Microsoftが2019年に発表したSurface Laptop 3は2機種で13.5型と15型です。
今回レビューするのは15型のSurface Laptop 3です。
「Surfaceシリーズだから買いたい」「あこがれのSurfaceが欲しい」という人が失敗しないよう適切に紹介させていただきます。
Surface Laptop 3 15の特徴
Ryzen 5 3580U Ryzen 7 3780U選べるAMD
Surface Laptop 3 15の構成はRyzen 5 3580U、Ryzen 7 3780UというSurface Laptop 3 15のためだけに作られたAMD社のCPUが搭載されています。
カラーは2色、ブラックかプラチナ
Surface Laptopで人気だったアルカンターラ素材を用いたキーボードではなく、メタルボディのみです。
アルカンターラが欲しい方は13.5型のSurface Laptop 3を選択しましょう
Microsoft Office 2019 Home&Businessが標準で付属
今だ日本市場で根強い人気を誇るMicrosoftOfficeが標準で付属します。
- Word
- Excel
- Outlook
- PowerPoint
が使えます。
職場や学校などでMicrosoftofficeが必要になる状況は多くありますので、安心です。
Surface Laptop 3 15インチ検証機のスペック
Surface Laptop 3 15インチの スペック | |
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モニター | 15型(2496×1664ドット)10点マルチタッチ対応 |
CPU | Ryzen 5 3580U |
iGPU | Vega 9 グラフィックス |
メモリ | 16GB |
SSD | 256GB |
インターフェース | USB-C/USB-A/3.5mmヘッドフォンジャック/Surface Connect |
フロントカメラ | 720p HD f2.0 |
ワイヤレス機能 | Wi-Fi5 802.11ax/Bluetooth 5.0対応 |
サイズ | 339.5mm×244mm×14.69mm |
バッテリー駆動時間 | 約11.5時間 |
重量 | 約1542g |
保証 | 1年間のハードウェア保証 |
Surface Laptop 3 15と13.5の違いはCPU及び液晶サイズですので、その点を中心に記載しようと思います。
Ryzen 5 3580Uについて
AMD社のモバイルプロセッサRyzen 3580UはSurface Laptop 3 15にのみ搭載されているモデルで比較対象があまりありませんが、ベンチマークスコアを見ればどの程度の性能なのかが明らかになります。
Cinebench R20
Cinebench R20の総合スコア | |
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Core i7 9750H | |
Ryzen 7 3750H | |
Core i7 1065G7(Surface Pro 7) | |
Core i7 8565U | |
Ryzen 5 3550H | |
Core i5 1035G7(Surface Laptop 3 13) | |
Ryzen 5 3580U | |
Ryzen 5 3500U |
ベンチマーク結果を見る限りでは、非常に残念な結果です。4コア8スレッドのRyzen 5 3580Uのスコアは一般向けに製造されるRyzen 5 3500Uと同程度のスコアに収まっており、”特別感”をあまり感じません。
ゲーム性能でSurface Laptop 3 13.5と比較
ファイナルファンタジー14のスコア | |
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フルHD高品質(1920×1080ドット) | |
Surface Laptop 13.5 (Core i5 1035G7) | |
Surface Laptop 15(Ryzen 5 3580U) |
Surface Laptopでゲームをプレイしたいというユーザーニーズは少ないと思われますが、単純にパフォーマンスを比較するとRyzen 5 3580Uは13.5型に搭載されている Core i5 1035G7よりもスコアが伸びないという結果に。
その代わり?といってはなんですが、GPU温度とCPUのクロック周波数に関しては安定していました。
PCMARK 10で総合的なパフォーマンスを計測
ベンチマークソフト、『PCMARK10』はウェブの閲覧や表計算ソフトを動かして、PCがどの程度快適に動作するかを測定するものです。
結果として、ウェブのブラウジングやOffice互換ソフトは問題なく使える水準でした。デジタルコンテンツクリエイション、つまり、画像の編集などを行う際は、同価格帯のノートPCと比較すると不利な結果です。
Ryzen 5 3580Uの性能まとめ
現行のRyzen 5 3500Uよりやや上の性能で、Intel Core i5 1035G7よりは下の性能という結果になりました。
Microsoftofficeや画像編集系のソフトを動かすのには問題ない性能だと思いますが、”価格”を考えるとすこし残念な性能だと思います。(Ryzen 5 3500U搭載モデルは10万円以下で購入できるので)
Surface Laptop 3 15のデザイン・質感が好きな方は費用対効果を無視できるかもしれませんが、個人的にはおすすめしづらいです。
デザイン・外観について
Surface Laptop 3 15はアルミ合金素材を用いたノートPCで質感が非常に高いです。
プラチナとブラックであれば、ブラックをおすすめしたいです。
なお、ブラックは、Ryzen 5 3580U+16GBメモリの構成から選べるようになります。
元々底面の排熱部の穴は見えませんが、黒にするとなおのこと目立ちません。無機質なデザインが非常に良いと思います。
キーボード側も同様で統一感があります。
インターフェースについて
- Surface Connect ポート x 1
- USB
- USB-C
- 3.5mmヘッドフォンジャック
Surface Laptop 3 15は非常にシンプルなつくりをしています。
Surface Laptop 3 15インチの評価とまとめ
良い点
- Surfaceらしい質感の高いデザイン
気になった点
- コスト/パフォーマンスが悪い
ぶっちゃけコスパは微妙
Surface Laptop 3 15の価格 | |
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Ryzen 5 3580Uメモリ8GB SSD128GB | 161,480円 |
Ryzen 5 3580Uメモリ8GB SSD256GB | 183,480円 |
Ryzen 5 3580Uメモリ 16G BSSD256GB | 231,880円 |
Ryzen 7 3780Uメモリ 16GB SSD512GB | 280,280円 |
Ryzenプロセッサは、オフィスワークソフトを起動させるには十分の性能を発揮しますが、グラフィックスパフォーマンスはそれほど高くなく、むしろ13型のSurface Laptop 3 13に性能で不利です。
個人的にはとてもがっかりですが、Surfaceが好きな方、オシャレな15インチが欲しい方は一つの選択肢にしてもいいとは思います。