GPDPocket2は中国のメーカーGamepad digitalが開発する超小型ノートパソコンです。
最も薄い部分の厚さは8mmしかなく、Macbookもびっくりの超極小筐体。
同時発売されるGPD WIN2においてはシャープ製の高精細LCDディスプレイを搭載するなど。クオリティの高さに興味が惹かれます。
今回東京ゲームショー2018において、国内販売代理店である、株式会社天空がブースを出展しており、実機を実際に触ることができたのでインプレッションとして紹介していきます。
GPDPocket2の特徴
GPDPocket2の特徴はなんといっても持ち運びに特化した超小型ボディを採用しつつ、USB TypeCポートから4K出力にも対応している点です。
小柄な女性が持ってもこの通り小さい。
これを実現させるのはCPUに第7世代の超省電力CPUインテル Core m3-7Y30を搭載しているからである。
Core mシリーズはパソコンが詳しい人からすると「コスパの悪いCPU」として有名です。
8万円で販売されるこのパソコンのパフォーマンスは5万円程度で購入できるノートパソコンに搭載されるCeleron N4100よりも下回っており、タブレットなどに搭載されるAtomシリーズよりもパフォーマンスこそ良いものの費用対効果が悪いのです。
このCPUを搭載しているノートパソコンはofficeソフトで簡単な書類作成がメインであり、クリエイティブ性能は最低限です。
とはいえ、超低電圧のCPUの見せるロングランバッテリーであることがメリットであり、WUXGA(1920×1200ドット)の高精細液晶パネルを搭載しつつバッテリーもちを6時間-8時間としているためビジネスマンにとってはありがたいのかもしれない。
GPDPocket2のスペック
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | インテル Core m3-7Y30 |
メモリー | 8GB |
ストレージ | 128GB eMMC |
グラフィックス | Intel HDグラフィックス 610 |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 7.0インチIPS液晶WUXGA(1920×1200ドット),タッチパネル対応,ゴリラガラス |
通信機能 | 無線LANIEEE802.11 ac/a/b/g/n,Bluetooth 4.1モジュール |
インターフェース | USB3.0×2/USB3.1TypeC×1/microSDXCカードスロット |
サイズ/重量 | 181mm×113mm×8~14mm/465g |
バッテリー | 約6時間 |
保証 | 1年間無償保証・24時間×365日電話サポート |
本体デザインについて
ライバルはApple社のMacbookということもあり、スタイリッシュなデザインです。
冒頭で紹介した通り、小型の女性が持ってもかなり小さく見えました。
アルミ削り出しのユニボディデザインはまさに小型のMacbook、手前側が最も薄く作られており、人差し指と親指でつまむ感覚でもてました。
キーボードについて
初代GPDPocketと大きく変わった点にキーボードも含まれているということです。
エルゴノミクスデザインを採用したキーボードに日本語は書かれておらず、デザインはとてもグッド。
小さいながらも打鍵感は悪くなく、慣れれば軽快に作業することができそうです。
一方、マウスポインタを廃止しオプティカルフィンガーナビゲーションを採用したことによる不便さが目立ちました。
オプティカルフィンガーナビゲーションは黒い部分をなぞるとマウスカーソルが移動する仕組みなのですが、一度になぞってもマウスカーソルはほとんど移動せずかなり使いづらい。
タッチパネルを採用しているから移動中での操作はタッチパネルを優先的に使えということなのでしょう。
液晶ディスプレイについて
高視野角のIPSパネルかつ7.0インチでWUXGA(1920×1200ドット)は高解像度であるためすごく綺麗ですが、Windows home 64ビットで作業するのはいささか骨が折れるのではないでしょうか。
このあたり、画面表示を調整しながらなら何とか使えそう。
インターフェースについて
USBポートはtype-C合わせて合計3ポート
microSDXCまで対応するスロットも含めて拡張性は僕の中では高評価。
マウスやキーボードの不便さは外部モニターに出力するなどして改善することができるからだ。
まとめGPDPocket2は高級オモチャ
GPDPocket2のような性能のパソコンは使い道を考えるのに苦労するのですが、Microsoft officeなどの事務作業や株,FX,仮想通貨などのチャートを出先で表示させるのには重宝しそう。
出張の多いサラリーマンは外部出力用のケーブルがあればビジネスホテルのテレビで大画面での作業も可能だから、そうした人の需要になるのでしょうね。
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