PCレビュアーがデスクトップPCをやめる日

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「そろそろデスクトップをやめられそう。」AMDのRyzenプロセッサがZen 2になった頃からそんなことを感じていました。ここ数年のCPUとGPUの省電力化は凄まじく、ノートPCの高性能化とデスクトップの頭打ちでどんどん差が縮まっています。

2022年当初に「もうデスクトップPCはレビューしない」と、やらないことリストの中にデスクトップPCのレビューを決めたのはPCレビューをするにつれてデスクトップPCの優位性が崩れているのを体感していたからでした。

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デスクトップPCの優位性

ノートPCではなく、デスクトップPCを選ぶ理由にはいくつかありますが、個人的に感じていることを挙げるとするならば

  • 高出力でCPUやGPUを動作させられるので、電源のキャパが実質的に決まっているノートPCよりも性能面で有利
  • 大きい筐体による拡張性の高さ
  • PCパーツ故障時の部品の調達がかなり楽
  • ロマン

出力を上げてパフォーマンスを出せる

ノートPCとデスクトップPCでどうにも越えられない壁の一つに最大出力があるでしょう。この記事ではわかりやすいようにGPUを製造するメーカーNVIDIAを例に挙げます。AMDについてはひょっとしたらNVIDIAでいうことが当てはまらない場合があるかもしれません。

ゲームや動画編集などで使われるGPU。2022年現在ではNVIDIAが販売するNVIDIA GeForce RTX3090Tiがコンシューマー向けのGPUとしては最高性能を発揮可能です。が、ここではわかりやすくRTX3080Tiで紹介します。

RTX3080Tiはグラフィックスカード電力を350W必要とし、デスクトップPC全体のシステム電力要件を750Wとしています。

一方、ノートPCのRTX3080TiはGPUサブシステム電力を最大で150Wとしています。

簡単な算数でデスクトップPCの方がノートPCと比較して2.3倍くらい高い出力をGPUで利用できます。

ただし、パフォーマンスは2倍も差が開かない

※notebookcheck引用 https://www.notebookcheck.net/GeForce-RTX-3080-Ti-Laptop-GPU-vs-NVIDIA-GeForce-RTX-3080-Ti-vs-GeForce-RTX-3070-Max-Q_11117_10702_10588.247598.0.html

3DMARK Time Spyは重量級のゲームタイトルを想定したベンチマークソフトウェア。画像は、そのソフトで計測した結果を海外サイトNOTEBOOKCHECKのデータを引用したものです。複数台を計測したのち平均を中央値としてまとめているデータです。

ノートPC用のRTX3080Tiを搭載しているゲーミングノートPCは最大グラフィックスパワーが異なるためブレがありますが、おおむね150%程度です。

電力は2倍以上の差なのにも関わらず、パフォーマンスは2倍も開かないのです。色々な見方はできると思いますが、デスクトップ用のGPUは性能が頭打ちになっているということです。

現状では出力の差で処理能力に色をつけられていますが、そろそろこれができなくなります。

拡張性の高さ

デスクトップPCは「タワー型」の箱にパーツを搭載しているPCでその大きさゆえに拡張性の高いインターフェースを多く搭載しています。

モニターへの出力や専用デバイスへの接続はHDMIやUSBなどのインターフェースが多く搭載されていた方が楽です。ケーブルの抜き差しも不要になりますし、複数の機器を同時に扱えるのはPCを利用する醍醐味でしょう。

ノートPCはPC本体が薄く、小さく作られているので搭載できるインターフェースの数に限りがあります。

Thunderbolt 4など高速なデータ転送可能なものを使えば解決できるかも

高速なデータ転送が行えるUSB-Cは映像出力とデータ転送、充電まで同時に行えるインターフェースで、これを利用すれば接続機器をHUBとして利用可能です。

筆者の僕はデルのU4021QWという39.7型のウルトラワイドモニターに機器を接続し、PC側にはあまり接続しないようにしています。

データ転送が高速になったおかげで、HUB機能がかなり重宝するようになりました。ゆえに、PC側に多くのインターフェースが搭載されているメリットが薄れてきています。

PCパーツ故障時の部品の調達がかなり楽

デスクトップPCはマザーボードの規格が決まっているため、それに合う部品を見つけられれば、購入し取り付けるだけで修理できます。そしてそのマザーボードも壊れてしまった場合、自作PCの場合は交換可能です。BTOメーカーのものでも一部製品は壊れたパーツだけ買い直すことができるでしょう。

一方でノートPCの場合は、マザーボードをメーカーが販売しているわけではないので壊れてしまったら修理か、同じPCを探して2コ1するしかありません。難易度的には半導体ガチ勢じゃないと無理なので一般人には実質不可能と言ってもいいでしょう。

デスクトップPCの有利な点はPCが故障した際、比較的楽に治せる点でしょう。

とはいえ、この点もインテルのCPUを選んでいるか、AMDのCPUを選んでいるかで、マザーボード交換、メモリ交換など、結局1台組むくらいに出費が必要なってしまうケースも考えられるため、絶対的な優位性はないと思います。

ロマンは求めてもいい、が、しがみつく必要はない

「デスクトップPCはロマンだ」という声もある、事実としてパーツが多いためライティングや専用の環境を構築するために必要でしょう。

ただ、「ロマン」は往々にして合理的ではない可能性があるため、そこにしがみつく必要性はないと考えています。

だからデスクトップPCを止める

圧倒的な優位性がないのであれば、無駄に大きい箱はロマンでしかない。

これは全員にお勧めするものはありませんが、とにかく、僕はデスクトップPCをやめてみることにした。

次買うPCはDELL G15 SE

現状インテル第12世代のCPUを搭載したパワフルなノートPCは軒並み欠品となっているため、候補が必然的に絞られる。

デルは即納モデルでDELL G15 SEを販売しているためこのノートPCを購入してみた。

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