デルのAlienware m15 Ryzen Edition R5はZen3アーキテクチャを採用したゲーミングノートPCで薄型にこだわった設計に定評がある。
今回のモデルはCPUにAMD Ryzen 9 5900HX、専用GPUにNVIDIA Ge ForceRTX3070を搭載している。
メーカーより検証機をお借りしたので使い勝手やベンチマーク結果を紹介。
スペック
検証モデルはRyzen 9 5900HX/RTX3070(70W)/16GB/の構成
Alienware m15 Ryzen Edition R5 スプレマシー | |
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モニター |
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CPU |
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iGPU |
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dGPU |
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メモリ |
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SSD |
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サイズ(幅×奥行×厚さ) | 幅約374.45mm×奥行き約248.05mm×高さ約19.5mm |
バッテリー持続時間 | – |
充電タイプ | 240W ACアダプター |
重量 | 約2.21kg |
保証 | 標準保証・1年間の引き取り修理 |
今回の大容量SSDモデルで、1TBのSSDを搭載している。
特徴
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最大130W出力のRTX3070搭載でどのゲームも快適にプレイ可能
Alienware m15 Ryzen Edition R5 スプレマシーは最大グラフィックスパワーが130W出力の設計で販売されており、国内BTOメーカーと比較しても遜色ないほどのパフォーマンスが発揮可能だ。
ノート用のRTX3070はデスクトップPCのRTX2070Superクラスのパフォーマンスを発揮可能なので、GPUが入手しづらい時期においては、こうしたゲーミングノートPCを入手したほうが結果的にコストパフォーマンスが高くなる場合も。
薄型筐体に独特のデザインで所有欲を満たせる
元祖ゲーミングノートPCのAlienwareはゲーミングノートPCらしからぬ薄型の筐体かつ、エイリアンがトレードマークなのはPC好きなら周知の事実だろう。
実際、ぱっと見の印象はどのメーカーのゲーミングノートPCよりも心惹かれるものがあるのは筆者がSF好きだからかもしれない。
デルはここ数年でゲーミングノートPCのデザインをブラッシュアップし、低価格帯から高価格帯まで所有欲を満たせるような、そのジャンルのユーザーに合わせたニーズに対応してきた感がある。
上記のG15もまさにそれで、価格だけでなくデザインでユーザーに選ばれるメーカーになってきた。
ゲーミングノートPCに必要な拡張性も完備
搭載されているパネルは165Hz/3msで動作するゲームに最適化されたモニターで、別途ゲーミングモニターを購入する必要がない。
それだけでなく、キーボードにもメカニカルスイッチを採用したゲーミングキーボードを搭載しているため、必要なのはマウス程度。
そのほかのインターフェースにおいても、有線LANやUSB-Aがゲーマーに使いやすいよう配置されているため、非常に使いやすい。
ゲームのプレイがメインになる人はAlienware m15 Ryzen Edition R5 を購入候補にあげてほしいと思う。
ットで購入検討するのが良いだろう。
Alienware m15 Ryzen Edition R5
公式サイトでみる価格や仕様は変更となる恐れがありますので、必ず公式ページでご確認ください。
デザイン使い勝手について
AlienwareはメーカーロゴがPC本体からなく、ブランド名になっている。
天板にはエイリアンのロゴ刻印されている。元々違うメーカーだった名残でこの部分は継続してほしい限り。ゲーミングノートPCで唯一販売元のメーカーロゴが入っていないPCだろう。
底面も同様で、「DELL」のロゴはなく世界観を重要視していることがよくわかる設計だ。底面側はハニカミ構造型の吸気穴が空いており、ゲーミングノートPCらしいデザインではあるが、野暮ったさは感じない。
モニター
165Hzのリフレッシュレートと3msの応答速度をもつフルHD解像度のモニターが搭載されている。
最大輝度は実測値で306nitだった。
色域
sRGBカバー率は97.1%。ゲームのプレイだけでなく映像視聴でも綺麗な映像表現を楽しめます。
キーボード・タッチパッドについて
メカニカルキーボードを採用した日本語配列のキーボードを採用。
デルのノートPCは日本語配列がUSキーから置き換えられたモデルが多いが、このモデルはJIS配列になっている。ただ、ビジネスモデルで苦言を呈するユーザーが多い、エンターキーの隣にさらにキーが配列されているような状態だ。
AlienwareはゲーマーのためのノートPCなのため、ここは気にしなくても良いのかもしれないが。
キーの打ち味はクリック感のあるメカニカルを感じられるキーボードで、耐久性の高さを売りにしているだけあって、たわみもなく非常に打ちやすい。
ゲームだけでなくビジネス文書の作成でも重宝しそうなキーボードだ。一方でタッチパッドは小さく取られており、「マウスを使ってください」と言わんばかりである。まぁみんなマウス使うのでしょうが。
インターフェースについて
- RJ45(有線LAN)
- USB-A×2
右利き向けの配置。
- USB-C
- USB-A
- HDMI
- DCジャック
性能について
Cinebench R23
Cinebench R23はCPUのパフォーマンスのみでコンピューターグラフィックを生成し、CPUの性能を測定するベンチマークソフト。点数が高ければ高いほど高性能とされているが、実際のソフトウェアを動作させた際の実性能と差が開く可能性があるが結果下記の通り
Cinebench R23の総合スコア | |
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Core i7 11800H | |
Ryzen 9 5900HX | |
Ryzen 9 5900HX(レビュー機) | |
Ryzen 7 5800H | |
Ryzen 9 5900HS | |
Ryzen 7 5800H | |
Ryzen 7 5800H | |
Ryzen 7 5800U | |
M1 | |
Core i7 11370H | |
Ryzen 5 5500U | |
Core i7 1165G7 | |
Core i7 1165G7 | |
Ryzen 5 4500U | |
Core i5 1135G7 |
最新のCinebench R23(Minimum Test Duration OFF)では12442pts。
AMD Ryzen 9 5900HX搭載モデルとしてはややスコアを落としている。筐体のサイズが影響しているのかもしれない。シングルコアは1422ptsで現行モデルの中ではまずまずといった結果。
3DMark Time Spy
FutureMarkが提供する3D Mark Time Spyは、DX12に対応したゲーム系のベンチマークソフトでCPU、GPUや総合スコアを算出し相対的な性能がわかる。
SSDの読み書き
搭載されていた1TBのSSDはSkhinx製のもの。大容量データの書き込み時にシーケンシャルライトの速度低下が見られたがランダムアクセスライトの書込み速度の低下はなかった。
SOT
重量級ゲームのシャドウ・オブ・ザ・トゥームレイダーは最高画質でも平均103fpsで描画可能だった。どのゲームタイトルもフルHD解像度であれば快適にプライ可能だろう。
PCの温度・ファンの動作音について
PCの使用率を100%にできる負荷テストOCCTを使いAlienware m15R5の挙動を確認。
最高温度は100°近くまで上昇するも、インテルCPUを搭載しているモデルよりは低い水準に収まっている。
この時のPCの表面温度は30.3°程度で低温やけどの心配はない。
ファンの動作音について
パフォーマンスモードで54.6dbで非常にうるさい。バランスに設定すると47db程度まで低下した。ストレスなく動作させるのであればバランスが良い。
なお、バランスとパフォーマンスは、Time Spyのストレステストで5fps程度の差はあったが許容範囲だと思う。
Alienware m15 r5の評価とまとめ
良い点
- メーカーロゴが存在しない唯一無二のゲーミングノートPC
- キーボードがとても打ちやすい
- ゲーマー向けのインターフェース配置
- 薄型のデザイン
気になる点
- パフォーマンスが一段落ちる
Alienwareが好きな人におすすめのゲーミングノートPC
筐体を薄型化したことでスタイリッシュな印象を受けるもパフォーマンスもマイルドになっており、BTOメーカーや他社ゲーミングノートPCと比較するとピークパフォーマンスにおいて不利な結果。
性能というよりもAlienwareの世界観が気になってPCを検討している人におすすめしたいゲーミングノートPCだ。
ットで購入検討するのが良いだろう。
Alienware m15 Ryzen Edition R5
公式サイトでみる価格や仕様は変更となる恐れがありますので、必ず公式ページでご確認ください。