デルから発売されている、人気ノートPC Inspiron 14 5445を購入したのでレビューします。
結論として、最新のテクノロジーを使ったCPUでバッテリーの連続動作時間が長いノートPCが欲しい人におすすめのモデルです。
Dell Inspiron 14 5445のスペック
Inspiron 14 5445 | |
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モニター | 14型(1920×1200ドット) |
CPU | Ryzen 5 8540U |
iGPU | RadeonGraphics |
メモリ | 8GB(DDR5) |
SSD | 512GB(NVMe) |
サイズ(幅×奥行×厚さ) | 幅約314mm×奥行き約226mm×高さ約16mm |
無線通信規格 | WIFI6(802.11ax)、Bluetooth 5.2 |
バッテリー | 54Whr |
充電タイプ | 65W ACアダプター |
重量 | 約1.54kg |
保証 | 標準保証 |
仕様詳細はInspiron 14 (5445)製品ページで確認できます
特徴
Inspiron 14 5445はRyzen 8000番台のCPUを搭載する14型のノートPCです。
従来モデルからボディ素材をアルミシャーシからプラスシャーシに変更することでコストカットしています。
また、2024年モデルは法人向け製品の「Vostro」シリーズとブランド統合されました。
インターフェースにセキュリティロックを搭載したり、MIL-STD810Hに対応している点が従来モデルとの違いです。
詳細は2024年新製品発表会の内容をまとめた下記動画をご覧ください。
14時間の連続動作を可能にするロングランバッテリー搭載
Inspiron 14 5445は14型としては大きなバッテリーを搭載しています。
PCの内部に保存されたHD画質の動画を14時間分以上再生し続けることができました。ネット通信下の作業ではこの動作時間よりも短くなることが予想されますが、非常に長い連続動作時間です。
Inspiron 14 5445は重量と引き換えにしてバッテリーを多くしているので、外で長時間動作してくれるモバイルノートPCが欲しい方はこのモデルも選択肢に入れるといいかもしれません。
同じテストを相対的にグラフで見てみるとトップクラスです。
14型のノートPCで持ち運びを検討されている方はこのモデルを見ていただくとよいでしょう。
価格と選び方
低予算でいくならRyzen 5/8GBメモリ構成がおすすめです。
Ryzen 7を搭載したモデルのほうがマルチコア性能やクリエイティブ性能は高くなりますが、価格が非常に高価です。
価格は記事執筆時のもので変更になる可能性がありますの随時確認をお願いします。
Inspiron 14 5435
公式サイトでみるデザイン
今回購入したカラーはカーボンブラックです。
比較的指紋だ目立ちづらい印象です。ビジネスシーンに最適なカラーだと思います。
幅約314mm×奥行き約226mm×高さ約16mmです。一般的なビジネスリュックで持ち運び可能なサイズです。
重量は実測値で1.6kg程度。
ACアダプターは65Wタイプのものが付属します。重量は326g程度です。
USB-C充電器で65Wのものがあればそちらでも充電できます。
裏蓋はコンビニドライバーで外せます。
メモリの増設やストレージの交換が可能です。
モニター
モニターサイズは14型で、解像度は1920×1200ドットを採用しています。
フルHDよりも縦に長くウェブブラウジングがしやすいと思います。
明るさは最大で270nitに届かない程度です。
色域
モニターの色域はsRGBカバー率が61.6%でした。
モニターのクオリティは低いです。
キーボード
キーボードはUS配列を日本語にしたものです。
樹脂素材を採用していますが、剛性が高められているため、打鍵時にたわみを感じることはないと思います。
タッチパッドは非常に広く操作性は高いと思います。
インターフェース
左側
- DCジャック
- HDMI
- USB-A
- USB-C(USB-C 3.2Gen 2)
右側
- SDカードスロット
- USB-A
- オーディオジャック
インターフェースは一般的なノートPCとして必要なものを備えています。
別途必要な場合は、USB-Cハブなどを購入するとよいでしょう。
性能
Cinebench R23
Cinebench R23はCPUのパフォーマンスを測定するベンチマークソフトです。点数が高ければ高いほど高性能とされています。
マルチコア性能は9246ptssシングルコアは1602ptsです。
マルチコア性能はインテルCPUを搭載した同じモデルよりも有利ですが、シングルコア性能は不利です。
シングルコア性能はクリエイティブタスクを行う際に影響が出やすいポイントなので、画像編集や動画編集などにトライしてみたい方はインテルCPUを搭載したモデルを選択すべきです。
ちなみに、このPCには静音モードが搭載されています。パフォーマンスを抑えてファンの回転数をさげて静かな状態にするモードです。
パフォーマンスを抑えた状態ではマルチコア性能が7680pts、シングルコア性能が1559ptsでした。
事務作業を行う場合は静音モードでも必要にして十分なパフォーマンスを得られます。
3DMark TimSpy
重量級のゲームタイトルを想定した3DMark Time Spyの結果です。
CPUスコアはまずまずですが、Graphicsスコアが従来機と比較してもそこまで高くありません。
ゲームをプレイしたいのであればGPUコアが多く搭載されているRyzen 7を買いましょう。
PCの温度とファンの動作音
Cinebench R23の10minuteテストでCPU温度と動作周波数を確認してみました。
静音モードでの動作です。
CPU温度は50℃程度に保たれています。動作周波数も一定です。
来年以降のモデルはファンレス設計になるかもしれません。
表面の温度
PCの表面温度はベンチマークテスト中で32℃でした。
この温度であれば特に問題はないと思います。
ファンの回転音の大きさ
静音モード時
静音モード時はファンの回転音はとても静かです。外で利用していても気にならないレベルでしょう。
まとめ プロセッサの分だけ進化
Inspiron 14 5445のRyzen 5搭載モデルは従来機と比較して体感できる進化はないといってよいでしょう。
ベンチマークを計測してみると、温度が上昇しづらくなっていたり、静音モード時にパフォーマンスがほとんど低下していない点は高く評価できます。
一方で、昨年のモデルと比較して魅力的になったかというと僕はそう感じませんでした。
Ryzen 8000番台の進化を感じたい人はRyzen 7 8840U搭載モデルの上位機を選ぶべきでしょう。
デメリットは下記
- DCジャックそろそろやめない?
といった点が気になるポイントです。