マウスコンピューターから、AMD Ryzen AI Max+ 395を搭載したクリエイター向けデスクトップPC「DAIV CX-A9A60(Copilot+ PC)」の製品ページが公開されました。
CPUにはAMD Ryzen AI Max+ 395、グラフィックスにはAMD Radeon 8060Sを採用。さらに128GBのオンボードメモリを搭載しており、一般的なクリエイターPCだけでなく、大容量メモリを必要とするローカルAI用途まで視野に入れた構成です。
主なスペック
| 項目 | DAIV CX-A9A60 |
|---|---|
| OS | Windows 11 Pro 64ビット |
| CPU | AMD Ryzen AI Max+ 395 |
| GPU | AMD Radeon 8060S グラフィックス |
| メモリ | 128GB オンボード |
| SSD | 2TB NVMe Gen4×4 / Western Digital WD_BLACK SN850X |
| 無線LAN | Wi-Fi 7 |
| Bluetooth | Bluetooth 5 |
| 保証 | 3年間センドバック修理保証・24時間×365日電話サポート |
| Copilot+ PC | 対応 |
特に注目したいのが、Ryzen AI Max+ 395と128GBメモリの組み合わせです。
Radeon 8060SはCPUに統合されたグラフィックスですが、システムメモリの一部をビデオメモリとして利用できます。128GBという大容量メモリを搭載することで、一般的なGPUではVRAM容量が不足しやすい大規模なデータやAIモデルも扱いやすくなります。
ただし、ビデオメモリとして割り当てた容量はシステムメモリと共有されるため、設定によってWindowsやアプリケーション側で利用できるメモリ容量は変化します。
DAIV CX-A9A60でおすすめの作業
| 作業 | 適性 | ポイント |
| RAW現像・写真編集 | ◎ | 高性能CPU・GPUと大容量メモリを活用しやすい |
| Photoshopなどの画像編集 | ◎ | 大容量PSDや多数のレイヤーを扱う用途にも向く |
| 4K動画編集 | ◎ | Radeon 8060Sと大容量メモリを活用可能 |
| 複数アプリを使ったクリエイティブ作業 | ◎ | 128GBメモリが大きな強み |
| ローカルLLM | ◎ | 大容量の共有メモリを利用できる |
| VLM・画像認識AI | ◎ | GPUメモリ容量を必要とするモデルを試しやすい |
| AIモデルの推論・検証 | ◎ | 一般的な16GB~32GB VRAM環境では扱いにくいモデルも候補になる |
| 3DCG・レンダリング | ○ | Radeon対応ソフトでは高い性能が期待できる |
| CUDA前提のAI・GPU処理 | △ | NVIDIA GPU専用のCUDA環境とは互換性が異なる |
特にローカルAI用途との相性に注目
DAIV CX-A9A60は、単純に「高性能なクリエイターPC」というだけでなく、ローカルAIを動かしたいユーザーにとっても興味深い製品です。
一般的なGeForce搭載PCでは、AIモデルのサイズはGPUに搭載されているVRAM容量に強く制約されます。16GBや24GBのVRAMでは収まらないモデルの場合、CPU側のメモリへ一部を逃がす必要があり、処理速度が大きく低下することがあります。
Ryzen AI Max+ 395ではCPUとGPUが大容量メモリを共有できるため、「最高速度を出す」というよりも、「大容量モデルを1台のPCで動かせる」ことが大きな特徴です。
そのため、
- 大規模LLMのローカル推論
- PDFや資料を利用したRAG
- VLMを使った画像・文書解析
- コーディング支援AI
- AIエージェント
- ローカル環境での機密データ処理
といった用途との相性が良さそうです。
一方で、AIアプリケーションや研究用途ではCUDAを前提として開発されているソフトウェアも多いため、「128GBだからすべてのAI処理でGeForceより有利」というわけではありません。実際に使用するソフトウェアやAIモデルがAMD GPUへ対応しているかは確認する必要があります。
DAIV CX-A9A60は、写真・動画編集など従来のDAIVシリーズが得意としてきたクリエイティブ用途に加え、大容量メモリを必要とするローカルAIまで1台で試したいユーザーに適したモデルといえそうです。
