価格のバランスがとれるのはNvidiaのグラフィックボード『GTX1660Ti』です。

そのGTX1660Tiを搭載したG-TuneのNEXTGEAR-NOTE i5565 シリーズは特におすすめで、3Dグラフィックをふんだんに使った重量級ゲームを除き、人気のシューティング系ゲームで平均100fps以上でプレイが可能。

ゲーミングノートPCを欲している人で「予算がそこそこかけられて、人気タイトルを満足に遊びたい」と思っている方に自信を持ってお勧めできます。

今回、発売元であるマウスコンピューターから実機をお借りしたのでレビューを記載いたします。

製品名称がG-Tune E5に変更されたため、当ページでは製品名の変更を行っております。

G-Tune E5の特徴

動画で確認する

個人的な感想多めで評価してみました。チャンネル登録もお待ちしております。

GTX1660Tiで高性能

昨今市場で、売れ筋のグラフィックボード、GTX1660TiはゲーミングノートPCに搭載する上で最も適したグラフィックボードです。

理由としては、Maxパフォーマンスを享受できる点と、ほぼすべてのゲームが快適にプレイできるからです。

各ゲームタイトルをGTX1650、RTX2060搭載モデルそれぞれと比較して紹介しようと思います。

フォートナイト

フォートナイトエピックの平均フレームレート(FHD)
W890(GTX1650)
68fps
G-Tune E5 i5565(GTX1660Ti)
125fps
i5570(RTX2060)
106ps

人気ゲームタイトル『Fortniteフォートナイト』は最高画質で125fps程度で描画可能。

驚くことにRTX2060よりも高いフレームレートで描画できた。これは謎。

足りない知能で考えてみたけれど、ノート用のRTX2060は発熱を抑えるために、ベースクロックとブースとクロックがかなり抑えられているからだと思われます。

個人的にも衝撃的な結果でした。ゲームをプレイするだけならRTXシリーズを買うよりもGTXシリーズを購入したほうがコスパが高いなんて…

PUBG

PUBGの平均フレームレート(FHD)
W890(GTX1650)
60fps
G-Tune E5 i5565(GTX1660Ti)
109fps
i5570(RTX2060)
147ps

PUBGでも同様にウルトラを選択しても100fps以上で駆動します。

フォートナイトでは、RTX2060をしのぐパフォーマンスでしたが、PUBGでは価格通りの結果となりました。謎が深い。再度検証したほうがいいのかもしれません。

※前述のRTX2060は測定誤差ということも考えられますが、GTX1660Tiクラスのグラフィックボードを搭載して入れば重たいゲームを100fps以上でヌルヌルサクサクプレイすることは可能ですのでご安心ください。

PUBGが最適化されたからなのか、フォートナイトがアップデートで重たくなったからなのかちょっとよくわからない。

高視野角のIPSパネルを採用でMMORPG向け

斜めから見ても色の変化が少ない、IPSパネルを採用しています。流麗なグラフィックが売りのMMORPGなどのプレイに最適です。

前述した、FPSやTPSバトルロイヤル系のゲームでは、モニターが高リフレッシュレートでないため、専用のゲーミングモニターが必要となります。

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おすすめとラインナップ

G-Tune E5 はシリーズが1本化しておりまして非常に選びやすいです

NEXTGEAR-NOTE i5565SA1のスペック

今回メーカーから借りたモデルは『NEXTGEAR-NOTE i5565SA1』です。スペックは下記の通り。

G-Tune E5
モニター15.6インチ(1920×1080ドット)IPS
CPUCore i7 9750H
GPUGTX1660Ti
メモリ16GB
SSD512GB(PCIe)
重量約2.2kg
保証1年間の無料保証+24時間365日電話サポート

マウスコンピューターは24時間365日の電話サポートが付帯しています。

初めての方でも安心です。

外観やデザインについて

G-Tune E5はゲーミングノートながらシンプルで落ち着いたデザインが魅力です。がっつり本格的なゲーミングを行う場合は、i7940などの上位モデルをチョイスするのが良いのですが、G-Tune E5は、背面にdisplay出力を搭載しているため、複数のモニターに出力し、マルチモニター環境を構築するのに最適です。

ゲーミングノートPCだけどシンプルで落ち着いたデザイン

シンプルなブラックカラーの配色で、つや消しされていて落ち着いたデザインだと思います。

ゲーミングノートにしてはすっきりしているので普段使いや動画編集などのクリエイティブな作業にも対応できるでしょう。

天板部はゴテゴテした飾りつけがなくスマートです。最近のゲーミングノートPCはおとなし目(光らない)ノートPCとLEDギンギラに輝き主張の強いものがあり、メーカーはそのどちらもにも対応するべく、ラインナップを拡大しています。

G-Tune E5もキーボードバックライトは光らせられるのですが、それでも、昨今のハイエンドゲーミングノートPCと比較すると控えめだと思います。

これはこれですっきりしていてよい。

細部にカーボン調の加工、粋なデザイン

液晶モニター開閉部にカーボン調の加工が施されており、手触りが良い。

あまり気にしない部分かもしれませんが、細かい部分に気を配っているのは粋ですね。

サイズと重量について

ゲーミングノートPCとしては普通の重量

実測値で2.1kgほどです。ゲーミングノートPCとしては普通。宅内での移動はらくらくできますし、外への持ち運びも許容できるレベルです。

G-Tune E5の重量
本体2.17kg
本体+電源2.77kg

 

キーボードとタッチパッドについて

キートップのフチがホワイトカラーで、良いアクセントになっています。

キーストロークは(キーの沈み込み)実測値で1.8mmでしたので、公称値通り。

事務作業などは非常にしやすいと思います。

ただし、エンターキーやテンキーの横幅が狭く、慣れが必要と思われます。

タッチパッド

可もなく不可もなくといった形で、普通に使えます。

i5570では対応していた指紋認証センサーはありません。

別途ゲーミングキーボードとマウスもそろえたほうが良いと思います。

液晶モニターについて

IPSパネルを採用しており、視野角が広く色つぶれしづらいです。

一般的な作業や、MMORPGなどの高精細が売りのゲームをプレイするのに適していますが、競技性の高いゲームには不向きです。

ナローベゼルデザイン採用ですっきりした液晶モニター

ナローベゼルデザインを採用しており、液晶モニターは非常にすっきりした作りで、没入感が高いです。

ゲーミングモニターの接続もスマート

G-Tune E5は、背面にディスプレイ出力を備えているため、ケーブルの配線をスマートに、別のモニター接続が可能です。

HDMI経由の出力では、120hzまでしか出力できませんが、ミドルクラスゲーミングノートであれば、過不足なくちょうどよいと個人的に思います。

左から

  • USB 3.1Type-C
  • HDMI
  • イーサネット(LAN端子)
  • DCジャック

インターフェース

右側面

  • USB3.1
  • minidisplayポート
  • SDカードリーダー

左側面

  • ケンジントンロック
  • USB3.1
  • USB2.0
  • マイクジャック
  • イヤフォンジャック

インターフェースはゲーミングノートPCとしては、普通だと思います。前述した通り、HDMIでは120hzまでしか出力できない点に注意しましょう。

ベンチマークテスト結果

Cinebench R20

Core i7 9750Hはノート用のハイエンドCPUですので、デスクトップ用のCore i5 9400程度の性能があります。クリエイティブな作業に最適です。

ファイナルファンタジー15

重量級のゲームタイトルの一つファイナルファンタジー15のベンチマークテストの結果では、標準品質で『快適』判定。

高品質でも支障なくゲームのプレイが行える程度の性能はあります。

ファイナルファンタジー14

超人気MMORPG『ファイナルファンタジー14』では『最高品質で非常に快適判定

GTX1660Tiの性能であれば、MMORPGのプレイにはかなりの余裕があります。

クリエイティブ性能

動画編集後のデータの書き出しや、本格的な写真編集『RAW現像時の書き出し時間』ではCPUとGPU、双方のパワーが必要です。

そして、ノートPCでは個体差がより顕著に出ますので、双方を計測。

Vegas Pro15にて5分の動画の書き出し

動画の書き出し時間
CPU単体15分23秒
QSV(CPU+iGPU)14分11秒
NVENC(CPU+dGPU)9分30秒

上記は僕が実際にYouTubeにアップロードしたことのある動画の元データを利用し、書き出したものです。

今ではメジャーになっている、CPUとGPUを用いたNVENCでは9分30秒ほど。

この数値は、一世代代前のデスクトップPCの上位クラスと同程度の時間です。これからYouTubeに動画をアップロードしたいという方は参考にしてください。

Adobelightroom classic CCによるRAW現像

α7Ⅱで撮影したRAWファイル(1枚あたり24Mb)を100枚JPEG画像に書き出し。

  • 画像形式 JPEG
  • カラースペース sRGB
  • 画質 60
RAW現像の速度(100枚書き出し)
1分59秒58

RAW現像も同様に、デスクトップクラスの性能でした。

例えば、専用モニターをゲーミングモニターではなく、クリエイティブな作業に適したモニターを選択すれば、そういった用途にも使えるということです。

  • 初心者向けRAW現像・写真編集用液晶モニターの選び方とおすすめ

耐久性

ファイナルファンタジー15を1時時間起動させ、ログを取った結果です。パフォーマンスの低下は見られず、耐久性は高いと判断できます。

なお、この後追加で2時間起動させ続けましたが、サーマルスロットリングのような挙動は見られず、安定してました。(別ファイルに保存したと思っていたログはなぜかとれていませんでしたが。)

駆動音

ノートPCから50cmほど離れたところに、騒音計を置き、ベンチマーク中の駆動音を計測したところ最高で50db付近でした。

ゲームをプレイしていないときは、比較的静かなので気にならないでしょうが、デュアルファンが全開で回るとやや見ざわりかなという程度。

本格的にゲームのプレイをするのであればヘッドセットの利用をお勧めします。

NEXTGEAR-NOTE i5565の評価とまとめ

G-Tune E5の評価
価格普通
性能他社の同スペックのモデルよりも高い
携帯性ゲーミングノートPCとしては普通
液晶IPSパネルが良い。本格的にゲームをプレイするなら専用のものを用意したい。
デザインシンプルなデザインで普通に使うにも最適

 

とがったノートPCではないものの、やりたいゲームが決まってて、というか省スペースでゲームのプレイを行いたいというニーズがあるなら選んでもいいかなという感じ。

外付けモニター前提で考えて検討しよう。

上位モデルi5570の際も思ったのですが、パフォーマンスは出せるし冷却性能も高い。

なんだけれど、パフォーマンスを活かしきるためには別途ゲーミングモニターやその他の周辺機器は必要不可欠。これをどうとらえるかがとても大事。

まぁ、「じゃあ144hz対応のゲーミングノート買いますか?」と言われたら、答えはNoなんだよね個人的には。

なぜなら、3万円払えば超高性能なゲーミングモニターが購入できるから。

ゲーミングノートPCに搭載されているモニターはいかに高機能だからといっても専用で開発されたゲーミングモニターには快適性やゲームを有利に進めるための『優位性』では2歩くらい劣ってしまうので、結局みんなゲーミングモニターは別で買うんですよ。

そう考えたら、i5565はある意味良心的なゲーミングノートPCで、簡易的なデスクトップ環境にしてゲーミングモニター、マウス、キーボード、ヘッドセットを別途用意したほうが良い。

そう考えると持ち運んでがつがつゲームをプレイするという用途には向かないのかな。

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