ホームPC日本HPHP EliteDesk 800G5 DMレビューVESA対応でモニター裏に設置可能なコンパクトデスクトップPC

HP EliteDesk 800G5 DMレビューVESA対応でモニター裏に設置可能なコンパクトデスクトップPC

日本HPが販売する「HP EliteDesk 800G5 DM」はモニター裏のVESAマウントに設置可能な超小型筐体を採用しつつ、ビジネスシーンに必要な性能を備えた法人向けのコンパクトデスクトップPCです。法人向けではありますが、個人でも購入可能でベースモデルはお手頃価格に設定されている点が魅力です。

日本HPから検証機をお借りし、検証結果と感想を記載いたします。

HP EliteDesk 800 G5 DMの特徴

モニター裏に設置可能なVESAマウントあり

HP EliteDesk 800 G5 DMは別売りオプションのダイレクトマウントを購入すると、モニター裏のVESAマウントに設置可能です。(モニター側がVESA規格に対応した穴が開いている必要があります)

こうしたコンパクトな設計のPCはビジネスシーンで非常に好評で、ケーブル類がかさばらないので、常にデスクの上を広く使えます。設置スペースがとりづらい小規模なオフィスに最適です。

なお、「HP Quick Release 2」もしくは「ダイレクトマウントブラケット」はオプションなので注文時にいずれかを構成に含める必要があります。

HPのVESAマウント用ダイレクトマウントの金額(税抜き)
HP Quick Release 23,000円
B300 マウントブラケット3,000円
B250 マウントブラケット3,000円

 

各3000円となっていますが、省スペースで構成したいなら必須オプションです。

デスクトップCPU搭載でコンパクトかつハイパワー

HP EliteDesk 800 G5 DMはIntel Q370というチップセットを採用しています。そのためデスクトップ用CPUを搭載可能で、Core i3 9300T/Core i5 9500T/Core i7 9700Tのなかから選択可能です。

Microsoft officeおよび、officeの互換ソフトの利用であれば、Core i3で十分だと思います。企業用のソフトウェアでもCore i5まであれば十分だと思います。

メイドインジャパンでカスタマイズ対応

HPの法人向けデスクトップは日本国内で組み立てられていますので、注文時に細かいカスタマイズが可能です。

事務処理で使うだけであれば、Core i3 9300T+メモリ8GBで十分だと思います。

なお、HP EliteDesk 800 G5 DMはOSインストール用のストレージにSSDを選択すると2機目のストレージも搭載可能です。office用でコンパクトでありながら、大容量のデュアルストレージやデータのバックアップ用にRAID1にも対応。

さらに、HPのクラウドバックアップも別売りされているため、ビジネスデータの保管用のファイルサーバーとしても機能させることが可能です。

また、ワイヤレスネットワークモジュールも別売りオプションでありますので、Wi-Fi環境にも対応させることができます。

マウスやキーボードも標準で付属してきますが、すべてを無線にしてすっきりさせるということも可能になっています。

HP EliteDesk 800 G5 DM

公式サイトで確認

価格や仕様は記事執筆時のもので変更となる恐れがあるため公式ページでご確認をお願いいたします。

HP EliteDesk G800G5 DMの性能について

HP EliteDesk G800G5 DMはビジネスで使うための性能については備わっています。

PCMARK 10

PCの総合的な処理能力を計測するベンチマークソフトウェア「PCMARK 10」で計測したところ下記のような結果となりました。

PCMARK10のベンチマークテスト結果
総合スコア4302
Essential8340
Productivity7187
Digital Content Creation3606

Microsoftofficeなどを利用したり、画像の編集を行う上で十分なスペックを有しています。

officeだけの利用であれば前述したようにCore i3モデルでも問題ないと思います。

ファイナルファンタジー14

ゲームのプレイはしないと思いますが、耐久性などを計測するためにファイナルファンタジー14のベンチマークを起動させました。結果としてゲームは軽量級でも動作困難です。

30分間動作させたときのCPU温度です。80℃以下に収まるよう設計されているのか非常に安定していました。長期の使用でも問題ないと思います。

搭載SSDについて

搭載SSDは東芝製のSSDを採用していました。NVMeとしては最高速度ではありませんが、十分な速度がでています。

電源ボタンからWindowsのホーム画面のたちあがりまで10秒程度と、起動は非常に高速でした。

動作音・熱について

高負荷時の動作音は43.6dbでしたケースファンはなく、CPUファンのみだと思いますが、高負荷時のモバイルノートPC並みの動作音です。

モニター裏に設置すると操作している人間からはあまり聞こえないと思います。HDD搭載モデルだとまた変わると思われますので注意してください。

また、この際のPC本体表面温度は49.0℃でした。PCとしては問題ない温度ですが、人が触ると低温やけどの恐れがあるため触れないようにしましょう。

本体のデザインについて

PC本体は、剛性の高い鉄で守られており、サイズの割に重量があり振動に強い設計です。HDDを搭載していても安心ですね。

正面右側のIOパネルはシルバーで高級感があります。IOパネル自身もポートが豊富で使い勝手が良いと思います。

PC本体の大きさはスマートフォン3.5台分といった感じで、非常にコンパクトです。モニター背面に設置せずとも、すっきりとしたオフィスデスクにしあげることができるでしょう。

写真のマウスやキーボードは付属します。付属キーボードですが、HPのキーボードとマウスは使いやすいですが、ケーブルをなくすのであれば無線タイプのものを別で用意したほうがいいと思います。

また、重量はACアダプタと合わせて1.394kgとなっています。 15.6型のノートPCと概ね同じような重量です。持運びも可能ですし、室内での移動が容易。

 インターフェースについて

正面

左から

  • USB-C 3.1 Gen2 Charging Port
  • USB 3.1 Gen2
  • USB 3.1 Gen1 Charging Port
  • ヘッドフォンジャック
  • ヘッドフォン/マイクロフォンコンボジャック

前面のUSB-Cは有料オプションにて『画面出力と給電機能付USB-Cポート』を選択すると、ケーブル一本で映像出力と本体への給電を行うことができるようになります。

65W以上のモニターとセットでより省スペースで

なお、メーカー公式サイトでは、65W出力に対応したモニターが掲載されています。つまりケーブル1本で出力と給電を行いたいのであれば65W出力以上で給電可能なモニターとセットで使う必要があります。

背面

左から

  • DisplayPort×2
  • USB 3.1 Gen 2×2
  • HDMI
  • USB 3.1×2
  • RJ-45
  • セキュリティロック

ベースがデスクトップ用マザーボードなので一般的なノートPCよりも、USBやディスプレイ出力など、拡張ポートは豊富です。

ビジネスシーンにおいて、HP EliteDesk G800G5 DMはコンパクトながらにして十分なパワーと拡張性だと思います。

HP EliteDesk G800G5 DMの評価とまとめ

良い点

  • 省スペースでハイパワー
  • マウス・キーボード付属
  • 拡張性もよい
  • 法人向けモデルとしては価格が安い

気になる点

  • 利便性の高い機能はすべてオプション

SOHOや小規模オフィスに最適なコンパクトデスクトップ

HP EliteDesk G800G5 DMの強みはモニター背面に設置できるほどコンパクトながら、デスクトップ用CPUを搭載することにより、ビジネスシーンで必要なタスクを苦も無くこなせる性能を保持していることだと思います。堅牢性(本体が頑丈で壊れにくい)に優れたボディと価格がコンシューマー向けモデルと比較してもそれほど高くない点は流石ヒューレットパッカードといった感じで素晴らしい。

しかし、無線機能やVESAマウントへの付け具、USB-C給電がすべてオプションとなっているのでこの点は流石法人向けといった感じで甘くない。(カスタマイズしていくと法人仕様の価格になってくる)

とはいえ、筐体はかなりスリムな設計なのでモニター設置にこだわることなく、カスタマイズせずに購入する場合は、コストパフォーマンスはかなり高いと思います。

HP EliteDesk 800 G5 DM

公式サイトで確認

価格や仕様は記事執筆時のもので変更となる恐れがあるため公式ページでご確認をお願いいたします。

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うっしー
うっしーhttps://usshi-na-life.com
静岡県出身。2014年にブログ「うっしーならいふ」を開設。 元家電量販店スタッの経験を活かし、PCのわかりやすい製品紹介記事を多数執筆。 2017年に「ウチヤマチカラ/うっしーならいふ」チャンネルとしてYouTubeでの活動も開始し、2022年11月現在でチャンネル登録者数は2万人を越える。
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