デルから発売されている、人気ノートPC XPS 16をメーカーから借りられたのでレビューします。
結論として、高性能とバッテリーもちを重視したいクリエイターにおすすめのプレミアムノートPCです。
Dell XPS 16 9640のスペック
XPS 16 9640 | |
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モニター | 16.3型(1920×1200ドット) |
CPU | Core Ultra 7 155H |
iGPU | Intel Arc Graphics |
メモリ | 16GB(LPDDR5x) |
SSD | 512GB(NVMe) |
サイズ(幅×奥行×厚さ) | 幅約358mm×奥行き約240mm×高さ約18mm |
無線通信規格 | WIFI6E、Bluetooth 5.4 |
バッテリー | 99.5Whr |
充電タイプ | 130W ACアダプター |
重量 | 約2.13kg |
保証 | 1年間のプレミアムハードウェアサポートソフトウェアサポート |
詳細はXPS 16 ノートパソコン(9640) (2024年2月20日発売)ページで確認できます。
特徴
XPS 16シリーズはXPSの最上位に位置するプレミアムノートPCです。
デルのテクノロジーが余すことなく採用されており、ユーザーはそのなかからさらにキーボードやモニターのカスタマイズが可能です。
16型としては最長クラスのバッテリー持続時間で持ち運びも安心
XPS 16 9640は99.5whのバッテリーを搭載しています。
2024年に搭載されるCore Ultraプロセッサと組み合わせた場合、ローカルに保存された動画データで31時間17分ほど連続再生できることがわかりました。
ポータブルPCから16型まで含めた比較でもダントツです。
出張などで移動しながら作業を行いたい人におすすめできるスペックです。
価格と選び方
バッテリーの連続動作時間を気にされる方はフルHD+のモデルを選びましょう。
クリエイティブで使われる方はメモリ、ストレージとともにカスタマイズして購入しましょう。
XPS 16 9640
公式サイトでみるデザイン
XPS 16 9640はプラチナシルバーです。
プラチナシルバーは光沢感のある仕上がりです。側面の金属部分はアルマイト加工が施されており傷がつきづらく、円形状にカットされているためユーザーにやさしい設計です。
幅約358mm×奥行き約240mm×高さ約18mmです。数年前の15.6型と同等のサイズなのでPCリュックを利用すれば持ち運びは可能です。
ACアダプターは130Wタイプのものが付属します。重量は403g程度です。
XPSでGPUを選択するときは、ACアダプターの出力が130Wであることも考慮したほうがよいでしょう。
モニター
モニターサイズは16.3型で、解像度は1920×1200ドットを採用しています。
フルHDよりも縦に長くウェブブラウジングがしやすいと思います。
明るさは最大で500nitほどでした。
色域
モニターの色域はsRGBカバー率が100%でした。
モニターのクオリティでも動画編集等は行うことができます。RAW現像などをされる場合は有機ELを選択しましょう。
キーボード
キーボードはJIS配配列です。
キーストロークは浅めですが、しっかりとしたクリック感があり打鍵感は良好。
タッチパッドは触覚タッチパッドでセンサーが振動して動作します。
非常にすっきりとした印象です。
インターフェース
左側
- USB-C(USB-C Thunderbolt 4)
- USB-C(USB-C Thunderbolt 4)
右側
- microSDカードスロット
- USB-C(USB-C Thunderbolt 4)
- オーディオジャック
USB-C ポートはどちらもThunderbolt 4に対応しています。これ以外のポートが必要な場合はUSB HUBなどを用意する必要があります。
性能
Cinebench R23
Cinebench R23はCPUのパフォーマンスを測定するベンチマークソフトです。点数が高ければ高いほど高性能とされています。
マルチコア性能は17140ptssシングルコアは1791ptsです。
マルチコア性能、シングルコア性能ともに優秀でゲーミングノートPC並みのパフォーマンスがあります
上記結果は、デルの最適化モードで計測しています。
3DMark TimSpy
重量級のゲームタイトルを想定した3DMark Time Spyの結果です。
XPS 16は専用GPU非搭載のモデルでトップクラスのパフォーマンスでした。
バッテリー持続時間重視かつパフォーマンスも欲しい人にはぴったりな性能です。
動画編集の書出し速度
プロ用動画編集ソフトDaVinci Resolve Studio(有償版)」の動画の書出し速度の比較です。
動画の書出し速度も各種ベンチマークソフトの結果通り、まずまずといった感じでフルHD動画の編集には使えると思います。
専門的に作業をする場合はRTX4050搭載モデルを購入しましょう。
PCの温度とファンの動作音
Cinebench R23の10minuteテストでCPU温度と動作周波数を確認してみました。
最適化モードの動作です。
CPU温度は85℃程度に保たれています。動作周波数は比較的安定して高く推移しています。
また、PL1(1段目のパワーリミット)は115WでPL2も115Wに設定されていました。
表面の温度
PCの表面温度はベンチマークテスト中で36.6℃でした。
余裕をもってPC本体を冷却できていると思います。
XPS 16 9640は専用GPUを搭載するための設計なので、専用のGPUを搭載していない状態では冷却性能にかなりの余裕があります。
ファンの回転音の大きさ
最適化モード時
最適化モードで計測した場合温度はそこまで高くならないためファンも静かです。
とはいえ、最適化モードでも十分パフォーマンスを発揮できますから、事務作業用、クリエイティブ用であれば静かに使えると思います。
まとめ 静かな環境で高い性能を使いたい人におすすめ
XPS 16はその大きな筐体でパフォーマンスを存分に発揮できるうえ、巨大なバッテリーを採用しているため、長時間駆動も可能です。
専用GPUを搭載した場合は、バッテリー持続時間は短くなってしまうと思いますが、事務作業用のノートPCとしては驚異的だと思います。
価格と重量がネックになりそうですが、自分に合った性能を選択できるというのもメリットだと思うので、じっくり検討してみてください。
デメリットは下記
- 一台で利用した際のキーボードの操作性に慣れが必要
といった点が気になるポイントです。