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HP OmniBook X Flip 14-kc(AMD2026年モデル)レビュー 高性能なビジネス2-in-1ノートPC

HP OmniBook X Flip 14-kcをレンタルしたのでレビューします。

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HP OmniBook X Flip 14-kcのスペック

HP OmniBook X Flip 14-kcのスペック
モニター14型(2880×1800ドット)16:10光沢OLED
CPURyzen AI 7 450
GPURadeon 860M
メモリ32GB オンボード (LPDDR5x-8533MT/s)
SSD1TB(NVMe)
サイズ(幅×奥行×厚さ)幅約313mm×奥行き約218mm×高さ約14.4mm
無線通信規格WIFI7 BE211、Bluetooth 6.0
バッテリー70Whr
充電タイプ65W ACアダプター
重量約1.40kg
保証1 年間のハードウェア保証

特徴 デザイン性に優れたビジネス向け2-in-1ノートPC

OmniBook X Flipシリーズは、前身となるENVYシリーズのころから、高級感のあるデザインとコストパフォーマンスの高さに定評があります。

今回採用されているディープエスプレッソは、落ち着いた色合いでありながら、知的で上品な印象を与えるカラーです。派手すぎないため、オフィスや商談などのビジネスシーンにも自然になじみます。

プロセッサにはRyzen AI 7 450を搭載しており、一般的なビジネスワークはもちろん、生成AIを活用したワークフローにも対応しやすい性能を備えています。360度回転するディスプレイを採用した2-in-1仕様のため、ノートPCとしての作業だけでなく、資料の閲覧やプレゼンテーション、タッチ操作など幅広い用途で活用できます。

デザイン性と実用性を両立し、ビジネスシーンでも使いやすい高性能ノートPCを求めている方におすすめのモデルです。

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デザイン

ディープエスプレッソカラーのアルミシャーシを採用しています。落ち着いた深みのある色合いと、天板中央に配置されたプレミアムロゴの相性がよく、主張は控えめながらもしっかりと高級感を感じられるデザインです。

ビジネスシーンでも使いやすい上品な外観で、一般的なシルバーやブラックとは異なる個性も備えています。

また、360度回転するディスプレイを支える2-in-1ノートPCらしく、ヒンジはやや大きめに設計されています。外観上のアクセントになるだけでなく、ノートPCモードからタブレットモードまで、安定して画面を保持できる構造です。

60度回転するディスプレイを採用した2-in-1ノートPCのため、利用シーンに応じてさまざまなスタイルへ切り替えられます。

通常のノートPCモードでは、キーボードを使った文書作成や事務作業を快適に行えます。また、テントモードに切り替えれば、動画視聴やプレゼンテーション、対面での資料共有にも便利です。

タッチ操作にも対応しているため、用途や作業環境に合わせて柔軟に使える点は、一般的なクラムシェル型ノートPCにはない魅力です。

天板は装飾を抑えたシンプルなデザインで、中央に配置されたプレミアムロゴがアクセントになっています。

ディープエスプレッソの落ち着いた色合いと相まって、上品で知的な印象に仕上がっており、オフィスや商談などのビジネスシーンでも映えやすいデザインだと感じました。派手さはありませんが、使う人の所有感を満たしてくれる高級感があります。

底面部は外周部分を斜めに削り込んだようなデザインを採用しており、裏側までスタイリッシュな印象に仕上げられています。

上部には広い吸気口が配置されており、冷却性能にも配慮された設計です。また、ゴム足は筐体のデザインに自然になじむ形状で、見た目の主張を抑えながら、机上での安定性や底面の通気性を確保しています。

本体重量は実測で1,431gでした。14型のモバイルノートPCとしては特別軽量というわけではありませんが、アルミシャーシと360度回転するヒンジを備えた2-in-1ノートPCとしては、持ち運びやすい重量に収まっています。

付属する65W ACアダプターとUSB Type-Cケーブルの重量は、合計161gです。本体と合わせた総重量は約1,592gとなるため、電源一式を含めても1.6kgを下回ります。

毎日の通勤や出張にも持ち出しやすい一方、1kg前後の超軽量モバイルノートPCと比べると、やや重さを感じる場面はあります。携帯性だけを最優先するモデルではなく、ディスプレイ品質や2-in-1の利便性、筐体の高級感とのバランスを重視した設計です。

モニター

ディスプレイには、2.8K解像度のOLEDパネルを採用しています。発色が鮮やかでコントラストも高く、写真や映像をメリハリのある美しい色合いで表示できます。

黒色を深く表現できるため、明暗差の大きな映像でも立体感があり、一般的な液晶ディスプレイと比べて画面全体が華やかに見えます。動画視聴はもちろん、写真編集やクリエイティブワークにも使いやすい高品質なディスプレイです。

色域を計測したところ、DCI-P3カバー率は91.6%でした。

一般的な事務作業向けディスプレイよりも広い色域を備えており、写真や動画を鮮やかに表示できます。Webコンテンツの制作や動画編集など、幅広いクリエイティブ用途にも対応しやすい水準です。

一方で、DCI-P3をほぼ100%カバーするプロ向けパネルと比べると色域はやや狭いため、厳密な色管理を必要とする映像制作では、外部モニターの併用も検討するとよいでしょう。

画面の明るさは実測で約450nitでした。

一般的なノートPCのディスプレイよりも明るく、室内では十分に見やすい水準です。照明の強いオフィスや窓際でも画面の視認性を確保しやすく、明るさが不足して作業しにくいと感じる場面は少ないでしょう。

光沢パネルのため映り込みは発生しますが、高い輝度によってある程度カバーできます。OLEDらしい鮮やかな発色と明るさを両立した、視認性の高いディスプレイです。

キーボード・タッチパッド

キーボードは日本語JIS配列を採用しています。キーストロークはやや浅めですが、キーを押した際の感触は良好で、軽快にタイピングできます。長文入力でも指への負担を抑えやすく、文書作成やメール対応などのビジネスワークにも使いやすいキーボードです。

タッチパッドは広めに確保されており、カーソル操作やジェスチャー操作もスムーズに行えます。クリック時には「カチカチ」とやや大きめの音が鳴りますが、押し込みやすく、操作性そのものは良好です。

インターフェース

左側

  • USB Type-A 10Gbps
  • HDMI 2.1出力端子
  • USB Type-C 40Gbps
  • ヘッドホン出力/マイク入力コンボポート

右側

  • USB Type-C 40Gbps
  • USB Type-A 10Gbps

インターフェースは、左右の側面にUSB Type-CとUSB Type-Aを分散して配置しています。

左側面には、USB Type-A 10Gbps、HDMI 2.1、USB Type-C 40Gbps、ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポートを搭載。右側面には、USB Type-C 40GbpsとUSB Type-A 10Gbpsを備えています。

USB Type-C端子が左右に1基ずつ配置されているため、机上のレイアウトに合わせてケーブルを取り回しやすい点が便利です。また、USB Type-A端子も2基搭載しているため、マウスやUSBメモリなど、従来の周辺機器も変換アダプターを使わずに接続できます。

HDMI 2.1出力にも対応しており、外部ディスプレイやプロジェクターを使ったビジネスワークにも適しています。SDカードスロットや有線LAN端子は搭載していませんが、薄型の2-in-1ノートPCとしては、実用性の高いインターフェース構成です。

性能

Cinebench R23

Cinebench R23はCPUのパフォーマンスを測定するベンチマークソフトです。点数が高ければ高いほど高性能とされています。

CPUには、8コア16スレッドのRyzen AI 7 450を搭載しています。Cinebench R23のスコアは、マルチコアが12,090pts、シングルコアが1,844ptsでした。

従来のRyzen AI 7 350を搭載したHP OmniBook X Flip 14-fkは、マルチコアが13,333pts、シングルコアが1,795ptsだったため、シングルコア性能はわずかに向上している一方、マルチコア性能は約9%低い結果です。

最新プロセッサを搭載していますが、CPU性能を最大限まで引き出すというよりも、発熱や静音性、バッテリー駆動時間とのバランスを重視した性能設定と考えられます。

それでも、Web閲覧やOfficeソフトを使った資料作成、複数のアプリを開いたマルチタスクなど、一般的なビジネスワークには十分な性能です。動画編集など負荷の高い作業にも対応できますが、処理速度を最優先するクリエイター向けノートPCというより、幅広い作業を快適にこなすビジネス向け2-in-1ノートPCとして評価するのが適切です。

バッテリー持続時間

HD画質の動画をループさせるテストの結果です。

UL ProcyonのVideo Playback Battery Lifeで計測したところ、バッテリー駆動時間は17時間37分でした。70Whの大容量バッテリーを搭載しており、従来のAMDモデルよりも駆動時間が伸びています。

動画を連続再生する負荷でも17時間以上動作したため、Web閲覧や文書作成を中心とした一般的なビジネスワークであれば、外出先でも充電をあまり気にせず使用できるでしょう。

2.8K OLEDディスプレイや高性能なRyzen AI 7 450を搭載しながら、長時間駆動を実現している点は大きな魅力です。持ち運び先で長時間作業する機会が多い方にも使いやすいノートPCです。

3D Mark Time Spy

内蔵GPUにはRadeon 860Mを搭載しています。3DMark Time Spyの総合スコアは2,084、グラフィックススコアは1,853、CPUスコアは7,171でした。

グラフィックス性能は従来モデルと同程度に収まっており、新世代モデルになったことで大幅に性能が向上したわけではありません。フルHD動画の再生や写真編集、軽めの動画編集といった一般的な用途には十分対応できます。

一方で、負荷の高い3Dゲームを高画質設定で快適にプレイできるほどの性能ではありません。ゲームを楽しむ場合は、解像度や画質設定を下げる必要があります。

本製品はグラフィックス性能を最優先したモデルではなく、ビジネスワークやクリエイティブ作業、バッテリー駆動時間とのバランスを重視した2-in-1ノートPCです。

動画のエンコードについて

DaVinci Resolveを使用し、約13分の動画をYouTube向けH.264形式で書き出したところ、処理時間は6分11秒でした。

一般的な動画編集には対応できるものの、比較した近年のノートPCの中では、エンコード速度はそれほど速くありません。従来のRyzen AI 7 350搭載モデルと比べても大幅な性能向上はなく、動画編集性能を最優先する人にはやや物足りない結果です。

カット編集やテロップの挿入、短い動画の書き出しであれば問題なく対応できますが、長時間の動画を頻繁にエンコードする用途では、より高性能なCPUや外部GPUを搭載したクリエイター向けノートPCのほうが適しています。

SSDの読み書き

ストレージには、SK hynix製の1TB NVMe SSD「PVC10 HFS001TEM9X173N」を搭載しています。接続規格はPCIe 4.0 x4です。

CrystalDiskMarkで計測したところ、シーケンシャルリードは7,060MB/s、シーケンシャルライトは5,887MB/sを記録しました。PCIe 4.0対応SSDとして十分に高速で、Windowsの起動やアプリの立ち上げ、大容量ファイルの読み書きも快適に行えます。

ランダムアクセス性能も良好なため、複数のアプリを使うビジネスワークや、写真・動画データを扱う作業でもストレージ速度がボトルネックになる場面は少ないでしょう。容量も1TBあるため、業務データや動画素材をある程度保存しながら運用できます。

PCの温度とファンの動作音

Cinebench R23の10minuteテストでCPU使用率を100%にし、PCの温度を確認します。

Cinebench R23を10分間連続で実行し、CPUの温度と動作周波数を確認しました。

CPU温度はテスト開始直後に一時90℃近くまで上昇しましたが、その後はおおむね70~80℃前後で推移しています。薄型の2-in-1ノートPCとしては、過度に温度を上げずに動作するよう調整されています。

動作周波数は主に3.1~3.4GHz前後を維持していましたが、負荷の途中で2.4~2.6GHz程度まで下がる場面も確認できました。温度や消費電力に応じて、細かく動作周波数を制御していると考えられます。

CPU性能を常に最大限引き出す設定ではありませんが、発熱を抑えながら安定して処理を続けられる設計です。長時間の高負荷処理よりも、ビジネスワークや日常的なマルチタスクとのバランスを重視したチューニングといえます。

表面の温度

Cinebench R23を10分間実行した際の表面温度をサーモグラフィーで確認したところ、キーボード中央付近は約43.6℃、排気口に近い上部は約44.6℃まで上昇しました。

キーボード全体に熱が広がっており、高負荷時は指先でも熱さを感じる水準です。長時間にわたって動画の書き出しやCPU負荷の高い処理を行う場合は、タイピング時に不快感を覚える可能性があります。

一方、パームレストやタッチパッド周辺の温度は比較的低く抑えられています。通常のWeb閲覧や文書作成ではここまで高温になりにくいものの、高負荷時の表面温度は本製品の注意点です。

ファンの回転音の大きさ

Cinebench R23実行中のファン駆動音を計測したところ、最大で40.3dBAでした。

高負荷時にはファンが回転していることは分かりますが、音量は比較的静かで、耳障りな高音も目立ちません。CPU温度や表面温度はやや高めになる一方、ファンノイズを抑える方向に調整されていると考えられます。

静かなオフィスや自宅で使用しても周囲への影響は小さく、一般的なビジネスワークではファンの音が気になる場面は少ないでしょう。

まとめ:静音性と完成度が向上した日本HPのプレミアム2-in-1ノートPC

HP OmniBook X Flip 14-kcは、Ryzen AI 7 450を搭載し、Web閲覧やOfficeソフトを使った資料作成、複数アプリを開いたマルチタスクなど、基本的なビジネスワークを快適にこなせる2-in-1ノートPCです。

CPUやGPU性能は従来モデルから大幅に向上したわけではありませんが、バッテリー駆動時間は実測17時間37分まで伸びており、外出先でも充電を気にせず使いやすくなっています。また、高負荷時のファンノイズも40.3dBAと比較的静かで、オフィスや自宅でも使いやすい静音性を備えています。

ディープエスプレッソカラーを採用したアルミシャーシは、高級感と落ち着きを兼ね備えており、従来モデルと比べてデザイン面の完成度も高まりました。2.8K OLEDディスプレイ、豊富なインターフェース、360度回転する2-in-1仕様など、ビジネスノートPCとして欲しい機能がバランスよくまとまっています。

高負荷時の表面温度はやや高めですが、それ以外は大きな弱点が少なく、デザイン性、バッテリー駆動時間、静音性、使い勝手を重視する方におすすめしやすいプレミアム2-in-1ノートPCです。

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ウチヤマチカラ
ウチヤマチカラhttps://usshi-na-life.com
静岡県出身。2014年にブログ「うっしーならいふ」を開設。家電量販店スタッフとしての経験を活かし、ノートPCを中心に“わかりやすさ”重視のレビュー・製品解説を発信しています。 2017年からはYouTube「ウチヤマチカラ/うっしーならいふ」でも活動し、実機検証をベースにしたPC選びの情報をお届けしています。
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