Lenovo Yoga Mini 01IPH11(Intel)を購入したのでレビューします。
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Lenovo Yoga Mini 01IPH11(Intel)のスペック
| Lenovo Yoga Mini 01IPH11(Intel) | |
|---|---|
| モニター | ミニPCなのでなし |
| CPU | Core Ultra X7 358H |
| GPU | Intel® Arc B390 GPU |
| メモリ | 32GB(LPDDR5X-8533MT/s (オンボード)) |
| SSD | 1TB(NVMe) |
| サイズ(幅×奥行×厚さ) | 幅約179mm×奥行き約182mm×高さ約36.5mm |
| 無線通信規格 | WIFI7、Bluetooth 5.4 |
| バッテリー | なし |
| 充電タイプ | 100W ACアダプター |
| 重量 | 約0.6kg |
| 保証 | 1年間の引取修理 |
特徴 Core Ultra X7 358H搭載で最安級のPC
Lenovo Yoga Mini 01IPH11(Intel)の最大の特徴は、コンパクトな筐体に拡張性の高いインターフェースを搭載しつつ、上位構成ではCore Ultra X7 358Hを選択できる点です。
Core Ultra X7 358Hは、ノートPC向けの高性能CPUながら、シングルコア・マルチコア性能ともに高く、一般的な事務作業はもちろん、画像編集、軽めの動画編集、複数アプリを同時に使うような作業でも快適に使える性能を備えています。
また、このモデルは100WのACアダプターを採用しているため、小型PCながらCPU性能をしっかり引き出しやすい設計です。省スペースPCにありがちな「本体は小さいけれど性能が控えめ」というタイプではなく、最新CPUの性能を安く、しっかり使いたいユーザーに向いています。
さらに、Thunderbolt 4やHDMI、有線LANなどのインターフェースも充実しているため、モニターや外付けSSD、ドッキングステーションなどと組み合わせやすく、デスクトップPCとしての実用性も高いです。
高性能なCore Ultra X7 358H搭載PCをできるだけ安く導入したい人、省スペースで使える高性能PCが欲しい人におすすめのモデルです。
デザイン

Lenovo Yoga Mini 01IPH11(Intel)は、アルミシャーシを採用した円形デザインのミニPCです。
Windows搭載のミニPCは四角い筐体が多いなか、このモデルは円形に削り出されたような独特なデザインを採用しています。コンパクトながら見た目の存在感があり、一般的なデスクトップPCというよりも、会議用のマイクロフォンやスマートスピーカーに近い印象です。
本体カラーも明るめで、デスク上に置いても圧迫感が少なく、モニター横やキーボード奥にも設置しやすいサイズ感です。小型PCは目立たない場所に隠して使うことも多いですが、このモデルはあえて見える場所に置いても違和感がありません。
また、筐体が非常にコンパクトなので、作業机だけでなく、リビング、会議室、撮影スペースなどにも設置しやすいと思います。省スペース性を重視しつつ、デザインにもこだわりたい人に向いたミニPCです。

底面側は、外周に沿って吸気用のスリットが配置されています。
形状としてはAppleのMac miniに近く、本体下部から空気を取り込み、内部の熱を逃がす構造です。ミニPCは筐体内部のスペースが限られるため、冷却設計が性能維持に直結しますが、このモデルは底面全体を使って吸気できるようになっています。
また、底面にはDolby Audioの表記もあり、スピーカー機能も備えています。一般的なデスクトップPCでは外部スピーカーを接続する前提の製品も多いですが、本体単体で音を出せる点は、会議用PCや省スペース環境で使う際に便利です。
ただし、吸気口が底面にあるため、設置場所には注意が必要です。布製のマットやホコリの多い場所に置くと吸気効率が落ちやすいため、基本的には硬く平らなデスク上に設置するのがおすすめです。



インターフェース 拡張性はミニPCとして非常に優秀
Lenovo Yoga Mini 01IPH11(Intel)は、本体サイズが非常にコンパクトながら、インターフェースはかなり充実しています。
背面側には、有線LAN、HDMI、USB-C、USB-A、Thunderbolt 4などを搭載しています。特にThunderbolt 4を備えている点は強力で、外付けSSDやドッキングステーション、USB-Cモニターなどと接続しやすく、ミニPCながら拡張性の高いデスクトップ環境を構築できます。
搭載端子は以下のとおりです。
| 端子 | 内容 |
|---|---|
| 有線LAN | RJ-45 |
| USB-C | USB 10Gbps / USB 3.2 Gen 2 / USB PD / DisplayPort Alt Mode |
| HDMI | 外部映像出力 |
| USB-C | USB 10Gbps / USB 3.2 Gen 2 / DisplayPort Alt Mode |
| USB-A | USB 10Gbps / USB 3.2 Gen 2 |
| Thunderbolt 4 | USB-C / USB PD |
| Thunderbolt 4 | USB-C / USB PD |
| オーディオ端子 | マイクロホン・ヘッドホンコンボジャック |
映像出力はHDMIに加えて、USB-CやThunderbolt 4経由でも行えるため、複数モニター環境を作りやすい構成です。事務作業用のデュアルモニター環境はもちろん、ドックを組み合わせれば、キーボード、マウス、外付けストレージ、モニターをまとめて接続できます。
また、有線LANを搭載している点も実用的です。無線通信だけでなく、安定したネットワーク環境を構築できるため、オンライン会議、クラウドストレージの利用、NASとのデータ転送にも向いています。
前面側には電源ボタンとUSB-C端子、オーディオ端子が配置されており、周辺機器を一時的に接続しやすいです。背面端子だけに集約されているミニPCと違い、日常的な使い勝手も配慮されています。
このサイズのPCとしては端子構成がかなり優秀で、据え置きのメインPCとしても使いやすいインターフェースだと思います。
別売りのキーボード・マウスについて

Lenovo Yoga Mini 01IPH11(Intel)は、別売りで専用デザインのキーボードとマウスも用意されています。
キーボードはテンキー付きのフルサイズ配列で、ノートPCに近いパンタグラフ式です。キーストロークは浅めで、軽いタッチで入力できるため、事務作業や文章作成に使いやすいタイプです。テンキーも搭載されているので、Excel作業や数値入力が多い人にも向いています。
マウスは静音スイッチを採用しており、クリック音が控えめです。オフィスや会議室、自宅の作業環境でも使いやすく、ビジネス用途やクリエイティブ作業に合わせた周辺機器という印象です。
接続方式はUSBドングルとBluetoothの両方に対応しています。USBドングルを使う場合は、キーボードとマウスをまとめて接続できるため、初期設定も簡単です。Bluetooth接続ならUSBポートを消費せずに使えるので、周辺機器を多く接続する人にも便利です。
本体と同系色のデザインで統一感があるため、Yoga Miniをデスク上に見える形で設置する場合は、キーボード・マウスも合わせて導入すると、デスク周りをすっきりまとめやすいと思います。
性能
Cinebench R23
Cinebench R23はCPUのパフォーマンスを測定するベンチマークソフトです。点数が高ければ高いほど高性能とされています。

Cinebench R23の結果は、マルチコア18,149pts、シングルコア1,992ptsでした。
| 項目 | スコア |
|---|---|
| マルチコア | 18,149pts |
| シングルコア | 1,992pts |

Core Ultra X7 358HはノートPC向けの高性能CPUですが、Yoga Mini 01IPH11(Intel)では100W ACアダプターを採用していることもあり、ミニPCとしてはかなり高い性能を発揮できています。
一方で、デスクトップPCとして見ると、Core Ultra 7 265KやRyzen 7 9700X、Core i7-14700Fなどのデスクトップ向けCPUには届きません。大型筐体のデスクトップPCと比較すると、マルチコア性能は控えめです。
ただし、Yoga Miniは非常にコンパクトな筐体を採用したミニPCです。そのサイズを考えると、マルチコア18,000pts台は優秀で、事務作業、Webブラウザ、Office、画像編集、軽めの動画編集などであれば快適に使える性能です。
シングルコア性能も1,992ptsと高く、アプリの起動、ブラウザ操作、Office作業などのレスポンスは良好です。日常的な操作感はかなり快適に感じられると思います。
まとめると、Yoga Mini 01IPH11(Intel)のCPU性能は、ミニPCとしては高性能、デスクトップPCとしてはまずまずという評価です。省スペース性を重視しながら、しっかりCPU性能も欲しい人に向いたモデルです。
3DMark Time Spy
重量級ゲームタイトルを想定したベンチマーク3DMark Time Spyの結果です。

| 項目 | スコア |
|---|---|
| Time Spy 総合 | 7,285 |
| グラフィックススコア | 6,730 |
| CPUスコア | 13,684 |
3DMark Time Spyの結果は、総合スコア7,285、グラフィックススコア6,730、CPUスコア13,684でした。

結果としては、同じCore Ultra X7 358H搭載モデルと近い水準で、内蔵GPUとしては高めの性能です。RTX 4060やRTX 5050などの専用GPU搭載モデルには届きませんが、従来の内蔵GPUと比較するとかなり強力です。
この性能であれば、ブラウザやOffice作業はもちろん、画像編集、軽めのクリエイティブ作業、フルHD動画編集は快適に行える水準だと思います。
一方で、3Dゲームや4K動画編集、GPUエフェクトを多用する作業では専用GPU搭載PCとの差が出ます。特にDaVinci ResolveやPremiere Proで重いエフェクトを使う場合は、RTX搭載モデルのほうが快適です。
Yoga Mini 01IPH11(Intel)はゲーミングPCではありませんが、ミニPCとして考えるとGPU性能は優秀です。省スペースな筐体で、フルHD動画編集や日常的なクリエイティブ作業までこなしたい人には十分実用的な性能です。
ゲームの性能
サイバーパンク2077 フレーム生成の有無を比較
『サイバーパンク2077』をフルHD解像度で動作させ、Intel XeSS Frame Generationの有無によるフレームレートの違いを確認しました。
主な設定は、解像度1920×1080、テクスチャ品質「高」、レイトレーシング「低」、Intel XeSS Super Resolution 2.0「自動」です。
| 設定 | 平均FPS | 最低FPS | 最大FPS |
|---|---|---|---|
| フレーム生成なし | 54.41fps | 44.51fps | 68.53fps |
| フレーム生成あり | 95.28fps | 81.70fps | 114.22fps |
フレーム生成なしでも平均54fps

フレーム生成を無効にした状態では、平均54.41fps、最低44.51fpsでした。
常時60fpsを維持できるわけではありませんが、重量級タイトルである『サイバーパンク2077』を、フルHD・高テクスチャ・レイトレーシング有効の設定で50fps以上動かせています。
画質を少し下げたり、レイトレーシングを無効にしたりすれば、60fps前後での動作も狙えると思います。内蔵GPUであるIntel Arc B390 GPUとしては、非常に高いゲーム性能です。
フレーム生成ありでは平均95fps

Intel XeSS Frame Generationを有効にすると、平均フレームレートは95.28fpsまで上昇しました。
フレーム生成なしと比較すると平均フレームレートは約41fps増加し、約1.75倍の結果です。最低フレームレートも81.70fpsまで伸びているため、映像の滑らかさは大幅に向上します。
フレーム生成では入力遅延や映像の乱れが発生する可能性もありますが、ストーリーを中心に楽しむゲームであれば、積極的に利用してよい機能だと思います。
Core Ultra X7 358H搭載のYoga MiniはゲーミングPCではありませんが、XeSSとフレーム生成を活用すれば、重量級ゲームもフルHDで快適に遊べる性能を備えています。
動画のエンコード

DaVinci Resolveによる動画エンコードでは、YouTube用プリセットのH.264コーデックで13分13秒の動画を書き出しました。
結果は187秒でした。

Yoga Mini 01IPH11(Intel)は、Core Ultra X7 358HとIntel Arc B390 GPUを搭載しており、動画の書き出しも高速です。
13分超の動画を約3分で書き出せているため、フルHD動画編集用PCとしては十分に快適な水準だと思います。専用GPUを搭載したゲーミングPCやクリエイター向けPCには届かない場面もありますが、ミニPCとしてはかなり優秀な結果です。
また、Cinebench R23や3DMark Time Spyの結果からも、CPU性能・GPU性能ともに高く、カット編集、テロップ入れ、簡単なカラー調整、YouTube向け動画の書き出しであれば実用性は高いです。
動画編集を本格的に行う場合はRTX搭載PCのほうが安心ですが、省スペースなミニPCでフルHD動画編集までこなしたい人には十分おすすめできる性能です。
SSDの読み書き

搭載されていたSSDは、中国系ストレージメーカーのUMIS製1TB NVMe SSDです。PCIe 4.0×4接続に対応しています。
通常の1GiBテストでは、シーケンシャルリード約6,750MB/s、シーケンシャルライト約5,565MB/sを記録しており、Windowsの起動やアプリの読み込み、一般的なファイル操作では十分に高速です。


| テスト条件 | 読み込み | 書き込み |
|---|---|---|
| 1GiB・SEQ1M Q8T1 | 6,749.98MB/s | 5,564.94MB/s |
| 64GiB・SEQ1M Q8T1 | 4,489.67MB/s | 99.40MB/s |
一方、64GiBの大容量テストでは、シーケンシャルライトが約99MB/sまで大きく低下しました。SSD内部の高速キャッシュを使い切ったあと、書き込み性能が大幅に落ち込むタイプと考えられます。
Web閲覧やOffice、写真の保存といった一般的な用途では、速度低下を体感する場面は少ないでしょう。ただし、大容量動画のコピー、複数の動画素材の書き出し、大量データのバックアップなど、長時間の連続書き込みでは待ち時間が増える可能性があります。
CPUやGPU、冷却性能が優秀なモデルだけに、標準搭載SSDの持続書き込み性能は気になるところです。Yoga Mini 01IPH11の明確な弱点はSSD性能だと思います。大容量データを頻繁に扱う場合は、Thunderbolt 4対応の高速外付けSSDを併用するのがおすすめです。
ストレステストの結果

3DMark Steel Nomad Lightのストレステストを20ループ実行し、長時間負荷時のGPU性能を確認しました。
結果はフレームレートの安定性98.6%で、合格基準を上回っています。
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| フレームレートの安定性 | 98.6% |
| 最高ループスコア | 6,126 |
| 最低ループスコア | 6,040 |
| ループ回数 | 20回 |
最高スコアと最低スコアの差は小さく、テストを繰り返しても大きな性能低下は見られませんでした。
非常にコンパクトな筐体ながら、長時間のGPU負荷でもクロックと性能を安定して維持できています。ゲームや動画編集など、連続して負荷がかかる用途でも性能が落ちにくく、冷却設計は優秀です。
温度を一定範囲に抑えつつ、ファンの駆動音も約42dBに収まっているため、Yoga Mini 01IPH11は性能・冷却性能・静音性のバランスに優れたミニPCだと評価できます。
PCの温度とファンの動作音
ファイナルファンタジー15のベンチマークを30分動作させPCの温度を確認します。

『ファイナルファンタジーXV ベンチマーク』をフルHD・標準品質で30分間ループさせ、長時間負荷時の動作を確認しました。
テスト開始直後は温度とクロックが大きく変動しますが、数分経過すると温度は74℃前後で安定しています。コアクロックもおおむね2,000~2,300MHz付近を維持しており、時間の経過とともに極端に性能が落ち込む様子はありませんでした。
非常にコンパクトな筐体にCore Ultra X7 358Hを搭載していることを考えると、冷却性能は十分です。温度を一定範囲に抑えながら、ゲームや動画編集などの高負荷な処理でも安定した性能を維持できるように調整されています。
大型デスクトップPCほどの冷却余裕はありませんが、30分間の連続負荷でも熱による大幅なクロック低下は見られず、ミニPCとしては良好な冷却性能だと思います。
表面の温度
高負荷時の表面温度をサーモグラフィーカメラで確認しました。

本体上面の中央付近は38.7℃、最も高い部分でも43.7℃程度でした。上面側はやや温かくなるものの、触れられないほどの温度ではありません。

一方、背面のインターフェース周辺は温度が高く、中央付近で50.8℃、最も高い部分では57.9℃を記録しました。
| 測定箇所 | 表面温度 |
|---|---|
| 本体上面中央 | 38.7℃ |
| 本体上面の最高温度 | 43.7℃ |
| 背面中央付近 | 50.8℃ |
| 背面の最高温度 | 57.9℃ |
特に排熱が集中する背面側はかなり熱くなるため、ゲームや動画書き出しなどで長時間負荷をかけた直後は、直接触れないよう注意したほうがよいです。
また、背面を壁やモニターに近づけすぎると排熱効率が落ちる可能性があります。設置時は背面側に十分なスペースを確保しておくのがおすすめです。
ファンの回転音の大きさ

高負荷時のファン駆動音は、約42dBでした。
Core Ultra X7 358Hは高性能なCPUのため、負荷時には冷却ファンの音が大きくなりやすいですが、Yoga Mini 01IPH11(Intel)は比較的静かに動作します。
同じCore Ultra X7 358Hを搭載した他メーカーのPCと比較してもファンの駆動音は控えめで、性能を維持しながら騒音を抑えられていました。
無音ではないものの、一般的な室内で使う分には過度に気になる音ではありません。高性能なミニPCとしては、性能と静音性のバランスに優れたモデルだと思います。
まとめ Core Ultra X7 358Hを体感したいなら最も高コスパなPC
Lenovo Yoga Mini 01IPH11(Intel)の強みは、非常にコンパクトな筐体でありながら、Core Ultra X7 358Hの性能をしっかり引き出せる点です。
Cinebench R23ではマルチコア18,149pts、3DMark Time Spyではグラフィックススコア6,730を記録し、フルHD動画編集や重量級ゲームにも対応できる性能を確認できました。
同じCore Ultra X7 358Hを搭載する他メーカーのPCでも近いスコアは出せますが、静音性やインターフェースの充実度まで求めると、価格は高くなりがちです。
その点、Yoga Mini 01IPH11(Intel)は、高負荷時でもファンの駆動音を約42dBに抑えつつ、Thunderbolt 4、USB-C、HDMI、有線LANなどの豊富なインターフェースを搭載しています。
性能・静音性・拡張性を高い水準でまとめながら、価格も抑えられているため、Core Ultra X7 358H搭載PCのなかでは非常に合理的な選択肢です。
省スペースなデスクトップPCで、動画編集、クリエイティブ作業、軽めのゲームまで幅広くこなしたい人におすすめです。
