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Dell 16S 2026年モデル(DS16260)を実機レビュー

ウチヤマチカラ
ウチヤマチカラhttps://usshi-na-life.com
PCレビュアー。2014年からPC専門メディア「うっしーならいふ」を運営し、累計500台以上のPCを実機レビューしています。家電量販店でのPC販売経験と、法人向けPCの選定・提案経験を持ち、CPU性能、バッテリー駆動時間、ディスプレイ品質、発熱、動作音などを実測しています。

Dell 16S 2026年モデル(DS16260)をお借りしたのでレビューします。

Dell 16S 2026年モデル(DS16260)のスペック

Dell 16S 2026年モデル(DS16260)
モニター16型(2880×1800ドット)光沢OLED:タッチ対応
CPUCore Ultra 5 322
iGPUIntel Graphics
メモリ16GB(LPDDR5x 7467MT/s)
SSD512GB(NVMe)
サイズ(幅×奥行×厚さ)幅約356.80mm×奥行き約251.40mm×高さ約15.30mm
無線通信規格WIFI7
バッテリー70Whr
充電タイプ65W ACアダプター
重量約1.481kg
保証1年間のベーシック オンサイト サービス – ハードウェア サポート

特徴:ビジネスからクリエイティブまで対応可能な高品質ノートPC

Dell 16Sは、16型のタッチ対応OLEDディスプレイを搭載したスタンダードノートPCです。

プロセッサはCore Ultra 5 322から、上位構成ではCore Ultra X7 358Hまで選択可能。Web閲覧やOfficeソフトを中心とした一般的なビジネス用途から、画像編集などのクリエイティブ用途まで、目的に合わせて性能を選べます。

また、単に処理性能が高いだけでなく、Web会議やリモートワークで使用するカメラ、マイク、スピーカーの品質にも力を入れています。

キーボードやタッチパッドについても、上位クラスのノートPCに近い操作性を備えており、日常的に長時間使用する仕事用PCとして扱いやすい仕上がりです。

性能だけでなく、ディスプレイや入力デバイス、Web会議機能まで含めた総合的な品質を重視しつつ、価格も抑えたい人におすすめのモデルです。

デザイン

Dell 16Sの筐体には金属素材が採用されています。カラーは「セレスティアブルー」で、ブラックに近い深みのあるブルーを基調とした落ち着いた色合いです。

天板は装飾を抑えたシンプルなデザインで、中央にDellロゴを配置。16型のスタンダードノートPCながら安っぽさはなく、ビジネスシーンでも使いやすい上質感のある仕上がりです。

天板側から見ると、セレスティアブルーはかなり深みのある青色で、派手さを抑えた落ち着いた印象です。

中央にはDellのロゴのみを配置したシンプルなデザインで、オフィスや商談などのビジネスシーンにも自然になじみます。

光の当たり方によってわずかにブルーの色味が変化するため、一般的なブラック系のノートPCよりも少し個性がありつつ、主張しすぎないデザインに仕上がっています。

正面側から見た場合も、アルミシャーシならではの上質な金属感が伝わってきます。

パームレスト部分は手前側に向かって薄くなるテーパー加工が施されており、実際の厚さ以上にすっきりとした印象です。側面のラインもシャープに見えるため、全体として洗練されたデザインに仕上がっています。

フロストブルーの落ち着いたカラーリングと金属素材の質感がよく合っており、一般的な事務用ノートPCよりも高級感があります。仕事道具としての実用性だけでなく、見た目にもこだわりたい人に適したデザインです。

底面側もセレスティアブルー系のカラーで統一されており、全体に一体感のあるデザインです。

中央上部には冷却用の大きな吸気口を配置し、左右にはスピーカー用の開口部も確認できます。

底面まで装飾を抑えたシンプルな仕上がりで、天板から底面まで落ち着いたデザインにまとめられています。

Dell 16Sの実測重量は**約1,785g(約1.79kg)**でした。

16型ノートPCとしては比較的扱いやすい重量ですが、毎日持ち歩くモバイルノートというよりは、自宅やオフィスを中心に、ときどき持ち運ぶ使い方に適しています。

付属のACアダプターと電源ケーブルの重量は約290gです。

本体だけであれば16型として極端に重い印象はなく、据え置きを基本としながら、必要に応じて社内や自宅内で場所を移動したり、外出先へ持ち出したりする使い方にも対応しやすい重量です。

モニター

Dell 16Sは、2.8K解像度の16型OLEDディスプレイを搭載しています。写真や映像ではOLEDらしい鮮やかな発色と深い黒を表現でき、文字や細かな画像も高精細に表示できます。

一般的なフルHDクラスのディスプレイと比較すると表示のきめ細かさが高く、Web閲覧やOfficeソフトだけでなく、写真編集や映像コンテンツの視聴などでも画質の良さを感じやすいディスプレイです。

また、タッチ操作にも対応しています。画面上の資料を直接操作できるため、プレゼンテーションや打ち合わせなどで資料を見せながら操作したい場面でも便利です。

ビジネス用途だけでなく、写真や映像を扱うクリエイティブ用途まで幅広く使えることが、Dell 16Sの大きな特徴です。

ディスプレイの色域を測定したところ、DCI-P3カバー率は100%でした。

一般的な事務用ノートPCよりも表示できる色の範囲が広く、写真や動画を鮮やかに表示できます。OLEDならではの高いコントラストと組み合わせることで、暗部から明部までメリハリのある映像を楽しめる点も魅力です。

Web閲覧や資料作成だけでなく、動画視聴やプレゼンテーション、写真の確認などにも適したディスプレイです。色域の広さを生かして、軽めの写真編集や動画編集にも活用できます。

室内で使用するには十分な明るさがあり、Web閲覧やOfficeソフト、動画視聴などでは見づらさを感じにくい水準です。

一方で、非常に明るい屋外や窓際では映り込みの影響を受ける可能性があります。特にDell 16Sはタッチ対応OLEDパネルを採用しているため、利用環境によっては反射が気になる場面もあります。

室内を中心に使う16型ノートPCとして考えれば、十分実用的な明るさです。

キーボード

Dell 16Sのキーボードは、英語配列をベースに日本語化したようなキー配置を採用しています。一般的な日本語キーボードとは一部のキー配置が異なりますが、Enterキーは比較的大きめに確保されており、文字入力はしやすいです。

キーを押した際には適度なクリック感があり、打鍵感は良好です。16型の筐体を生かしてテンキーも搭載しているため、Excelなどで数字を入力する機会が多い人にも使いやすいキーボードです。

タッチパッドも大型で、広い範囲を使ってカーソルを操作できます。一方、テンキーを搭載している関係もあり、PC全体の中央から見るとやや左寄りに配置されています。

表面には滑りのよいガラス製タッチパッドを採用しており、指の引っ掛かりが少なく操作性はかなり良好です。クリック時の動作音も抑えられており、キーボードとあわせて入力デバイスの品質はDell 16Sの強みといえます。

インターフェース

左側

右側

Dell 16Sのインターフェースは、左右の側面に分けて配置されています。

右側には、3.5mmヘッドセット端子とUSB 3.2 Gen 1 Type-A(5Gbps)を搭載しています。

左側には、HDMI 2.1、USB 3.2 Gen 1 Type-A(5Gbps)、Thunderbolt 4対応USB Type-Cを2ポート搭載しています。Thunderbolt 4端子はPower DeliveryとDisplayPort 2.1にも対応しているため、USB Type-C経由での充電や外部ディスプレイ出力にも利用できます。

USB Type-Aを2ポート備えているため、マウスやUSBメモリなど従来型の周辺機器を接続しやすく、さらにThunderbolt 4を2ポート備えていることで、ドッキングステーションや高速ストレージなどにも対応しやすい構成です。

HDMI 2.1も搭載しているため、外部モニターやテレビへの映像出力も行いやすく、仕事用のデスク環境を構築する場合にも使いやすいインターフェース構成です。

一方で、SDカードスロットや有線LAN端子は搭載していません。写真データの取り込みや有線LAN接続を頻繁に利用する場合は、USB Type-C対応のカードリーダーや変換アダプターを用意するとよいでしょう。

性能

Cinebench R23

Cinebench R23はCPUのパフォーマンスを測定するベンチマークソフトです。点数が高ければ高いほど高性能とされています。

今回のDell 16Sには、Intel Core Ultra 5 322を搭載しています。

Cinebench R23でCPU性能を測定したところ、マルチコア7,672pts、シングルコア1,833ptsでした。

Core Ultra 5 322は6コア構成のため、Ryzen 7やCore Ultra Hシリーズなどコア数の多いCPUと比較すると、マルチコア性能は控えめです。動画のエンコードや3DCGレンダリングなど、CPUを長時間フル稼働させる処理では上位CPUとの差が出やすくなります。

一方、シングルコア性能は1,833ptsと比較的高く、WebブラウザやOfficeソフトなど、一般的なビジネス用途で重要になるレスポンス性能は十分です。

Web閲覧、Word・Excel・PowerPoint、オンライン会議といった一般的な仕事であれば、Core Ultra 5 322でも性能不足を感じる場面は少ないでしょう。

Dell 16Sではより高性能なCPUも選択できますが、OfficeソフトやWebブラウザを中心としたビジネス用途であれば、Core Ultra 5 322でも十分実用的な性能を備えています。動画編集などCPU負荷の高い作業まで想定する場合は、上位プロセッサを選択するのがおすすめです。

バッテリーの連続動作時間

Dell 16Sのバッテリー駆動時間をUL ProcyonのVideo Playback Battery Lifeで測定したところ、11時間45分(705分)でした。

テストは画面輝度30%で実施し、バッテリー残量100%から3%になるまで動画を連続再生しています。

バッテリー容量は69Whで、16型ノートPCとしては標準的な駆動時間です。1日中ACアダプターなしで使えるほど突出して長いわけではありませんが、自宅やオフィス内で電源から離れて数時間作業する用途であれば十分実用的です。

Dell 16Sは2.8K解像度の16型OLEDディスプレイを搭載しているため、フルHDクラスの液晶を搭載したモデルと比較すると、ディスプレイ側の消費電力がバッテリー駆動時間に影響している可能性があります。

画質を重視した16型ノートPCとして考えれば、11時間45分という結果は妥当な水準です。

SSDの読み書き

SSD性能:読み込みは高速、書き込み性能は控えめ

今回のDell 16Sには、Samsung製の512GB NVMe SSD「BM9C1a」が搭載されていました。接続規格はPCI Express 4.0 x4です。

CrystalDiskMarkで計測したところ、シーケンシャルリードは約6,004MB/sと高速でした。一方、シーケンシャルライトは約216~228MB/sにとどまり、読み込み性能に対して書き込み性能はかなり低い結果となりました。

WindowsやOfficeソフトの起動、Webブラウジング、資料の読み込みといった一般的なビジネス用途では読み込み性能の恩恵を受けやすく、通常利用で大きな問題になる可能性は低いです。

一方で、大容量ファイルを頻繁に書き込む動画編集や、大量の写真・動画データを扱う用途では、ストレージの書き込み性能がボトルネックになる可能性があります。

そのため、今回搭載されていたSSDは一般的なビジネス用途には十分ですが、ストレージ性能を重視するクリエイティブ用途では注意が必要です。

なお、SSDは搭載される部品や測定時の状態によって性能が変わることがあるため、この結果は今回のレビュー機での実測値です。

PCの温度とファンの動作音

Cinebench R23の10minuteテストでCPU温度と動作周波数を確認してみました。

Cinebench R23を10分間連続で実行し、CPUの動作周波数と温度を確認しました。

テスト開始直後にCPU温度は一時的に上昇しましたが、その後はおおむね80℃前後で推移しています。動作周波数もテスト中は約3.6GHz前後を維持しており、時間の経過に伴う大きなクロック低下は確認できませんでした。

Core Ultra 5 322は、動画編集やレンダリングを主用途とするような高性能CPUではありませんが、Dell 16Sでは搭載CPUの性能を安定して引き出せる冷却設計になっています。

そのため、負荷の高い処理がある程度続く場面でも、発熱によって急激に性能が低下する可能性は低く、ビジネス用途を中心に安定したパフォーマンスを期待できます。

表面の温度

Cinebench R23でCPUに高い負荷をかけた状態で、キーボード面の表面温度をサーモグラフィーで測定しました。

キーボード中央付近の温度は約38.0℃で、ヒンジに近い上部では一部約43.5℃まで上昇しています。

発熱は主にキーボード上部へ集中しており、実際に手を置くパームレスト部分は比較的低い温度に保たれていました。そのため、高負荷な処理を続けた場合でも、タイピング時に強い熱さや不快感を感じにくい設計です。

先ほどの連続負荷テストでもCPUの動作周波数は安定していたことから、Dell 16Sは冷却性能にも余裕を持たせた設計と考えられます。

今回検証したCore Ultra 5 322では十分な冷却性能を確認できました。Dell 16Sでは上位のCore Ultra X7 358Hも選択できるため、より高性能な構成でも安定した動作が期待されますが、発熱や動作クロックについてはCPU構成によって異なります。

ファンの回転音の大きさ

Cinebench R23実行時のファンノイズを測定したところ、約41.0dBAでした。

一般的なモバイルノートPCと比較するとやや大きめで、高負荷時にはファンが回転していることがはっきりと分かります。

ただし、不快に感じるほど大きな騒音ではなく、CPUへ継続的に高い負荷をかけた状態での測定結果であることを考えれば、許容できる範囲です。

通常のWeb閲覧やOfficeソフトなどでは常にこの状態になるわけではありませんが、動画の書き出しやCPU負荷の高い処理を続ける場合には、ファンの駆動音が聞こえると考えておくとよいでしょう。

まとめ:品質が高く、デザインにも優れた仕事用ノートPCが欲しい人におすすめ

Dell 16Sは、筐体のビルドクオリティをはじめ、キーボードやタッチパッド、カメラ、マイク、スピーカーなど、PCを日常的に使ううえで重要な部分の品質が高い16型ノートPCです。

2.8K OLEDディスプレイはDCI-P3カバー率99.8%と色域が広く、タッチ操作にも対応。今回検証したCore Ultra 5 322でも、Web閲覧やOfficeソフト、オンライン会議といった一般的なビジネスワークを快適にこなせる性能を備えています。

一方で、今回のレビュー機で気になったのがSSDの書き込み性能です。読み込み速度は約6,000MB/sと高速でしたが、書き込み速度は200MB/s台と低めでした。

OfficeソフトやWebブラウザを中心に使うのであれば大きな問題にはなりにくいものの、大容量の写真や動画を頻繁に書き込むクリエイティブ用途では注意が必要です。

Core Ultra X7 358H搭載モデルで同じSSDが採用されるかは不明ですが、同等のストレージ性能だった場合、CPUやディスプレイの性能に対してSSDがボトルネックになる可能性があります。本格的な動画編集などに使用する場合は、高速な外付けSSDを利用したり、素材用と書き出し先のストレージを分けたりする運用も検討したほうがよいでしょう。

総合するとDell 16Sは、単純なCPU性能や価格だけを追求したモデルではなく、ディスプレイ、入力デバイス、Web会議機能、筐体などを含めた総合的な品質を重視したノートPCです。

仕事用PCにある程度の品質を求めながら、法人向けノートPCほど高価なモデルには手を出しにくいという人にとって、比較的手軽に上質な仕事環境を手に入れられるノートPCとしておすすめです。

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