レノボでは8月27日までセールが開催されており、15.6型ノートPC「Lenovo IdeaPad Slim 3i Gen 9」が8万4,900円で販売されています。
「ノートPCが8万円台なら安い」と感じる一方で、
- Intel Processor N150って性能は大丈夫?
- メモリ8GBで仕事に使える?
- 安いノートPCを買って後悔しない?
- 10万円前後のPCとの差は何?
と気になる人も多いと思います。
結論からいえば、Web閲覧や文書作成など、軽い用途に限定するなら買っても問題ありません。
一方で、仕事用のメインPCとして複数のアプリを同時に使ったり、画像編集や動画編集まで行ったりするのであれば、予算を少し増やしてRyzen 5やCore 5クラス、メモリ16GBを搭載したモデルを選んだほうが快適です。
この記事では、Intel Processor N150がどんなCPUなのかを解説しながら、8万円台のIdeaPad Slim 3i Gen 9で「できること」「厳しいこと」を整理します。
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8月27日までIdeaPad Slim 3i Gen 9が8万4,900円

今回紹介するのは「Lenovo IdeaPad Slim 3i Gen 9」のIntel Processor N150搭載モデルです。
主なスペックは以下の通りです。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| CPU | Intel Processor N150 |
| CPUコア | 4コア / 4スレッド |
| 最大動作周波数 | 3.60GHz |
| メモリ | 8GB LPDDR5-4800 |
| メモリ増設 | 不可・オンボード |
| SSD | 512GB PCIe NVMe Gen4 QLC |
| ディスプレイ | 15.6型 フルHD IPS |
| 表面処理 | 非光沢 |
| 輝度 | 300nit |
| 色域 | 45% NTSC |
| バッテリー | 47Wh |
| 無線LAN | Wi-Fi 6 |
| OS | Windows 11 Home |
| セール価格 | 8万4,900円 |
| セール期限 | 8月27日まで |
レノボ公式にも、N150、8GBメモリ、512GB SSD、15.6型FHD IPSという構成が掲載されています。
8万円台のPCとして見ると、SSDが512GBあり、ディスプレイもTNではなくIPS、さらに300nitの非光沢液晶を搭載している点は悪くありません。
価格を抑えたPCではSSD容量が256GBだったり、液晶品質が低かったりする場合もあるため、普段使い用PCとして必要な部分はある程度確保されています。
問題になるのはCPUとメモリです。
Intel Processor N150は「Eコアだけ」で作られたCPU
Intel Processor N150は、Intelの低価格・省電力PC向けCPUです。
Intel公式仕様では、
- 4コア
- 4スレッド
- 最大3.60GHz
- キャッシュ6MB
- Processor Base Power 6W
というCPUになっています。
重要なのは、N150が一般的なCoreシリーズとはCPUの設計思想が異なることです。
最近のIntel Coreシリーズでは、高い処理性能を担当する「Pコア」と、省電力性を重視する「Eコア」を組み合わせたハイブリッド構成が使われています。
一方、N150は4基のEfficient-core、いわゆるEコアだけで構成されたCPUです。Pコアは搭載されていません。
ここだけを見ると「Eコアしかないから使えないのでは?」と思うかもしれませんが、そういうわけではありません。
Eコアでも、
- Webサイトを見る
- Wordで文章を書く
- Excelで簡単な表を作る
- YouTubeを見る
- メールを送る
といった軽い処理はできます。
N150は、こうした処理をできるだけ低消費電力・低コストで実行することを目的としたCPUだと考えると分かりやすいです。
問題は、処理が重くなったときの余裕です。
PCの性能は「普段何をしているか」で考えたほうがいい
CPU性能を考える際、Cinebenchなどのベンチマークスコアだけを見る人も多いと思います。
しかし、一般的なPC作業ではCPUを常に100%使うわけではありません。
たとえばWebブラウザでは、
- ページを開く
- CPU負荷が一時的に上がる
- ページの表示が終わる
- CPU負荷が下がる
という動きを繰り返します。
Wordで文章を書いている間も、CPUが常に100%動いているわけではありません。
そのため、Web閲覧や文書作成だけならN150でも十分使用できます。
一方で、
- Chromeを20タブ開く
- Excelを開く
- TeamsでWeb会議をする
- 画面共有する
- PDFを見る
- バックグラウンドでクラウド同期する
といった作業を同時に行うと話が変わります。
CPUだけでなくメモリにも負荷がかかり、性能の余裕が少ないN150+8GB構成では、操作に待ち時間を感じやすくなります。
低価格PCを選ぶときは「その作業が起動するか」ではなく、自分が普段行う作業を同時に処理できる余裕があるかを見ることが重要です。
10万円以下のPCでできることや選び方については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
10万円ノートPCは仕事・事務作業にどこまで使える?officeソフトやZoomを実機検証【2026年版】
IdeaPad Slim 3i Gen 9で問題なくできる用途
では、N150+メモリ8GBのIdeaPad Slim 3i Gen 9は、具体的にどんな用途なら使えるのでしょうか。
Web閲覧・ネットショッピング
Amazonや楽天市場を見たり、ニュースサイトを読んだりする程度なら問題ありません。
ブラウザのタブを数枚開いて使う程度であれば、N150でも十分対応できます。
ただし、タブを大量に開いたままにすると8GBメモリの余裕がなくなるため、不要なタブは閉じながら使うのがおすすめです。
YouTubeやNetflixなどの動画視聴
動画を見るためのPCとしても利用できます。
15.6型フルHDのIPSディスプレイなので、リビングや自室に置いてYouTube、Netflixなどを見る用途との相性はよいです。
色域は45% NTSCなので写真・映像制作向けの液晶ではありませんが、一般的な動画視聴用途であれば大きな問題にはなりません。
Wordでの文書作成
レポート、自治会の文書、簡単な仕事の資料など、Word中心の用途なら対応できます。
キーボードで文字を入力している間にCPUへ大きな負荷がかかるわけではないため、この用途で高性能CPUは必要ありません。
軽いExcel作業
家計簿、簡単な売上表、住所録など、比較的小規模なExcelファイルであれば利用できます。
ただし、大量の関数を使用したファイルや数万行規模のデータ処理、Power Queryなどを頻繁に使用するのであれば、N150より上位のCPUをおすすめします。
オンライン授業
ZoomやTeamsによるオンライン授業だけであれば利用可能です。
ただし、
Zoom+ブラウザ+PowerPoint+PDF
のように複数のアプリを同時に使い続けるのであれば、8GBメモリは少し不安があります。
小中学生のオンライン学習用、家庭内の共用PCなどであれば候補になります。
逆にIdeaPad Slim 3i Gen 9をおすすめしにくい用途
価格が8万円台だからといって、すべての用途に使えるわけではありません。
特に以下の用途を考えている人にはおすすめしません。
仕事用のメインPC
メールとWordだけ、といった仕事内容なら使えます。
しかし現在のビジネス用途では、
- Teams
- Zoom
- Chrome
- Excel
- Outlook
- クラウドストレージ
などを同時に使う場面が増えています。
こうした環境ではN150以上に、メモリ8GBであることがボトルネックになりやすいです。
このモデルはLPDDR5 8GBのオンボードメモリなので、購入後の増設もできません。
仕事で毎日数時間使用するPCなら、個人的にはメモリ16GBを最低ラインとして選びます。
写真編集
簡単な画像サイズ変更やトリミング程度ならできます。
ただし、Lightroomで大量のRAWデータを処理するといった用途には向いていません。
また、ディスプレイも45% NTSCなので、正確な色を確認しながら写真を編集する用途には適していません。
動画編集
短い動画を切ってつなぐ程度ならソフト自体は動く可能性がありますが、本格的な動画編集用として購入するのはおすすめしません。
動画のエンコードやエフェクト処理はCPU・GPU負荷が大きくなるため、N150の弱点が出やすい作業です。
PCゲーム
Intel Graphicsを搭載していますが、ゲーム用途を前提としたGPUではありません。
ブラウザゲームや非常に軽いタイトルを除き、PCゲームを目的に購入するモデルではありません。
何年もメインPCとして使いたい人
ここも重要です。
購入した直後はWeb閲覧やWordだけだったとしても、数年使っているうちに、
「Zoomも使いたい」
「写真を編集したい」
「ブラウザのタブをもっと開きたい」
と用途が増える可能性があります。
N150+8GBでは性能を後から追加できないため、長期間メインPCとして使うのであれば、最初から余裕のある構成を買ったほうが結果的に満足しやすいです。
8GBメモリは「使えない」のではなく余裕が少ない
低価格PCで特に注意したいのがメモリ容量です。
Windows 11ではOS自体に加えて、セキュリティソフトやメーカーの常駐ソフト、ブラウザなどもメモリを使用します。
そのため8GBを搭載していても、すべてを自分のアプリで自由に使えるわけではありません。
Webサイトを見る、Wordを書く、といった一つ一つの作業は8GBでもできます。
しかし、
「Web会議をしながらブラウザを開き、Excelを編集する」
といったマルチタスクでは余裕が少なくなります。
つまり、
8GB=使えない
ではなく、
8GB=同時にいろいろやるための余裕が少ない
と考えるのが適切です。
SSD 512GBは8万円台PCとして十分
一方で、このモデルのよいところはSSD容量です。
512GB SSDを搭載しているため、
- Windows
- Office
- 写真
- 文書ファイル
- 一般的なアプリ
を保存する程度なら十分な容量があります。
SSDはQLCタイプですが、このPCで想定されるWeb閲覧やOffice用途では、SSDへ大量のデータを連続して書き込むケースは多くありません。
N150搭載PCとして用途を考えれば、容量を512GB確保している点は評価できます。
ディスプレイも普段使いなら悪くない
15.6型のフルHD IPS液晶を搭載しています。
低価格PCでは液晶品質が削られることもありますが、このモデルは、
- IPS
- 1920×1080
- 非光沢
- 300nit
となっています。
家庭やオフィスの室内で使うのであれば、実用上は扱いやすい仕様です。
一方、45% NTSCのディスプレイなので色域は広くありません。
写真や動画を正確な色で編集するためのディスプレイではなく、Web・Office・動画視聴用と考えるのがよいでしょう。
では8万4,900円なら買いなのか?
ここまでを踏まえると、評価はかなり明確です。
買ってもいい人
- インターネットを見るのが中心
- YouTubeを見る
- Wordで文章を書く
- 軽いExcelを使う
- 家庭内の共用PCが欲しい
- セカンドPCが欲しい
- PCをほとんど持ち運ばない
- とにかく購入価格を抑えたい
こうした人であれば、8万4,900円のIdeaPad Slim 3i Gen 9でも問題ありません。
SSD 512GB、15.6型FHD IPS液晶を搭載しているため、低価格PCとして基本的な使い勝手は確保されています。
もう少し予算を増やしたほうがいい人
- 仕事で毎日使う
- ブラウザのタブを大量に開く
- ZoomやTeamsを頻繁に使う
- Excelを本格的に使う
- 写真編集をする
- 動画編集をする
- 大学で4年間使いたい
- 1台ですべて済ませたい
- 5年程度使いたい
この場合は、あと1~3万円程度予算を追加して、
Ryzen 5またはCore 5クラス+メモリ16GB+SSD 512GB
を狙ったほうがよいでしょう。
10万円前後は、ちょうど低価格なNシリーズ搭載PCから、一般的なCore・Ryzen搭載PCへ切り替わる価格帯です。
数万円の価格差で処理性能とメモリ容量にかなり余裕が出ることもあります。
そのため、単純に「8万円だから安い」と考えるのではなく、自分が必要とする性能との差額を確認してから購入することをおすすめします。
まとめ|N150を理解して買うなら8万円台でも問題なし
Lenovo IdeaPad Slim 3i Gen 9は、8月27日まで8万4,900円で販売されています。
Intel Processor N150は4基のEコアで構成された省電力CPUで、高性能PC向けCPUではありません。
しかし、
- Web閲覧
- YouTube
- Word
- 軽いExcel
- オンライン学習
といった用途では十分使えます。
したがって、
「8万円台のノートPCだから買ってはいけない」ということではありません。
重要なのは価格ではなく用途です。
一方で、N150+メモリ8GBは性能の余裕が少なく、仕事で複数のアプリを同時に使用する人や、写真・動画編集まで行う人にはおすすめしにくい構成です。
家庭用やセカンドPCとして用途を限定するのであれば8万4,900円でも選択肢になりますが、メインPCとして幅広く使いたいのであれば、10万円前後まで予算を広げてメモリ16GB+Ryzen 5/Core 5クラスも比較してみてください。
「10万円以下では具体的にどこまでできるのか」「どのスペックを選べばいいのか」は、以下の記事で詳しく解説しています。
