ThinkPad T14s Gen 7をメーカーからレンタルしたのでレビューします。
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ThinkPad T14s Gen 7のスペック
| ThinkPad T14s Gen 7 | |
|---|---|
| モニター | 14型(2880×1800ドット)16:10非光沢OLED |
| CPU | Core Ultra 7 356H |
| GPU | Intel Graphics |
| メモリ | 32GB |
| SSD | 512GB(NVMe) |
| サイズ(幅×奥行×厚さ) | 幅約313mm×奥行き約219.4mm×高さ約15.85-18.56mm |
| 無線通信規格 | WIF7、Bluetooth 6.0 |
| バッテリー | 58Whr |
| 充電タイプ | 65W ACアダプター |
| 重量 | 約1.07kg |
| 保証 | 1年間のメーカー保証 |
特徴 5G対応・約1.1kgのプレミアムモバイルノートPC
ThinkPad T14s Gen 7は、豊富なカスタマイズに対応した法人向けの14型モバイルノートPCです。
最軽量構成では約1.1kgと軽量で、さらに構成によっては5G対応モジュールも選択可能。外出先でもインターネットに接続しやすく、出張や外回りが多いビジネスパーソンにも適しています。
CPUはCore Ultra 5 325から選択でき、OfficeソフトやWebブラウザ、オンライン会議など、一般的なビジネス用途には十分な性能を備えています。
ThinkPad T14s Gen 7の大きな特徴が、カスタマイズの幅広さです。
メモリ容量やストレージだけでなく、ディスプレイも用途に合わせて選択可能。一般的な液晶ディスプレイから、高画質なOLEDディスプレイまで用意されており、構成によっては映り込みを抑えた非光沢タイプも選択できます。
また、ThinkPadシリーズの最上位モバイルであるX1 Carbonと比較すると価格を抑えやすいのも魅力です。
約1.1kgの軽量ボディ、5G対応、豊富なカスタマイズ性などを備えているため、
「X1 Carbonほど高価でなくてもいいので、持ち運びやすく、品質の高い法人向けモバイルノートPCが欲しい」
という人におすすめできるモデルです。
デザイン
ThinkPad X1 Carbon Gen 14 Aura Editionは、ブラックを基調としたシンプルで落ち着きのあるデザインを採用しています。

今回レビューしているモデルの本体カラーはブルーです。
ThinkPad T14s Gen 7は2色の本体カラーから選択可能で、今回のブルーは彩度を抑えた落ち着いた色合いです。
ThinkPadらしいシンプルで無駄のないデザインはそのままに、一般的なブラックよりも少し個性を出せるカラーとなっています。
明るすぎるブルーではないため、オフィスや商談などのビジネスシーンでも使いやすく、「定番のブラック以外を選びたいけれど、派手なカラーは避けたい」という人にも選びやすいデザインだと思います。

天板は落ち着いたブルーで統一され、装飾を抑えたシンプルなデザインです。
左上にはThinkPadロゴ、右下にはLenovoロゴを配置。全体的に彩度を抑えたブルーを採用しているため、一般的なブラックのThinkPadとは少し違った印象を与えながらも、ビジネスシーンで使いやすい落ち着きがあります。
ThinkPadロゴにはおなじみの赤いアクセントが入り、シンプルな天板の中で控えめなアクセントになっています。
中央上部にはWebカメラを内蔵したコミュニケーションバーを配置。天板からわずかに張り出しているため、ディスプレイを開く際にも指を掛けやすく、デザイン性だけでなく使いやすさにも配慮されています。
派手さを抑えたデザインなので、会議や商談などのフォーマルな場面にも合わせやすく、プレミアムビジネスノートPCらしい上品な外観だと思います。

ディスプレイ周囲には細いベゼルを採用しており、14型の画面をすっきりとした印象にまとめています。
特に左右のベゼルが細く、画面占有率が高いため、ThinkPadらしいビジネス向けのデザインながら古さを感じさせません。
上部にはWebカメラ部分がわずかに張り出したデザインを採用していますが、全体としてはシンプルでスタイリッシュです。
落ち着いたブルーの筐体とも相性がよく、ビジネス用途だけでなく、デザイン性を重視してモバイルノートPCを選びたい人にも使いやすい外観だと思います。

底面側も天板と同じブルー系のカラーで統一されており、全体として一体感のあるデザインです。
底面には冷却用の吸気口が設けられており、冷却機構はシングルファン構成です。
ゲーミングノートPCのように大掛かりな冷却機構を搭載するのではなく、薄型・軽量性を重視したビジネスモバイルノートPCらしい構成となっています。
また、底面の装飾は最小限に抑えられており、外観からもThinkPad T14s Gen 7のシンプルで実用性を重視した設計が感じられます。


ThinkPad T14s Gen 7の本体重量は、今回の実測で1,075gでした。
14型のビジネスノートPCとしてはかなり軽量で、約1.1kgに収まっています。通勤や出張などで毎日ノートPCを持ち運ぶ人でも負担を抑えやすい重量です。
ACアダプターの実測重量は260gでした。アダプターまで含めても持ち運びやすく、モバイルノートPCとして十分に優秀な重量感だと思います。
特に5G対応構成を選択すれば、外出先でWi-Fi環境を探す必要も減るため、「PC単体でどこでも仕事をしたい人」には相性のいいモバイル性能です。
モニター

今回のレビュー機には、2.8K解像度のOLEDディスプレイが採用されています。
OLEDらしく黒の表現が深く、コントラストが高いため、写真や動画を表示した際の鮮やかさは一般的な液晶パネルよりも優れています。
さらに特徴的なのが、OLEDながら非光沢仕様になっていることです。
一般的なOLEDノートPCでは光沢パネルが採用されることも多く、照明や窓などが映り込みやすいという弱点がありますが、ThinkPad T14s Gen 7では表面の反射が抑えられているため、文章作成やWeb閲覧など長時間のビジネス用途でも使いやすいです。
高解像度による文字や画像の精細さと、OLEDならではの高い表示品質を備えながら、映り込みも抑えられているため、仕事用としても扱いやすい高品質なディスプレイだと思います。
色域

ディスプレイの色域を測定したところ、**DCI-P3カバー率は99.9%**でした。
OLEDパネルを採用していることもあり、色域は非常に広く、鮮やかな色をしっかりと表示できます。
一般的な事務作業やWeb閲覧だけでなく、写真編集や動画編集など、色再現性を重視する用途にも使いやすいディスプレイです。
特にDCI-P3をほぼ100%カバーしているため、ビジネスモバイルノートPCとしては非常に高品質な表示性能を備えているといえます。

ディスプレイの最大輝度を測定したところ、約480nitでした。
ノートPCとしてはかなり明るい部類で、明るいオフィスや窓際でも画面を見やすいです。
今回のモデルはOLEDパネルを採用しているため、単純に輝度が高いだけでなく、黒の締まりやコントラストにも優れています。
さらに非光沢仕様なので、光沢OLEDと比べて周囲の映り込みも抑えやすく、高画質と実用性を両立したディスプレイだと思います。
キーボード

キーボードには、従来のThinkPadらしい配列と打鍵感を引き継いだキーボードが採用されています。
キーを押した際のクリック感がしっかりとしており、タイピングすると「カコカコ」とした明確な打鍵音があります。静音性を最優先したキーボードではありませんが、キーを押した感触が分かりやすく、長文入力もしやすいです。
中央にはおなじみのTrackPointを搭載しており、キーボードから手を大きく動かさずにポインターを操作できます。
タッチパッドにはガラス製のパッドを採用。指滑りが滑らかで、カーソル移動やジェスチャー操作もしやすく、操作性は良好です。
キーボードの打鍵感とタッチパッドの操作性の両方が高く、文章入力を多用するビジネス用途にも使いやすい入力環境だと思います。
インターフェース

左側
- HDMI
Thunderbolt 4対応USB Type-C×2
マイク・ヘッドホン兼用端子

右側
- hunderbolt 4対応USB Type-C×1
USB 5Gbps Type-A×1(Always On)
ケーブルロックスロット
ThinkPad T14s Gen 7は、薄型・軽量な14型モバイルノートPCながら、インターフェースは比較的充実しています。
特にUSB Type-CはThunderbolt 4を合計3基搭載。いずれもUSB Power Deliveryによる充電やDisplayPort Alt Modeによる映像出力に対応しているため、USB-C対応モニターやドッキングステーションとの相性も良好です。
さらにHDMIを標準搭載しているので、会議室のモニターやプロジェクターへ変換アダプターなしで接続できます。
左右にUSB Type-C端子が配置されているのも使いやすいポイントです。設置場所に応じてケーブルを取り回しやすく、充電時にも便利です。
一方、USB Type-Aは1基のみなので、従来型のUSB機器を複数接続する場合はUSBハブなどを用意した方がよいでしょう。
スマートカードリーダーもカスタマイズで選択できるため、一般的なモバイルノートPCよりも法人利用を意識した拡張性を備えている点もThinkPad T14s Gen 7らしい特徴です。
性能
Cinebench R23
Cinebench R23はCPUのパフォーマンスを測定するベンチマークソフトです。点数が高ければ高いほど高性能とされています。

CPU性能をCinebench R23で測定したところ、レビュー機に搭載されているCore Ultra 7 356Hは以下の結果でした。
| 項目 | スコア |
|---|---|
| マルチコア | 16,983 pts |
| シングルコア | 1,909 pts |
マルチコアは16,983ptsで、今回比較したノートPCの中でも上位に入る結果です。比較表ではCore Ultra 9 285H搭載機やCore Ultra 7 356H搭載VAIO SX 14Rに続く水準となっており、約1.1kgの14型モバイルノートPCとしては非常に高いCPU性能を発揮しています。

OfficeソフトやWeb閲覧、オンライン会議といった一般的なビジネス用途では十分すぎる性能で、複数のアプリを同時に使用するマルチタスクや、写真編集・軽めの動画編集など負荷の高い作業にも対応しやすいです。
軽量モバイルノートでありながら、CPU性能を大きく妥協していない点はThinkPad T14s Gen 7の強みだと思います。
バッテリーの連続動作時間
PC内部に保存されたHD画質の動画をループさせてバッテリーの連続動作時間を計測するベンチマークソフトの結果です。

UL ProcyonのVideo Playback Battery Lifeでバッテリー駆動時間を測定したところ、14時間57分(897分)でした。
今回のレビュー機は2.8K OLEDディスプレイを搭載していることもあり、バッテリー駆動時間は今回比較したモバイルノートPCの中では標準的な水準です。

一方で、約15時間の動画再生が可能だったため、Web閲覧やOfficeソフトを中心とした一般的なビジネス用途であれば、バッテリー動作でも安心して使いやすい駆動時間だと思います。
高解像度OLEDによる表示品質を重視しつつ、実用的なバッテリー駆動時間も確保されている点はThinkPad T14s Gen 7の強みです。
SSDの読み書きについて


今回のレビュー機には、Samsung製の512GB NVMe SSD「MZVL8512HFLU-00BLL」が搭載されていました。インターフェースはPCIe 4.0 x4です。
CrystalDiskMarkで速度を測定した結果は以下のとおりです。
| 項目 | 読み込み | 書き込み |
|---|---|---|
| シーケンシャル | 約7,020MB/s | 約5,845MB/s |
| 4Kランダム Q1T1 | 約70.9MB/s | 約147.0MB/s |
シーケンシャルリードは約7,000MB/sに達しており、PCIe 4.0 SSDとして非常に高速です。
Windowsの起動やアプリの立ち上げ、ファイルコピーなども快適で、一般的なビジネス用途ではSSD性能がボトルネックになる場面はほとんどないでしょう。
大容量の写真や動画ファイルを扱う場合にも十分な速度を備えており、プレミアムビジネスノートPCにふさわしい高速なストレージ性能です。
なお、搭載されるSSDメーカーや速度は購入時期・構成によって異なる可能性があります。
PCの温度とファンの動作音

Cinebench R23を10分間連続で動作させ、CPU温度と動作周波数の推移を確認しました。
テスト開始直後はCPU温度が90℃台前半まで上昇し、動作クロックも3.5GHz前後で推移しています。
その後は時間の経過とともに温度・動作クロックともに緩やかに低下し、後半ではCPU温度が70℃台前半、動作クロックは2.3〜2.4GHz前後で安定しました。
約1.1kgの薄型モバイルノートPCということもあり、短時間では高い性能を発揮しつつ、長時間の高負荷時には発熱を抑えるために動作クロックを調整する制御になっています。
急激に性能が落ち込むというより、温度を見ながら段階的に性能を調整して安定動作させる挙動で、ビジネスモバイルノートPCとしては扱いやすいチューニングだと思います。
表面の温度

Cinebench R23を10分間動作させた際のキーボード面をサーモグラフィーで確認しました。
キーボード中央付近は約39.9℃、上部の排熱口に近い部分では**最大49.7℃**まで上昇しています。
特にキーボード上部はかなり熱を持っており、約1.1kgの薄型筐体にCore Ultra 7 356Hを搭載していることを考えると、高負荷時の表面温度はやや高めです。
一方、実際に手を置くことが多いパームレスト部分は比較的温度が低く抑えられているため、通常のOffice作業やWeb閲覧で操作性を大きく損なうほどではありません。
長時間CPUに高い負荷をかける用途ではキーボード上部の発熱が気になりますが、高性能なCPUを薄型・軽量ボディで動かしていることとのトレードオフと考えた方がよさそうです。
ファンの回転音の大きさ

Cinebench R23実行中にファンの駆動音を測定したところ、約42.4dBでした。
14型のモバイルノートPCとして見ると、静かな部類というよりはややファン音が聞こえやすい水準です。高負荷時にはファンがしっかり回転していることが分かります。
一方で、Core Ultra 7 356Hの性能を約1.1kgの薄型筐体で引き出しているため、ある程度のファンノイズはトレードオフになります。
通常のWeb閲覧やOffice作業では常にこの音量になるわけではありませんが、CPUに長時間負荷をかける作業では、静音性よりも性能維持を優先したチューニングだと感じました。
まとめ|高性能CPUでマルチタスクもしっかりこなせるプレミアムモバイルPC
ThinkPad T14s Gen 7は、約1.1kgの軽量ボディと高いCPU性能を両立したプレミアムモバイルノートPCです。
今回のレビュー機はCore Ultra 7 356Hを搭載しており、Cinebench R23でも14型モバイルノートPCとして上位クラスの性能を確認できました。OfficeソフトやWeb閲覧、オンライン会議はもちろん、複数のアプリを同時に使うマルチタスクでも余裕があります。
それでいて、上位モデルのThinkPad X1 Carbonシリーズより価格を抑えやすい点も魅力です。軽量性や品質、キーボード、豊富なカスタマイズ性を重視しつつ、X1 Carbonほどの価格は出したくないという人には選びやすいモデルだと思います。
今回の構成は2.8K OLEDと高性能CPUを搭載しているため、バッテリー駆動時間は実測14時間57分でした。ただし、ディスプレイ解像度を抑えた構成や、よりモバイル用途を意識したCore Ultra 5 325などを選択すれば、消費電力を抑えてバッテリー駆動時間をさらに伸ばせる可能性があります。
「X1 Carbonは魅力的だけれど価格が高い。でも軽さ・性能・品質には妥協したくない」
という人にとって、ThinkPad T14s Gen 7は非常に有力な選択肢です。
