昨年までは「AMD社のCPU搭載のパソコンなんて見向きもされないだろう」と僕は思っていたのですが、各メーカーがこぞってプロモーションに力をいれていたり、あるいはRyzenそのもののパフォーマンスがかなり高いこともあり、市場の評価が徐々に高まってきているのが現状です。
NEXTGEAR-MICRO-am540PA2に搭載されるCPU『Ryzen7 2700X』、グラフィックボードには『GTX1080』を搭載するゲーミングデスクトップパソコンです。
今回マウスコンピューターからレンタルしてレビュー記事を記載していきます。
- 外観
- スペック
- オススメポイント
の順番で紹介していきます。
NEXTGEAR-MICRO-am540PA2の外観を紹介
前面と背面
Ryzen7 2700Xを搭載するマザーボードはASUS社の『PRIME-B350M-A』となっています。
本体の寸法は横幅196mm×奥行き430mm×高さ417mmとなっています。
フロントパネルのインターフェースを確認
- USB2.0×2
- USB3.0×1
- マイク端子
- イヤフォン端子
背面のインターフェースを確認
- USB3.0×4
- USB3.1×2
- LAN端子(Ethernet)
- HDMI
- DVI
- D-sub15pin
microATXサイズオーソドックスなマザーボードです。ゲーミングを専門としているマシンならまったく問題ないでしょう。
USBポートは合計9つ搭載されており、VRのプレイも可能です。
マウスコンピューター公式サイトで確認NEXTGEAR-MICRO-am540PA2取り付けられているファンを確認
本体上部
本体上部に設置されているファンは、メッシュになっている通気口から熱を外に逃がしてくれます。
本体正面
本体正面には、『G-TUNE』のロゴマークを境に上下それぞれファンが付属しています。
本体背面
ご覧いただいている通り、本体を周囲から眺めるだけでも、ファンが4つついていることが確認できます。
さらに、ケースの側面をご紹介しますが、NEXTGEAR-MICRO-am540PA2はハイパフォーマンスCPU,GPUに後負荷をかけることによって発生した熱を効率的に逃がすことができる設計です。
NEXTGEAR-MICRO-am540PA2のスペック・パフォーマンスを確認
NEXTGEAR-MICRO-am540PA2のスペック | |
CPU | AMD Ryzen™ 7 2700X プロセッサー (8コア/16スレッド/3.7GHz/TC時最大4.3GHz/16MB L3キャッシュ) |
GPU | GeForce® GTX 1080 (8GB) |
メモリ | 16GB PC4-19200 (8GB×2/デュアルチャネル) |
SSD | 512GB NVM Express SSD (BTOで追加) |
HDD | 1TB Serial ATAIII 7200rpm |
チップセット | AMD B350 チップセット |
電源 | 700W【80PLUS® BRONZE】 |
なお、今回はウェスタンデジタル社ののPCI接続対応SSD、『WDS512G1X0C-00ENX0』をBTOしています。
CPU:Ryzen7 2700Xのパフォーマンスを各種ベンチマークテストで確認
CINEBENCH R15で確認
当ブログで計測している数値です。シングルコアこそ他のCPUと差はでないものの、マルチコアにおいては2.5倍ほどのパフォーマンスを発揮しています。
最近は仮想通貨のトレードを行う人が増えてきていますが、複数のチャートを表示をしつつ、情報収集するときなどはCPU単体のパフォーマンスによって作業効率が全然違います。
このクラスになるとウェブサイトの閲覧などのちょっとした作業でも、下位モデルとの性能差を体感できます。
Pass Mark CPUMarkで確認
ベンチマークテストの最大パフォーマンスまであと少しといったところです。
GPU:GTX1080のパフォーマンスを確認
FF15のベンチマーク
レインボーシックス シージR6SとFF15の平均フレームレートを計測
R6S | 平均210fps |
FF15 | 平均104fps |
今回ゲーミングマシーンのG-TUNEをレビューするということで、レインボーシックスシージを購入し、プレイしてみました。
- フルHD
- 最高画質
- 平均FPSは210
といった状態で超サクサクプレイが可能です。これなら4Kでもいけそう。
FF15のベンチマークが出てからGTX1080で初めてベンチマークをとりましたが、かなりヌルサクといった印象でした。ちなみに平均フレームレートは104fpsでした。
フルHDの標準品質で計測した結果です。4K以上の解像度でプレイしなければ、FF15も超快適にプレイできるでしょう。
レインボーシックスシージのように、最適化されているゲームであれば、4K画質でもいけそうです。
NVENC(GPU使ったエンコード)動画のレンダリング(変換)時間
このテストは実際にYouTubeに投稿した動画データ使って、レンダリング(書き出し)する当ブログ独自のものです。(元データはフルHDのmp4動画)
上記表は、動画編集ソフトVegasProを用いて5分程度の編集された動画をNVENCを利用してレンダリング。その際にかかる作業時間です。
GTX1080を用いた動画の変換時間は7分34秒で一番早かったです(あたりまえか…)
ゲーミングPCではあるものの、動画編集用のパソコンとしても検討するのはありでしょうか。
SSDの読込速度を確認
BTOで追加したウェスタンデジタルのPCIe接続のSSDのシーケンシャルリードは1917Mb/sと高速です。
HDDの読込速度を確認
7200rpmの高速HDDが搭載されていますが、今の時代HDDを選ぶメリットがほとんどなくなってきていますから、SSDをBTOしてしまいましょう。
オススメBTO構成は後述します。
マウスコンピューター公式サイトで確認NEXTGEAR-MICRO-am540PA2の内部を確認
microATXサイズのマザーボードを搭載するam540PA2は拡張ベイが3つといった形で、ストレージがないと不安になる方はやや心細いかも。
僕にとっては過不足なくちょうど良いといった形です。
M.2規格のSSDが主流になってくると個人向けのパソコンにおいても拡張性より熱効率を重視するようになりそうですよね。
NEXTGEAR-MICROシリーズでは、先ほどの外観紹介でお伝えしたように、外から確認できるファンは4つ、かつ排熱をきちんと考えられたつくりになっているから安心です。
裏配線もこの通り、かなりすっきりとしていて、僕の自作パソコンとは大違い。
電源を700W確認
なにかと気にされている電源ですが、BTOメーカー御用達のAC-BElが搭載されていました。
オススメポイントを紹介
Ryzen 7 2700Xがやっぱりすごい
RYZEN7 2700XのCPUクーラーが大当たり確定みたいな色してて吹いた pic.twitter.com/ZMQINnI0tJ
— うっしー@ 💻ブロガー (@usshi_na_life) 2018年5月10日
純正のCPUクーラーが七色に光る仕様なのは、「AMDの粋な計らい」だとも思いますし、パフォーマンスにおいても先ほどご紹介した通りです。
BTOパソコンをレビューしておいて、こんなことを記載するのは難ですが、AMDがこれほどのパフォーマンスを発揮するCPUを販売してくれるからこそ、僕たちとしては、安く性能の高いパソコンを購入することができることを忘れてはなりません。(インテルサボッテル)
ゲーム専用機としての『NEXTGEAR-MICRO』のポテンシャル
僕はもともとG-TUNE製のパソコンのレビューをする気はなかったのですが、マウスコンピューターのパソコンは知れば知る程おもしろく、ついついNEXTGEARシリーズにも手が伸びてしまったのです。
そして、僕が今思っていることは、microATXサイズはゲーミング専用機として最高なのではないかということです。
4K以上のVRプレイが必要であるとか、4K以上で高FPS(フレームレート)をしたいとか。(そもそも4Kで理想的にプレイできる環境は1080TiをSLIにするとかそういうレベルなのではないか?)
そういった限界スペック(お財布も限界になっちゃうやつ)を求める人はATXサイズのマザーボード搭載の上位クラスを検討する必要がありそうですが、NEXTGEAR-MICROの『ゲーム専用機』としてみた場合の完成度の高さは凄いと思います。
前回DAIVブランドのノートパソコンをレビューした際はCPUの温度が92℃をマークするなど、動画編集や、ゲームをプレイした際の『熱問題』に対して、ノートパソコンの弱点が露呈した結果になったのですが、先ほどからお伝えしている通り、ことG-TUNEのNEXTGEAR-MICROにおいては、排熱効率がかなりよく、パーツへの負担も少なそうです。
ハイパフォーマンスのCPUパーツを搭載するパソコンの欠点は『熱』につきますからね。
マウスコンピューター公式サイトで確認オススメ構成例
マウスコンピューター公式サイトで確認となっています。
尚、金額、仕様等は2018年5月11日時点のもであり、変更となる恐れがありますので注意してください。
当ブログでは販売元であるマウスコンピューターの評価や評判、安く買う方法をまとめた記事も記載しています。気になる方は下記記事を参考にしてください。