ThinkPad E14Gen 2 AMD スタンダードモデル レビュー最高コスパの14型ノートPC

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ThinkPad E14Gen 2 AMD はThinkPad Eシリーズの2020年モデルです。AMDのCPU(APU)Ryzenモバイルプロセッサの4000番台を搭載し飛躍的にパフォーマンスを向上させました。これにより業界屈指のコストパフォーマンスに磨きがかかり10万円以下の価格でビジネスユースでPCを利用したいユーザーにおすすめの1台です。

今回、こまめブログのこまめさんから実機をお借りすることができたので検証結果とともに感想をお伝えいたしましょう。

スペック

ThinkPad E14 Gen 2(AMD)スタンダードのスペック
CPURyzen 3 4300U
iGPUAMD RadeonGraphics
メモリ4GB
SSD256GB
サイズ(幅×奥行×厚さ)324×220×17.9~18.9mm
バッテリー持続時間最大14.8時間
充電タイプUSB-C
重量1.59~1.64kg
保証メーカー保証1年

検証機は4GBモデルを8GBにカスタマイズして購入されているようです。スペックの詳細はレノボ公式ページの仕様詳細からご確認いただけます。

ThinkPad E14 Gen 2(AMD)のポイント

ThinkPad E14 Gen 2(AMD)のおすすめポイント
  • 低価格+ハイパフォーマンス
  • MILスペック準拠
  • 打ちやすいキーボード

YouTubeでも使用感を紹介していますので是非参考にしてください!

税込み5万円台から購入可能

ThinkPad Eシリーズは高コスパノートPCの筆頭でPCに明るい層に特に人気です。E14 Gen 2(AMD)も例にもれず、ThinkPadブランドでありながら5万円台で購入可能な点が非常に魅力的。

MIL810準拠で高耐久

ThinkPadシリーズは米国軍事規格MIL810テストに合格しており、その耐久性を証明しています。ThinkPadシリーズは、Lenovoのその他のブランドのノートPCと一線を画す耐久性であるため、ビジネスユースや学生の方が利用を想定する場合、ThinkPadが望ましいでしょう。

打ちやすいキーボード

従来型のうちやすいキーボードを採用しています。昨今のノートPCはキーのストロークが浅いものが多いのですが、ThinkPad E14 Gen 2(AMD)は従来通りです。

ThinkPad E14 Gen 2 (AMD)

公式サイトで確認

価格や仕様は変更となる恐れがありますので、必ず公式ページでご確認ください。

デザインについて

黒を基調としたデザインでビジネスシーンに適しています。ThinkPadはシリーズを通して大きくデザインの変更がない点が特徴です。

アルミ素材を使った天板はブラックで重厚感があります。そのため、14型としてはやや重めの1.5kg超えです。カーボンやマグネシウムを採用した上位機との価格差はこうしたボディの材質の差によるのでしょう。

底面も同様にアルミ素材が使われていました。 PCの熱を冷ますための吸気穴があいています。ゴム足はやや硬めで頑丈そうな印象でした。

PC開閉角度は最大180℃です。

サイズ・重量

ThinkPad E14 Gen 2(AMD)
本体のみ1.596kg
本体+AC1.880kg

サイズは14型で、「大きいな」とは思わないのですが、1.596kgのアルミボディ製のPCは重量を感じます。持運べないわけではないですが、2020年現在のノートPCとすると重いです。

液晶モニターについて

パネルはIPSで、シャープな絵作りです。色味は一般的なノートPCとさほどかわらないかもしれませんが、綺麗だと思いおます。

斜めから見た写真。色の変化やつぶれは感じられませんでした。

色域

ThinkPad E14 Gen 2(AMD)
sRGBカバー率58.8%

ThinkPad E14 Gen 2 (AMD)に採用される色域は標準的なノートPCに採用されているものです。ウェブコンテンツの制作に使われる基準値sRGBカバー率は58.8%です。

キーボード・タッチパッド

テンキー非搭載のフルサイズスケールのキーボードです。沈み込みやキーの間隔は従来のThinkPadシリーズと変わらず非常に打ちやすいのですが、キーの配置がやや窮屈な印象です。

スペースキーは結構狭いなーと思いました。とはいえ、普通に使うのに不自由はなく、万人におすすめできるキーボードだと思います。

タッチパッドはマットな手触りで操作性は良いです。トラックポイントが使いやすいよう独立ボタンはタッチパッド上部に設置されています。

インターフェース

左側面

  • USB-C(充電用)
  • USB-A
  • HDMI
  • オーディオコンボジャック

  • USB-A
  • RJ45(有線LAN)

充電用のUSB-Cは65W出力のアダプターからの給電用です。実質的にUSB2つ、HDMI1つの構成となるため、昨今のノートPCとしては拡張性が低め。別途ノートPC用のアダプター等を用意するといいでしょう。

性能について

Cinebench R20

Cinebench R20の総合スコア

Core i9 10980HK(レビュー記)
4132pts
Ryzen 9 4900HS
4040pts 
Ryzen 5 4600H
3143pts
Core i7 10750H
2926pts
m-Book K700 Core i7 9750H
2643pts
Core i5 10300H
1941pts
Ryzen 3 4300U(レビュー機)
1604pts
Prestige 15 Core i7 10710U
1587pts
mouse X5 (Core i7 10510UI)
1534pts
ThinkPad E595(Ryzen 5 3500U)
1333pts
ThinkPad X390(Core i7 8565U)
1245pts

CPUのレンダリングスピードを計測するCinebench R20では、1604ptsでした。

Ryzen 4000番台になることでパフォーマンスを大幅に伸びています。Ryzen 3 4300Uなのに第10世代のCore i 7 10710Uよりもベンチマークスコアが伸びてしまう異常事態。

圧倒的なパフォーマンスです。

FF14 漆黒のヴィランズ

FF14 FHDスコア
ノートPC標準品質3695/快適
デスクトップPC標準品質2137/普通

Ryzen モバイルプロセッサに搭載されている AMD RadeonGraphicsはファイナルファンタジー14をノートPCの標準品質で快適に動作させるレベルの性能です。

フォートナイト

フォートナイトは、実際にソロでプレイを5分程度行い、その平均フレームレートを計測しました。(スカイダイブ時も計測しています。)

フォートナイトシーズン2の平均フレームレート
フルHD(1920×1080ドット)
高画質
17pts
中画質※
70fps
低画質
103pts

※3Dスケールのみ中画質、描画の増える設定をすべてオフにしています

なんと低画質まで落とすことで平均100fpsまでフレームレートを伸ばせました。フォートナイトは中級クラスのゲームタイトルで、画質よりもフレームレートを優先すべきとはいうものの、低画質だとかなり粗さが目立つので、ライトにプレイしたいのであれば、3Dスケールのみ中画質の設定であとの描画不可のかかる設定をオフにすると中画質でも平均70fpsまで伸ばせます。

驚異的な性能です。

PhotoShopBench

数値は当ブログの計測結果及び、PugetSystemsのデータを引用しています。

PugetBenchにおけるPhotoshopBenchではAppleのMacbook Air13型と同等クラスの性能を有します。PhotoShopは現代ではそれほど重たいソフトウェアではなくなってしまいました。

YouTubeのサムネイルを作ったり、バナーをデザインするくらいなら8GBメモリがあればいいかな、と。フリーランスでデザインの仕事をするなら16GB以上を選択しておけばよさそうです。

Lightroom Bench

RAW現像ソフトLightroomClassicの性能を測定するLightroomBenchではクリエイター向けノートPC ENVY 15に迫る結果です。

高画素機の処理ではもたつきを感じるかもしれませんが。2000万画素クラスの写真であれば快適に扱えると思います。

バッテリーの連続動作時間

ThinkPad E14 Gen 2 AMDのバッテリーもち
JEITA2.014.8時間
PCMARK 8(HOME)5時間41分

ベンチマークソフト PCMARK 8にてバッテリーの連続動作時間をテストしたところ5時間41分とでました。PCMARK8は動作の重たい処理をループさせるので実使用では8時間以上は動作させられると思います。

AMDのCPU優秀ですね。

ベンチマーク中のPCの音、ファンの動作音について

フォートナイト実行時のPC内部の温度および表面温度を測定しました。その際のファンの動作音もチェックしていきます。

表面温度

表面温度は最も熱い箇所で約39℃でした。ゲーミングノートPCのように冷却はこだわっていないのですが、全く熱くなりませんでした。

内部の温度

GPU温度とCPUのクロックです。クロックはほぼ3.8Ghzで張り付いていました。GPUについても80℃以下で安定。熱によるパフォーマンス低下は見られません。

ファンの動作音

ファンの動作音はモバイルノートPCの水準に収まっています。

ピーク時でも40db前後でファンの回転音は聞こえますが、パフォーマンスを考えると信じられないほど静か。

熱を発せず効率的に処理できるRzeyn モバイルプロセッサが非常に優秀なのだと思います。

SSDの読込速度

SSDの読込速度は秒間1965Mb/sでした。NVMeとしてはまずまずな結果。事務作業などで利用するには必要にして十分な速度です。

ThinkPad E14 Gen 2 (AMD)の評価とまとめ

良い点

  • 5万円台から買えるThinkPad
  • 既存の常識を覆すRyzenの性能

気になる点

  • 重量
  • 拡張性

10万円台以下で最高クラスのコストパフォーマンス

とにもかくにもRyzen モバイルプロセッサが優秀で、「Ryzen 3だからなぁ」と、レビューする前は考えていたのですが、想像を超えた性能で驚きました。

EシリーズはThinkPadブランドの「コスパ」を担当するシリーズではあるものの性能がしっかりとついてきてくれているため、「ただ安い」だけではなく、これまでの常識を覆すほどの製品クオリティです。

耐久性を担保したままアルミ筐体を採用しているため、重量が1.5kgは重い。そして、データ転送ポートが実質的にUSB2ポートのみといった点が気になります。

低予算で品質と性能をが欲しい人におすすめです。

ThinkPad E14 Gen 2 (AMD)

公式サイトで確認

価格や仕様は変更となる恐れがありますので、必ず公式ページでご確認ください。

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