このCore Ultra プロセッサ搭載のレノボが販売するノートPCの中からPCレビュアーのウチヤマチカラが厳選したおすすめのモデルを用途別に解説する記事です。(ThinkPadは除外)
紹介製品は全て実機レビュー済みです。
Core Ultraプロセッサのおさらい
Core UltraプロセッサはCPUタイルとベースタイルをインテルが製造しています。そしてそのほかのプロセッサは台湾のTSMCが製造をしています。これらを組み合わせて成り立つプロセッサです。
さまざまなテクノロジーが利用されているのですが、この記事では主にユーザーが体験できる箇所について解説します。
バッテリーの連続動作時間が大幅に伸びる
Core UltraプロセッサはSoCタイルに省電力性能に優れたLP-Eコアを搭載しています。バッテリーの連続動作時間がインテル第13世代プロセッサと比較して動画再生時のバッテリー連続動作時間が2倍以上に伸びました。
内蔵GPU性能が大幅に伸びる
Core Ultraプロセッサ内部のGPUタイルにはIntel Arc Graphicsが搭載されています。
Intel Arc Graphicsは7コア以上のXeコアが搭載されているものを呼ぶため、Core Ultraシリーズの「H」に搭載されるグラフィックスチップは全てIntel Arc Graphicsと呼びます。
一方で、「U」の場合、内部のXeコアが4コアのため、「Arc」が省略されて「Intel Graphics」となります。
UとHが存在する
また、CPUタイルのPコアも4~6コアとUプロセッサの倍以上の数が搭載されています。
Core UltraシリーズにはHとUが存在します。
Hは前述のとおり、GPUのコア「Xeコア」が7~8コア搭載されています。
また、CPUタイルのPコアも4~6コアとUプロセッサの倍以上の数が搭載されています。
マルチコア性能とGPU性能はHプロセッサが優れており、省電力性能・バッテリー連続動作時間はUプロセッサが優れているというすみ分けになっています。
下記動画にてベンチマーク結果とともに解説しているため、詳細を知りたい方は再生してください。
レノボで販売されているCore Ultra搭載モデルおすすめ3選
レノボが販売するCore Ultra搭載のノートPCをレビューしたモデルから3台紹介します。
2024年トップクラスの携帯性とパフォーマンスを手に入れるならThinkBook 13x Gen 4
ThinkBook 13x Gen 4はレノボのビジネス向けノートPC「ThinkBookブランド」の製品です。
2024年モデルは13.5型のモニターを採用しています。13型は日本人に特に人気のシリーズなので、メーカー側はコストをかけ、完成度の高い製品を市場に投入しています。
その一台がThinkBook 13x Gen 4です。
ThinkBook 13x Gen 4は13.5型の筐体サイズギリギリまでバッテリーを搭載しています。
そのため、HD動画を再生し続けるベンチマークテストで13型としてはトップクラスの連続動作時間となりました。
他社の13型モデルを圧倒する電池持ちです。
また、バッテリーの連続動作時間だけでなく、携帯性も高い点がポイントです。
重量は実測値で1.169kgと非常に軽量でどこにでも持ち運ぶことができます。
価格は15.9万円からと一般的なノートPCよりも高価ですが、ビジネス向けのノートPCとしては割安だと感じられるほどの性能は備わっていると思います。
最新の価格やラインアップは製品ページでご確認ください。
ThinkBook 13x Gen 4
公式サイトでみる動画編集も快適に行える高性能なノートPCなら IdeaPad Pro 5i Gen 9
IdeaPad Pro 5i Gen 9はレノボのIdeaPadシリーズのプロフェッショナルモデルです。
メーカーがプロとつける場合、クリエイター向けの機能が多く搭載される点に注目しましょう。
IdeaPad Pro 5i Gen 9はベースモデルから、2.8K(2880×1800ドット)の有機ELパネルを搭載しています。
色の再現性が高く動画編集やRAW現像に利用するのに最適です。
また、ACアダプターもCore Ultra搭載機の中では大型の100Wタイプを採用しています。
他のモデルよりも高い出力をかけられるよう設計されているため、パフォーマンスが高いです。
IdeaPad Pro 5i Gen 9
公式サイトでみるバッテリー連続動作時間や低予算を重視したい人はThinkBook 14 Gen 7
ThinkBook 14 Gen 7はレノボのビジネス向けノートPC「ThinkBooブランド」の製品です。
14型モデルはCore Ultra搭載機としては価格が安くコストパフォーマンスの高さに定評があります。
最低価格が11.3万円からと購入しやすいのと、モニター解像度がフルHD+(1920×1200ドット)なのがポイントです。
モニター解像度は高くなると表示される情報が綺麗に見えますが、消費電力も多くなるため、持ち運び重視でバッテリー連続動作時間が長いものを選ぶ際はフルHD程度のものを選択するのが合理的、というわけです。