デル・テクノロジーズ株式会社が販売するXPS17は最新の第11世代インテルプロセッサとNVIDIA GeForce RTX3060を搭載したクリエイター向けノートPCだ。

17.3型のモニターは15.6型のモデルよりもパフォーマンスを発揮しやすく、画面も見やすいため米国では17.3型がスタンダードではあるものの、日本には馴染みが薄い。

今回、メーカーより実機を借りられたので、使い勝手や検証結果をレビューしていく。

スペックについて

検証モデルはCore i9 11980HK/RTX3060(70W)/32GB/の構成

Dell XPS 15(9510)プラチナ
モニター
  • 17.3型(1920×1200ドット)
CPU
  • Intel Core i9 11980HK
iGPU
  • Intel Xe Graphics
dGPU
  • NVIDIA GeForce RTX3060
メモリ
  • 32GB
SSD
  • 512GB(NVMe)
サイズ(幅×奥行×厚さ)幅約374.45mm×奥行き約248.05mm×高さ約19.5mm
バッテリー持続時間
充電タイプ130W ACアダプター
重量約2.21kg
保証標準保証・1年間の引き取り修理デルPremium Support

XPS 17は、1年間のPremiumSupportが付帯する。PremiumSupportは24時間365日の電話サポートがうけられる。また海外からの対応も可能なので出張時にも使える保守サービスがセットになっている。

特徴

70W出力のRTX3060搭載、クリエイターノートPCの中で最高クラスのパフォーマンス

XPS 17はクリエイターに満足してもらうべく、クリエイティブワークを快適に行える専用のGPU RTX3060を搭載している。専用のGPUには最大出力が設けられ、メーカーによって出力を変えて販売している。XPS 17は比較的パワーのある出力で販売され、動画編集やアニメーションの作成に最適だ。

ゲームのプレイにもちろん利用できるが、専用のゲーミングノートPCと比較するとやや控えめなのでクリエイティブワーク用で検討してほしい。

15.6型のXPS 15は RTX3050TiまでなのでXPS 17を選択するメリットはこのGPUも一つなのでパフォーマンスを重視するユーザーはぜひ検討して欲しい。

Core i9 11980HKまで選択可能圧倒的パフォーマンス

XPS 17はインテル第11世代の最高クラスパフォーマンスを発揮可能なCore i9 11980HKを搭載可能。Core i9 11980HKは8コア16スレッドのCPUでゲーム・クリエイティブどちらにも適した最高クラスのCPU。

XPS 17は17.3型の大きな筐体を使うことによってパフォーマンスが発揮しやすく、定番のベンチマーク「Cinebench R23」では123687ptsを記録。ゲーミングノートPCを含めたでも最高クラスのパフォーマンスだった。

USB-Cポート4つ搭載クリエイターのためのポートが豊富

XPS 17に搭載されているインターフェースはUSB-Cポートが4つとSDカードスロット(UHS-Ⅱ)、オーディオジャックで筐体を薄型にした部分を高速なデータ転送ポートでカバーするといった感じで、利便性が高い。

搭載されているUSB-Cは全てがThunderbolt4 に対応しており、全てが映像出力や給電、データ転送に利用可能だ。現状周辺機器との接続にはUSBやイーサネットが必要とされるシーンも多いが、デル製品には、専用のモニターを利用することで解決可能な場合があるため、クリエイターの人はモニターもデルとセットで購入検討するのが良いだろう。

価格や仕様は変更となる恐れがありますので、必ず公式ページでご確認ください。

デザイン・使い勝手

XPS 17はアルミ削り出しの高級感のあるデザインで、剛性の高いボディが特徴的だ。

キーボード側はベゼルが狭くスタイリッシュ。検証機はプラチナシルバー(本体側がシルバー・キーボードが黒)で黒を基調としたデザインだ。このインフィニティエッジと言われる、モニター側のベゼルは業界でも最薄クラスのベゼル幅で、圧倒的な没入感を体感できる。

フロストホワイトについては配色は13型と同様なので下記を参照

キーボード・タッチパッドについて

キーボード側の配色は、キートップが黒で白文字。XPS シリーズはキーボードの構成をUS配列、JIS配列選択可能で(受注生産モデルのみ)自分の気に入っている配列を選択可能だ。

XPSシリーズはサイズに関わらず、Windows機の中では非常に打ちやすく、浅めのストロークではあるもののしっかりと打ち込める。キーストロークは1.3mm程度なのでデスクトップPCのキーボードを普段から利用している人にとっては慣れるまで大変かもしれませんが、打鍵時の音が静かなのでどこでも思いっきり打ち込める点がとても素晴らしい。

タッチパッドはガラス製を採用しており、反応するまでがかなり早い。また、タッチパッドのフチを押し込んでもしっかりと反応してくれるため、品質は高いと思う。

モニターについて

XPS 17のパネルはは500nitのフルHD+(1920×1200ドット)に対応。Windows PCの中では非常に明るいパネルだ。

特徴的なのは、ベゼルのふちが狭いナローベゼルデザインを採用している点。インフィニティエッジと言われるこのモニターの4辺の細さは業界トップクラス。

色域・トーンカーブ

キャリブレーションツールによるトーンカーブの測定結果。RGBの線はフラットで自然。

sRGBカバー率は100%

sRGBカバー率100%。

DCI-P3

DCI-P3は97.4%で、動画編集にも最適な色域。

性能について

Cinebench R23

Cinebench R23はCPUのパフォーマンスのみでコンピューターグラフィックを生成し、CPUの性能を測定するベンチマークソフト。点数が高ければ高いほど高性能とされているが、実際のソフトウェアを動作させた際の実性能と差が開く可能性があるが結果下記の通り

 

Cinebench R23の総合スコア

Core i7 11800H
14111pts
Ryzen 9 5900HX
13306pts
Core i9 11980HK(レビュー機)
12687pts
Ryzen 7 5800H
12651pts
Ryzen 9 5900HS
12058pts
Ryzen 7 5800H
11670pts
Ryzen 7 5800H
11224pts
Ryzen 7 5800U
7889pts
M1
7372pts
Core i7 11370H
7135pts 
Ryzen 5 5500U
6727pts
Core i7 1165G7
6594pts 
Core i7 1165G7
5379pts
Ryzen 5 4500U
4463pts
Core i5 1135G7
4223pts

最新のCinebench R23(Minimum Test Duration OFF)では12687pts。

第11世代の最も性能の高いCPUを搭載しているが、熱処理の影響でゲーミングノートPCよりもスコアを落としている。とはいえシングルスレッド性能は業界最高クラスをマークしていたため、動作はかなり快適。

PCMark 10

FutureMarkが提供するPCMARK 10は、MicrosoftOfficeのWord、Excelに類する互換ソフトウェアや、ビデオ通話会議ソフト、画像編集ソフトのバッジファイルを実際に動作させ、どの程度の快適性があるかをスコア化。提供元はおおむね4000点以上あれば快適としている。

結果は総合スコアが6175でMicrosoftOffice互換ソフトやビデオ会議ソフト動画編集、全てが快適水準。

Adobe Premiere Pro CC動画の書き出し速度検証

過去YouTubeにアップロード用に作成したプロジェクトの書き出し時間を測定しました。α7R4で撮影したフルHD動画をH264 YouTube1080Pプリセットで書き出し、その時間を検証するというもの。

Premiere ProCCはVer22で計測、ハードウェアエンコーディングで実施しました。

  • XAVC S FHD24P(50Mbps)
  • 動画の長さ15分11秒
  • テロップ/カット編集/画像挿入あり
  • シーケンス設定は24fps
機種24fpsの書出し時間
XPS 17(レビュー機)1分39秒
HP ENVY 15 20211分57秒
HP Pavilion Gaming (AMD)2分12秒
ROG Strix SCAR 172分13秒
ASUS TUF DASH F152分22秒
HP ENVY 14-eb(電源接続時)2分53秒
HP ENVY 14-eb(バッテリー動作)2分56秒
ROG Flow X13(バッテリー動作時)3分10秒
MacBookAir (M1)(ハードウェア)4分24秒
mouse K55分5秒
XPS 13(9310)6分25秒
ASUS ZenBook 14 Ultralight UX4356分36秒
Yoga Slim 750iCarbon7分34秒
mouse X5-R710分29秒
MacBook Air (M1)(ソフトウェア)10分46秒
mouse X5-R511分22秒
Yoga 650(AMD)12分39秒
Inspiron 14 541527分03秒

弊ブログで毎度おなじみのYouTube動画の書出しでは、処理時間が1分39秒で過去最速級だった。

CPUとGPUのパフォーマンスが上手く発揮できているようだった。

Lightroom Classic CCにてRAW現像時間を検証

Adobe Lightroom Classic CCにてα7Ⅱで撮影した24MPのRAWファイル100枚を一斉に書出し、その速度を検証しました。

LightroomClassic CC初期プリセットで画質を100に設定し、デスクトップへ書出し。結果は下記のとおり。

機種書出し時間
XPS 17(レビュー機)1分07秒
HP ENVY 15 20211分07秒
ROG Strix SCAR 171分26秒
HP Paivlion Gaming 15(AMD)1分27秒
ROG Flow X131分32秒
ASUS TUF DASH F151分41秒
XPS 13(9310)1分37秒
HP ENVY 14-eb(電源接続時)1分44秒
mouse K51分53秒
mouse X5-R71分57秒
ASUS ZenBook 14 Ultralight UX4351分58秒
MacBook Air(M1)1分58秒
Yoga 6502分57秒
Yoga Slim 750i Carbon2分57秒
mouse X4-R53分8秒
Inspiron 14 545155分53秒

RAW現像においてもシングルスレッド性能の高さが影響し最速の書き出し速度、Gen4 SSD搭載のENVY 15と同等のスピードで書き出せている。

SSDの読み書き

搭載されていた512GBのSSDはSkhinx製のもの。大容量データの書き込み時にシーケンシャルライトの速度低下が見られた。とはいえランダムアクセスライトの書込み速度の低下はなかった。

 

PCの内部の温度、ファンの動作音

PC内部の温度について

CPU使用率を100%にできるソフトウェアを使い、後負荷時の挙動を確認。CPUの最大値は100℃まで上昇した。通常時は70℃程度に収まるようになっていた。動作周波数は2.3Ghz程度で推移。最大は4.8Ghz。

PCの表面温度

なお、PCの表面温度は37.6℃ほどで人体には全く影響のない温度を保っていた。最も熱い箇所(奥側)でも43℃程度で熱を上側に逃すような設計になっている。

ファンの動作音

PCのピーク時においてもファンの動作音は44.3dbと静かな水準だった。外に持ち運んだ際もそこまで気にならないレベル。

XPS 17(9710) の評価とまとめ

良い点

  • Thunderbolt 4が4つでクリエイターノートPCの中ではトップクラスの拡張性の高さ
  • CPU,GPUのパフォーマンスが発揮できる筐体
  • 500nit+シネマカラーに対応した、挟額縁モニターは唯一無に
  • 完成度の高いデザイン
  • クリエイターノートPCとして最高クラスの性能

気になった点

  • 価格の高さ
  • Core i9選択時のパフォーマンスの低下

最高の17.3型クリエイターノートPC

筆者は15.6型のXPS 15を利用しているため、比較対象となった17型をレビューできてシンプルに嬉しかった。また、サイズによるパフォーマンスの差も想定通りといった形で、価格差による優位だけなのでどちらを買っても満足できる製品だと感じた。

今回のモデルはCore i9搭載モデルだったが、CPU使用率100%時にパフォーマンスの低下が見られたので、もし購入するのであれば、CPUはCore i7までで、ストレージやメモリを別途揃えたほうが良いだろう。

XPSシリーズはT5のトルクスドライバーがあれば開封可能なので購入検討する人はXPS 15のレビュー動画にて開封の様子をチェックしてもらえれば!

ちなみに、MacBook Proシリーズと迷っている人は、ソフトウェアの利用によって決めると良いと思われる、AdobeのみならMac、Windows対応のソフトの利用もあるのならXPS 17といった具合で選べば良いと思う。

価格や仕様は変更となる恐れがありますので、必ず公式ページでご確認ください。

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