Lenovo IdeaPad Slim 5x Gen 11 (13.3型 Snapdragon)をメーカーからレンタルできたのでレビューします。
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Lenovo IdeaPad Slim 5x Gen 11 (13.3型 Snapdragon)のスペック
| Lenovo IdeaPad Slim 5x Gen 11 (13.3型 Snapdragon) | |
|---|---|
| モニター | 13.3型(1920×1200ドット)16:10 液晶 非光沢 |
| CPU | Snapdragon X2 Plus |
| GPU | Adreno |
| メモリ | 16GB |
| SSD | 512GB(NVMe) |
| サイズ(幅×奥行×厚さ) | 幅約295.58mm×奥行き約206.95mm×高さ約14.3mm |
| 無線通信規格 | WIFI7、Bluetooth 5.4 |
| バッテリー | 60Whr |
| 充電タイプ | 65W ACアダプター |
| 重量 | 約1.19kg |
| 保証 | 1年間のメーカー保証 |
特徴:1.19kgで長時間駆動のモバイルノートPC
IdeaPad Slim 5x Gen 11は、Snapdragon X2 Plusを採用した13.3型のモバイルノートPCです。
本体重量は約1.19kgと軽量で、外出先にも持ち出しやすいサイズ感にまとまっています。さらに、Snapdragon搭載モデルらしくバッテリー駆動時間が長く、電源に接続できない環境でも作業を続けやすい点が魅力です。
筐体には高級感のあるアルミシャーシを採用しており、IdeaPadシリーズながら質感も良好です。また、ビジネスワーク向けに使いやすいインターフェース構成を備えているため、資料作成、Web会議、ブラウザ作業、Office作業などを快適にこなせます。
特に、電源に接続せずに複数のアプリを開いて作業したい学生やビジネスパーソンにおすすめの製品です。軽さ、バッテリー駆動時間、実用性のバランスに優れたモバイルAI PCといえます。
デザイン

IdeaPad Slim 5x Gen 11は、クラウドグレーカラーを採用しています。
天板はシンプルなLenovoロゴのみで、全体的にかなり落ち着いたデザインです。派手さはありませんが、アルミシャーシだとひと目でわかる金属感のある色合いで、IdeaPadシリーズながら安っぽさを感じにくい仕上がりです。

キーボード側も、クラウドグレーで統一されたスタイリッシュなデザインです。
パームレストからキーボード面まで落ち着いた色合いでまとめられており、天板と同じく金属感のある質感が伝わります。IdeaPadシリーズは価格を抑えたモデルが多いですが、本機は見た目のチープさが少なく、外出先やビジネスシーンでも使いやすい印象です。
また、ディスプレイ周りのベゼルも細めで、13.3型ながら画面への没入感もあります。上部にはWebカメラ部分の出っ張りがあり、片手で画面を開きやすい形状になっている点も実用的です。

底面側も、ビジネスノートPCらしいシンプルな構造です。
中央上部には横長の吸気口が大きく配置されており、薄型モバイルノートPCながら冷却用の開口部はしっかり確保されています。Snapdragon搭載モデルは発熱を抑えやすい構成ですが、長時間作業時の安定性を考えると、底面の吸気スペースが広めに取られている点は好印象です。
また、左右下部にはスピーカーグリルが配置されています。底面スピーカーのため、設置面によって音の聞こえ方は変わりますが、オンライン会議や動画視聴などには十分使いやすい構成です。
全体として、派手なギミックはありませんが、軽量モバイルノートPCとして必要な冷却・音響・安定性をシンプルにまとめた設計だと感じました。


IdeaPad Slim 5x Gen 11の本体重量は、実測で1,145gでした。
公称値は約1.19kgなので、実測ではそれよりもやや軽い結果です。13.3型のモバイルノートPCとしては十分に軽量で、毎日カバンに入れて持ち運ぶ用途にも適しています。
1kg切りの超軽量モデルと比べるとやや重さはありますが、本機はアルミシャーシの質感やバッテリー駆動時間の長さを考えると、かなりバランスの良い重量だと思います。
付属のACアダプターは実測で170gでした。本体と合わせても約1,315gなので、必要に応じてACアダプターを持ち歩いても負担は少なめです。
ただし、Snapdragon搭載モデルらしくバッテリー駆動時間が長いため、普段の外出であればACアダプターを持たずに運用できる場面も多いと思います。軽さと長時間駆動を両立した、モバイル用途に強いモデルです。
モニター

IdeaPad Slim 5x Gen 11は、13.3型のWUXGAディスプレイを搭載しています。
解像度は1920×1200ドットで、一般的なフルHDよりも縦方向の表示領域が広い16:10比率です。WebページやWord、Excel、Googleドキュメントなどを表示した際に、縦方向の情報量を確保しやすく、事務作業向けとして扱いやすいパネルです。
パネルは非光沢仕様なので、照明や外光の映り込みを抑えやすい点もメリットです。カフェやオフィス、学校など、場所を選ばずに作業しやすいモバイルノートPCらしい設計だと思います。
また、13.3型ながらベゼルが細く、画面の見た目もすっきりしています。作業用としてはもちろん、動画視聴でも画面に集中しやすく、モバイルノートPCとしては十分に見やすいディスプレイです。
キーボード

IdeaPad Slim 5x Gen 11のキーボードは、US配列をベースに日本語入力向けのキーを追加したような配列です。
一般的なJIS配列とは少し印象が異なり、キーによってはサイズや配置に慣れが必要です。特にEnterキー周辺や右Shiftキー、記号キーの配置は、普段から日本語配列のノートPCを使っている人だと最初は違和感があるかもしれません。
一方で、打鍵感そのものは良好です。キーを押したときに適度なクリック感があり、薄型モバイルノートPCとしては入力しやすいキーボードだと感じました。文章作成やメール、チャットなどのビジネスワークにも十分使えます。
タッチパッドはクリック時にカチカチと音が鳴る物理クリックタイプです。押し込んだときの沈み込みがあり、クリック感ははっきりしています。最近の高級機にあるハプティックタッチパッドのような静かさはありませんが、ポインター操作やクリック操作はしやすく、実用面での操作性は良好です。
インターフェース

左側
- HDMI USB Type-C ×2
- USB 10Gbps
- USB 3.2 Gen 2
- USB PD対応
- DisplayPort出力対応
- マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック

右側
- 電源ボタン microSDメディアカードリーダー USB Type-A ×2
- USB 5Gbps
- USB 3.2 Gen 1
- うち1基はAlways On対応
IdeaPad Slim 5x Gen 11は、13.3型の薄型モバイルノートPCながら、インターフェースは比較的充実しています。
左側面には、HDMI、USB Type-Cが2つ、マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャックを搭載しています。USB Type-CはUSB 10Gbps、USB PD、DisplayPort出力に対応しているため、充電、映像出力、外部デバイス接続をUSB-C経由でまとめやすい構成です。
右側面には、電源ボタン、microSDメディアカードリーダー、USB Type-Aが2つ搭載されています。片方のUSB Type-AはAlways Onに対応しているため、PCを閉じた状態でもスマートフォンなどを充電しやすい点が便利です。
13.3型のモバイルノートPCでは、USB-C中心でType-AやHDMIが省略されるモデルもありますが、本機はHDMI、USB Type-A、microSDカードリーダーを備えているため、変換アダプターなしでも使いやすいです。
特にビジネス用途では、外部モニターやプロジェクターにHDMIで接続できる点が便利です。大学生やビジネスパーソンが、学校・オフィス・自宅で使い回すPCとしては、かなり扱いやすいインターフェース構成だと思います。
性能
Cinebench R23
Cinebench R23はCPUの性能のみで画像を書き出し処理するベンチマークテストです。点数が高ければ高いほど高性能とされています。


IdeaPad Slim 5x Gen 11でCinebench R23を実行した結果、スコアは以下の通りでした。
- マルチコア:7,420pts
- シングルコア:1,351pts
Cinebench R23はArmネイティブアプリではなく、エミュレーション動作での実行です。そのため、Snapdragon X2 Plus本来の性能を完全に測れているわけではありません。
とはいえ、スコアを見る限り、Webブラウジング、Office、メール、チャット、資料作成といった事務作業用途では快適に使える性能だと思います。
比較表を見ると、マルチコア性能はCore i7-1365UやCore i5-1335Uクラスに近い位置です。一方で、シングルコア性能はやや控えめな結果になっています。
ただし、実際の使用感では、Cinebench R23のスコアだけで判断するよりも、Armネイティブ対応アプリを中心に使うかどうかが重要です。Microsoft EdgeやOffice、Teamsなど、Arm対応が進んでいるアプリを中心に使う場合は、軽快に動作しやすいです。
一方で、古いx86アプリや業務用ソフトを多用する場合は、エミュレーション動作になる可能性があるため注意が必要です。ベンチマーク上の性能だけでなく、利用するアプリの互換性を確認して選ぶべきモデルです。
Cinebench 2024


Cinebench 2024の結果は以下の通りです。
- マルチコア:745pts
- シングルコア:134pts
Cinebench R23はエミュレーション動作でしたが、Cinebench 2024はArmネイティブで動作します。そのため、Snapdragon X2 Plusの実力を確認しやすいベンチマークです。
結果を見ると、マルチコア性能はSnapdragon X Plus搭載モデルと同等クラスで、Core Ultra 5 125H搭載機よりも高いスコアでした。シングルコア性能も134ptsと比較的高く、軽い処理をテンポよくこなせる性能があります。
この結果から、Armネイティブ対応アプリでは高い性能が期待できます。Microsoft Edge、Office、Teamsなど、Arm対応が進んでいるアプリを中心に使う場合、Webブラウジング、資料作成、メール、チャット、Web会議といった作業は快適にこなせると思います。
一方で、すべてのWindowsアプリがArmネイティブで動作するわけではありません。古いx86アプリや一部の業務用ソフトではエミュレーション動作になるため、性能が落ちたり、動作に制限が出たりする可能性があります。
つまり、本機は「対応アプリでは高性能、省電力で長く使える」のが強みです。普段使うアプリがArm環境に対応しているかどうかを確認したうえで選ぶと、満足度の高いモバイルノートPCになると思います。
バッテリー持続時間
HD画質の動画をループさせるバッテリーテストの結果です。

UL ProcyonのVideo Playbackテストでは、100%から0%までの連続再生で17時間43分を記録しました。明るさは最大60%、最小42%の範囲で検出されています。

IdeaPad Slim 5x Gen 11のバッテリー駆動時間は、UL Procyon Video Playback Battery Lifeで19時間59分でした。
テスト条件は、バッテリー残量100%から開始し、終了時は3%です。画面輝度は最大75%、最小53%の範囲で検出されています。
バッテリー容量は60Whで、13.3型モバイルノートPCとしては十分な容量です。加えて、Snapdragon X2 Plusの省電力性により、実測でも非常に長い駆動時間を記録しました。
比較表を見ても、19時間59分という結果はかなり優秀です。動画再生ベースのテストではありますが、事務作業、ブラウザ作業、資料作成などの軽めの作業であれば、電源に接続せずに長時間使いやすいモデルだと思います。
外出先で1日使う用途であれば、ACアダプターを持ち歩かずに運用できる場面も多いはずです。軽量ボディと長時間バッテリーを両立している点は、本機最大の魅力です。
SSDの読み書き


IdeaPad Slim 5x Gen 11には、SanDisk製の512GB SSDが搭載されていました。
CrystalDiskInfoで確認すると、インターフェースはNVMe Expressで、転送モードはPCIe 4.0 x4です。薄型モバイルノートPCとしては十分に高速なSSDが採用されています。
CrystalDiskMarkの結果は以下の通りです。
- シーケンシャルリード:6,214.75MB/s
- シーケンシャルライト:5,422.46MB/s
- ランダムリード:824.17MB/s
- ランダムライト:1,368.09MB/s
読み込み・書き込みともに高速で、Windowsの起動、アプリの立ち上げ、ファイルコピーなどは快適です。特にシーケンシャルリードが6,000MB/sを超えているため、PCIe 4.0 SSDらしい性能が出ています。
事務作業やブラウザ作業が中心のモバイルノートPCとしては、SSD性能はかなり余裕があります。写真データや動画ファイルを扱う場合でも、ストレージ速度がボトルネックになる場面は少ないと思います。
容量は512GBなので、Office作業やクラウドストレージ中心の使い方であれば十分です。一方で、動画素材や大量の写真データを本体に保存したい場合は、1TBモデルを選ぶか、外付けSSDやクラウドストレージを併用するのがおすすめです。
PCの温度とファンの動作音
Cinebench R23の10minuteテストでCPU使用率を100%にし、PCの動作周波数を確認します。

Cinebench R23の10分ループテストでは、開始直後にシステム温度が上昇し、その後は動作クロックを調整しながら70度前後で推移しました。
テスト開始直後はクロックが高めに動作し、温度も一気に上がりますが、その後は発熱を抑える方向に制御されています。最終的にはクロックが約3.0GHz前後、システム温度が70度前後で安定しており、薄型モバイルノートPCとしてはかなり扱いやすい挙動です。
Snapdragon X2 Plus搭載モデルらしく、ピーク性能を長時間維持するというよりも、発熱と消費電力を抑えながら安定して動作する設計だと思います。
そのため、長時間のレンダリングや重い演算処理を連続して行う用途よりも、ブラウザ作業、Office、Web会議、資料作成などを長時間快適にこなす用途に向いています。
薄型軽量モデルながら温度制御は安定しており、モバイルノートPCとして安心して使えるチューニングです。
表面の温度

Cinebench R23実行時の表面温度を確認すると、キーボード面の温度は最大で40度前後まで上昇しました。
特にヒンジ付近からキーボード中央付近にかけて温度が高くなっており、サーモグラフィでも赤く表示されています。ホームポジション付近も40.1度前後まで上がっているため、高負荷時には手元に熱を感じやすいです。
一方で、右側のEnterキー周辺やパームレスト部分は比較的温度が低く、タッチパッド周辺は熱くなりにくい傾向でした。
Snapdragon搭載モデルは省電力性が強みですが、薄型筐体で高負荷をかけ続けると、表面温度はそれなりに上がります。事務作業やブラウザ作業ではここまで熱くなる場面は少ないと思いますが、ベンチマークや重めの処理を連続して行う場合は、キーボード面の熱が気になる可能性があります。
長時間の高負荷作業よりも、軽作業を長く快適にこなす用途に向いた設計だと思います。
ファンの回転音の大きさ

Cinebench R23実行時のファンの動作音は、実測で44.3dBAでした。
Snapdragon搭載モデルは省電力性に優れたイメージがありますが、本機は高負荷時にはファンがしっかり回ります。44dBA台なので、静かな部屋ではファンの音がはっきり聞こえるレベルです。
ただし、常時この音が出るわけではなく、ベンチマークのようにCPUへ連続的な負荷をかけたときの結果です。ブラウザ作業、Office、メール、動画視聴といった軽めの作業では、ファンの音が気になる場面は少ないと思います。
一方で、エミュレーション動作のアプリや重めの処理を連続して行うと、冷却のためにファンが回りやすくなります。薄型モバイルノートPCとしては許容範囲ですが、無音に近い静かさを期待している人は注意が必要です。
まとめ 持ち運びが多いビジネスパーソン学生におすすめな最新モバイルPC
IdeaPad Slim 5x Gen 11は、13.3型のコンパクトなサイズと実測1,145gの軽量ボディを備えた、持ち運びやすいモバイルノートPCです。
最大の魅力は、バッテリー駆動時間の長さです。UL Procyon Video Playback Battery Lifeでは19時間59分を記録しており、外出先で長時間作業したい人にとって非常に心強い性能です。
Snapdragon X2 Plus搭載モデルのため、すべてのWindowsアプリを従来のIntel / AMD搭載PCと同じ感覚で使えるわけではありません。特に古いアプリ、業務用ソフト、一部の周辺機器ソフト、ゲームなどを使う場合は注意が必要です。
一方で、Microsoft Edge、Office、Teams、メール、チャット、Web会議、動画視聴など、Snapdragon環境で快適に動作する用途に絞って使うのであれば、上位モバイルノートPCに近い使い勝手を発揮します。
予算20万円以下で、電源アダプターを持ち歩かずに長時間作業したいビジネスパーソンや学生におすすめのモデルです。軽さ、バッテリー駆動時間、質感、インターフェースのバランスに優れた、実用性の高いモバイルAI PCだと思います。
